TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

TAMBUによるTOTO再生

2004-10-31 23:08:27 | TOTO&FUSION
JEFFの死後、TOTO待望の新作が1995年に発表されました。それが「TAMBU」です。

いやびっくりしました。当時、私にとってTOTOが結局どうなったのかわからないまま、月日が過ぎていたので、確か心斎橋のタワーレコードでこのアルバムを目にした時は思わず「ウソ!」と声に出していました。
SIMON PHILLIPSが正式メンバーとして加入した最初のアルバムということでしたが、基本的なスタンスとしてはKINGDOM OF DESIREの路線をそのまま継承して、単にドラマーがSIMONに変わっただけ、という感じで大きな違和感は感じません。ただ、STEVE LUKATHERのソロアルバム「CANDYMAN」に比べればやはり重さを感じずにはいられません。ある意味あえて従来の路線を続けることへのこだわりが、また気負いを生んでいたのかも。
ただ、このアルバムの曲作りには前作に引き続き、そして前作以上にSTAN LYNCHの存在が大きくなっているようで、もしかしたら結局DANNY KORCHMAR、STAN LYNCH路線が大きく影響しているのかも知れません。いずれにせよ、いわゆるノリのいい曲は少ないですね。
また、前作では完全にSTEVE LUKATHERをフロントマンとしていましたが、このアルバムではサブメンバー的な扱いでボーカリストが二人クレジットされています。さすがにLUKATHER一人に頼るのはTOTOとしてどうかと思いますし、単純にライブでも大変ですから。
とにかく、SIMONを正式なドラマーとして迎え、今後のTOTOの路線をどうするべきかの試行錯誤の1枚というのが最初に聴いた時の印象です。

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CANDYMAN

2004-10-30 01:29:21 | TOTO&FUSION
TOTOの話に戻ります。
ABSOLUTELY LIVEのリリースの後、1994年にSTEVE LUKATHERは5年ぶりのソロアルバムを制作します。その時点では既にTOTOは終わったものと思っていましたから、いわばTOTOのニューアルバム的な感覚でこのアルバムを私は聴きました。路線としては、KINGDOM OF DESIREのハードロック路線に近いものがありますが、やっぱり肩の力が抜けているでしょうか、KINGDOM OF DESIREのような重苦しさ感じられません。LUKATHERのソロ1作目はなんとなく若さ爆発っぽい面がありましたが、このアルバムはなかなかこなれていてイイ感じです。中でも6曲目の「PARTY IN SIMON'S PANTS」は圧巻です。ノリのいい?変拍子にSIMONならではの2バスが絡んでいやはやカッコイイ。ハードロックかと思えば急にJAZZっぽくなったりして、ハードロックファンだけならず絶対にJAZZ・FUSIONファンも唸ること請け合いです。この1曲だけでも聴く価値大有りですね。ボーカル曲を中心に、インスト曲も交えながら見事にハードロックとFUSIONを融合させたアルバムと言えます。
このアルバムにおける制作メンバーですが
STEVE LUKATHER(vo,g)JOHN PENA(b)DAVID GARFIELD(keys)SIMON PHILLIPS(ds)CHRIS TRUJILLO/LENNY CASTRO(perc)が中心になっています。
そしてゲストが
FEE WAYBILL/RICHARD PAGE/KEVIN CURRY/PAUL RODGERS(vo)DAVID PAICH(keys)LARRY KLIMAS(sax)
というメンバーです。
ここでポイントになるのがDAVID GARFIELDです。先日も触れましたが東京JAZZにもちゃっかり顔を出していた位、TOTOには近い人です。詳しくはまた後ほど。
そして、このメンバーでLOS LOBOTOMYSを名乗り、来日も果たすことになります。元々LOS LOBOTOMYSというのはLUKATHERとDAVID GARFIELDを中心にしたライブハウスで活動するプロジェクト名で、ライブごとにメンバーが変わる変則ユニットでした。このアルバム以前にもライブアルバムが発売されていて、そこにはJEFF PORCAROの名も連なっていました。この件はそのアルバムのジャケットデザインをJEFFがしたということで、しばらく前にもこのブログで触れています。とはいえ、LOS LOBOTOMYSとしての活動はこのメンバーの時が最も盛んだったようで、この時期のライブビデオも発売されています。
TOTOとしての活動が全く見えなかったこの時期、LUKATHERの活動ステージは既にこのバンドに移ったと思わせるに充分な、充実した内容の作品です。
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東京JAZZでの収穫

