TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

WEST COAST GROOVE / GREG MATHIESON

2004-12-30 00:53:07 | TOTO&FUSION
GREG MATHIESONネタでついでに...。

GREGの最新アルバムがこの「WEST COAST GROOVE」で、今年の春頃リリースされたものです。「LIVE AT THE BAKED POTATO 2000」同様GREG自身のレーベルからの発売で、HMVあたりでは未だ売っているようですが、そのうち入手困難になる可能性大です。
タイトル、そしてジャケットからしてベタベタのLA FUSIONを思わせますが、全くその通りのスーパー爽やか系FUSIONサウンドが展開されます。「LIVE AT~」でもオルガンを持ち替えて爽やかにエレピを弾いておられましたが、このアルバムはスタジオ盤でもあり、贅肉をそぎ落としてひたすらゴキゲン・ノリノリFUSIONに徹しています。FUSIONファンの方は出だしのクラビネットの音を聴いただけでニンマリとすること請け合いです。まさにジャケットに表現されている青い空の世界が堪能できます。
アクセントとしてBILL CHAMPLINのボーカル曲が2曲あったり、MELODICA=ピアニカをによる曲なんかもあってバラエティに富んだ文字通りのLA FUSIONを満喫できる一枚ですね。「LIVE AT~」では曲それぞれが長すぎて若干間延びした印象がありましたから、このアルバムでGREG凝縮されたメロディセンスを堪能しましょう!

私のFAVORITEは1曲目、クラビネットで爽やかに始まる「QT Π」、5曲目BILL CHAMPLINの素晴らしい多重コーラスが堪能できる「LOVE WILL TAKE YOU」、のどかな夏の日曜日を思わせるようなピアニカ演奏による7曲目「SIPPIN' ON SUNDAY」がいいですね。

ちなみに参加ミュージシャンは先の「LIVE AT~」のメンバーがベースになってます。
GREG MATHIESON(keys)、ABRAHAM LABORIEL SR.(b)、MICHAEL LANDAU(g)、ABRAHAM LABORIEL JR./VINNIE COLAIUTA(ds)、LUIS CONTE(perc)、BILL CHAMPLIN(vo)
LANDAUのギターもイケてますよ!

...ということで年内の更新はこれで終わります。よいお年を。
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LIVE AT THE BAKED POTATO 2000 DISC2

2004-12-29 01:28:40 | TOTO&FUSION
LIVE AT THE BAKED POTATO 2000 DISC2です。

1.I DON'T KNOW
これも「BAKED POTATO SUPER LIVE!」収録曲の再演です。この曲でもGREG MATHIESONのキーボードがオルガンからピアノでの演奏になっています。幾分スローテンポになっていてそのせいもあり、「BAKED~」に比べジャジーな雰囲気たっぷりです。もちろんソロパートもたっぷりで、「BAKED~」収録の「BOMP ME」で魅せたGREGのシンセ早弾きが今度はエレピで再現されています。演奏時間14分半。
2.SLOW GLIDE
今度はレゲエ風のゆったりとしたナンバーです。MIDIでつないだオルガンの使い方がなんともいい感じですね。ただ、こういう曲にもかかわらずMICHAEL LANDAUのギターの音が他の曲と一緒で、ちょっと違和感があります。このライブ全体を通してLANDAUのギターの音があまりマッチしているように思えず、浮いてしまっている感じは否めません。それからこの曲でもABRAHAM LABORIELのソロもフィーチュアされていますが、これだけ何回も聴かされるとなんか飽きがきてしまうかも知れません。もちろんライブ会場で聴くのとCDで聴くのとでは印象も当然変わるんでしょうけどね。こいつも長くて凡そ18分。
3.GREG'S GROOVE
一転して4ビートJAZZ風アレンジの曲です。この曲ではLANDAUが結構渋い味を出してます。生で見てたら結構ノリがいい曲かも。VINNIE COLAIUTAのブラシワークとLABORIELの渋々のソロが展開されます。ブラシワークによるドラムソロというのも結構面白い企画です。時々誰かが演奏しながらなんか言っているのが聞こえてきて、これもライブならででしょう。とはいえやっぱり長すぎという気もします。演奏時間約16分。
4.I'M HOME
この曲も「BAKED~」収録曲の再演です。GREGのエレピのアレンジがだいぶ変わっているので、タイトルを見るまで違う曲だと思ってたりして。メリハリがあまりないのもその一因かも知れません。
5.LMNOP
なかなかドライブ感のある曲です。各パートのソロが再びフィーチュアされてますが、そのバックで叩くCOLAIUTAのフレーズが多彩でパワフルです。いやはやCOLAIUTAのフレーズの引き出しの豊富さには脱帽です。LABORIELのソロも今までになく激しい展開を見せ、最後にはベースをビシバシにひっぱたいてます。以上17分半。

