ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.7.14 骨折も何のその?!

2011-07-14 21:01:53 | 日記
 昨夜夫から聞いた話にのけぞった。
 夫は、昔からの仕事仲間であるご夫妻の奥様に、講習会の講師をお願いしているそうだ。私もお二人には息子が小さかった時に、何度かお会いしたことがあるので、夫からの話はお二人のお顔を思い出しながら、ふんふんと聞いていた。

 一昨日、奥様は予定通りきちんと3時間の講義を終えて、夫には特に何もおっしゃらずにごく普通に帰って行かれたという。が、その後、ご主人から夫に電話があって「大丈夫だった?ちゃんと出来た?」と。何も知らなかった夫は「もちろん普通に・・・」と御礼を言ったそうだ。「そう、なら、よかった・・・」とご主人。でも、わざわざそんなことで電話をしてくるのもおかしいと、事情を聴いてみると「実は前の夜に転んでしまい、体の脇が痛い痛いと言っていたので、無理しない方が」と言ったところ、「自分が休んだら講習会が成立しない。今日は絶対休めないから!」と言い置いて家を出られたというのだ。

 結果、翌日の後日談である。
 なんと病院に行ったところ、肋骨を2本骨折されていたそうだ。凄いプロ根性だ。骨折の激痛を押して3時間の講演の仕事をやり遂げ、翌日病院で診察してもらったら骨が折れていました、と。それもただ転んだ、というわけではなく、自転車に乗っていて転倒したとのこと。それにしても大丈夫なのか・・・とても心配である。

 私は胸骨、鎖骨に転移があり、ホルモン剤を飲んだ時の副作用で手のこわばり等が残っており、握力が以前より大分落ちている。だから自転車のハンドルを支えられずに転んだらちょっとヤバイ・・・ということで、最近では自転車に乗るのを控え、ひたすら自分の二本の足だけが頼りの生活をしている。さらには左の腋のリンパ節を郭清しているから、重い荷物を沢山持つこともできない。万一骨折したらどれほどQOLが下がるかと思うと、自転車に乗れない不便さは感じるものの、背に腹は代えられない。思わず二の足を踏む。

 普通に骨折したらぽっきりと断面が綺麗に折れて、きちんとくっ付くのかもしれないけれど、こと骨転移している場合、骨折はグシャリと潰れる。複雑骨折というよりも粉砕骨折のようになってしまうらしい。だから、元通りには決して治らない。3年半点滴を続けているゾメタは骨が溶けるのを防止して骨を強くしてくれるので、結果として骨転移進行を抑制する。骨粗鬆症の治療にも使われている有効な薬だが、確かに溶けてきた骨の周りを固めてガードすることは出来ても、健康な骨のようにしなやかに弾力性を保つことが出来ないので、これまた折れ易い、とも聞く。

 そう聞けばやはりあまり無謀なことは出来ないな、と思う。

 どんなに医学が進歩しても、やはり神様が与えてくださった自分の体、自分の部品をそのまま丁寧に使うのが一番なのだな、とつくづく思う。まあ、今となっては仕方ないので、今のこの体をいたわるしかないのだけれど。

 さて、昨日のナベルビン投与後の体調であるが、今回は午前中までは、思いのほか気持ち悪さが酷くなかった。嬉しかった。昨夜は冷房が切れてむっくり起き上がって再設定している夫の気配で起こされてしまい、そのまま殆ど眠れずじまい。それでも気持ちが悪くて眠れない、ということではなかった。寝不足であるし、調子に乗って食べ過ぎないようにしているけれど、それでも夕方あたりから疲れとともに気持ち悪さが増してきた。

 それにしても暑い。今日も職場では11時前に「使用制限予定電力を超えそうです。要らない電気を切ってください。」の放送が流れ、正午過ぎに「余剰電力が殆どありませんので、強制的にカットします。」と二の矢が継がれ、エアコンストップのつれない仕打ち。いきなり室内の空気がムッとしてしまった。本当にまだまだ続く長く暑い夏である。

コメント (2)
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