2004-10-29 00:34:25 | J-FUSION
昨日CD漁りにHMVの数寄屋橋店に行きました。改装されてどんなんなってんのかいなと思ってたらなんと!売場面積が半分になっちゃってました。おまけにレジの数が減ったせいもあるんでしょう、レジには長蛇の列、結局並び始めて会計が終わるまで25分もかかってしまったのには閉口です。有楽町にはこの数寄屋橋店と銀座店があり、目的のCDがなかったりするとはしごをして捜したりできるので、今まではよく利用してたのですが...、数寄屋橋店はAOR、JAZZ FUSIONに結構力を入れていた店でしたから誠に残念です。
で、今回捜したのがKORENOSと古川兄弟の新譜。どっちもインディーズレーベルからの発売(KORENOSは京都RAGのレーベル、古川兄弟が神戸のCHICKEN GEORGEレーベルというのが何ともです)だったのですが、HMVでは売ってるってことだったので、両方行ってみたけど駄目でした。しょうがない、今度は新宿にでも行ってみっか...。
でも手ぶらで帰るわけにはいきません。とりあえず佐藤竹善を買ってあとはどうしようか...と思って目にとまったのが、JAZZ ピアニスト・上原ひろみです。先日テレビで見た東京JAZZセレクションのトップバッターだったのですが、私はこの演奏に度肝を抜かれました。いやなんていうかただのピアノトリオかと思っていたら、そんな面を残しつつも中身はプログレ、ファンク、JAZZがごった煮になったようなパワフルなステージでした。中でも「KUNG-FU WORLD CHAMPION」のスピード感は圧巻でした。(ピアノトリオにスピード感という言葉があてはまるっていうのも非凡な証です)こんな人いたんですね、全くノーマークでした。24歳でこんな音楽ができるなんて...というか24歳だからこそこんな粋のいい演奏ができるのかも知れません。ということで上原ひろみ、即買いです。ところでこの人、日本人なのに輸入盤なんですね。HMVでは2枚買えば1枚1690円のキャンペーン対象商品だったので、1枚を2400円で買うのも勿体無い話ですから、あと1枚を何にしようか散々悩んだ挙句、結局この人のアルバムを2枚とも買ってしまいました。いやぁ久々に衝動買いをしてしまった。
ひろみサマ、決して美人というわけでもありませんが、なかなか愛嬌のあるかわいい女性で...オッサンが言うのもなんですが、正直惚れました。
でも演奏中のイキ顔は...ちと引きますね...。
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東京JAZZセレクション

2004-10-28 00:40:35 | TOTO&FUSION
というわけで実際に見に行きませんでしたから、NHK BSの東京JAZZセレクションでTOTOを見ました。
生放送のときは日本の国技のおかげで思いっきりカットされてしまったTOTOでしたが、セレクションでも全く平等な扱いで、たった2曲だけでした。消化不良もいいとこです。まあ、テレビで見れるだけましと思いましょう。セレクションというだけあって、「BETTER WORLD」と「AFRICA」のセレクト。「BETTER WORLD」は中盤のLUKATHERのボーカル部分の前後はいわば別のインスト曲ですし、「AFRICA」は終盤のベースとギターのソロがいかにもJAZZっぽくてよかったです。「ROSANNA」じゃあまりにベタですからこの渋い選曲はうれしいですね。
ただいろいろな評価を見ていると会場は音が最悪だったそうで...。確かにバランスが変で、ベースがやたらとでかい。ライン録音でもベースの音があんなでかかったら、そりゃ会場では低音が反響しまくって、他の音が全然聞こえないでしょうね。テレビで見てる分には普段あまり目立たないMIKEのベースが良く聞こえてそれはそれで興味深いんですが、会場ではそんなこと言ってられんでしょう。
それとコーラスの部分がTONY SPINNERの声がでかくて、BOBBYの声がほとんど聞こえないのもちと悲しかったです...もしかしてこれって意図的?
それと最後のセッションには一応DAVID PAICHとLUKATHERが出ていましたが、はなんかもっちゃりしていてあまり面白いセッションとはいえませんでした。なんかノリが悪いっていうか、その場しのぎというか...。ただメンツを見てると面白い発見があります。下神竜哉(元?BIG HORNS BEEのヒマラヤン下神です)もいましたが、昔と随分印象が変わっちゃってました。昔はもっと小奇麗な感じだったんですが、LUKATHER以上に汚かったですねぇ...。それから何気にPAICHの横にスタッフのような顔してDAVID GARFIELDがいましたね。お遊びで日本に来ていたようですが、TOTOに呼んでもらって、最後のセッションだけチョロット弾いていったそうです。会場では何の紹介もされなかったそうですから、多分テレビで見て初めて気付いた人も多いのではないでしょうか。
なかなかJAZZ・FUSION関係のライブをテレビでやってくれる機会は少なくなっちゃいましたから、不満はあるにせよ、貴重な映像です。
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子どもチャレンジのおまけCDに何と!勝田一樹が?

