薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

今月の笑い話ベスト5<チャイナ版>(7月)

2012年07月31日 | 笑い話&回文物語

<笑話:892>自転車泥棒

自転車が盗まれました。持ち主はとても怒りましたが、翌日彼はまた新車を買いました。

何日かして、また盗まれました。

そして、また彼は一台新車を買ったのですが、今度は鎖を5個付けました。

そして張り紙をしました:「盗めるものなら盗んでみろ!」

その日の午後、自転車に乗ろうとしたら、鎖が一つ多いのに気が付きました。

その紙の上には、彼が書いたのと同じ5文字で、次のように書いてありました:

「乗れるものなら乗ってみろ!」

 

<笑話:902>忠実な副官

ある将軍が非常に美しい妻を娶りました。

しかし妻は自由奔放な性格でした!!

ある日、将軍は兵を引き連れて出征することになりました。

妻が客人とできてしまうことを恐れた将軍は妻に貞操帯を付けさせました。

将軍は一番信頼できる副官にその鍵を預け、言いました:

「この鍵を預ける。オレが帰ってくるまで保管しておいてくれ」

将軍は安心して戦争に出かけました。

すると、城門を出るやいなや、騎馬にまたがった副官が追いかけて来て言いました:

「将軍に報告。鍵が間違っています!」

 

<笑話:885>弁護士事務所で

社長がお抱えの弁護士の部屋に座っています。

弁護士が聞きます:

「最初に良い情報を聞きたいですか、それとも悪い情報を聞きたいですか?」

「良い情報から教えてくれ」 社長は急いで言いました。

「あなたの奥さんは1枚50万ドルの価値のある写真を発見しました」

「そりゃ良いことだ」と社長は興奮して言いました。

「で、悪い情報とはなんなんだ」

「その1枚とは、あなたと女性秘書が熱愛中の写真なんです」

 

<笑話:890>ケチ

ケチな甲の父親がたった今、世を去りました。甲はお坊さんを呼んで父親の魂を極楽浄土へ送ろうとしました。

お坊さんは、お布施として1千元を要求しました。甲は800元に値切りました。お坊さんはそれに同意しました。

お坊さんはお経を唱えて言いました:

「東天に行きたまえ、東天に行きたまえ」

甲はおかしいと思って聞きました:

「どうして西天(インドにある極楽のこと)じゃないの?」

お坊さんは言いました:

「西天へは1千元、800元だと東天にしかいけない!」

甲はやむなく1千元払うことに同意しました。

お坊さんはお経を唱え直します:

「西天へ行きたまえ、西天へ行きたまえ」

このとき、棺桶の中から甲の父親の怒鳴り声が聞こえました:

「この親不幸者が、たった200元をケチったために、オレは東奔西走して疲れはてるじゃないか」

 

<笑話:900>キッパリと答えない方がよい

家で夫婦並んでテレビを観ていました:

ニュース番組は報道します:

「現代の70%の男性は不倫をしたいと思っています」

それを聞いた夫は急いで言います:

「じゃオレは30%の方だ!」

すると、すぐにニュースは続きました:

「残りの30%は不倫経験者です」

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夏には夏野菜で超健康!類人猿の食性に近づけましょう!

2012年07月26日 | 食養

夏には夏野菜で超健康!類人猿の食性に近づけましょう!

 ゴールデンウイークに一斉に植え付けた夏野菜。トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、ゴーヤなどなど。キュウリは盛りを過ぎ、遅植えしたものが生りはじめています。
 暑い盛りの夏野菜の何と美味なこと。
 なぜ、日本の夏に夏野菜が美味なのか。答えは、人類の起源にあります。

 人類は、原縁類、類人猿を経て進化しました。この間、食性は、動物(昆虫)食から植物性食品へとだんだん変わってきて、現生の類人猿は完璧な植食性です。
 彼らは、熱帯雨林やその周辺のサバンナで、草木の果実や柔らかい葉っぱ(サバンナでは乾期には代替食として豆)を食べています。
 人類の起源は諸説あって、ここでは触れませんが、200万年前から、順次、草原へ放り出されたのは事実でしょう。そして、従前の類人猿と同じ食性を維持できなくなり、代替食としての大発見が、地面を掘って手に入れた「芋」です。
 芋の主成分である「でんぷん」を代用食にして命をつなげ、芋が育つ温帯へも進出しました。これにより、ヒトはでんぷん消化酵素がよく出るようになりました。
 その後、火の利用を習得し、でんぷんの消化を助ける方法を開発します。
 なお、穀類を食べるようになったのは、せいぜい2万年前です。これも、火の利用で代替食としたものです。

