カンパニュラと言うのは釣鐘条の花の名前です。この名前を聞くと、私はやはりリストを思い出します。
今日は、メセナひらかたのホールスタッフと6月の発表会の打合せ。
スタッフのKさんと、ピアノのTさんと私で、プログラムを見ながら詰めました。
音楽を発表しようと思ったら、ただ音楽をしておけばいいというわけではありません。場所取りに始まって、プログラムの内容、リハの開始時間、順番、開演時刻、開場時刻、マイクの本数、照明、会計、お花などいろいろ考えることや、雑事は付き物。結局のところ、「場作り」と言うのが音楽の作業の一部だと思います。
形も実態もない音楽に、響きのあるホールを用意し、座席を整え、聞く環境を総合的に整える。一人では決して出来ない作業で、それが音楽が総合芸術と言われる所以なのだと思います。
Kさんは本当にプロフェッショナルなスタッフです。照明や、椅子何個などという打合せとは全く違います。「何がやりたいのか?」というこちらの意図を一生懸命汲み取ってくれ、それを実現するには何が必要なのかということを舞台には素人の私達に的確に提示してくれます。
それは本当にお見事です。そして当日も、緊張している出演者には、心を和らげるような言葉まで用意して、音楽を取り巻く暖かい空気を作ってくれます。
もう何回も同じスタッフでやりましたが、毎回間違いない。今回も心から信頼しています。当日が楽しみになってきました。