2004-10-26 23:49:35 | J-FUSION
まったく話が変わりますが、ウチの子供がやっているベネッセの子どもチャレンジなるいわば通信教育教材の話です。
毎回ビデオとかCDとかが付録でついているのですが、こないだカミさんがそのクレジットを見てぶっ飛んでました。ちょうど掛け算九九を覚えなきゃならん時期だったので、掛け算九九覚え歌なるものと、ものの数える単位の勉強とかでかぞえうたが収録されていたんですが、ちゃんと演奏者のクレジットが記載されているんです。

演奏/梶原順、佐々木史郎、河合伸哉、勝田一樹、山本一

...びっくりです。2曲目のかぞえうたというのがホーンセクションバリバリのスカなんですけど、こんなトッププレーヤーがたかだか子供教材のおまけCDの演奏をしているなんて。
ちなみに梶原順はJ&BやSOURCE、熱帯倶楽部などの活動で知られるギタリスト、佐々木史郎はご存知オルケスタデラルス出身のベテラントランペッター、河合伸哉はあまり聞きなれない名前ですが、BIG HORNS BEEのトロンボーン奏者、河合わかばと聞けばすぐおわかりでしょう。勝田一樹はDIMENSION、更には自身のユニットJAFROSAXの活動が光る最も旬?なSAX奏者、で、山本一は佐々木史郎のバンド、CAOBAにも参加するSAX奏者です。いわば現在のJ-FUSIONにおけるホーンセクションを代表する人ばかりなんですね。
NHKの教育番組でもFUSION系ミュージシャンが子供向けの歌を多数提供している(例えば堀井勝美、菊池ひみこ、意外なところでは神保彰や前にも書きましたがナルチョとか)のはJ-FUSIONファンの方ならご存知かとは思いますが、それに対抗したんでしょうか、こんなところでも本物のプレーヤーにこだわっているというのがすごいですね。別に子供騙しなんですから、シンセの打ち込みで全然問題ないのに。やっぱり子供のうちから本物を聴きましょうってことなんですかね。
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JEFFとSIMON その2

2004-10-25 23:31:20 | Weblog
JEFF PORCAROとSIMON PHILLIPSは全くスタイルの異なるドラマーであることは周知の事実です。
では何故TOTOはJEFFの後任としてSIMONを迎えたのか...。
要はJEFFの後任としてではなく、全く新たなドラマーとして迎えたということなんでしょう。JEFF PORCAROは唯一無二の存在ですから、似たようなタイプのドラマーを捜したところで、やっぱりJEFFではない。しかし求められるのあくまでもJEFFの代わりとしての存在ですから、バンドにとっても、またその代わりとなるドラマーにとっても不幸なことになることは容易に想像できます。そもそもそんなことはわかりきったことですからなり手もいないでしょう。その点SIMONは、自己のスタイルを完全に確立しているビッグネームですから、JEFFの幻影を追うことなく、新たなスタイルをTOTOに持ち込むことができる。JEFFの代わりではない、俺はSIMON PHILLIPSなんだ、と言い切れるだけの実績があるからこそ、TOTOのドラマーが務まるということなんだと思います。
当然SIMONの起用は賛否両論ありましたし、SIMONもそれは自覚していて本人もこの話があったときやはり躊躇したと後のインタビューで語っています。しかしさすがはSIMON PHILLIPS、JEFFの曲へのアプローチに全くこだわることなく、自身の解釈でTOTOの曲に向き合っていました。結果としてTOTOが今も存在することになるのはSIMONのこの決断があってのことだったんですね。

SIMONが加入する前、誰がJEFFの代わりになれるんだろうかなんて考えたりもしました。
その時なんとなく思い当たったのがVINNIE COLAIUTA。なんとなく顔が似てるというだけなんですけど。
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JEFFとSIMON

