猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

erimaからの手紙。   - 虫画像注意! -

2008年08月08日 02時19分50秒 | 育てちゃったよ....

     *** キアゲハのおかあさんへ ***

キアゲハのおかあさん。

わたしはきょう、はたけへいくつもりはありませんでした。

ここのところずっとつづくもうしょと、まいにちつづくはたけがよい。

たいりょうのあせにたいりょくをうばわれ、ほんとうにつかれていたからです。

 

早朝ふと見ると、窓ガラスにベランダで羽を休めるトンボの影が映っていました。
トンボと葉っぱの淡いシルエットと......この色合い。
まるでガレの作品を見ているみたいだと思いませんか?
極狭の我が家のベランダも、大きな世界が拡がっているんだなぁ。
ちなみに、右端、室内にぶら下がっている植物はチランドシア・ウスネオイデス、
別名、【二代目横分け】です(←覚えてる?)

 

それは、きょう、わたしにねぼうをさせたほどで.....

おかげでゴンザなどは、あさごはんをたべることもできなかったのですが、
かれはそれを、やさしくえがおでゆるしてくれたので、
わたしはきょう、いえでゆっくりしていようとおもっていたんです。

でも......そうはいかなかった。

 

またまた誕生日のプレゼントに、ゴンザがこんな箱をいただいてきました♪

ちびくんも大好きだったバームクーヘン。
ここのは初めて食べるけど、超しっとり~。
(じゅわっていうくらいしっとり)

 

そう。
あなたのせいで、わたしはきょうもまた、はたけへいくはめになったんです。

......なぜなら。

けさ、わたしはみつけてしまったからです。

ベランダのパセリが、あなたのこどもたちにくいつくされようとしているのを。

 

ズッカは、一個が300gを超える大きなトマト。
形もぜ~んぶ違ってます。

 

あなたは、わがやのちいさなパセリのかぶに、なんこものたまごをうみつけましたね。

それが、ようちゅうたちがせいちょうしきるまでかれらをふようできるおおきさかどうか......
あまりかんがえずに、ぼこぼことおおくのたまごを。

ほんとうに、ピンチだったんですよ。

けさ、わたしがきづかなければ、あなたのかわいいこどもたちは、
べらんだでひものになるうんめいでした。

 

おしりから見ると、こんなに真っ赤!

 

「ゆうがたまでに、ぜんようかしてくれるといいなぁ」(*注 前蛹化←ぜんようか)

わたしはおもいました。

そうすれば、パセリがくいつくされてもようちゅうはしなず、
わたしもむりをしてはたけへいくこともなかったから。

でも、のぞみはかないませんでした。

ゆうがた、わたしはみたんです。

たべるものをすべてうしなって、べらんだをかけまわっている、
あなたのよんひきのこどもたちを。

 

「ひええええ~!お前は誰だ!?」
こちら、普通のトマトの割れ目からは、中をむしゃむしゃ食う虫の姿が!?
「ち、ちっくしょ~、やられた.....」

 

「はあ~」

わたしはおおきなためいきをつき、あきらめました。

そして、おもむろにむしかごをとると、
そのなかによんひきのようちゅうをそっといれました。

 

「ハイ、引越し、完了!」
皆さん、またこの画像の季節がやってきました(笑)

 

それから.....わたしがはたけへいくまでどれだけのあせをかいたか。

それはもう、いわないでおきますが、これからは、すこしかんがえてください。

たまごをうむさいには、
そのしょくそう(*注 食草←しょくそう=蝶の種類によって違う)が、
こどもたちがせいちょうしきるまでもつおおきさかどうか、
ゆくゆく、こどもたちがたべものにこまることにならないかどうか。

どうか、かんがえてほしいのです。

 

畑を出て、沈む陽を振り返ると、こんなにきれいな色でした。
立秋の空にふさわしいですね。

 

こんかい、わたしがみつけたあなたのこどもたちは、
あたらしいすみか、あしたばへのせられるとどうじに、
おおいにそのしょくよくをはっきしていましたが、
それでもわたしはあのこどもたちのしょうらいを
ほしょうはしてあげられません。

なぜなら、はたけはたべものもほうふですが、
またどうじにおおくのきけんもあるからです。

キアゲハのおかあさん。
おねがいです。

わたしも、あのこたちのぶじをねがってはいますが......

