猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿。

2008年03月27日 23時56分17秒 | ぶ~すか言ってやる!

昨日のことだった。

あまりにいいお天気だったので、お弁当を買って河原で食べようと、
ゴンザと共に、昼前。
自転車で出かけた。

 

こちら横浜の桜は、今日はもう満開近く。

 

遊歩道脇に並ぶベンチには、春の陽気に誘われて、
お昼休みにオフィスを出て、ランチを取るサラリーマンや、
一息入れる、建設現場の作業員たち。
子連れのお母さんや、外国人ビジネスマンまで、多くの人が腰かけ、
五分咲きほどの桜を見上げ、思い思いに過ごしている。

 

某ホテルが売り出している売り切れ必至のステーキ弁当は、
これだけのボリュームで、さらにサービスのお茶がついて700円!

そしてステーキ丼は600円でこの内容。
お得感たっぷり~♪

 

そして、私とゴンザはといえば、しっかりとお目当てのお弁当を手に入れて、
やはりひとつのベンチに腰かけ、即席の花見を決め込む。

......と。
ちょうどお弁当を食べ終わった頃。

私たちは10歳に満たないくらいの子供二人が、桜の枝を折っているのを見つけた。

 

畑脇ではチューリップ第一号が咲きました♪
さすが花が咲き出すと、ポイ捨ても圧倒的に少なくなります。

 

きっと彼らは子供らしい心で、「きれいだから」と、その枝を折っていたのだろうが、
ふと見れば、遠くのベンチに腰かけているらしい母親たちは、
我が子のしていることにまったく無関心で、通りがかる人も注意する様子はない。

私が子供の頃は、やはり桜が欲しいと思っても、
「『桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿』と言ってな....」と父に厳しく注意されたものだが、
そのときはうなだれながらも、子供心に「なるほどなぁ」と納得したのを、
今もはっきりと覚えている。

しかし今は.....。

 

ソラマメの花は素晴らしくいい香り。
皆さん知ってました?
私は初めて知りました(笑)

 

『桜を折ってはいけない』と。
『公園の花を持ち帰ってはいけない』と。

それを知らないのは子供のせいではない。

何も教えない周囲のせいだ。

子供たちが再び桜を折りにきたのをきっかけに、ゴンザは立ち上がり、
「桜を折ってはダメだよ」と、そっと注意をした。

 

こちらもある意味いい香り。
ニラもニョキニョキ伸びてきました。

 

と、子供たちはバツが悪そうに、遠くにいた親の元へと立ち去り、
なにやら今起ったことを報告したようだったが.....

その親は、子供が手にした桜の枝を見ても、さらに無関心のようで、
それについて叱る様子も諭す様子もなく、
何人かいる母親同士で再び談笑を始めた。

 

ところで最近河原でよく見かけるキミたち。
キミたちはどこの子け?(笑)

 

人がなにか間違いをおかしたとき。
『親の顔が見たい』とは、よく使われる言葉だが、
私が見たいのは桜を折った子供の親の顔ではなく。

そんな親を育てた親の顔だった。

桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿。
そんな馬鹿を作るのは.....。

 

「そんなこと言うけどerimaだって馬鹿じゃん~」
がっちり私の手を掴んで離さないちゃあこはなんでもお見通し(笑)



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8 コメント

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桜ではないが。 (erima)
2008-03-29 01:20:05
GONCYA様

相棒の話を聞いて、ふと思い出したのが、俺がたまに通りがかる道添いにあるペットショップだ。
そこには古ぼけたショウウィンドウに『お子様の情操教育にペットをどうぞ』『運動不足解消に、ワンちゃんと散歩はいかがですか』などと書いてあるんだが、それを見るたびに、俺は今の世の中につくづく嫌気がさすんだ。
こんなのもう気違い沙汰だろう?
こんなセリフ、正気の人間が書くものじゃない。

動物は人間の道具じゃないし、ましてや金で手に入れただけで、自動的に情操教育とやらがついてくるわけでもない。
自分が手をかけ愛情をかけて、初めて、互いに何かを与え合っていると気づくものだろう?
花だってそうだ。
この馬鹿親みたいなヤツはさ。
花のある場所へ行けば、または動物さえ飼えば、自動的に我が子に何かが身につくと思ってるんだろうが、それはまるで、自動販売機にコインを入れれば、商品が出てくるのと同じように、教育を考えているように見える。
ほったらかしと伸び伸びさせることの違いもわからないんだよ、きっと。

