音楽の喜び フルートとともに

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経済力

2010-05-22 23:51:11 | Weblog

雨が続いてくると、日本古来から生息する山野草が、元気になってきます。紫蘭も、一度植えるとすぐに増えるようです。

実家の母に呼ばれて、帰りました。
琴、三味線、尺八の三曲協会の会計をしていて、計算が合わないので、手伝って。というのです。
大学ノートに3ページほどの協会経費を、会議費とか、定演経費、通信費などに振り分けて、決算書をつくるのですが、収支が合わなくて、頭を抱えていたのです。

2時間ほどかけて、二人で読み合せ、消費税3500円ほど計上忘れ、控え室代金2300円を二重計上していたことを突き止めて。チャンチャン。

どんな音楽会でも、集まってコンサートをすれば、経費が発生します。ごく幼いときはともかく、古今東西の音楽家でお金で悩まなかった幸運な人は数人しかいないと思います。
モーツアルトはショッチュウ、死ぬまで、悩まされていたし、シューベルトは働いて、どんなに歌が売れても、お金を儲けられなかった。
経済と芸術を両立させるのは難しい。

しかし梨園で一人演奏していたのでは自己満足にすぎず。芸術が表現するものであるとしたら、音楽を届けるための環境を作るのは、芸術の一部ともいえるのです。

天才ワーグナーは、パトロンにお金を出させ、創作環境を整える天才でもあったから、あの至高のオペラを世に残せたのだとも思います。
そう思うと、どちらの天才でもない私達は、苦労を惜しんでいる場合ではないと思います。

しかしやっぱり正直わずらわしい。
お金がわずらわしい私は、経済力がいつまでたってもつかないのも道理かと諦観するのです