音楽の喜び フルートとともに

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同窓会とボザ本番

2011-03-21 20:44:58 | 音楽

ガーベラ、キムシーと言う品種です。小学生の頃、描いたお花の絵はこんな感じです。赤と白の絵の具を混ぜてピンクを作ろうとして、思った色が出るまで、パレットの上で絵の具を混ぜていたら、ピンクが大量にできてしまいました。
お気に入りのピンクの色で、何が描けるか?と考えたら、ピンクのお花しかなかった。絵の具を使うためにわけもなく画面をこのガーベラのような、花で埋め尽くしました。

日曜日は、ボザのアグレスティド本番。
1週間前にグルグル、バラバラだった曲がどうなったのか?

実は、その日は12時から東大阪で高校1年の時の同窓会の日でもありました。
女子高で、その女子校出身の国語のT先生。
いろいろなことがあったはずだけれど、なぜか楽しい思い出ばかり。
高校をでて初めての同窓会。「やるよ!」と懐かしいEさんから電話もらった日は、コンサートと同じ日。「えーっ!何で同じ日!」

主宰のドルチェ楽器さんから13時50分にリハ室使えます。お手紙頂き、どう計算しても、13時には出ないと間に合わない。

そのことを話すと「早めにおいでよ、会いたい人あれば、連絡しておくよ。」とEさん。「ごめーん。」といいながら、厚かましくも「MさんとBさんとSさん・・。」

11時に着くと、Mさんどころか、T先生も来ておられて、幹事のSさん、Iさん、Yさん。Bさんも。

早く帰るお詫びに一曲。先生に「何がいいですか?」と31曲選をお見せすると、「シューベルトがあるね。」「これは、ピアノがないと曲にならなくて。」「じゃあ、トロイメライ、私好きなの。」とおっしゃったので、シューマンの「トロイメライ」を。

「高校時代はもうなんだか、夢の中のようです。高校時代を思い出しながら、先生のリクエスト『トロイメライ』を吹かせてもらいます。」と始めました。

食事しながらと思ったのですが、みんな手もつけないで聴いてくれました。
吹き終わると先生が、涙を吹きながら「本当によかったわ。」と言ってくださいました。

先生は4月25日のコンサートの宣伝もしてくださって、本当にありがたかった。
録に話も出来ないで帰る私に、みんな手を振ったり握手したりして見送ってくれて、「また、必ず会いましょう。」

みんなに元気をもらって、会場に駆けつけると、いつもの楽器店のスタッフさんが、「間に合ってよかった。」と喜んでくれました。プログラムを一番最後に回してくれたり、ごめんなさい、本当にご心配、お手間おかけしました。

ピアニストの中田さんも喜んでくれ、私が不安がっていると、「大丈夫、大丈夫」と元気づけてくれます。

出番前に外で待っていると、!!!なんと、独身時代お世話になったHさんが。
ブログを見て、楽器店に問合せて、チケットを手に入れてきてくれたのでした。
〇十年ぶりの再会でした。

心配だったボザの前半、グルグルバラバラは、奇蹟の逆転ホームラン。
完璧のはずだった後半、変拍子。やっちゃった。1拍前に出てしまったけれど、中田さんが、すかさずフォロー。おかげさまでなんとか、ましな演奏をすることができたのでした。

しかし、初めてトライする難曲を合わせ1回で演奏なんて傲慢なことでした。

終演後、S先生が、ニコニコしながら、

「基本が大切なこと、わかりかけてきたみたいだね。『ソノリテや、タファネルゴーベールをただやるだけじゃうまくならない。』とモイーズ先生も言っておられたよ、

あれを基にして、自分の足らない所を克服するために工夫して利用しないといけないと。ザッとやるのではなくて、ゆっくり、本当にしっかりと聴きながら練習するんだよ。」

と、おいしいお抹茶と、生菓子「御所桜」をおごってくださいました。

全く関係が無いように見えていますが、この一日、たくさんの人に支えられた実感が、生き生きとありました。
過去から、現在に連なる私に関わってくれた全ての人に感謝。