猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

アマルフィへ。

2013年08月25日 10時02分28秒 | イタリア見聞録。

 

ソレントを出て、海沿いを走り、向かった先は、次の目的地アマルフィ。
振り向けば美しいポジターノの町。

 

昔々。

アマルフィは、『海洋国家』だったのだという。

急峻な崖を削って...
というよりは、生かして、
天へ天へと造られた街。

ー もしくは海へ海へ。
 
 
 
道のりは、美しく、険しい。
 
 
場所によってはこんなでも、
バスはクラクションを鳴らし、軽快に飛ばす(笑)
 


ミニチュアを、集めて作ったようなその姿は、
陸から訪れても、海から訪れても美しい。

整ったような、
でもそうでないような、
不思議で迷う、不揃いな美しさ。
 
 
 
アマルフィ到着!
 
 
 


人は、あまりに広大だったり、
あまりに整いすぎたものには、かえって魅力を感じないものだというが。

だとするなら、この『ミニチュアの街』は、人を魅了してやまないだろう。

細かい路地や、入り組んだ階段、
坂に、通路に、奥まった商店。

...澄んだ湧き水、回廊がめぐる大きな寺院。
 
 
 
 
 
街の奥にはこんなミニチュアの街も。
 
 
アマルフィには中国から伝わった、手漉き紙の歴史もあるとか。
綺麗な湧き水が出る土地柄もあって。
 
 
 
西洋とイスラムと東洋が入り混じり、反射して輝く、
それが、アマルフィ。
(たぶん)

つきぬけた空と、それを写す影が、
なぜあのような、こまごまとした感性を生み出すのか...

寄せては返す、文化の波が、
モザイクのように、象嵌のように。
 
 
 
 
 
アラブ=シチリア様式、新ゴシック、バロック、ビザンチン、混ざり合い。
 
 
 
天国の回廊が美しい影を作る。
 
 
壮麗、というのがぴったりな。
 
 
道のりは、あくまで険しく、
けれど便利な今となっては、
『それすらリゾート』といえるなら。

足元の崖は同じでも、
曲がりくねった狭い道では、
すれ違うのもやっとなバスが、
路上駐車の列など「すっかりおなじみ」とばかりに、
平然とした顔でやり過ごし、
快調に飛ばしていた。
 
 
 
小さな魚屋。
 
 
メイン通りはあくまで細く。
 
 
自然は雄大。
 
 
一度目、ソレントからは陸路で。
翌日、二度目、サレルノからは海路で。
堪能しました。