4回目の複数日(2、3日)断食に挑戦
断食の種類にも様々あります。まず期間ですが、短いものとしてミニ断食とかプチ断食と呼ばれる朝食抜きがあります。そして、朝昼抜きの1日1食があります。小生は10年以上前から朝昼抜きの1日1食にしています。お陰で、間もなく古希を迎える年齢となりますが、胃腸は元気、体調良好です。
一般的に断食といったら、最低1日断食ですし、2、3日の断食があれば、本格的な1週間やそれ以上の断食もあります。小生の断食経験は1日断食が10回ほど、2日断食が1回、3日断食が2回です。もっとも小生の場合は1日1食ですから、1日断食であっても実質2日断食に近いものとなります。
次に、断食の質にいろいろあります。本格的な水しか飲まない純断食が一般的ですが、これはけっこうきついです。ごく低カロリーのものを何か少し口にすると楽になり、そうであっても純断食と代わらぬ効果が得られることが、断食指導50年のベテラン、亡き甲田光雄氏の指導経験で分かっていますので、断食なさる場合はこちらがお勧めです。
何を口に入れるかとなると、小生が一番多く利用したのは甲田氏お勧めの「すまし汁」(3合の水に、昆布10グラム、乾燥シイタケ10グラムを入れ、沸騰させる。昆布とシイタケを取り除く。汁の中に醤油30~40グラム、黒砂糖30グラムを入れて完成。これを冷めないうちに昼に飲む。晩も同様にして作り、飲む。この「すまし汁」は1日合計200キロカロリーになり、これでは断食にならないと思われるでしょうが、普段のカロリー摂取量の1割程度と少なく、十分に断食効果は出るとのことです。何より断食中の倦怠感を解消してくれ、普段の仕事がこなせます。)です。
もっとも、これでは小生には甘すぎますので黒砂糖はほんの少々としました。他に甲田氏お勧めのものとして「青泥・青汁」(野菜をミキサーにかけたものそのまま、または、それをこししぼったもの。塩少々添加)がありますが、小生はやったことがありません。その代わりに塩振りトマトであったり、果物少々としたこともあります。ほかには寒天だけという方法も良く、小生もやったことがあります。いずれにしても、多少塩分を補給すると倦怠感が薄れ、小生は朝1粒の梅干を足す(1日1食の場合もそう)ことにしています。
なお、昨年の3日断食では、夜のみ「キュウリ1本、ヤーコン芋(でんぷんを含有せず、フラクトオリゴ糖を多く含むダイエット食材で、整腸作用抜群です。)約100g」をそれぞれ醤油で煮たものをお椀に1杯ずつとしました。
さて、小生は、毎年1回、複数日の断食をしようと考えており、昨年と同様に今年も女房が海外旅行に出かけるのを機会に、複数日間断食を計画しました。なお、昨年は3日断食でしたが、断食明け初日(実質上断食4日目)に「腹具合がおかしくなり、加えて、極端に“だるーっ”と感ずるようになる」という体調不良を経験しましたので、今年は無理せずに2日断食とすることにしました。
その工程表は次のとおりです。断食前2日間と断食明け3日間は食事制限し、胃を慣らさねばならないので、過去の断食経験から、自分なりに組んでみたところです。
なお、水しか飲まない純断食は苦しいので、今回は、朝に梅干し1粒、夜にヤーコン芋約100gの醤油煮を2日とも食すことにします。
(食事:夜のみ)
6月 9日(土) 断食2日前 魚介類少々の腹八分 朝百姓 全日店番
6月10日(日) 断食1日前 肉魚抜き腹五分 午前百姓 午後休養
6月11日(月) 断食第1日 ヤーコン芋醤油煮 午前アパート清掃午後休養
6月12日(火) 断食第2日 ヤーコン芋醤油煮 朝百姓 全日店番
6月13日(水)断食明け初日 肉魚穀物抜き腹三分 朝百姓 全日店番
6月14日(木)断食明け2日目 肉魚抜き腹五分 朝百姓 全日店番
6月15日(金)断食明け3日目 魚少々腹八分 朝百姓 全日店番
6月16日(土)断食明け4日目 通常食 朝百姓 全日店番
このように、2日断食するとなると、前2日・後3日もかなり食事制限せねばなりません。特に断食明け初日、2日目は自制心が利かなくなることがあり、満腹に食べると胃を壊してしまいますから、初心者はいきなりの2日断食は止められたほうが無難です。先ずは、1日断食(前日は魚少々腹八分、断食明け初日の朝は少々のおかゆ程度、昼食・夕食は魚少々腹八分)の繰り返しから、です。
参考までに、血圧・血流データなどを毎日夕刻(体重は風呂上り)に測り、以下に記録することにします。(10日、15日は測定忘れ)
