2023/05/11(木曜日) 曇り
カセットテレコの修理をしている。
このカセットテレコ(ラジオ付きだから”ラジカセ”っていうのかな?)は
今から23年も前に買ったもので、大分前にテープが回らなくなって音が
でなくなってしまい、戸棚の隅に置かれたままになっていた。
先日、「録音マニア」の友人との雑談の中で話が出て急に直してみたく
なってしまった。
ラジカセのケースを開けて内部を見てみたところキャプスタン軸を駆動
するベルトと、録音・再生、早送り、巻き戻し時にテープを巻き取る
メカニズムを駆動するベルトが劣化して伸び切っていた。
このベルトを交換すれば直るかな? というわけでネット通販でベルトを
購入して修理を始めた。
2本のベルトを交換して動作させてみるとメカは動き始めた。
録音済みのカセットテープをセットしてプレイボタンを押し込むと音が
出て来た。
「おーっ、直ったよぉー」
と喜んだけど、音がおかしい。 音声は早口で甲高い声。 流れる音楽は
早回しでピロピロピロ・・・・・という感じでダメだった。
原因追及は試行錯誤の繰り返し。 プリント基板を何度も取り外して
ベルトのチェック、交換、メカの点検を繰り替えして、やっとモーター回転数を
調整する可変抵抗器(VR6)の不良を突き止めた。
不良と思われるVR6を取り外して良品の可変抵抗器でテストしてみたところ
音は正常に聞き取れるようになった。
不良のVR6を外して手持ちの小型VRに取り換えた。
不良VRを手持ちの小型可変抵抗器(VR)に交換して修理は完了・・・のはずだったが
そうは問屋が卸さなかった。
最終組み立て中にまた問題が起きてしまった。
VRを取り換えて修理は完了。
基板をひっくり返してケースに収めた。
ケースに固定する前の様子。
交換したVRは以前のVR6よりも厚みがあって電池BOXに触れそうだけど・・・
まぁ、大丈夫だろう。(この判断が拙かったんですよぉ)
基板を固定する前にモーター回転数(テープ速度)の調整をしました。
基板を固定して最終テストだ。
どれどれ、音楽でも聴いてみるか・・・・
ガっビーン!!!
またピロピロピロ・・・・ 早口の甲高い音が出て来た。
VRは交換して速度も設定したのに、またダメになってしまった。
基板を固定したのでVRが奥(下の方)に入って電池BOXの膨らみに触れてしまったのだ。
良品のVRだったけど、可動部分が電池BOXに押されて接触不良になってしまったようだ。
プリント基板を押さえて固定すると異常になる。
力を緩めると正常になる。
プリント基板をケースに固定するために押し付けると異常になってしまうのだ。
交換したVRが厚みがあるので壁となっている電池BOXに触れてしまうのが原因だろう。
何とかしなくっちゃ・・・・
でも今日はもう疲れたから明日にしよう。
(続く)