折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

釧路湿原二泊三日(3)

2020年10月24日 | 釧路湿原旅

2日目 釧路川の夕映え



2日目は午後3時半ごろにはホテルに戻り、夕食で集合する17:20迄自由時間。この日の日の入りは4:35 夕日を見てからホテルに戻ればちょうどいい。

河口までは徒歩で10分かからないくらいの距離。リュックを背負って朝から2度目の河口です。
岸壁に着くとすでに先客が三脚を立てて夕日を待っています。夕日で有名なのは釧路川にかかる河口に一番近い幣舞橋(ぬさまいばし)。パンフレットには世界三大夕日と書かれています。インドネシアのバリ島、フィリピンのマニラ、そして釧路なのだとか。

朝ここへ来た時には漁船は数隻しかいなかったのいに、夕方にはひしめくように岸壁を埋めています。大きな漁船がカッコよくてスケッチ開始。気が付くとすぐ横の船から親方風な男性が眺めているのでつい話しかけました。「朝はここに船がいなかったのですがいつ頃戻って来られるのですか?」「午前3時過ぎに出て10時か昼前までには戻るんだ」と。「何を獲る船ですか?」おばあさんは知りたがりなのです。「イワシだよ。この辺りの船はみんなイワシだね。」「大きな船ですね~」「ひと網で500キロから600キロ獲ってすぐミールにするんだ。飼料用だよ。網に沢山かかるとつぶれるのがあって、臭いでしょう。洗っても臭い」と笑います。確かににおいます。
「あんたどこから?」「名古屋です」「あ~ 向こうの船は愛知から来とるんじゃなかったかなぁ」
釧路沖から千葉県沖はイワシが回遊していて良い漁場なんだとか。面白い話が聞けそうでしたが話していては時間が無くなるとお仕舞に。

日没が違づくと空も水面も光が黄色からオレンジ色を加えてきてこれならきれいな夕が見られそうと思い名所の幣舞橋へ向かいました。橋はすでに大勢の人が夕日を待っていました。世界三大夕日かどうかはともかく燃えながら沈む夕日は素晴らしいものでした。太陽が沈んだ後の夕焼けも期待したのですが空が焼けることはなく静かに暗くなりました。
急いでホテルに戻り、添乗員さんの案内で炉端焼きの夕食にまた河口近くの店まで行きました。
歩き過ぎですがおかげでよく眠れました。






3日目
早寝したので4時過ぎには目が覚めて、身支度と荷物をまとめて出発準備。
5時過ぎ、朝日を見にホテルを出ようとしたら、すぐ前を男性がカメラを提げて急ぎ足で行きます。きっと撮影ポイントに行くのだわと思ってついて行くことにしました。ところがしばらく歩いてから信号待ちをしている間に男性を見失ってしまったのです。まだ薄暗い時間です。仕方がないのでもと来た道を戻り昨夜の幣舞橋へ向かいました。時々思い付きで行き先を変えては失敗する。何度も失敗しているのに懲りないでまた失敗。




3日目の朝 釧路川にかかる河口から2つ目の久寿里橋


3日目の朝は雲が多くて美しい朝焼けは無理だろうなと思いながら釧路川の岸から少し上流の橋をスケッチ。そのうちにうっすら空が染まってキラキラ太陽が昇りました。3日目も晴れです。
夕日や朝日ばかりに気をとられていましたが幣舞橋の上には乙女の像が4体、著名な彫刻家4名による四季の像でした。それぞれに見ごたえのある姿でした。



四季の乙女像「冬」 6:10




まだ少し時間があるのでもう一枚



帰ろうとしたら漁船が帰ってきたので接岸する迄ちょっと見物。
美しい白い船体に斜め上に向かって何本も何かが刺さるように設置されていてトラック野郎のデコトラみたいだなんて思って見てました。あとで検索するとサンマ漁船の集魚灯のようでした。デコトラなんて言ったら叱られそうです。
ホテルの戻って朝食へ。



船が帰ってきた 7:14



最終日3日目は、湿原内の温根内(おんねない)木道へ。2班に分かれてガイディングレシーバーを付けてガイドさんと歩きます。60分のウォークと言っても余裕を見ると歩けるのはせいぜい45分。ガイドさんは樹木ごとに立ち止まって特徴などを手書きのカードで説明・・・聞いても覚えきれないし私は歩きたいのに、勝手に歩いてはいけないツアーの自由にならない所です。湿原の周囲は黄葉が盛りを迎えて朝日に輝いて、芦原は柔らかいベージュ色、眺めているだけで素晴らしい。
もう一つの班はどんどん先に進んで見えなくなり、しばらくして戻って来ると「さ、戻りましょう」と私たちのガイドさん。「私もう少し先まで見たいので急いで行って時間までに戻ってきます」と言うと「一緒に歩くことになっています。どこまで行っても景色は同じですよ」って。心の中でかなり私は怒っていました。長い長い説明の中で記憶にあるのは「そこ!タヌキのフン、踏まないように」だけなのは私だけかしら。
せっかくの自然の中せめて心穏やかに楽しく・・・そろそろ疲れて私の心の余裕がなくなっていたようです。




温根内木道







木道ウォークの後は「釧路市丹頂鶴自然公園」へ。
タンチョウを近くで見られると言っても羽を切られて柵の中に放されているタンチョウ、なんだか・・・
それにバスで走るうちに畑などでたくさん見かけていたので公園の12羽ってやっぱり可哀そうと思います。ここには札幌の修学旅行の高校生達が密でした。例年ならは中国へ行くはずだったのがコロナのせいで道内の旅となったそうです。



ここは密です!


白い点々はタンチョウです 見えるかしら


鶴を見てから昼食の店へ。
バスが着いたのはまたしても2日間で何度も来た釧路川河口近く。
昨日の昼食の牡蠣とサンマから、昨夜の炉端焼き、朝食の勝手丼、この日のお昼に私が選んだのはサンマ漬け丼とずっと魚続きの食事でした。それでも私のあだ名はネコですからいいのです。

その後はもうバスはひたすら千歳に向かって走ります。空は曇って2日前より紅葉が進んだ風景もかすんでしまい半分寝たまま過ぎました。
空港に着いて荷物を預け身軽になったので夕食用に醤油ラーメン食べて保安検査して出発ロビーへ。
往復とも飛行機は満席、私を含めて人々が動き出しているようです。

飛行機は予定通り、千歳空港19:10・・・中部国際空港21:00 その後の電車にも地下鉄にも支障なく乗れたし、地下鉄駅近くの駐輪場にずっと待っていてくれたマイ自転車で帰宅したのは22:50、家も無事、メデタシメデタシでした。

◎北海道内バス移動距離 3日間 836キロ
◎自宅出発~帰宅迄3日間合計 39,103歩 (スマホで)歩けて良かった🎶

これで終わりではなくて、まだ番外編がまとまりましたら続くかもしれません・・・💦

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