体重 血圧(上:下)脈拍 血流判定 血流スコア
10日:断食1日前 48.1
11日:断食第1日 46.3 125 69 59 C- -15
12日:断食第2日 46.1 124 75 59 C- -19
13日:断食明け初日 46.0 124 79 61 C- -22
14日:明け2日目 46.3 139 82 53 C- -10
15日:明け3日目 48.1
16日:通常食復帰 47.7 124 77 59 C -1
(注:血流スコア値は血液サラサラ度と考えてよい。ーより+が良。)
(6月18日追記:データ解析など)
・体重の増減
断食第1日目に体重が急減したのは、排便量は前日との差はほとんどなかったことからして、汗をたくさんかいて体内水分量が減ったことと、夜に口にした量が全日比べて大きく減ったことによるものです。断食明け3日目の体重急増は、排便量がわずかだったことと夜に食べた食事量が大きく増えたことによるものです。
・血圧(上)の変化
最近、血圧を測ったことがないのですが、冬には上が140台になっていました。それが120台に下がっているのは何とも不思議なことです。昨年の同時期の血圧は、断食直前は140台でしたから。
断食明け2日目に血圧が少々上がったのは、前日の三分食で気力が出たからと思われますが、通常食復帰日には再び120台になり、これまた不思議なことです。
ちなみに通常食3日目は133でしたから、血圧は日変動があり、その範囲内であるといったところでしょうか。
・脈拍
断食中はたいてい脈拍数が上がり気味になるのですが、今回はそうした傾向は特になく、これまた不思議なことです。
・血流
断食の最後から明けにかけて、血液の貧栄養から血液がサラサラになって血流が非常によくなるのが常でしたが、今回は前回同様に全然変化なしといったところです。
という状況でして、断食による一定の傾向というものが、今回は例外だらけになってしまいました。
なお、普段は前立腺肥大のせいで小便の出が良くないのですが、ここ3回の複数日断食で多少は小便の出がよくなったのを感じたものの、今回は特に変化はなかったです。これは、最近、ペポカボチャの種を毎日食べており(断食中及び前後の制限食では食べず)、以前よりは小便の出が良くなったきているからでしょう。
--------------------------------------------------------------------
ここから先は、毎日の体調などを順次記録に留めておくこととします。
(6月 9日(土)断食2日前 魚介類少々の腹八分)
野菜中心のおかずで腹八分を予定するも、明日からしばらく女房が出かけるので残飯整理のためタコ飯をもう1杯食べざるを得ず、満腹。でも、魚介類は野菜炒めの中のエビ少々とタコ飯のタコ少々だけで、肉は一切なし。
(6月10日(日)断食1日前 肉魚抜き腹五分)
朝6時起床。排便は普段より若干少なめ。朝7時から庭、公園などに除草剤噴霧、9時から畑の草叩きなど軽作業を13時まで。午後はブログ記事づくりなどデスクワーク。体調は普段通りで良好。
夕食は予定通りのもの(スーパーで買ったおにぎり1個、小皿のナス煮とポテト野菜サラダ)で済ませたが、実に物足りなく、“もっと食いてえ!”と、早くも食欲煩悩との戦いが始まる。何とか我慢。
(6月11日(月)断食第1日 ヤーコン芋醤油煮)
朝6時起床。排便は普段より若干少なめ。朝はデスクワーク。9時から予定通りアパート清掃に着手し、4階までの3階段を、蜘蛛の巣取りを行い、階段をきれいに掃き、その後に古くなった蛍光管の取り換え。休み休み行うもけっこうハードで汗をしっかりかき、午後2時近くまでかかる。けっこうバテる。その後、ジャガイモと梅の実を少々収穫。午後3時過ぎからデスクワーク。
午後7時半に予定通りヤーコン芋(約100g)醤油煮をゆっくり食す。その後、食欲煩悩が湧き、大粒のブドウ10粒弱を食す。この程度なら許されよう。
風呂上がりに測った体重が、48.1kg→46.3kgと大幅に落ちたのは、汗をたくさんかいて体内水分量が減ったことも原因していよう。排便量は前日との差はほとんどなく、夜に口にした量の差が体重減の一番の原因であろう。
(6月12日(火)断食第2日 ヤーコン芋醤油煮)
朝6時起床。排便は昨日よりかなり少なめ。いつもより若干の倦怠感があったが、6時半より柑橘類の剪定を行う。8時頃までの軽作業であるが、いつも通りの体調に戻り、断食の影響は全く感ぜず。なお、まだ生っていた甘夏の小さなものを1個食す。この程度なら許されよう。
