大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

教会巡り 第一回 その5

2011年10月24日 | 教会巡り/島歩き
「江袋教会」からの途中に出てきたトンネル手前で昼にした。
江袋の集落や港などを見ながら食べたが本当に斜面しかない。
それにしても海の綺麗なのが素晴らしい。

海岸は落ち込んだ斜面を波が削り取ってまるでスラブみたいで、
岩屋が喜びそうな所だらけだぜ。

五番目は「小瀬良教会」だが、トンネルから50分もかかっている。
途中に見た大瀬良の墓地が仏教徒とカトリック信徒のが隣り合ってたのが珍しかった。

建物は「赤波江教会」と同程度で屋根も同じ朱色だった。
1950年にできたというから結構古いがそんな感じはしない。

最後の「大水教会」は本道から往復50分もかかる奥まった所にあった。
1985年に建て替えられたあまり特色の無い教会。

ここから4時前のバスに乗ろうと必死に歩き何とか間に合ったが
分岐にはバス停が無かった。

自由乗降区間だったのを思い出し先に歩いたが、
少ししか稼げずにバスに飛び乗って第一回の歩きは終わった。

次回は乗った所までバスで戻り歩き出すが、
次の「曽根教会」迄は一時間半はかかりそうだ。

その次が危険地帯を抜けての「青砂ヶ浦教会」で、
ここも一時間半程度の歩きだから、次の「丸尾教会」迄歩く事にしよう。


小瀬良教会デジカメ写真

   


大水教会デジカメ写真

     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教会巡り 第一回 その4

2011年10月24日 | 教会巡り/島歩き
教会の読み方を書いておこう。

こめやま、ちゅうち、あかばえ、えぶくろ、こぜら、おおみず

が第一回の分だ。

四番目の「江袋教会」は木造の渋い物だったが、
隠れキリシタンの流れを残す歴史的な建物だった。

外観は大きな民家の趣で十字架も無い。
尖頭風の窓とステンドグラスが無かったら、とても教会とは思えない。

1882年創建時の雰囲気を残して改築しているから、
おそらく全島の中でも一番歴史を感じさせるだろう。
県指定文化財らしいが納得。

俺もこの教会が一番気に入った。

しかし、ステンドグラスというのは机や床に鮮やかな色を載せて
荘厳な雰囲気を醸し出すよなあ。

この「江袋教会」の手前に「五島・平戸領境界」という看板があった。

普通は島と島の間だが珍しい。
何でも室町末期に領主の父を殺されて、
祖父の平戸・松浦家を頼った男が後に援助を受けて
領主に返り咲いた礼に領土の一部を差し出した由。

しかし領土というよりも漁業権を差し出したというのが実態だろう。

西彼杵半島から移り住んだキリシタン達も
この豊かな海があったから何とか生き延びたんだろう。


「五島・平戸領境界」デジカメ写真

 


江袋教会のデジカメ写真は「江袋教会写真特集」に載せた
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教会巡り 第一回 その3

2011年10月24日 | 教会巡り/島歩き
「米山教会」は白い小さな造りで、定礎は77年6月。
灯台から一時間近くかかった。
アイスキャンディーみたいな塔の先に十字架。

次の「仲知教会」も一時間歩いてる。
ここは赤茶色のレンガ造りで定礎は78年、さっきのよりも大きい。
信者の数によって広さが決まるから、教会の大きさで集落の規模が分かる。

なにせ建築費の全てを信者の浄財で賄って造られた教会ばかりなんだから、
信仰の深さが解るだろう。

そして気付くのはその集落が大きなへつり道とも言える
バス道路の上下に散らばっている事だ。

斜面に張り付いていると言った方がぴったりだが、
畑作のみで生きていくのは大変だったろう。

集落に必ずある港は海上交通には欠かせ無いし、
小さな船を操って生活の糧の魚介類を採取したんだ。

三番目は「赤波江教会」。
ここは歩く途中に斜面の中腹に朱色の屋根で目立っていた。

珍しく車が止まって、趣味で歩いてるのかと聞いてきた。
ナンバーが滋賀のだったから観光だろうか?

ここは枝道の先にあるからピストンしなければならない。
途中にイノシンのでかい掘り返しがあった。

こじんまりした造りだったが、とんがり帽子みたいな朱色の塔の先端に十字架だ。


米山教会写真


    


  


仲知教会写真

    


赤波江教会写真

   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教会巡り 第一回 その2

2011年10月24日 | 教会巡り/島歩き
榎津港を過ぎたら右手に有川湾が広がり、
朝陽の白い帯が水面で輝いている。

左手に「丸尾教会」が出てきたが小じんまりしてた。

「青砂ヶ浦教会」からの道は曲がりくねった上に
細いときてるから車の離合も大変。
バスが走る時間帯は絶対に避けよう。
乗用車はほとんど軽だから余裕がある。

それから歩く教会の道標を次々に見て
終点の津和崎だったが最後まで貸し切り。
灯台まで緩やかな坂を上り、藪椿が多くなってすぐに入り口に着いた。

薄暗い樹林の坂を僅かで可愛い灯台だった。



すぐ右手には無人島になった野崎島、正面には宇久島、
左手には小値賀島が揃い、右手奥に霞んでいるが案外近くに平戸島が浮かんでる。
こんなに近いんだから船を使えばほんの隣町の感覚だろう。
松浦水軍の根拠地の一つだったわけだ。

 
左小値賀島右宇久島 近いのが良く分る

この「津和崎灯台」は無人だが目の前が流れの速い瀬戸だし、
結構重要な存在らしい。
この下の駐車場にトイレもあるらしいし、
灯台の両サイドがテントにもってこいの芝地だからここに寝る手もありだ。

  
地図の字が剥げ剥げだ

周りは藪椿だらけで「椿公園」になっていたが花の時期は凄かろう。

海と島を前に食べて「米山教会」へ向かった。

歩く途中に出てきたトビウオのマンホールの蓋。
頭には島の花・椿を載せている。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする