.....と、いうわけで、二日にわたってお送りしてきました、
夏休み第一日目日記。
麻布・光林寺を出た後は、ガラッと目的が変わって、
我が家には欠かせない、美味しいものを求めての旅となります。
光林寺を出て天現寺の交差点を曲がり広尾駅へ。
.....と、天現寺の脇にこんな井戸を見つけましたよ。
近郊の皆さん、こんなのあるの知ってた?
こういうものを見ると触らずにはいられない我が家の三歳児が、
実際ポンプを動かしてみたところ、水は出てきませんでしたが(笑)
向かったのは、今夏、銀座三越にオープンしたラデュレ。
美味しいマカロンが有名なこのお店は、最近あの、
ソフィア・コッポラが監督した映画『マリー・アントワネット』で
お菓子の監修をしたことでも有名になりましたが.....
これまでは海外でしか買えなかったものが、ようやく日本進出とあって、
巷の噂では、連日の大行列ということだったのです。
いかにも、な箱も可愛いラデュレ(笑)
.......ならば。
この夏休みはいい機会と、この日は初めからルートの最後を、
『ラデュレ』に決めておりました。
我々は再び電車に乗ると、一路銀座を目指します。
おっと、ラデュレにいく前に、こちらはゴンザが雑貨屋で買った
ベルギー王室御用達とかいうワッフル風お菓子。
うん!普通に美味しいよ(これって褒め言葉~?←知ってる?)
.....と。
銀座三越に到着後、ゴンザがまず目指したのは、例のごとく、
『案内カウンターのきれいなおねいちゃん』のところ(笑)
館内のどこにラデュレが位置するのか尋ねれば、
おねいちゃんは、場所を教えてくれると同時に、
「それが大変混雑しておりまして......」と、
『もしかして買えないかもよ!?』ぐらいの勢い。
「はよ、ラデュレの菓子を出せ!」という方(笑)
まあまあ、この畑の野菜たちもカラフルできれいでしょ?
......が。
実際ラデュレ店頭に着いてみれば、噂の行列はなく、
案内のお兄さんに案内されるがままに、ラデュレ脇にある階段に進むと、
ようやくそれらしいものは見受けられるものの、
それほど大げさなものでもなく.....即並ぶことに決定。
結局、『40分待ち』と掲げられた札の半分ほどの時間、
20分弱で無事店内へ進むことが出来たのでした。
う~ん♪なんだか楽しい音が聞こえてきそうなケーキ♪
こちら『ラデュレ』のフランボワーズのタルト。
酸味の利いたクリームが中に入ってます。
カラフルで可愛らしい店内は、ゆったりと買い物が出来るように、
一組の客に必ず一人の担当者が必ずつくシステム。
つまり、行列の原因も、このシステムゆえというわけですが.....
ガラスケースの中に目を向ければ、並んだ時間など忘れるほどの、
キラキラしたお菓子がいっぱい!
前述したソフィア・コッポラは、映画の中で、
『ガーリッシュなファンタジー』の世界を表現するのに
ラデュレのお菓子を使ったということですが。
そこにはまさに、乙女心をくすぐる可愛らしいマカロンやケーキが、
踊るように、ひしめくように、並んでいたのでした。
よくわからない表現かもしれませんが、
「ああ、こんな靴や帽子が欲しい!」と思わせるような、
見ているだけで幸せになれるケーキ♪
しかもこれ、美味しい!
......で、肝心のお味なのですが。
これにはちょっとだけ、気落ち、というか.....。
【世界一美味しいマカロン】というには、物足りないというか。
正直、私とゴンザには『ピエール・エルメ』のマカロンのほうが、
ずっと上に思えたのでした。
こちらがそのラデュレのマカロン。
13種類あるということですが、この日は9種類しか残っておらず、
それを全種(1個が231円だったかな)。
と、いうのも、エルメのマカロンが食感、素材、香り、味の、
『組み合わせの妙』を持つのに対し、ラデュレは単調というか。
「おいしい.....けど」と、いう感じなのです。
いや、実際。
傾きかけていたラデュレが改革・再建し得たのは、
副社長兼シェフ・パティシエとしてやってきた
ピエール・エルメが腕をふるったからだといいますし、
聞けばあのラデュレ、エルメ両店にある、
『イスパハン』も、エルメがラデュレ時代に生み出したレシピなのだそうで。
それを聞けば、なるほど納得だなぁと。
ちなみに上のケーキ、中はこんな感じです。
外と中のたっぷりのクリームが、時に淡く、軽く、
でも、こっくり、しつこすぎず、なんとも美味いの~♪
(ゴンザと半分ずつにしてちょうどいい感じだった)
まあ、あるサイトによれば、
『パリのラデュレのマカロンと、日本のラデュレのマカロンの食感は全然違う』
ということですから、これだけで決めてしまうのは危険ですが、
やはり私が、今後マカロンを買うのは『ピエール・エルメ』に戻ると思います。
とはいえ。
『ガーリッシュなファンタジー』を体現したラデュレのケーキは、
見ているだけで女性を幸せにし、充分美味しい。
(高いけど・笑)
次に銀座三越に行った際は、
アクセサリーみたいなケーキだけを箱にたくさん詰めてもらって、
再び『女の子気分』を満喫したいなぁと思った私なのでした。