9時前に開店準備を済ませ、午後7時まで店番しながらデスクワーク。午後6時頃から若干の倦怠感と動悸がしてきた。これは複数日断食でよくあることだ。
午後7時半に予定通りヤーコン芋(約100g)醤油煮をゆっくり食す。その後、前日同様に食欲煩悩が湧き、大粒のブドウ10粒ほどを食す。この程度なら許されよう。少々口にしたことにより、倦怠感は消失。
(6月13日(水)断食明け初日 肉魚穀物抜き腹三分)
朝5時起床。便意が生ぜず、排便せず。5時半より8時半までの3時間、畑で草引きや草叩きなど軽作業。昨日より若干体が重い。これは当然のことだろう。9時前に開店準備を済ませ、午後7時まで店番しながらデスクワーク。午後7時半まで何も食べないから、今日は実質3日目の断食であるがゆえ、昨日と同様に午後6時頃から若干の倦怠感と動悸がしてきた。
閉店後、スーパーへ行き、野菜総菜小皿3つと大粒のぶどうを買う。胃に負担がかからないよう総菜をよーく噛んで食す。総カロリーは300強と意外に少ない。風呂上がりにぶどうを10粒ほど食す。食欲煩悩の湧き方は思いのほか少なくて安心した。
(6月14日(木)断食明け2日目 肉魚抜き腹五分)
朝5時前に起床。今朝はちゃんと排便でき、量は少ないが2日分出たであろう。5時すぎより8時すぎまでの3時間、畑でトマトの支柱立て、タマネギの収穫の収穫と軽作業。昨日より若干体が軽い。腹三分のお陰であろう。9時前に開店準備を済ませたが、体調は普段とあまり変わらない。午後7時まで店番しながらデスクワーク。夕方になっても前日までのような倦怠感は生ぜず。
血圧が少々上がったのは、前日の三分食で気力が出たからだろう。なお、脈拍数が下がったのは、断食中は脈拍数が上がり気味になるからと思われる。
閉店後、隣の蕎麦屋さんで冷やしたぬきソバをよく噛んで食べる。
店の2階の居室へ行って、久しぶりのアルコール補給。いつもの6割ぐらいの焼酎を湯割りし、漬物で晩酌を楽しむ。酒量が少ないも、いつも通りの酒のまわり方だ。
その後に大粒のぶどう10粒ほどを摘まみ、小さなせんべいを4枚口にする。こうなると腹六分だ。
さて、弱った。以前の複数日断食と同様に、今回も食欲煩悩がどんどん強まってくる。ゆえに、店の2階の居室にいつまでもいると、止めどなく菓子類を食いそうになるから、早々に風呂に入り、梅干ししか置いてない自宅へ行って寝る。
(6月15日(金)断食明け3日目 魚少々腹八分)
今朝は曇天で6時前に目が覚める。排便はほんのわずか。
1時間半ほど軽い農作業を行ったが、けだるさは全くなく、体は軽い。昨晩の腹六分でもっているのだろう。
その後の店番をしながらのデスクワークも普段通りの良好な体調だ。そして、前回同様に断食によって頭が冴えてきているのであろう、予定していなかったブログ記事を1本書き上げて投稿できてしまった。
夕刻、ネットで調べ物をしていて閉店の時刻となり、血圧や血流の測定を忘れる。
前日は肉魚抜き腹五分であったからだろう、閉店頃にけだるさを感じるようになった。
今晩の「魚少々腹八分」は、「魚まあまあの腹八分」に少々アップして、隣の料亭で「ウナギ定食」&「フグのヒレ酒1合」とすることにしたが、アジのたたきも注文し、「魚まあまあの腹九分」となる。
今朝の排便がわずかであり、腹九分となったから、体重が急増。
(6月16日(土)断食明け4日目 通常食)
5時前に目が覚めるも寝直して7時前に起床。便意を催さず。どうしたことだろう。(お昼前に便意が現れ、まずまずの量を排便。)
朝、野菜の収穫を3種類行ない、梅の実を全部収穫。1時間半、大急ぎで行う。体調は当然のことながら非常にいい。 全日店番をしながらデスクワーク。今晩は友人と居酒屋へ繰り出す。断食制限食の解除を祝って。
関連記事
2017.06.10 2回目の3日間断食体験記(2017年6月)
2016.10.22 3日間断食体験記(2016年10月)
2015.07.27 昨日今日「2日間断食」実行中、しかし残念ながら1日で終了
2013.11.13 今日明日「2日間断食」に初挑戦:世界糖尿病デーによせて…その結果は?
2013.11.09 家庭でできる断食健康法に取り組んでみませんか:世界糖尿病デーによせて
2010.11.14 11月14日「世界糖尿病デー」は「断食デー」?! ちゃんとやりました1日断食