以上で全曲なんですが、しかし1曲1曲が長い。殆どの曲で各自のソロが入るのですが、後半に来るとちとワンパターン化してくる気もしますね。はたしてここまで全部を収録する必要があったのかどうか...。
GREGは「BAKED~」の頃に比べてだいぶ味が深くなっていて、LABORIELの独特なベースがその味を更に引き立てているように思います。COLAIUTAのドラムは全曲を通してややもすれば叩きすぎとも言える位に叩きまくっているのですが、それはそれでその素晴らしいテクニックを楽しむことができます。ただ、LANDAUが全てにおいてイマイチの印象があるのが残念です。ギターの音もなんか歪み気味でとてもいいとは言えません。LANDAUってそんなはずじゃないんだけどなあ。やっぱりリハを重ねないセッションでやることの難しさから来るんでしょうか。とはいえ、これだけのプレーヤーのライブの全てを詰め込んだCDってのもあまりないでしょうから貴重なCDであることは間違いありません。「BAKED~」の続き?と考えると違和感があるかも知れませんが、買って損はなかったと思います。
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LIVE AT THE BAKED POTATO 2000 DISC1

2004-12-28 00:36:44 | TOTO&FUSION
LIVE AT THE BAKED POTATO 2000 DISC1のご紹介です。

1.THE SAUCE
「BAKED POTATO SUPER LIVE!」とは対照的に、GREG MATHIESONのピアノから始まるゆったりとした曲です。なんかMICHAEL LANDAUのギターの入り方がヘン。あんまり曲を把握してないのでは?なんて思わないでもなかったりします。前半はGREGの一人舞台ですが、後半に入りLANDAUのギターソロ、そしてABRAHAM LABORIELのベースソロと展開します。スパニッシュギターのように弾いたと思ったらコード弾きをしたりといろいろ楽しませてくれるベースソロです。そのバックを盛り立てるのがVINNIE COLAIUTAのドラムです。フレーズに合わせて自在に叩きまくる様はJEFF PORCARO以上のテクを見せてくれます。演奏時間14分半。
2.GOYO
一転してハイスピードでぐいぐい攻めまくる曲です。COLAIUTAのドラムが光ってます。途中LABORIELのソロが再びフィーチュアされますが、COLAIUTAとのコンビネーションも抜群でなかなかスリリングに展開していきます。それにしてもLABORIELのチョッパー、早弾きベースというのも独特ですね。この音聞くだけでLABORIELだとすぐにわかります。そしてスローテンポなGREGのピアノソロにもセンスを感じます。演奏時間12分半。
ABRAHAM LABORIELのMCを挟んで...(皆さんウケてますけど英語わかりましぇん)
3.SONG FOR MY GRANDFATHER
GREGのエレピで始まるこの曲、ようやくLANDAUの出番といった感じのギターメインのバラードです。でもやっぱりこのライブでのLANDAUは地味な感じがどうしてもしてしまいます。こいつもまた演奏時間約11分。
4.S.S.F.2
よくわからんタイトルですが、LABORIELのベースがテーマを弾く軽い感じの曲です。
5.GOE
先の「BAKED~」に収録されていた曲の再演です。「BAKED~」ではオルガンで演奏されていたキーボードパートがピアノになっていて、その分軽い感じの仕上がりになっています。というかアレンジが変拍子になってますねえ。頭がヘンになりそうです。ちょっと拍子のとり方がよくわかりません。(7拍子?と思ってたらそうでも無さそうだし...)これまたCOLAIUTAが叩きまくりのソロを披露してくれます。
6.SAVADA
しっとりとしたLABORIELのベースソロから始まる、ボサノバ調の曲です。ボサノバというのもいいんですが、ちょっと単調な印象で聴いていてちょっと飽きてしまうのが残念です。...LANDAUは休憩時間?
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LIVE AT THE BAKED POTATO 2000

