音楽の喜び フルートとともに

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江陵市交響楽団

2023-09-08 21:00:00 | コンサート
シンフォニーホールで、江陵市(カンヌン市)交響楽団の日本公演に行ってきました。

1992年創立のオーケストラ。
年間60回の公演をこなし、2018年冬期オリンピック記念コンサートを開きベートーヴェン交響曲全曲演奏なども行っているそうです。

指揮者のチョン・ミンは、ウィーン室内管弦楽団やミラノスカラ座、マリンスキー歌劇場管弦楽団東京フィルなどなど多くの指揮をしてきました。

チョ・ジェヒョクはジュリアードでピアノを学び、マンハッタン音楽院でオルガンを学び、ニューヨークやニュージャージーのいくつかの教会で23年間オルガニスト、音楽監督を務めました。

若い女性が多いオーケストラでした。
ヴァイオリンは8割が女性。

ヴェルディの「運命の力」
サン・サーンスの「ピアノ協奏曲」第2番ト短調op22
サン・サーンスの「交響曲」第3番ハ短調op.78オルガン付き

のような、重量級の曲をたおやかに、勢いよく演奏。
運命の力はさすが多くの歌劇場でオベラを指揮してきたチョン・ミンの本領発揮。オーボエやフルートの木管楽器のアンサンブルも素敵でした。



チョ・ジェヒョクのピアノも、勢いがありながら繊細。

「ピアノ協奏曲」は
サン・サーンス自身がピアノを弾いて初演しましたが、難しすぎて練習不足。作曲に着手して3週間で本番なので仕方ないかも。
当初は不評でしたが、後にリストが評価し最も人気の作品になっています。

ピアノアンコールはサン・サーンスの白鳥を、自己アレンジで美しく、静かに初められ、やがて情熱的に演奏されました。
コンサートで1番心に残ったのはこの曲でした。

シンフォニーホール

シンフォニーホールのオルガン

サン・サーンス(1835-1921年)1886年51歳「交響曲第3番」 オルガン付きは、ロンドン フィル ハーモニック協会の委嘱で作曲しています。

こちらはサン・サーンスの指揮によりロンドンで初演されました。

フランツ リストに献呈されましたが、リストは初演後2ヶ月後に亡くなっています。

1857-1877年の間、マドレーヌ教会

のオルガニストを務めていたサン・サーンスの円熟期の作品。

超低音の世界を体験できます。
高い音は機材を通しても聴こえますが、この低音は録音では聴けません。

この曲のパイプオルガンの低音は音程や楽音というより、空気の震え、振動として感じられます。
その振動に包まれてオーケストラのメロディが流れる。
パイプオルガンのこんな使い方は他ではきけません。

後半は壮麗なオルガンとオーケストラの饗宴という感じ。
この曲だけでも盛り沢山過ぎて、まだ消化しきれない感じです。

アンコールは歌劇「カルメン」の序曲。若い力に参りました。


低音について紹介した時の記事。
オルガンの低音パイプだけの動画紹介しました。

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