猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

『ケンケン鰹』に出会うまで。

2016年06月15日 04時58分20秒 | 紀伊半島一周

 

 

私たちが知っている、普通の鰹はこんな感じだよね。

 

『ケンケン鰹』なるモノの存在を知ったのは、
旅に出る少し前のことだった。

「魚市場内の寿司屋に行ってきた」という、『ボリビアカットの男』が、
板さんに、「紀伊半島に行く」と話したら、
「今の時期なら、ぜひ、『ケンケン鰹』を食べてくるべき」と、言われたと。

 

主役にいく前に、この日の礒ものは『マガキ貝』



んでは!と、勇んで、目的のひとつにそれを定めてはみたものの...

いざ行ってみれば、はて。

その『ケンケン鰹』なるモノには、行けども行けどもまったく出逢えず。

それが、GW明けのせいなのか、
お天気のせいかはわからねど、
事前に調べた情報とはまったく違い、
定休日でもないのに休んでいる店、
または、潰れてしまったお店...。

とにかく、道しるべを失い、彷徨った四人は、
ついに、観光協会に足を運ぶ羽目に陥ったのである。

 

地ウニ。



「あのう...」

それまでの経緯を話し、
『ケンケン鰹』がどこで食べられるのか尋ねる我々に、
観光協会の人は、
「申し訳ありません」と謝るが、
これに関しては、きっと誰が悪いわけでもなく、
たぶん原因は、地方の疲弊とか、
人材不足ゆえのことでもあるのだろうと、
他所者ながらにも、それが薄々感じられた。

都会の飲食街であれば、こぞって扱いたがるであろう目玉食材も、
扱う飲食店や人材の数が少なければ、
売り続けることすら困難になるのだと、
足を棒にして初めて、わかったことがあったのである。

 

ウツボの網焼き。



結局、その町で『ケンケン鰹』に出会えなかった我々は、
その日泊まる予定の町での夕食に『賭けた』ワケだが、
実際その賭けは見事に実を結び、
お目当ての『ケンケン鰹』に出会うことが出来た。

それは、我々が今まで食べたことのある、どの鰹ともまったく違う味で、
『もち鰹』と別名にもあった通り、
モチモチ、吸い付く弾力が衝撃的な、
それまでの『鰹観』を変えるものでもあった。

 

そして、透き通るような身が、舌に吸い付く『ケンケン鰹』の衝撃!



鮮度が命、という『ケンケン鰹』は、厳密にいえば、
獲れて数時間しか味わえない希少なものなのだそうだが、
出会いまで苦労しただけあって、それはさらに美味しく、
また、苦労するだけの、価値ある味でもあった。

他にももちろん、美味しいものは、たくさんあったけれど...。

 

流れ子(トコブシ)の刺身も絶品!@南紀白浜『長久酒場』



もし、皆さんが、4月か5月、現地に足を運ぶことがあれば、
ぜひ、『ケンケン鰹』を食べてみて欲しい。

『ケンケン鰹』のケンケンとは、漁法のことで、
一説にはハワイの、現地語だということである。

 

くじらも美味かった♪

そう!この謎の貼り紙の意味は...ケンケンに魚と堅で『ケンケン鰹』(笑)

とにかく魚が美味かった〜♪



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