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【京都幕間旅情】平野神社観桜,四月十日は桜花祭と花山天皇神霊は神輿の御輿を迎えるこの春満開の桜花たち

2024-04-14 07:00:08 | 写真
■平野神社桜花祭
 この週末は彦根城等が満開なのですが桜花もさて次の火曜日水曜日の悪天候とともにいよいよというところなのでしょうかねえ。

 鳥居には扁額が戻り、台風被害から拝殿も復旧した先に本殿も修復は完了していてもとどおり、いやCOVID-19新型コロナウィルス感染症もそのさきにはありましたが、花見客用のお酒とかの出店も出ていませんが、個人的には静かで、観桜を愉しめる季節という。

 平野神社、桜花祭を迎えました。四月十日に祭日が明確に決められていますので、例えば4月14日の日曜日に今宮のやすらい祭を行っていますがこちらは曜日で決めていまして、行きやすい曜日を調整するのか、それともやはり祭日は動かさないようにするべきか。

 桜花祭というのは花山天皇がはじめて桜の木を御手植えしましたことを記念する祭事でして、もともとここ平野神社は奈良時代から続く皇太子守護の社殿でありまして、この祈りと共に平城京から平安京まで遷座した寺院なのですが、神紋はさくらとなっていまして。

 花山天皇、在位期間は特段長くはないのですが、改革の天皇として知られていまして、そのなかには梅花の花見から桜花の花見に切替えた事でも知られてまして。それまで宮廷文化での花見と云えば観梅が一般的ではあったのですが、観桜にきりかえていました。

 観桜、これは開花の期間が梅花よりもみじかい桜花となっていますので、いわゆる遊興となる花見の期間を短縮した、という事でしょうか。花山天皇は無駄を省く、いまふうにいうならば行政改革か、こうしたことを断行しましたが、反発を買う事もおおかったという。

 御輿、さて子供の頃から御神輿を担ぐ事は数多いのですけれども、考えればここ平野神社の桜花祭は花山天皇をまつるものですから、この神輿の御輿は花山天皇の神霊を祀っていることとなりますから、天皇さんご本人をそのまま祀った御神輿というのは珍しいのか。

 暖冬という事で実はこの桜花祭は心配していたのです、なにより桜花祭でしたので散ってしまってはこまる、四月十日の祭事ですので既にサクラサクは経ているのでしょうけれども昨年等はもう四月十日はサクラチルという状況におちいってしまっていたのですから。

 寒い春、そう驚いたのは確か節分までは物凄い暖冬であったので下手をすると二月中にさくらが開花してしまわないかという危惧もあったのです、こんなに暖かくて大丈夫なのか、というほどに実際スキー場も全国でどこも早々と店じまい、シーズン営業を終了していて。

 開花時期は、しかし平年よりも若干遅いといいますか昨年が異常な暖冬でほんとうに開花が早く四月一日にはほぼ散ってしまっていたような状況でしたから、もう昨年と比較すると二週間ほど開花時期が違った、という感じでして、故に今年は本当におそくかんじた。

 この週末などは全国でも夏日がありましたほどですから、もうこれは気候変動、というものを感じるのですけれどもしかし、四月初旬は開花を経てまた寒さが戻ってきましたから、さくらの期間が長く感じました、いや梅花の開花は暖冬ではやかったこともやはりたしか。

 花見では梅花が二月初旬から華やかな季節となっていた、いや一月の内から梅花は咲き始めていましたから、一月下旬から四月後半まで、梅花に桜花という、もうこれはとても長い期間を愉しむ事が出来ました訳で、さてこの先は青葉と、その先は痛い青空、となる。

 桜花祭、御輿が式典を待つところではありますが、そうここでは青空となりまして漸く曇天ばかり続いていました花曇りの季節が終わりまして、春らしい風景となりました。喩え逆光であったとしても、曇天よりも色彩が鮮やかなこの情景の方がわたしはすきです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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