 その人類の祖先が、大陸の果て、草木豊かな日本列島にやってきたのは、せいぜい4万年前です。日本列島に到着したヒトは、本来の食性である「草木の果実や柔らかい葉っぱ」をまず求め、ついで代替食の「木の実」と「芋」を探します。
 「食べられる野草」の宝庫である日本列島ですし、「木の実」も豊富ですし、特に幸いしたのは「山芋」です。唯一自生していた芋が「山芋」で、滋養強壮効果抜群ですから、健康この上なしの民族となり、人口密度も高かったと考えられます。

 さて、人類の生まれ故郷の熱帯と同様に蒸し暑い夏には、草木の果実や野草が容易に手に入り、これを食べることによって、適度に体が冷え、健康を維持できました。
 夏に夏野菜が美味なのは、「人類のふるさとと同じ環境で、ふるさとと同じ養生食を味わえる」からなのです。ヒトの体がそれを記憶しているのです。

 たいへん遠回りに説明しましたが、「食」とは、かようにも自然環境と密接に関係しているのです。なお、秋から冬には、代替食として木の実や山芋を食べ、春には野草や山菜の芽が手に入り、遠い祖先と同じような食を維持できました。

 一方、白人は、数万年前に寒冷な乾燥地帯へ進出した黄色人種が起源です。草木も芋も少なく、木の実がどれだけか手に入るだけで、動物の肉を代用食とし、その後、動物の乳も飲むようになりました。動物性食品の常食で、胃袋が分厚くなり、今日のドイツ人の胃袋の厚みは日本人の3倍にもなり、肉の消化酵素の出もいいです。
 また、乳のカロリー源「乳糖」を大人でも消化できる能力
も手に入れました。(乳糖の消化能力は哺乳類の赤ちゃんにしかなく、日本人も同様です。だだし、1割程度の日本人にその能力あり。
 動物性食品に移行した白人ですが、霊長類の進化に逆行しており、代用食に適応し切れていません。米国では、生活習慣病の予防には「肉類(魚を含む)を1日80グラム以下に抑え、なるべく魚にするように」と啓蒙されています。
 よって、米国では7%がベジタリアンで、狂牛病を経験した英国では10%がベジタリアンとも言われています。

 白人よりも動物性食品への適応力が弱く、長く植食性に親しんできた日本人が、現在どれだけの肉や魚を食べているかと言うと、何と1日170グラムにもなります。
 日本人が、これだけの動物性食品を食べても体がまともなら、オバケとしか言いようがありません。ほとんどの方が健康を損なっていると言えましょう。
 日本列島は、世界で一番植物が豊かな自然環境にあります。本来の植食生の食生活に近付け、本来の健康を取り戻したいものです。

 でも、植食性のチンパンジーもまれに狩猟し、肉食します。日本人も、江戸時代には、御法度になっている犬を、これは薬だと言って、まれに食べました。
 明日は、土用丑の日。薬としてウナギを食したいものです。
 しかし、今年は何と高価なこと。臭いを嗅ぐだけで我慢せねばなりませんなあ。
 焼きナスでも食べますか、本来の食性に立ち戻って。

(この記事は、当店の生涯現役新聞2005年5月号を一部修正したものです。) 

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夏、水の飲みすぎに要注意

2012年07月23日 | 漢方栄養学

昔の人の生活の知恵「水はチビチビ」そして「塩分補給」

 毎日水を2リットル飲もうという「水飲み健康法」があります。
 体の毒素を排出したり、血液ドロドロを解消するために、また、真夏には熱中症で倒れないよう、十分な水分補給が必要なこともありましょう。
 しかし、今の日本人は「体の中が洪水」になってやしませんか。体が水膨れして、むくみがでたり、腹を押さえるとプチャプチャとかギューギューとか音がする。
 これは、余分な水がはけていないからで、水の入れ過ぎと排出能力の低下が相俟って起きます。よって、まずは入りを絞る必要があります。
 これについては、昔の人の「生活の知恵」に学ぶべき点が多いです。
 野草料理のベテランで、75歳になられる若杉友子さんが「食養」を実践し、研究する中で、次のように言っておられます。

