ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.7.10 合唱練習続行中、そして驚いたこと

2011-07-10 22:28:00 | 合唱
 今日も朝から、いかにも“梅雨が明けました”という見事なピーカンの空だった。結局、寝坊していられなくて起き出して洗濯と掃除を済ませ、昼前から合唱練習のため、都心まで出かけた。
 
 練習場の最寄駅に降り立つと、日傘をさしても地面からの照り返しで肌が焦げ付き、溶けてしまいそう。わずか10分弱の道のりでクラクラしてしまった。

 今日は発声練習から参加。いつもは参加者が片手にも達しない弱小ソプラノなのだが、今日は、途中から現役生も入って10人超えでびっくりした。アルトは10人弱、男性は合唱歴半世紀越えといった大先輩達にも増して若手が目立ち、20人以上。前回より大幅な参加者増だった。

 前回は全く歌えなかった歌も数曲歌うことが出来て、ちょっとほっとした。
 次回の練習は今月末なのだが、義母との家族旅行のため欠席予定だ。練習はその後夏休みとなるため、8月末まで練習がお預けになってしまう。せっかく今日歌えそうになった曲をすっかり忘れては大変だ。ちゃんと復習しておかないと、といつもその場では思うのだけれど・・・。

 残念ながら同期はどのパートにも出席者なしだ。20期近い先輩や、20期近い後輩が数多く、間がすっぽり抜けた感じで何やらちょっと居心地の悪い雰囲気だ。
 それでも、目を見開いて頬をあげて大きな口を開けて息を吸い込み・・・出ない声ではあるが、歌うって本当に気持ち良い。体にきっといいだろうな、と勝手に悦に入る。
 外は恐ろしいほどの猛暑の中、節電中ではあるけれど空調の効いた防音のホールで、こうして家事も雑事も忘れて、ついでに年も病気も忘れて4時間もの間、リフレッシュできることがどれほど恵まれたことか、今更のように思う。
 
 練習終了の5時過ぎにも、外はまだ湯気が立ちそうな暑さだった。
 同じパートの大先輩とターミナル駅までご一緒しながらお話しした。去年の第九の舞台以来お目にかかっていなかったので、「あら、髪の毛短くなさったのね。」と言われ「実は数年来闘病中で薬の副作用のため、去年はかつらだったんです。今はようやく自毛になりました。」と病気のことをカミングアウトした。「何のご病気?」と聞かれたので「実は乳がんの多発転移で治療中なのです。」と。すると、なんと「私も43の時、卵巣で・・・」とおっしゃった。外に出られなくなるほどショックが大きく、10年過ぎるまでは鬱気味だったそうだ。でも今やすっかりサバイバーとしてこうして元気に活動されているのだから、何より素晴らしいことだ。お嬢さんも同じ病気で・・・と伺い、この病気に罹ることは、決して珍しいことでも特別なことでもないのだな、と改めて驚かされた。

 ターミナル駅を降りてもあまりに暑く、ちょっと夕涼みがてら百貨店で一休み。涼しそうなブルーのワンピースがセールになっていて思わず買ってしまう。つい先週からようやく断捨離を始めたばかりだというのに、とも思うけれど、かなりの量の断捨離をしたのだからまあいいかとも思ったりして・・・・・・。

 今日はあまりに暑く、帰宅して夕食を作る元気はない。夫にまた夕食当番をお願いするのも気が引けて、先日の息子の漢検合格と英検残念と実力テスト次回頑張ろう、と称して息子の大好きなシーフードレストランで待ち合わせをした。食べ盛りの息子は、実に遠慮なく気持ちよく、夫と顔を見合わせるほど沢山食べてくれた。
 私が出かけている間、ホームステイに備えて、生まれて初めて掃除機のかけ方を夫に特訓され、洗濯物も畳んだそうだ。

 すっかり帰宅が遅くなってしまったが、また明日からは新しい一週間。休薬週の休日が終わるのはいつものことながら早い。水曜日からまた治療再開、気持ちはすっかりフルチャージだ。


コメント
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