2004-10-24 23:47:12 | Weblog
ABSOLUTELTY LIVEではあえて触れませんでしたが、どうしても避けられないのがJEFF PORCAROとSIMON PHILLIPSの違いです。
単純に言えば、JEFFとSIMONは全く正反対のタイプのドラマーであるということ。
まず見た目ですが、なんといってもSIMONの特徴はどでかい2バスのドラムセットにあります。JEFFは1バスをとことんまでテクニカルに使いこなすことを至上としていました。セットのタムの数も4~5個位で、一時期YAMAHAのエレドラを加えていたこともありますが、まあ普通のセッティングですね。一方SIMONはとにかくセッティングできるものはみんな乗っけちゃえって感じで、ホンマに使ってるんかいなというようなオクタバンやらゴングバスまでセッティングしています。見てる人を驚かすためにあんなどでかいセッティングにしていると本人も言ってるくらいですから。
そしてドラム自体の音もSIMONの特徴が際立つ部分です。2バスを活かすためでしょうか、バスドラの音のバランスがかなり大きめになっています。彼は2バスを利用した3連、1バスで言うところのトリプルストロークのキメをよく入れますが、このバランスにより音に重厚さが増しています。しかし、タムのミュートをあまりかけていないようですし、スネアも高めのチューニングにされていて、バスドラの重厚さに比してタム・スネアの音が軽く感じられます。
そしてなんと言ってもノリです。
JEFFは跳ねまくる、ツッコミ気味のリズムの取り方ですが、SIMONはかなり後ノリではないでしょうか。またJEFFのハイハットワークはオープン・クローズがかなりルーズで、それがJEFFらしさでもあり、打ち込みでは表現できないノリを醸し出していたのですが、SIMONはその点きっちり・タイトなドラマーです。この違いは例えるなら犬の散歩で、前に引っ張ろう引っ張ろうとする犬と、その犬を引きとどめながら自らのペースを守ろうとする人のようなものです。もちろんJEFFが前者、SIMONが後者でしょう。「JAKE TO THE BONE」の演奏あたりにその違いが如実に現れている気がします。
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ABSOLUTELY LIVE DISC2

2004-10-24 00:09:37 | Weblog
ABSOLUTELY LIVE DISC2はMIKEのベースが印象的な「DON'T CHAIN MY HEART」から始まります。そして「I'LL BE OVER YOU」「HOME OF THE BRAVE」と続いていきます。やはりメインボーカル不在のためでしょう、ほとんどがLUKATHERとPAICHのリードボーカル曲が占めていました。しかし「HOLD THE LINE」を飛ばすわけにはいきません。この曲はJENNIE DOUGLAS MACRAEがリードボーカルをとっています。いやボーカルそのものに全く不満はないのですが...でもやっぱりBOBBY KIMBALLの固定観念が抜けてないところに女性ボーカルってのはどうもいただけません。いわばTOTOをバックに夜もヒッパレかいなと思えてしまうところが悲しいところです。
そしてアンコール曲「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」、BEATLESのナンバーですね。TOTOがBEATLESナンバーをやるなんて意外だったんですが、原曲とはアレンジが全く異なっていて、最初同名の違う曲だと思ったくらいでした。JEFFに捧げたこの曲、ようやくバックボーカリストの特長を活かしきった、ゴスペルチックなまさに鎮魂歌になっています。なんだこの曲のためのボーカリストの人選だったのか、なるほどってなもんです。やはりJEFFの追悼ツアーですから、この追悼曲を演奏するに最も適した人選をしたと考えたいですね。

結局このライブアルバムはメインボーカルが不在、そしてJEFFの急死直後ということでTOTOとしてはある意味不完全な状態の記録でもあるわけです。であるが故にあくまでもTOTOとしての形にこだわると、どうしても不満が残ってしまうのかも知れません。しかし、JEFFを追悼するという趣旨においては残されたメンバーがそれぞれ気迫のこもった素晴らしい演奏をしていて、個々の演奏を取ってみればむしろ最近のライブアルバム2作品より完成度の高いものであることは間違いないなく、有終の美を飾ったとも言えるでしょう...少なくともこの時点においては。
私自身も含めて誰もがこれでTOTOは終わったと思いました。このライブアルバムの解説にも「もうTOTOは存在しない」と明言されてたほどですから業界的にもそれが常識だったんでしょう。しかし...SIMON PHILLIPSを正式なJEFFの後任に据えることにより、見事に復活を遂げることになるわけです。