2004-12-27 01:23:07 | TOTO&FUSION
BAKED POTATO SUPER LIVE!の続編(?)とも言うべきアルバムがこれです。
正確にはMATHIESON、LABORIEL、LANDAU&COLAIUTA LIVE AT THE BAKED POTATO 2000という長ったらしいタイトルなんですけど、HMVでふと見かけて思わず買ってしまいました。2枚組とはいえ輸入盤にもかかわらず、確か5500円くらいしたんですよね。それでもBAKED POTATO SUPER LIVE!の興奮を知る者としては、買わずにはいられませんでした。もちろんメンバーはタイトルをご覧いただければおわかりのように、GREG MATHIESON以外は異なり、ABRAHAM LABORIEL(b)、MICHAEL LANDAU(g)、VINNIE COLAIUTA(ds)という面子ですが、もちろんFUSION界では名手の方ばかりですから聞いてソンするはずがありません。しかも以前にも書きましたが、私自身が勝手にJEFFの後継者と思っているCOLAIUTAがドラムですし、MICHAEL LANDAUのギターというのも結構STEVE LUKATHERと似ていて私には区別がつかないことがあります。(河合奈保子の「DAYDREAM COAST」はてっきりLUKATHERがやってると思い込んでたんですが、実はLANDAUだったんですねぇ、全然関係ないけど)それだけでも充分買いの要素ありありです。

聴いてみての印象は、BAKED~が若さ溢れるギンギンのプレイが主体だったのに対し、このライブは非常に落ち着いた印象があります。もちろん個々のプレイはエネルギッシュで、BAKED~に負けず劣らずの内容であることはもちろんですが、皆さんそこそこお年になられてるのと、GREGがオルガン・シンセ主体で攻めていたのが、ピアノにMIDIでシンセを鳴らすのがメインになっていること、さすがのLANDAUも当時のLUKATHERのような若々しい、攻撃性は再現できていないこともその一因ではなかろうかと。でもCOLAIUTAのドラムはJEFF以上に叩きまくってますけどね。

それと1曲1曲の演奏時間がやたら長いです。BAKED~はいいとこ7~8分にまとまっていましたが、このアルバムでは殆どの曲が10分以上、最長で17分半というのもあります。実際のライブはソロ回しを多く入れれば入れるほど当然長くなりますので、本当の意味でのライブをCDで再現するためにはこのように2枚組にせざるを得なかったんでしょうね。
そのせいでしょうか、発売はGREG自身のレーベルLMNOP MUSICからの発売となっていて、いわば自主制作盤です。現在では入手困難かも知れません。(まだもしかしたらHMVでは置いてるかも知れませんが)なかなかFUSION系のライブを、しかも2枚組で発売してくれるとこなんてなかったんでしょうか。とはいえ、BAKED~収録の曲も3曲再演されていますし、BAKED POTATOに行くことができない私にとっては、BAKED POTATOを疑似体験できる貴重なアルバムです。自主制作の割には音も素晴らしく、店内の雰囲気、それこそナイフフォークが皿にあたる音までわかります。高かったけど買ってよかった。

ということで、このアルバムの紹介を続けます。
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BAKED POTATO SUPER LIVE! 後半です

