不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Anche un notaio e' sempre italiano

2004-07-29 00:16:24 | 日記・エッセイ・コラム
先日の続きです。

結局、26日朝からかけつづけた電話は
18:15まで頑張っても話したい相手とは話しできずじまいで
翌日改めて10:30に電話して
ようやく御本人と話ができました。
しかし、
ご本人Dott.Montapertiは
「そういえば、最終手続きに取りかかる前に
前回お話した契約書の日本語訳の
依頼をするのをすっかり忘れていました。
28日15:00に一度事務所にきてください。
色々お話したいので」と言われました。

そうです。
最終的な登記手続きをする前に
日本語訳しなくてはいけない書類があるのだという話で
メールで送りますからと彼は6月半ばに言っていたのに
一向に送られてこないので、
日本語訳する必要はなくなったのだと思っていたら…。

で、28日事務所まで行ってきました。
Dott.Montaperti氏は
両手を広げて「Buona sera, Signorina!」と満面の笑み。
こういうイタリア人のあっけらかんなところが好きですが、
どんなに腹を立てていても
イタリア人に満面の笑みで迎えられると
腹を立てている自分がちっぽけに感じられて
「まぁ、いいかぁ」となってしまうわけです。
これがイタリア人の作戦(無意識の)であるとわかっていても
毎回引っかかってしまうんですよねぇ。

そして、事務所での話。
Dott.「いやぁ、今回はすみませんねぇ。
   暑いのにここまでわざわざ来てもらって。
   で、いまあちこちに確認をしているのですが、
   契約書の日本語訳が必要かどうか、
   わかりかねているところで。
   というのも、御存知の通り
   イタリアの法律は複雑でしてねぇ。
   まぁ、いずれにしても契約書全文ではなくて
   一部必要な部分だけを
   日本語訳していただくかもしれません。
   で、本当に失礼極まりなく、恐縮ですが
   前回いただいているはずなのですが、
   あなたの名刺を無くしてしまったようで。
   もう一度いただけませんか?
   なかなか日本語とイタリア語に堪能な人物を
   見つけることは難しくてねぇ。
   今回の件だけでなく、今後もし何かあったら
   是非連絡させていただきたいと思っているので…。」
私  「…はぁ。」
Dott.「で、今日はここまで来ていただきましたが、
   そういうことなので、
   お渡しする書類の確認が取れていませんので
   明日の朝私の方から改めて連絡差し上げます。
   いやぁ、暑い中御足労ありがとうございました。」
私  「…。で、では明日電話連絡お待ちしています。」

なんなのでしょう。
Dott.Montapertiは
書類の準備ができていなかっただけだと思うのですが、
さすがお仕事柄、上手です、言い訳も。(笑)
私も怒る気力も削がれ、
暑い中トボトボと家路についたのでした。
ということで
3日間で電話何本かけたかわからないけど、
事務所にも行ってみたけど
収穫は未だゼロ。ワッハッハ。
夏休み前に完結するのか?!