ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.7.25 休薬の週に思うこと

2011-07-25 20:36:30 | 日記
 昨日は夕食を済ませた後、あまりにだるくて眠くて、そのままリビングでうたた寝をしてしまい、入浴後早々にベッドに入った。

 そして今朝、ちょうど明け方4時前にあった地震の頃に、頭が痛くて目覚めた。
 まだ早いか・・・と再度寝たのだけれど、やはり起きるなり頭痛で頭が割れそう。仕方なくまたロキソニンのお世話になり、出勤。出勤した頃には大分落ち着いてきたけれど、昼頃から薬が切れた感じでまた頭がズーンと重くなり、はっきりしない。
 寝不足が祟ったのか、調子に乗って週末に出歩いて遊び過ぎたのか、やはり骨髄抑制のためかしら、とちょっぴり反省する。

 先日、プチ虹のサロンでもこの話題が出たのだけれど、抗がん剤投与中に休薬をするのはその副作用である骨髄抑制により、白血球、赤血球、血小板が各々下がっている体を休ませるためなのだ。その時に発熱やらだるさやらといった目立った副作用がないからといって、調子に乗って出歩くのはセーブしないといけないな、と改めて思った次第である。
 今は発熱予防のために、投与当日の夜からロキソニンを飲んでいるから発熱しなくなっているだけで、実際、ロキソニンを服用する前のクールでは毎回週末に発熱していたのだ・・・ということを、今更のように思い出す懲りない私である。

 確かに、夜眠れなくても翌日の日中寝てしまえるなら無理に寝ないでもいいか、と開き直れるけれど、明日も仕事だと思えば、そうもいかず、ますます焦る。
 また、具合が悪くても、日中横になって休んでいられるなら、これまたいいか、と諦めもつくけれど、仕事となるとそうはいかない。
 そんなわけで、気がつけば矢張りなんだかんだと体の声を押さえ込んでいることに気付き、これまた反省する。(“反省だけなら猿でもできる”と言うわけですが・・・)

 抗がん剤の副作用による骨髄抑制は、一般的に投与1~2週間後にピークになり、7~10日で回復する。1週目の投与である程度白血球が下がったところで、2週目の投与。更に下がる。そして、下がり切った3週目に休薬することで、だんだん上がってきて、4週目に回復してきたところで再び新しいクールが始まる。
 だが、今、私はその4週目、つまり新しいクールのスタート時に採血して白血球をチェックしても、2000台が普通。先日はたまたま3000を超えたけれど、2500前後が通常になっている。(健康体の成人では白血球は3500-9000くらい)ということは、3週目というのは一番下がっている時期だから、2000を割り込んでいる可能性もある。毎回実際に測定しているわけではないが、主治医がおっしゃるには白血球や好中球が下がることは織り込み済みなので、余計な心配をしないために、あえて毎回測らないだけなのだそうだ。だからこそ、自分で手洗い・うがいをきちんとして感染症には注意してね、ということである。

 もちろん白血球がある程度低めでも、感染した炎症部位に遊走して集まって細菌を貪食殺菌してくれる、生体防御に大きな威力を示す好中球が白血球中に高い割合を占めていれば(健康体だと50-70%ほどあるようだ)、それほど心配しなくてもよいけれど、これまで私の好中球は3,4割がせいぜい。
 一般的に好中球が1000未満になると、感染のリスクが高くなり、500未満になると、感染のリスクは大幅に上昇する。ということは白血球が2000を割っていれば、好中球が1000未満である可能性は十分高い。抗がん剤投与時には、好中球は出来れば1000は欲しいけれど、投薬を予定通りに続けることも大切ということで、800程度あれば予定通り実行してきた。いたずらに心配しすぎるのは精神衛生上あまり良いことではないけれど、生体防御の要となる好中球がなくなると、感染に対する制御がきかなくなり、感染による死亡のリスクが生じるわけで、タキソテールの初回投与をした時に白血球1300、好中球0.5%となり、緊急入院したのだから、既に十分痛い目にあっているわけだ。

 ・・・反省した。と同時に、“猿”と言われないように、体を休ませることを心がけたい。
 これまで、休薬週にはあえて沢山の予定を入れて、免疫力アップにつながるから、と精力的に動き回っていたけれど、無理せず疲れたら休む、体調が悪ければ無理しない、という当たり前のことをきちんと実践しよう、と思う。
 とはいいながら、今週末には義母との家族旅行を控えているのだけれど・・・。


コメント
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