2025年2月2日(日曜日) 雨
もう何年ぐらい前のことだろう・・・
工作友人が「SDRドングルという面白いものがあるよ」と教えてくれました。
UHFテレビのチューナーの機能を持った部品で、USBでパソコンに接続して、
パソコンにインストールしたSDR(ソフトウェアラジオ)プログラムで操作すると
VHF帯、UHF帯の電波を受信することができるものです。
早速入手して使ってみました。
SDRを動作させてラジオ放送を聞くためのソフトウエアにはいろいろなものが
あるんだろうけど、私は”HDSDR”と”SDR#”というものを使ってみました。
パソコンディスプレイにはドングルが受信している周波数範囲のスペクトラムが
表示されて伝播伝搬の状況によってゆらゆらと変化してみていてもきれいで面白い。
ただ残念なことにこのドングルはUHFテレビのチューナー機能なのでVHF帯
UHF帯の電波しか受信できないのです。
オイらはHF帯(短波放送)を聞いてみようと、HF→VHFのコンバータを作って
みました。
コンバータの局発(LOC)は一応水晶発振回路として10MHzの水晶片を5倍
オーバートーンで50MHzを発振出力し、それをダブラーで100MHzに・・・。
そんなこんなで苦心してなんとか短波放送を受信することができましたた。
もう7、8年ぐらい前のことです。
先日、久しぶりにこのコンバーターを動作させて短波放送をきってみました・・・・
ところが感度が低くなってしまい、放送はほとんど聞こえないような状況でした。
どうも局発(LOC)出力が不安定な状態みたいです。
そこでもう一度、LOCを作り直してみることにしました。
要はHF帯(3MHz~30MHz)の電波を受信してVHF帯(30MHz~
300MHz)に変換すれば良いんです。
高性能なものが市販されているんだからこれを買えばいいのに・・・
いや、それでは「何でも工作実習生」の名が恥じる(いえいえ、ただ貧乏なので
買えないだけです。)
水晶発振回路を調べてみたところこんな回路がありました。
部品箱を探してみると回路図のICとは型番がちょっと異なっていますが似たような
ICが見つかりました。
コンデンサーも丁度いいものはありませんが、近い値のもので回路を組んでみました。
回路はブレッドボードに組上げました。
発信は簡単に起こりました。
周波数は10MHz(基本波)。 しかし波形はこんなパルス状でした。
回路に50MHzに共振する回路を追加してみました。
コイルは紙ボビンに巻いてあります。
トリマーコンデンサーもオンボロです・・・
なかなか発振してくれませんでしたが入力側同調回路、出力側同調回路を丹念に
繰り返し調整した結果、50MHzで発振してくれました。
波形もサイン波のようになりました。
発信周波数は50MHzです。
波形がダブって見えるのは作業机の環境が悪くて低周波(多分50Hz)でオシロスコープの
ラスターがブレているためだと思われます。
これをダブラ―で2逓倍して100MHzにすれば良いんですが・・・
その前に同じような回路をトランジスターで組んで実験してみます。
(実験が好きなんですよぉー)
続く