音楽の喜び フルートとともに

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冗談音楽ドンジョン

2021-06-16 22:11:41 | 名曲
たぶんカワラナデシコだと思います。
別名ヤマトナデシコ。

里山で1ヶ所だけ咲いているところを見つけました。

他に見たことはありません。
府県によっては絶滅危惧種と言うことですが、少なくとも大阪で見たことはありません 。
あのきれいな

オオキンケイギクに住みかを奪われていると言うことですがそれだけでは無いような気がします。

冗談音楽と言うと、ハイドンや、モーツアルトが有名ですが、フルートの曲にもあります。

ヨハネス ドンジョンJohannes Donjon
1839年リヨン生まれの作曲家で、パリ音楽院でトゥルーに学び、卒業後はパリオペラ座管弦楽団、パリ音楽院管弦楽団、パドルー管弦楽団に入って活躍しました。

パリオペラ座管弦楽団、1866年入団当時は主席が今に残る教則本の作者アルテス、二番奏者がタファネル&ゴーベールのタファネルと言う豪華さでした。


そのドンジョンの残した独奏会用フルート練習曲集。
一番のエレジーが有名ですが、

4番Volubile
おしゃべり
上に上がったと思ったら、下に行ったり、ぐるぐる回ったり飛び込んだり

あちらこちらに散らかし放題、言い放題のおしゃべりの様子が想像できます。

第6番は皮肉
Pasquinade
こちらの方は、スタッカートの嵐で、さっきよりとんがった感じです。

ドンジョンの先生トゥルーと言えば、ベーム式フルートをパリ音楽院を退任するまで赦さなかった人です。
ドンジョンは、在学中は木製のフルートを吹いていましたが、卒業するとあっさりベーム式フルートを手にします。

ルイ ロットのベーム式を愛用していたそうです。

才能があってもベーム式を選ばなかったトゥルーの弟子ドゥメルスマンと対照的です。

ドゥメルスマンは33歳で亡くなリましたが、
皮肉やおしゃべりの中でも、世界を楽しみ、健康に生きる術を知っていたドンジョンは長くパリ音楽院管弦楽団に勤め、1912年73歳まで生きました。