ところで、前にこのアルバムのジャケットはオリーブの実がコンセプトになっている云々を書きましたが、さっきCDのデザインを眺めていて気がつきました。オリーブの実を串刺しにしているのはなんと!「聖なる剣」だったんですね。
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ABSOLUTELY LIVE DISC1

2004-10-23 01:41:10 | Weblog
KINGDOM OF DESIREツアーのメンバーですが、
DAVID PAICH、STEVE LUKATHER、MIKE PORCARO、そしてSIMON PHILLIPSにボーカルサポートとしてJENNY DOUGLAS MACRAE/DONNA MCDANIELS/JOHN JAMESの3人が加わっています。そしてパーカッションはCHRIS TRUJILLO。
やはりメインのボーカリストがいない分、ボーカルが相当厚くなっています。

泣かせてくれるのが、1曲目がいきなり「HYDRA」。4人とは思えない音ですね。さすがTOTOです。演奏は完璧です。そしてDAVID PAICHのボーカルもなかなか聴かせてくれます。ところが...コーラスの部分に入るといきなりゴスペルチックな合唱になってしまいました。3人もコーラスを従えたのはいいんですが、男女混合で更にコーラスが厚すぎて、全くTOTOとは違うボーカルになってしまっています。そして2曲目「ROSANNA」。SIMONがハイハットをシャッフルで刻まずに普通に8で刻んでいたのがちと残念ですが、それ以上にコーラスのパートに入るとやぁ~っぱりゴスペルになっちゃうんですね。でも後半のセッション部分はDAVID PAICHも素晴らしいソロを披露して、LUKATHERとのユニゾンも完璧です。お次は「KINGDOM OF DESIRE」。ライブで聴くと一層深い味わいがある曲ですね。この曲はそもそも原曲からしてコーラスが厚いのでコーラスにそんな違和感はありませんけれど。続いては「GEORGY PORGY」「99」「I WON'T HOLD YOU BACK」「DON'T STOP ME NOW」の4曲をアコースチックバージョンのメドレーでつなぎます。特に「99」は秀逸です。シブイ、シブすぎます。はっきり言って原曲よりいいです。「DON'T STOP ME NOW」のピアノも最高ですね。
DISC1の最後を締めるのが「AFRICA」。でもやっぱりコーラスになると...以下同文。

このライブは演奏も完璧で、素晴らしい出来栄えです。やっぱりTOTOは演奏ですね。改めて思います。ただやっぱりボーカリストの人選を間違えてるんじゃないかと感じます。今回参加しているボーカリストの皆さんソウルフルで素晴らしい人ばかりなんですが...TOTOにはソウルフルなボーカルは合いませんね。コーラスの部分を聴いてしまうと、なんかのイベントでTOTOの曲をソウルシンガーがみんなで唄ってるみたいな、TOTOとは全く別物の印象になってしまいます。TOTO自身の演奏、ボーカルは素晴らしいものだけにそこが残念でなりません。
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ABSOLUTELY LIVEですが

2004-10-21 22:53:29 | Weblog
JEFF PORCAROの追悼ツアーの模様を収めたのが、この「ABSOLUTELY LIVE」2枚組みです。

とにかく残念なのは、JEFF生前のライブが公式なアルバムとなることなく、これがTOTOとして初めてのライブアルバムであるということです。ビデオでは出ているからいいじゃねぇかとも思いましたが、やはり「聴く」という目的ではCDとビデオでは使い勝手が違います。せめてライブビデオがDVDになっていればとも思うのですが...。最近たて続けにライブアルバムが出てるのを見るに、せめて全盛期に1枚でもライブアルバムを出して欲しかったなと思います。TOTOライブのBOOTLEGが結構出回っているのはそんなファンがやっぱり多いんでしょう。
もう一つ残念なのは...ジャケットデザインがあんまりですね、これは。表側、まるでKIOSKで売っている有りモノの写真を使ったような安物CDっぽさに、裏側のオリーブを舌に串刺しにしたグロテスクな船長さん?の脈絡のなさ、一応オリーブの実がこのCDのコンセプトになっているんでしょうけど、何の関係があるのかさっぱりわかりません。これってもしかして日本だけの発売で、テキトーなジャケットでも作ったんかいなと最初は思いましたね。せっかくのJEFF追悼ライブというのに、このセンスのなさには泣けてきます。
で肝心のライブの内容についてはまた次回。
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