2004-12-25 23:50:21 | TOTO&FUSION
BAKED POTATO SUPER LIVE! 後半部分です。

5.GO(I DON'T KNOW)
この曲のタイトルは前回も書きましたが、前曲と入れ替わっていて、「I DON'T KNOW」が正しいようです。GREGのオルガンのイントロに続くJEFFのドラムの入り方が単純だけど渋いですね。ハイハットの音にJEFF特有のルーズさとオープン時のメリハリが感じられます。このアルバムはJEFFの音を本当によく捉えています。スネアのゴーストノーツ、バスドラの二つ打ちなど、JEFF研究にはもってこいの録音状態です。そして圧巻はPOPWELLのベースソロなんですが、申し訳ないがベースソロというよりそれに合わせるJEFFのドラムがまた素晴らしい。これまたどのようにやっているのかわからないような、超絶プレイを展開します。とにかくこのアルバム全体に言えることですが、JEFFのプレイがやたら派手です。

6.I'M HOME
LUKATHERのボリューム奏法が光るこの曲、あちこちで書かれてはいますが確かにLARRY CARLTONっぽいバラードです。これまたスローなバラードでもJEFFがいろいろ細工して叩いてますから聴いていて飽きません。曲におけるメリハリ付けにおいてメンバー4人の息の合い方はそれこそ一夜限りのセッションで実現できるものではないでしょう。

7.THE SPUD SHUFFLE
メンバー4人の共作による作品です。やっぱりLUKATHERがブリブリに引っ張ってアルバムの最後を盛り上げるに最高の曲です。GREGのバッキングのオルガンもノリノリですね。JEFFのドラムも曲のメリハリを付けるのに一役買っていて、特にLUKATHERのソロの終盤部分でのインタープレイは見事です。曲調はタイトル通りのシャッフルビートで、「GOODBYE ELENORE」のゴーストノーツによる擬似(?)バスドラ3連を彷彿させるJEFFのプレイがまた素晴らしい曲です。

なんかJEFFの素晴らしさばかりに目が行ってしまうのですが、やはり元々ライブ音源が少ないJEFFが、しかもオールインストでド派手に叩いているのは特筆すべきことです。そういった意味で、JEFFフリークの方には今更言うまでもないことですが、絶対聴いて欲しいアルバムです。そして、ロックインストゥルメンタル=FUSIONのファンの方も聴いて損はありません。絶対オススメです!
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BAKED POTATO SUPER LIVE! 前半

2004-12-25 02:36:20 | TOTO&FUSION
さてさてBAKED POTATO SUPER LIVE! 前半のご紹介です。

1.BOMP ME
いきなりLUKATHERのギターによる衝撃音で幕をあける、強烈なインパクトを持ったハードなロックインストナンバーで、このアルバムのまさに顔とも言える曲です。LUKATHERのアームを多用した若さあふれるソロもさることながら、GREG MATHIESONのオルガン・シンセの早弾きが唸ります。POPS POPWELLのベースも地味ながら跳ねまくっていて、そこにJEFFのバスドラダブルストロークが更にハードながらも軽いノリを作り出しています。これだけスピード感のある曲ながら重くないのは、この二人のリズムセクションのなせる技でしょう。

2.THANK YOU
GREGのオルガンが渋い、軽快な曲です。この曲の聴き所は何といってもJEFFの片手スネア6連プレイでしょう。一体どんな風に手首を動かしたらこんなプレイができちゃうんでしょう。こんなテクはTOTOでも聴けなかったと思います。

3.FIRST TIME AROUND
POPWELLの跳ねまくるチョッパーが印象的なロックテイストの曲で、LUKATHERのギターがフィーチュアされています。つんのめりそうになりながら正確にキープしているリズムの心地よさがなんとも言えません。聴いていると自然に体が動いてきます。にしてもPOPWELLのチョッパーってひっかかるような独特の音をしてますね。