できればつぎは、あんぜんで、もっとたべもののほうふなばしょへさんらんしてね。


夏色、いろいろ 2008 - 今はもう秋? -

2008年08月07日 00時22分47秒 | 

毎日暑いですねぇ!
皆さん暑中残暑お見舞い申し上げます。
暦の上ではもう秋だといいますが.....とても信じられませんね(笑)

 

こう毎日暑い日が続いちゃ。

今日からが、暦の上ではもう秋だなどと、信じられもしないが。

 

「暑いの、大好き!」と、オクラは実をつけながらぐんぐん成長中。

オクラは、小指大のものが、明日にはてのひらほどの大きさになる、
驚異の成長力を持った野菜。
そして、一番美味しいのは、小指大のやわらかい頃~♪

 

畑の作物たちも、それは同じようで.....

皆さんすくすく、成長中。

.....いや。

これからが、むしろ本番。

 

すいかの成長力も侮れませんよ。
わずか2週間ほどで、こんな大きさに(笑)

 

鮮やかな色と、

力強い成長と、

次々ともたらされる恵み。

 

かぼちゃは、付け根の部分(白く細い線がいっぱい入ってる部分ね)が、
ひび割れてきたら獲り頃。

 

昨日と今日ではあまりに違う、

その大きさ、その色に、

見慣れたはずのものにも、毎度驚く。

 

ゴーヤはちょっと目を離すと一気に熟れてこんな色に。
そして、あの苦かった部分は紅く、あま~くなります。
毎度思うけど、本当に不思議~。

 

雨が降ればぐんぐん伸びて、

かんかん照れば、

ぐっと力をためて......。

 

真っ赤に熟れたトマト(これはズッカ)は、
なす、にんにくと共に、スライスしてフライパンに並べて.....
オリーブオイルを少々ふりかけたら、チーズを乗せて塩コショウ。
じーじー焼いて、最後に蓋をして、チーズがいい具合にとろけたら、
大葉を添えて、はい、いただきます♪美味い~~~!

 

美味しくなるかな。

どこまで伸びるのかな。

 

夏色、いろいろ。

まだまだ、夏はあざやか。

 

刺し子、まだまだ作ってます。
こっちはちょっとだけ秋色~。

 


言われないとわかんねぇ?

2008年08月05日 13時53分17秒 | ぶ~すか言ってやる!

なにやらニュース番組では。
3日に起きた、東京ビッグサイトのエスカーレーター事故の報道に忙しいようだが。

私には、事故から日にちが経てば経つほど、
その『内容と焦点』が気になってならない。

 

すいません.....毎度記事とは関係ない写真ばかりですが(笑)
先日いただいた胡麻ジャムを利用してドレッシングを作ってみました。
黒胡麻の他に松の実、黒豆などが入っているこのジャムに、
思いついてマヨネーズ、酢、塩を混ぜてみたら、あら不思議。
コクのあるドレッシングにはや変わり~♪我ながらグッドアイデア(笑)

 

まずは、当初『86段に120人が乗っていた状況』とされていたはずが、
一日経って、『一段に2~3人が乗っていた』へ。
そして、最終的には『一段に3~4人という異常な乗り方だった』
となったわけだが......

まあこれは、映像資料などが当初なかったのかもと思えば、
仕方なしとしよう。

.....が。

次第に事実がわかってきたらわかってきたで、
またもやわけのわからない視点に頭は「?」でいっぱいになる。

いや、それは報道関係者に対してだけではなく、
イベントの主催者側、警備員、
実際にエスカレーターに乗っていた側に対しても、なのだが、
現在焦点が当てられている、

 『一段に二人以上は乗らないように、
  事前に会場側から指導がされていたか?』

には、
「そんなの言われないでもフツーわかるだろ!」と、
つっこまざるを得ないのである。

 

こちらはまたまた【アン・プチ・パケ】のケーキ。
胡桃が香ばしくって美味しい!

 

世の中にたくさんあるエスカレーターの中で、
一段に3人も4人も人が乗れる充分な幅のあるものはめったに見ないが、
東京ビッグサイトのエスカーレーターを、
実際利用したことのある私の記憶を辿っても、
あそこのエスカレーターの幅が特に広かった憶えはない。

と、なれば、当時の状況は明らかに無茶な乗り方を客がしていたわけで、
そんな状態では、急ブレーキがかかろうがかかるまいが、
ちょっとしたきっかけで大事故が起きるのは当たり前というものだ。

例えば一人が転んだら?
例えば場所を争って諍いが起きたら?