昔はさ。
キングが見たようなじーさんがあちこちにいて、子供たちはそういった洗礼を一度は受けたものだった。
今思えば、変人と見なされがちな彼らこそが、社会に程よい緊張を与える正義だったのかもしれない。

自分が手折った桜の枝が失われることによって、どれだけの人が悲しむか。
折られた桜がどのように痛みを感じるか。
その枝が育つまでにどれほどの時間が必要だったのか。
あの親には本能も想像力もないだろうから、きっと一生それを我が子に教えることは出来んだろうが、いつか、あの子供たちに何かそれを知るきっかけが出来てくれたらと思う。
人間という種が滅びる前にな。
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悲しい親たち (GONCYA)
2008-03-28 21:25:07
その桜を折った子ども達の親は、桜の美しさのみならず、自分の子どもにも全く興味のない悲しい親達なんだろうな。
自分の子どもがこれからどう育っていくか、またどう育てていかねばならないか、そんな母親の本能とも言える思考さえ、どこかに置き去りにしてきた親達なんだ。
いや、ひょっとしたら、生まれつきそういう本能が薄れているのかもしれないな。
オレ達の世代は、認めたくないけれど、どこかそういう部分がある。
そうなると、もう人類も終わりだなあ。
子育てが出来ない種は滅びるしかないもの。

ウチの近所の桜は、名所とも言われるほどの見事な場所なんだけど、戦後すぐに地元の人たちの手によって苗木を植えられた比較的新しい名所なんだ。
で、キングが子どものころなんかは、もちろんまだ苗木が少し大きくなった程度で、子どもたちにも桜を折りやかったそうだ。
で、遊山箱を持って遊びに行くとさ(笑)、やんちゃな男の子のみならず、キングなんかも走り回って桜のあたりで悪さをするんだけど、その公園に謎の老人がいて、子ども達が桜に近づく度に長い棒を持って追いかけ回してくるんだと。

桜を傷つけるな~!!こらえへんぞ~!

って(笑)。
子ども達は、桜を傷つけたいというよりも、そのスリリングな経験がしたいために、春になると山に登って桜に近づく。
するとまた、謎の老人が髪の毛振り乱して追いかけてくる。

キングはこのときの思い出を、春になるたびオレに楽しそうに語ってくれた。
そして最後に必ずこう言うんだ。
「でも、あのじいさんがいたから、あの公園があんなに見事な桜の名所になった。すばらしいじいさんだった」って。

オレやキングの孫たちは、そんな昔話を聞きながら、桜の花の大切さを学ばされた洋な気がするよ。

桜の季節に桜の咲いている所に子ども達を連れて行くのが情操教育じゃない。
そこで何を気づかせるか、自然から何を学ばせるか、
それが情操教育じゃないか。
子ども達はほったらかしで、携帯いじりながらママ友とくちゃべってるだけなら、家でお茶会でもすればいいんだ。

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こちら。 (erima)
2008-03-28 21:08:05
まっちゃん★様

こちら、最近キレる気力のないerimaです(笑)

もうね、この親については、何かを教えるどころか、無関心そのものといった感じだったので、
(私たちが見ている限り、彼女たちが、離れて遊んでいる子供たちのほうを向いたことは一度たりともなかった)
腹をたてるだけ無駄という気もするんだけど、子供たちにはね。
ゴンザに注意されたことを忘れて欲しくないなと。
ホントはね。
なんで桜を折ってはいけないのか、とか、丁寧に教えてあげられたらよかったんだけど...
こんなご時世だし、なかなか難しいよね。

公園や川べりを歩いているとね。
子供はやっぱり親を映す鏡だなぁと強く思うの。
優しく丁寧に時間をかけて子供の相手をするお母さんの子供はやっぱり誰に対しても笑顔で、植物や虫にも優しくって可愛いし、「早く行くわよっ!もう、なにしてんの!」みたいなお母さんが連れてる子はやっぱり粗暴というか...
まあ、うちの親は後者タイプなんだけどさ(爆)
(だから私もロクなもんじゃない)