4.I DON'T KNOW(GOE)
このオリジナル盤ではタイトルが「I DON'T KNOW」となっていますが、本当は「GOE」というのが正しいようです。この曲と次の「GO」という曲のタイトルがオリジナル盤では逆転していたんですねえ。これは後にご紹介するアルバムを聴いてわかったことなんですが。(COOL SOUNDからの再発盤ではそのように修正されています)そんなところも昔はおおらかだったんですね。これまたJEFFのテクニカルなプレイが堪能できます、というより、JEFFにばかり耳が行ってしまいます。非常にややこしいパターンをひたすら刻み続けていて、それにあわせるPOPWELLのベースもまた忙しい。「JAKE TO THE BONE」に近いリフなんですが、それにスネアの連打を絡めて更にややこしくしたパターンと思っていただければ。
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BAKED POTATO SUPER LIVE!

2004-12-23 23:12:37 | TOTO&FUSION
さて、今回ご紹介するのは「BAKED POTATO SUPER LIVE!」です。JEFF PORCAROもしくはSTEVE LUKATHERフリークの方にとってはこのアルバムは名盤中の名盤でしょう。私がFUSIONの世界にハマっていったのもこのアルバムのおかげであり、このBLOGにおいてこのアルバムをはずすわけにはいきません。

LAにあるFUSION系のライブハウス、「BAKED POTATO」がこのライブの舞台です。1981年12月、ここでGREG MATHIESON PROJECTということで、GREG MATHIESON(keys)、STEVE LUKATHER(g)、JEFF PORCARO(ds)、ROBERT POPWELL(b)の4人が繰り広げたハードロックテイストのオールインストゥルメンタル・FUSIONセッションを収録したものがこのアルバムです。
まず、GREG MATHIESONといえばLARRY CARLTONの右腕といわれるほどのキーボードプレイヤーであり、SHEENA EASTON、DONNA SUMMER、LAURA BRANIGAN(ついこの間お亡くなりになりましたが)の大ヒット曲「GLORIA」等のコンポーザー、そして70年代~80年代にかけて数々のスタジオワークをこなしていたミュージシャンとして有名です。そういえば来月にリリースされるTOMMY FUNDERBURKのニューアルバムの曲の大半を共作しています。そしてROBERT(POPS)POPWELLも同様にCRUSADERS、LARRY CARLTONと活動してきたベーシストです。JEFFは彼らともスタジオワークでの付き合いが多かったこともあって参加しています。ギターは本当はLARRY KARLTONがこの参加する予定もあったそうですが、結局STEVE LUKATHERが参加して、このライブが展開されるに至りました。ちなみにプロデュースはこの4人に加え、JAY GRAYDONが名前を連ねています。
このアルバムの何が素晴らしいかと言えば、やはりJEFFの素晴らしい、個性的なテクニックが全曲にちりばめられているところでしょう。TOTOでもこのようなテクニカルなドラミングはなかなか聞かれませんでした。それがしかもライブの一発録りで展開されているんですから言うことなしです。
どうもこのアルバム、日本でしか発売されなかったようで、しかもCD化してからすぐに廃盤になってしまいましたから、JEFFファン必携とは言えども「お宝」アルバムとなっていたようですが、数年前にCOOL SOUNDから再発されたのが話題になったりしました。
これからしばらくこのアルバムの収録曲を紹介していきたいと思います。
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やっぱクリスマスですから...SANTAMENTAL...続き