人の集まる場所ではいとも簡単にパニックが起きるものだが、
その渦中にいる人々は、意外にも、
自分がパニックの中にあるとは気づいていないもので......
だからこそ事故も起こりやすいのだ。

 

そして、じゃじゃ~ん♪
先日エスパー妹からゴンザがプレゼントされたのはコレ!
実はこれ、ゴンザが前から欲しがっていたのだけど、
そんなことは全然知らないはずのエスパー妹が
そのエスパー能力を遺憾なく発揮して贈ってくれたのです。
いや、エスパー能力というよりも、ゴンザと彼女は実に好みが似ていて、
食べ物、面白がるもの好きなもの等、本当にそっくりというのもあるんですけどね。
エスパー妹&夫~、本当にありがとうね~!

 

例えば、混雑する駅のホームでは、
『電車に乗りたい人』『電車を降りたい人』
『階段を降りたい人』『階段を上りたい人』
『階段脇にあるエスカレーターに乗りたい人』『方向転換をしたい人』
のそれぞれの「我先に!」という意志が働き、大混乱が起きるわけだが、
あれもひとつのパニック状態であることに間違いがなく、
そういった場合、思わぬ事故が起こりやすいのは、
当たり前といえば当たり前。

順番をきちんと待って動けば、もっとスムース、安全にいくものが
人の心理によってそうではなくなる。

その脆さ、危うさは、場所がどこであっても、
使用されているのが何であっても変わらないのだ。

 

で、こちらは、やはり優しいエスパー妹が、
私とゴンザにちくちく作ってくれた、ポケットティッシュカバー♪
左がゴンザ用、右がerima用。
可愛いでしょ?上手でしょ!?(←姉バカ・笑)

 

ちょっと考えればわかる、
『誰から見ても危険な行為』を勝手にしておきながら、
「事故が起きた。作った側のせいだ」と、
いきなりその責任を問われたんじゃ、
エスカーレーター会社もたまったものじゃないだろう。

まあ、私としては、
願わくば、これからの日本が
「コーヒーが熱すぎて火傷したのは店側のせいだ」なんて訴える、
どこぞのバカな社会と同じにならないように、と考えるが。

中にはいるんだろうねぇ。
「言ってくれなきゃわからない」
「そんなこと事前に聞いてなかった」なんていう人が。

 

こちらもゴンザが頂いてきたプレセント。
Tさん&Kちゃん、Hちゃん、ありがとう~♪


おくればせのケーキ。

2008年08月04日 09時21分09秒 | ゴンザも隣人!?

毎年、八月一日。

横浜では花火があがる。

 

毎年、曜日は関係なく、八月一日にあがる神奈川新聞社主催の花火。
今年は金曜日だったので、一人で見に行きました。
先日遺跡発掘に行き当たった台場公園で、のんびりのびのび~♪


 

神奈川新聞社が主催する、この花火大会は、ゴンザ曰く、

「毎年俺の誕生日を祝って打ち上げられる」

だそうだが(笑)

今年のゴンザは、その誕生日を祝うどころの騒ぎではなく、
大変な目に遭っていた。

 

花火観賞から帰ると、突然エスパー妹が夫と一緒に
こんな可愛い袋に入った、ゴンザへのプレゼントを届けてくれました。

 

誕生日前日、喉の痛みに悩まされていた彼は、
『酷い扁桃腺の腫れ』により高熱を出し......

病院行きとなったあげく、仕事も休めず、
にんにく注射と、気力だけで頑張り続けたのだ。

 

左に見える包みがそのプレゼント(中身は後日公開!)。
で、右側にたくさん並ぶ美味しいものは、
なんと、エスパー妹夫のお姉さんが、私にと下さったお土産だそう。
うう、なんて優しいお気遣いなんでしょう.....
本当に本当にありがとうございます~!

 

で。
一旦は熱も下がったものの、やはりそこは簡単には治らず。

誕生日翌日には再び発熱→点滴→仕事。

もう、そりゃあケーキどころの騒ぎではない、散々な目を見たのだ。

それは、仕事中に皆さんからいただいたプレゼントすら、
持ち帰るのがやっとという有様で、
とにかく、主役である本人は帰宅すると同時に、
ずっと布団の中で過ごし、うんうんうなり続けたという具合に。

 

ちなみに私からゴンザへのプレゼントはこちら。
江戸の古地図と現在の地図が同時に記載されている歴史ガイド本。
これを持って色々行けるといいねぇ♪

 

あわれ、ゴンザ......

なんでこんな目に!?

だって、何が驚いたって、
あの、あのゴンザが、
「食欲がない」と。

熱のピークを迎えた際にはそう言ったのだ。

これには、さすがの私も危機感を覚えたというものだ(爆)

 

食欲がないと言ったゴンザが、「野菜がいっぱいのスープが飲みたい」というので、
畑へひとっ走りして作ったのがこちら(キャベツだけ市販のもの)。
どっさりトマトにいんげん、なす、ピーマンじゃがいも、しょうがににんにく.....
ベーコンをほんの少し入れて、美味い~♪

 

ま、扁桃腺の腫れも山場を越えたのか、日曜を迎えると同時に、
だんだん元気にはなっていったが......

