北大路機関

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【G3X撮影速報】久居駐屯地創設72周年記念行事【2】第33普通科連隊観閲行進準備(2024-04-07)

2024-05-18 20:00:07 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■観閲行進準備
 記念行事は訓示と祝辞に続いて祝電披露までが無事完了しまして観閲行進準備の号令がかかりました。

 観閲行進準備へ車両の移動がはじまります。式典会場のよくみえるところに車両が並ぶというのは、なにしろ装備品がそろっているのですから見応えがある、姫路とか今津とかあとは豊川とか富士とか、あああと駒門も戦車以外は並ぶ。

 駐屯地のモータープールにはもっとたくさんの車両がならんでいますから、ここに整列しているといいますか行事に参加している車両はごくごく一部の式典参加部隊の車両なのだけれども、ひとだけ並ぶのか装備が並ぶのかで、やっぱり迫力は違うよね。

 高機動車と軽装甲機動車と、十年前にはここに対戦車中隊の重MATこと79式対舟艇対戦車誘導弾を搭載した小型車もならんでいた、あと普通科中隊はもうすこし車両行進が多かった、自衛隊が縮小しているという印象をどうしても受けてしまうのですがさて。

 軽装甲機動車、中部方面隊ではここ第33普通科連隊から配備が開始され、最初は土足であがっていいものかとまようほどの新装備だったといい、当時はMINIMIはまだ配備前で64式小銃を据えていた最初のころ。あれからもう22年も経つことにちょっとおどろく。

 後継装備が丸紅輸入のスイス製イーグルⅣか三菱重工ライセンス生産のオーストラリア製ハーケイかが選定中ですが、結局のところ排気問題で小松と防衛省が対立したことで後継装備を国産できなかったわけで、正直に謝って軽装甲機動車を毎年200両買っては。

 小松の装甲車が誇るべき点は安さと中庸だが低くはない品質だとおもう。ハーケイにしても2億円、円安の影響はあるものの軽装甲機動車の2700万円とは文字通り桁が違う、排気規制に問題があるならば自衛隊が受領後にフィルター装着など独自改造を行えばよい。

 車体が小さすぎるという批判があるようだけれども、CH-47輸送ヘリコプターの機内に搭載できるのが強みで、この後継に大きな車両をいれてしまうと装甲のないパジェロと高機動車だけしか空中機動できない、年産200両買っても予算で問題ない装甲車は少ない。

 本部管理中隊の情報小隊に配備される偵察オートバイと後方には発煙装置3型、最近オーストラリア軍は電動自転車のモペット、105km/hまでとばせる車両をボクサーCRV偵察装甲車に搭載して偵察に使っている、普通科連隊の情報小隊にもこの種の戦闘車が必要だ。

 第10音楽隊の入場、式典があれば必ず参加する部隊が音楽隊、日曜日に休めるのは年間でどのくらいなのだろうとおもう。有事の際には司令部警備や捕虜取り扱いと諸外国では憲兵が行う任務をも任されるのだから、もう少し音楽隊は人数が居ていいのではないか。

 82式指揮通信車を先頭に観閲行進準備です。この車両の後継はやはりパトリアAMVになるのだろうか、さいだい16名を詰め込めるAMVならば強力な通信機材を搭載できて、ランセットドローンに発見されてもAMVの装甲防御ならばなんとなく生き残れそうな気が。

 三重県旗がまず行進の先陣、”み”の文字を連想させるわかりやすい県旗だ。ちなみにこのパジェロの愛称で知られるこの小型、諸外国というかフランス軍などはついに市販車をそのまま塗装して戦車部隊とかに配備している、いっそスバルとかに変えてはどうか。

 連隊旗とともに副連隊長が敬礼、もともとはこの車両も小型装甲車として1970年に高速道路網を駆使する四輪駆動装甲車として開発されたものの、その直後の石油危機で量産できなかったものを指揮通信車とした、232両が量産され部隊の本部車両として活躍します。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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