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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

臨時情報:イラン革命防衛隊イスラエル攻撃開始-数十機の無人機と弾道ミサイルを発射

2024-04-14 09:00:02 | 防衛・安全保障
■中東全面戦争へ懸念
 ロイター通信などによればイラン革命防衛隊はイスラエルへの大規模な攻撃を開始したとのこと。

 イラン革命防衛隊は弾道ミサイル第一波を発射した、イラン国営テレビなどが報じたとロイター通信が情報を纏めています。14日0801時のドバイ発ロイター電によれば革命防衛隊は弾道ミサイルの第一波を発射したと発表した。イスラエルは北部のネバティム、ディモナ、エイラートなどが無人機攻撃を受ける危険があるとして避難勧告を発令しました。

 アメリカ政府もイランによる攻撃開始を確認しており、この攻撃は数時間続く可能性があるとの分析を示しているとのこと。イランは、イスラエルが革命防衛隊による攻撃への報復としてシリアのイラン大使館を攻撃した事への報復としてイスラエルへの攻撃を予告しており、アメリカ政府などが先週より攻撃近しと、最大規模の警戒を警告していました。

 イスラエルへ向かう無人機に対し、アメリカ軍、イギリス軍、ヨルダン軍が迎撃の為戦闘機を発信させた、14日0830時エルサレム発ロイター電によれば、アメリカ政府関係者3名の情報として戦闘機発進を発表し、またイギリス国防省もイギリス軍戦闘機の発進を発表、更にヨルダン政府はヨルダン領空を侵犯した無人機を数十機撃墜したとのこと。

 ヨルダン政府はヨルダン北部とヨルダン中部を数十機の無人機が領空侵犯したところを、ヨルダン渓谷北側において迎撃したとのこと。イランは自爆用無人機を始め無人機戦力を重視しており、ロシア供与のものがウクライナ攻撃に大量使用され問題となりました。今回数十機が迎撃されたと発表がありますが、イラン軍保有数はこの一部でしかありません。

 イランによる攻撃はイスラエル北部に集中している、現在進行中の事態である為に情報分析は安易に結論を出せる段階ではありませんが、北部地域への限定的な攻撃だけであればイランとイスラエルの報復連鎖が全面戦争に発展する事だけは避けられるのかもしれません。しかし、イランの無人機備蓄数はロシアへの供与数を見るだけでも膨大な規模です。

 邦人救出、この種の問題では毎回の話題ではあるのですが、イスラエル北部以南へのイラン軍攻撃が行われる場合や、アメリカ当局筋のロイター電情報にあるような、数時間続くだけの一過性の攻撃ならば良いのですが、短時間に留まらないミサイル攻撃やそのほかの攻撃が続く場合は、全面戦争の懸念が生じ、邦人救出を本格的に検討せねばなりません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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