2004-12-22 00:38:48 | TOTO&FUSION
STEVE LUKATHER & FRIENDS 「SANTAMENTAL」の続きです。

前回は5曲目までの紹介だったので、続いては6曲目「ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH」です。なんともほのぼのとしたいい曲です。あまりLUKATHERらしさを前面に出しているわけでもなく、原曲の持つ雰囲気をうまく表現しているインストです。
お次はこれも定番「WINTER WONDERLAND」です。これも3曲目「JINGLE BELLS」と同じような雰囲気を持つBIG BAND JAZZ風アレンジです。LUKATHERとEDGAR WINTERが二人で仲良く歌ってます。いかにもクリスマスっぽさを感じますね。企画モノならではの異色のチューンです。
そして8曲目「LOOK OUT FOR ANGELS」。これもオリジナル曲で、LUKATHERと高校時代からの悪友MICHAEL LANDAUとの共演です。インスト主体のこのアルバムではこのようなボーカルチューンがひときわカッコ良く感じられます。このサビの部分、時折頭ん中をグルグルして困ってしまうくらいキャッチーで緊張感のある名曲でしょう。4曲目「BROKEN HEART FOR CHRISTMAS」共々、私にとってのクリスマスソングとなりそうです。なんとなくクリスマスを楽しむ若いアベックを横目に見ながら一人で口づさんでしまうような...なんちって。
9曲目「SILENT NIGHT」。いやこれでもかというくらいベタなクリスマスソングをLUKATHERなりのアレンジで並べてくれていますが、この曲は見事にJAZZしてくれてます。アレンジもおやっと思うような音の重ね方をしていて、味のある仕上がりです。さすがLUKATHER、「SILENT NIGHT」といえどもひとひねりしてます。
そんでもって日本盤ボーナストラック「THE CHRISTMAS SONG」。LUKATHERがギター一本でジャジーに決めています。基本的なアレンジはLARRY CARLTONによるものでLUKATHER曰くはパクリだそうなんですが、こんなプレイをLUKATHERがする、というところが意外でもあり、さすがと唸らせてくれます。

LUKATHERはロックギタリストでもあり、JAZZ/FUSIONギタリストでもあり、そしてボーカリストでもありつつ、何といってもエンタティナーであることをこの1枚のアルバムだけで楽しめる、とってもお得な内容です。クリスマス時期だけでなく、いつでもLUKATHERのソロアルバムとして聞いていても全然おかしくありません。それにLUKATHERのソロアルバムでここまでJAZZっぽいものは今までありませんでしたし。TOTOファンならずも、JAZZ/FUSIONファンの方も絶対ハマるオススメの一枚です。

このアルバムの参加プレーヤーは
SAMMY DAVIS JR./SCOTT HAMILTON/BOB BABKO/BEN OSGOOD/EDGAR WINTER(vo)
EDWARD VAN HALEN/TREVOR LUKATHER/STEVE VAI/MICHAEL LANDAU(g)
JOHN PIERCE(b)JEFF BABKO(keys)GREGG BISSONETTE(ds)SIMON PHILLIPS/LENNY CASTRO(perc)
EDGAR WINTER/GEORGE SHELBY(sax)WALTER FOWLER(tp) でした!
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やっぱクリスマスですから...SANTAMENTAL

2004-12-20 23:53:02 | TOTO&FUSION
クリスマスも近いってことで、取り上げなきゃならないのはやっぱりコレ!STEVE LUKATHER&FRIENDS「SANTAMENTAL」です。2003年の末頃リリースされたいわば企画モノなんですが、コイツは秀作です。ハードロックからFUSION、さらには家族みんなのクリスマスを演出するバラエティ豊かな内容で、クリスマスアルバムにとどまらない、LUKATHERのソロアルバムとしても全く遜色のない仕上がりになってます。
ちなみにこのアルバム、輸入盤と日本盤はジャケットデザインが異なることが知られています。まあLUKATHERが拘束着みたいなモノを着てサンタの帽子被って上目遣いじゃあまりに不気味で、そのままじゃ日本では売れんのは膝を叩いて納得します。とはいえ日本盤のラブリーラブリーさは誤解の元ですが。