あ、オレンジのはね。
まっちゃん★のいうとおり、ゴンザがくれたハスケルだよ~。
本物のサンゴではないけど(たぶんオレンジの部分もガラスで出来てるのかな)、ハスケルのものは何度見ても飽きなくって、大好きです。
まっちゃん★覚えててくれてありがとね~♪
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まったく無関心。 (erima)
2008-03-28 20:45:19
虫主婦様

何かを教えるどころか、自分達の子が、何十メートルも離れて遊んでいるのに、こちらをチラリとも見ない親。
目の前は川で、土手の斜面も階段もあるのに(危険)、まったくの無関心といった様子でした。
本来ならね、自分達のおしゃべりに花を咲かすよりも、周囲にある花を見て「これはなんだろう?」「あの鳥は何をしてるのかな」とか、コミュニケーションを通じて教えることはたくさんあると思うんですけどね。
放りっぱなしにされていたあの子たちは被害者以外の何者でもないと思います。

草花や虫、小さな命を慈しむ心、生命の中に美を見る心は、学校では教えてくれない、もっとも大切なこと。
虫主婦様の息子さんも毎日を通じて、お母さんの後姿を見、大切な何かを感じていると思います。
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なるほど... (erima)
2008-03-28 20:34:32
いなひこ様

ここのところ、とってもいなひこ様とシンクロしている私。
なるほど、新たな問題は『これ』だったのですね~。
最近は子供の数が減って、そのせいもあって、大人がたくさん、一人の子供に関わるようになったといわれていますが...
躾の問題となると、色んな人が色んなことを言うのも大切だけど、やっぱり親が一番肝心なのかなと思います。
(子育てしたことのない私が偉そうに言えることではないですけど)

昔の大人は、自分の子、他人の子関わらず、悪いことは悪いと、叱ってくれたものですよね。
昨日の親は、まったくの無関心といった様子で、(遠目に見ただけですが)自分の子に何かを教えるより、友人とのおしゃべりが大事、といった感じでした。

でも、私たちとしては、そんな馬鹿親より、あの子供たちが何かを覚えていてくれたらいいなと、そう思っています。
子供はまだまだ未来がありますものね。
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ブチッ (まっちゃん★)
2008-03-28 07:42:22
最近、キレやすいまっちゃん★です。

確かにキレイやから家に持って帰りたい気持ちはあるのかもしれないけど(そんな子達はきっと持って帰らへんけど)だいたい、そこに着いた時点で
「木、折ったらアカンよ」って教えるべきでしょうが!私はもっともーっとバカやけど子供には桜の花は落ちてるのだけ拾っていいって言ってます。
だって人間だってどこかをちぎられたら痛いでしょ!ゴンザさんが注意したことでちょっとはいろんなことを学び取ってくれてたらいいなぁ・・・

↓オレンジのは去年のゴンザさんからのサンゴでしょ?やっぱりキレイ
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親の親の顔 (虫主婦)
2008-03-28 07:12:06
確かに、ワタシも親の親の顔が見たいです。
花や枝をむやみに折ることは可哀相だよ、と普通に言っていればいいことで。
この子たちは小さな頃からモノを慈しむことを教えられてこなかったようですね。
やはり可哀相なのはこういう親に育てられた子供。
今では可哀相な子供が大人になって、何も教えられない親になるわけですね。

ワタシの母親は見せられるような親ではないですが、草花が好きで、山菜が好きで。幼稚園児だったワタシがポケットに毛虫やらクモやら入れていても叱らなかった。こうした態度が今の変態虫主婦を生んでしまったわけで…
ワタシは息子にちゃんと伝えられているかな?
背中で語る親になりたい。

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タイムリーすぎるよ (いなひこ)
2008-03-28 03:06:56
erimaさん 我が家(弟の家)の新たな問題が、正しくこの躾ですよ。

孫の躾は、じじ・ばばが、しゃしゃりでちゃーいけないと思ってる(私は) 若夫婦が、悩みながらも夫婦二人で、相談して躾けていくものだと。 ちょっと話がそれたけど・・・・・。

息子が小さい頃は、ゴンザさんのように注意してもらったら、子供共々、お礼を言ってたのに、そうする事で、子供にも大人に注意されたらとか、自分の事を注してくれた人は好い人なんだとか、いっぱい口では言わなくても学べさせれたのに、この親は、本間モンの馬鹿だわ。 
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