さて。
酷暑の中、遊びまわっていた我が家の夏休みではありましたが。
その中でも畑の作業に休みはなく。
涼しい時間を見計らっては、
せっせと収穫に、草取りにと通っておりました。
たまり漬けをお土産に貰ったので、刻んで、
鮭と大葉と胡麻をたっぷり散らしてお寿司にしてみました♪
中でも気がかりだったのは、すくすくと成長し続けるすいかちゃん。
なぜならその蔓には、
着果はしたものの、カラスにつつかれダメになったものや、
受粉不足から、成長しきれず、途中で漬物にされたものを尻目に、
ぐんぐんと大きくなったひとつがしっかりがっちり、ついていたからです。
昨日、ゴーヤの花にこんな不思議で美しい色をした蜂がやってきました。
調べてみると、この子はアオスジハナバチというそうで、近年数が激減しているとか。
「ブルー・ビーは幸せを呼ぶ」ということですが、
この子も我々に実りをもたらすという幸せをくれるわけですね♪
途中より、鳥避けのネットをかけられ、ときに、ポンポンと叩かれながら、
面白いように大きくなったすいかちゃん。
収穫期を表すという、実のすぐ上のついたヒゲもいよいよ黒くなり.....
いざ、収穫のときを迎えます。
ゴンザがどこかで「おいしい!」と小耳に挟んできた、
緑園都市のケーキ屋さん、『ラ・ベルデュール』は、
リーズナブルでおいしいケーキがたくさん並んだお店。
ついでにいえば従業員もたっくさん!(たぶん20人以上)
いずれは彼らがそれぞれ独立してお店を開き、
またおいしいケーキ屋さんが増えるのだと思うと、楽しみ~♪
まずは、丁寧にネットを取り除け、音と視覚で最終確認。
ドキドキしながら茎にハサミを......
と。
「うんこらしょ!」と持ち上げようとしたそれは、私一人の力では
容易に運べないほどの重さになっていました。
帰宅後、さっそく計量。
erima&コンザ゛ 「なっ....なんと!じゅっ、十キロ!?」
ちゃあこ 「ええっ、ホント~!?」
『ここまで大事に育てて落として割ったら大変!』
車で大事に大事に運ばれたすいかちゃんは、
無事家に着いたのちも、野菜室を独り占めするVIP待遇。
もちろん、簡単に刃を入れるなど、そうそう出来ませんから、
夕食後、うやうやしくリビングに運ばれては、
我が家の大黒柱の手によって、『すいか入刀』の儀式がとり行われます。
すいか、入刀!
一回じゃ切れないので、くるっと回して反対側も。
大きすぎて、一度などでは到底二つに割れないその姿は、
あまりに頼もしく、期待は高まる。
きっ、切れた!
うう~、どきどき、どきどき.......
二人と一匹が固唾をのむ中、
ゴンザの見事な手さばきによってパカッと切られたすいかちゃんは、
我が家の一年越しの夢を一身に背負い、
いよいよその鮮やかな果肉を見せたのです。
うおおおおお~っ、赤い!?
「おおおおお~っ♪」
思わず叫ぶ、いい大人二人(笑)
10キロもあるそれは、見事に真っ赤に熟しておりました。
......思い起こせば、あれは昨年のこと。
すいか栽培に初挑戦した我々は、あれほど見事な実を育てておきながら、
収穫期を読み違えるという、あまりにまぬけな間違いをおかしたのでしたね。
あれから、『来年こそは!』と決意をしたり、
気づけばいつの間にかすいかの苗が増えていたりという
色々のことがあって......
またしても我々は多くの人のお力添えによって、
このような日を迎えることが出来ました。
見て!本当に真っ赤赤~♪
しかもこれ、すんごく甘い~!美味い~!
と、なれば、このすいかちゃんは大事に大事にいただかねば
バチが当たるってもんです。
私はおそるおそる、すいか嫌いのゴンザに尋ねました。
「......ゴンザも食べてみる?」
「うん、食べてみようかな」
かえってきたのは意外な答えでした。
そして、さらに意外だったのは、すいかを口に運んだゴンザが
「うん!おいしい♪」と言ったことです。
もちろん皮も漬物にして、残さず食べました。
サラダと合わせてもおいしい~♪
そういえば、最近じゃ野菜嫌いの子供に野菜を育てさせ、
自分の手で収穫させて苦手意識を克服させるという
『食育』なんかも話題になってますが、
なるほど、やはり三歳児にも、この方法が非常に効果的だったわけですね(笑)
「やっぱり自分で育てると違うもんだねぇ」
溢れんばかりに果汁の滴り落ちる、甘い甘いすいかを食べながら、
ご機嫌のゴンザ。
かくして、紆余曲折あった、我が家のすいか栽培と食育は、
見事、大成功をおさめたのでありました。
みなさん、ありがと~う!