不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Variante....

2005-01-07 15:43:42 | 日記・エッセイ・コラム
毎月月初めには家賃を払いに行く。

イタリアでは家賃の支払い方法って色々ですが、
きちんとした契約書の存在する賃貸なら
銀行もしくは郵便振込みの形が多い。
不法賃貸の場合は手渡し。
黒いお金が動くのです。

我が家の場合、
大家さんは弁護士だし
賃貸契約書がちゃんとあるので銀行振り込み。
大家はフィレンツェ郊外に住んでいて
3ヶ月に一回くらいしか顔を合わせないので
銀行振り込みのほうが、お互いに都合がいい。

大家さんが口座のをもっている同銀行の別支店から
振り込むように心がけている。
というのも、日本と同じで、
提携外銀行からの振り込み手数料は
やたらに高くつくから。

しかし。
同じ銀行内の支店への振込みをするのに
いつも問題が。
同じ問題がいつも待ち受けている…。

まず、大家さんが住んでいる田舎街にあるであろう
同系列銀行の
支店名とか銀行番号とかすべてのデータを持っているのに
支店間のやり取りに必要な
もうひとつの数字というのがあるらしく
(今回判明したところによると93なのだ)
それを調べるのに、たいてい10分くらいかかる。
毎回のことだ。
今回93と判明したので、
次回からは私が教えてあげよう!(爆)

そして滞りなく他のデータを打ち込んで、
コンピューターが受取人である大家のデータと
照合・認識して支払い。

しかし、ここでまたいつも同じ問題が。
手数料がばらばら。
私もそういう細かいところに
あまり気を配っていないから、いけないのだけれど
向こうは銀行マンなわけで、
プロの仕事なんだから
「同銀行内の支店間振り込み手数料がいくらか」
なんて頭に入っていると思うでしょう、普通。
もしくはそんなのコンピューターが勝手に計算して
合計金額を出してくると思うでしょう。
違うのね。ここはイタリアだった…。

窓口のお姉さん・お兄さんによって
毎回手数料がばらばら、まちまち。
(因みにいつも同じ銀行に行っているのですよ。)
もしくは同じ窓口の人でも気分によって(爆)手数料が変動!

今回などは窓口のおばさまに
「前回手数料いくら払ったか覚えてる?」と訊かれました。
笑いそうになりました。
もし私が
「前回は確か手数料は取られなかったわ」
と言ったら、それで済んだのかしら?
私は正直者ですから(爆)
「覚えてませんし、控えも家に置いてきちゃったから」
と言ったけど。
結局2,75ユーロの手数料で落ち着いたんだけど、
いつぞやは確か7,00ユーロ取られたこともあったのよねぇ。

そんなこんなで今日もまた
イタリアを肌にひしひしと感じたのでした。


Birth -Io sono Sean-

2005-01-07 15:17:20 | 映画
風邪をひいているならおとなしく家で寝ていろ、
と言われそうだけれど
そうそう家でテレビを見ているのもつまらない…。
かといってコンピューターの前に座り続けるのも、何だし。
と色々理由をつけて小さな現実逃避。

6日の日、古い友人がフィレンツェにやってきた。
彼女はヴェネツィア大学で日本語を学び
今は日本で「イタリア語教師」をやっている。
クリスマス休暇の帰省中。
大学時代の友人とフィレンツェに遊びにくるというので
夕飯を一緒にすることになっていた。

二人はイタリア人ではあるけれど
フィレンツェの人ではない。
よってフィレンツェ名物である
Bistecca alla Fiorentinaを食べたことがない。
人生で初めて食べるといって大喜びで
血も滴るTボーンステーキに
食らいつく二人に圧倒され続け・・・。

彼女たちと夕飯を共にして
家路の途中、悪いことに家の手前に映画館がある。(笑)
そして、私の好きな二コール・キッドマンが
こちらに熱い視線を投げかける。
ふらっと立ち寄ってしまっても仕方ない。

最終回の上映は22:45から。

映画自体はイタリアではもちろん賛否両論。
どちらかと言うと女性誌では全般的に絶賛。
映画誌では批判されているという感じ。
私はニコール・キッドマンが見られただけで満足。
風邪引きのぼやけた頭では
細かいところまで理解したのかどうかも謎だし(笑)。
どのみちレンタルしてもう一回観るだろうなと思いつつ。

しかし、黒いショートコートミニスカートを身にまとった
ニコール・キッドマンの
すらっと伸びた足が目に焼きついて離れません。
ショートカットもいいなぁと思わせる美しさでした。
もちろんストーリーとはまったく関係ないんだけど…。

輪廻転生、魂の生まれ変わりを信じる人には
納得もできるお話かと。

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