そんなわけで、我が家の三歳児は今年、
充分にその日を楽しむことが出来なかったという次第。

よくやく、つい先ほど、
三日遅れの美味しいケーキを食べたけどもね。

 

おっきいイチゴでよかったねぇ、ゴンザ(←イチゴ大好き男)。
こちら【アン・プチ・パケ】のケーキ。

 

しかしねぇ。

何はともあれ、今年もこうして、
二人で誕生日が迎えられてよかったよかった。
熱もすっかり下がったし~♪

 

こちらは回復したゴンザが作った、冷たいトマトのパスタ。
てっぺんに乗ってるのは、トマトを丸ごと冷凍したものの皮をむいて
ミキサーにかけ、シャーベット状にしたもの。
ひんやり、さっぱり、大葉もたっぷりで美味しい~♪

 

....と、いうことで。

あらためて、お誕生日おめでとう、ゴンザ。

そして、いつもありがとう、ゴンザ。

これからも、ずっとずっとよろしくね。

......え?

ところで誕生日を迎えたゴンザが今年何歳になったか?って?

そりゃあまた三歳に決まってますがな(笑)

 

そんな永遠の三歳児が「これは俺が自分でかう~」と買ったのは、
怪談耳嚢を紹介しつつ、怪談スポットを巡る古地図&現代地図の歴史ガイド本。
面白そうだねぇ!


演出は要らない。

2008年08月02日 23時41分05秒 | ぶ~すか言ってやる!

毎年この時期になると......

数は少ないながらも、
太平洋戦争及び、原爆関連の番組が放送されるが。

ときおり、演出が目について、
その意味に疑問を持たざるを得ないものがある。

終戦から63年経った今。

そうしなければ人々の目は、
なかなかそういった番組に向かないのかもしれないが。

わざとらしいセリフまがいの言葉を吐く女優が誰かを探したり、
肩をそびやかす俳優が誰かの足跡を辿ったりする番組作りに、
何の意味があるのだろうか、と。

こういった番組には、確かに視聴率を上げる効果はあるのかもしれないが、
演出や、わざとらしい台詞回しや、CGが入ることによって、
なにやら確かにあったはずの戦争が、
まるで絵空事であったかのように見えてしまう危険性が出てくる気がする。

私には、今週の深夜、NHKで連続で放送されていた、
実際に戦地に赴いた方々の証言のみで綴られた番組のほうが、
ずっとずっと心に重く響き、そちらこそが、
ゴールデンの時間帯に放送すべきものと思えるのだ。

南方の激戦地と呼ばれた場所から、かろうじて生還した兵士達の証言。

.....それ以上に戦争を語ったものはないのではないか。

彼らは言う。

「戦いに行ったのではなく、殺されに行った戦争」

情報は何も与えられず、武器弾薬食料の補給もなく、
ただ白兵突撃だけを求められた彼らは、飢えと病の中で、
生きながらに口や鼻にウジがわき死んでゆく戦友を目にし。

爆発するかしないかもわからない手榴弾を自決用に手渡し.....

先に突撃した人間の内臓が木の枝にぶら下がり、
肉が幹に張りつくのを目にして、帰ってきた。

功名心にはやる上官の無理な作戦のために、
圧倒的な戦力の差の前にも引くことは許されず、
ただ殺されるために突撃を繰り返した人々。

または、命じられ、情報を求めるために現地の住人をとらえ、
口封じのために殺した......
兵士達の戦争。
動けない兵士を、「捕虜になってはいけない」と、
軍医が注射で殺していった戦争。

戦争の実態や原爆の記録には、演出など何もあるべきでなく、
そこにはただ事実のみがあるべきなのではないか。

私は思う。

「誰でもよかった」と人を殺す人間がのうのうと生きて、
戦争へ行き、かろうじて生還した人間が
「自分だけ生き残って申し訳ない」と苦しみ続けるこの世界ってなんだろうと。

両親揃って何不自由なく育った人間が社会を逆恨みして、
今も苦しむ被爆者が、誰を恨むことなく、必死に生きるこの世界って.....
なんだろう。

エアコンの効いた部屋で不足なく過ごせる私には、
何も語る資格などないけれど。

ただそのまま伝えるべき事実に、演出などいらない。