1曲目は「JOY TO THE WORLD(諸人こぞりて)」。いきなりツーバスのハードなドラムから始まったと思ったらLUKATHERのギターが「も~ろ~びと~ こぞ~り~て~~」とやりつつ、EDWARD VAN HALENとのギターバトルを展開するわけですからこりゃたまらん。あまりの原曲とのギャップに笑わずにはいられません。初めて聴いたとき、カミさんと大爆笑でした。話は変わりますがバックでカシャカシャと超スピードで鳴っているSIMON PHILLIPSのタンバリン、実はこれがこの曲のミソなのは言うまでもありません。
そして2曲目は「GLEENSLEEVES」。今度はめっちゃブルージーなFUSIONバージョンです。キーボードのJEFF BABKOの才能が光ります。
続いて3曲目は出ました「JINGLE BELLS」、何とサンプリングのSAMMY DAVIS JR.と共演です。雰囲気が一転して今度はBIG BAND JAZZをバックにLUKATHERも「ジングルベ~ル」と脳天気に歌っております。なんか中年の忘年会って感じもなくもないですが、クリスマス企画のご愛嬌ということで。いやほんとにLUKATHERがジングルベルを歌うとは思わんかった。
4曲目「CAROL OF THE BELLS」。2曲目に通じるジャジーながらハードなインストです。この曲ではSTEVE VAI、そしてSTEVEの息子、TREVOR LUKATHERとの共演が特筆ネタなんですが、でもやっぱりJEFF BABKOのエレピソロに惹かれるものがあります。GREGG BISSONETTEのドラムもハードながらジャジーに決まってますね。
そして5曲目はオリジナル「BROKEN HEART FOR CHRISTMAS」です。今までJAZZで攻められたかと思ったら今度はロックンロールです。ギターのリフもいかにもLUKATHERといった感じですし、ボーカルがこれまたカッコいい!過去のソロアルバムの曲に比べても、一、二を争うカッコよさですね。

この続きは次回にします。
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LIVE IN AMSTERDAM part4

2004-12-19 23:43:18 | TOTO&FUSION
LIVE IN AMSTERDAM DISC2は「I WON'T HOLD YOU BACK」から始まります。この曲もLOOPを導入してアレンジが今風になっています。前半の演奏はループにお任せでボーカルを大フィーチュアしながら、後半には壮大なLUKATHERのギターソロを聴かせます。
続いてはお約束の「ROSANNA」。聴き所はもちろん後半のセッションです。またまたDAVID PAICHが聴かせてくれます。「聖者が街にやってくる」なんてのも織り交ぜながらファンキーなピアノソロを展開します。本当にPAICHのピアノはうまい!特にこのアルバムではそれが際立ってる気がします。
「AFRAID OF LOVE」「HOLD THE LINE」と続いて「HOLD~」のベースラインに載せてメンバーのソロをフィーチュアしたBAND INTRODUCTIONS。メンバー紹介をライブ盤に収録するなんて、2枚組みだからなせる技ですね。そしてそのまま「I CAN'T GET NEXT TO YOU」を一まわしやって一旦ライブが終わります。
残る2曲はアンコール曲でしょうか。まずは「HOME OF THE BRAVE」、ようやくPAICHのボーカルがここで聴けます。そしてラストは「WHITE SISTER」やっぱりラストはこの曲でキマリでしょう。先の「HOME~」もそうですが、間奏部分に新しい仕掛けを入れてかなり長めにしてます。繰り返すようですが、このライブは演奏重視でジャムったりする場面が多く見られるのが特徴ですね。

というわけでTOTOのアルバムはこれが現時点においては最新のものとなりますが、そろそろ新しいオリジナルアルバムを期待したいところです。SIMONの持病、DAVID PAICHの家庭の事情などもあり、過去にはGREGG BISSONETTEやRICKY LAWSONがドラムを、JEFF BABKOやGREG PHILLINGANESがキーボードの(GREGは「AFRICA」も唄ったそうな)代役を務めたりしてツアーをやったりしてましたが、これからも末永くTOTOとしての活動を継続してもらいたいものです。願わくば「THROUGH THE LOOKING GLASS」の「MAIDEN VOYAGE」に代表されるような渋々のインストばっかりの企画モノなんてのも個人的には期待してます...。(BOBBYが怒るか)
とにかくTOTOにはロックバンドというカテゴリーを超越した存在であって欲しいと思っとります。

さてTOTOネタがこれで尽きましたが、これからがようやく本番です。
和洋・JAZZ ROCK FUSION AORいろいろとりまぜながらまだまだ続けていきましょう。

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