 水はたくさん飲むほうがいいと言われているでしょ。でも、飲み過ぎてはいけませんよ。ばあちゃんなんか絶対にがぶ飲みしない。喉がちょっと湿るぐらいで十分なのよ。昔の子どもたちは体育のとき、先生から「水を飲むなよ」って言われたものですよ。今は逆で「水分補給を忘れるな」でしょ。なぜこんなに変わってしまったかと言うと、それは食生活の変化と関係があるんよ。今の子どもたちは肉食してるでしょ。元々陽性な子どもが陽性の肉を食べるから、ものすごく体が焼けるわけ。だから子どもたちも本能的に水が欲しくなるんです。昔の子どもは食べ物に陽性と陰性のバランスが取れていたから、必要以上の水は取っていなかったんです。
 水を飲み過ぎるとどうなるかと言うと、血が薄くなってバテる。体力がなくなるの。血を薄めたら、体が陰性になってしまうからね。私たちは血で生きているのよ。頭のてっぺんから足の爪先まで、どこを切っても血が出るじゃない。だから、血が薄くなると体調がおかしくなるし、病気にもなるわけね。
 大怪我して血が噴出したときもそうよ。そんなときは絶対に水を飲んじゃダメ。血が薄くなって血が止まらないし、治りがうんと悪くなるのよ。

 このように若杉ばあさんはおっしゃっています。
 子どもは陽性の体ですからまだいいとしても、大人になったら段々陰性体質(冷え症)になってきますから、水分の取り過ぎは考えものです。
 炎天下のアラビアでは、水が貴重品ということもあって、暑いときには熱い湯をチビチビ飲んでいます。これが正しい水分補強の仕方です。
 こうして入りを絞り込めば、水を排出する腎臓の負担も軽減され、腎臓が本来の機能を発揮してくれるようになることでしょう。
 その腎臓を元気にするのが塩です。若杉さんの話を続けましょう。

 今は減塩をすごくすすめているでしょ。でも、これが貧血、冷え症、便秘症を増加させているの。塩分を控えたら絶体絶命。
 昔の人はたっぷり塩を取っていました。スイカや夏みかんやイチゴといった夏の陰性の果物を食べるときには塩を振って食べました。トマトもそう。カリウムが豊富に含まれるものは体を冷やすから、バランスを取るためにナトリウムの塩をつけて食べたのです。
 だから、元気で活力があったの。塩気は陽性だから、皆、明るく元気だったの。
 味噌や醤油、自然塩、梅干は、体温を上げて新陳代謝を活発にし、血を作り、血をきれいにしてくれますからね。自分がおいしいという適塩にして食べてね。

 これが本当の話です。間違っていますよ、減塩は。

(参考文献:若杉友子著「体温を上げる料理教室」(致知出版)、同著「野草の力をいただいて」(五月書房)、寺田直剛著「陰陽生活のすすめ」(国書刊行会)ほか)

 

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冷水浴(冷水シャワー)でストレス解消

2012年07月20日 | ストレス解消法・笑い学実践講座

冷水浴(冷水シャワー)でストレス解消

 現代人は、何事にも神経過敏になりすぎているきらいがあります。どうやら、これは、精神力の弱さがその根っこにあるように思われます。
 生理学上、ヒトの精神状態は、ホルモンの作用に強く影響されます。
 外的刺激=ストレスを感知すると、アドレナリンなどのホルモンが分泌され、脈拍が速まり、血糖値や血圧が上がります。そして、恐怖を感じ、逃走態勢をとります。
 危機から命を守るためには、これは必須のものですから、この機能は、ほとんどの人に常に正常に働き続けます。
 でも、ちょっとした外的刺激=小さなストレスに対してまで、いちいち“正常”に反応していては、ストレス疲れしてしまいます。これでは困ります。
 何とかして、小さなストレスに対しては“鈍感”に反応したいものですね。
 方法はあります。毎日、度々ストレス刺激を受ける訓練をして、それに慣れっこになる能力を身に付ければ解決します。
 でも、精神的ストレスが度重なると、“正常”を通り越して“過敏”に反応するようになってしまい、逆効果です。
 そこで、もう少し視野を広げてみましょう。

 ストレスは、精神的なものだけでなく、飢えや寒さもストレスです。
 江戸時代の儒学者、貝原益軒は、「子供には飢えと寒さを与えよ」と言いました。
 こうすることによって、精神的ストレスを含む、あらゆるストレスに対して対抗能力が高まるというのです。
 何の不自由もせず、温室育ちで成長しては、ストレス対抗能力が育たないことは明らかです。現代人は、たいがい、こうして育ってきましたから、ちょっとしたストレスに対しても、“正常”どころか“過敏”に反応するようになってしまったのです。
 貝原益軒に言わせれば、現代の大人は、まだ子供の段階にあるのです。

 ストレス対抗能力を身に付けることは、今からでも遅くありません。
 「飢え」に耐えることは、今日の飽食時代にあっては、飢餓ストレスが高まりすぎてしまい、不可能なことですが、「寒さ」ストレスに対しては、訓練の仕方次第で簡単に取り組めます。風呂に入る前、出るとき(出来れば途中にも)に、冷水浴なり冷水シャワーを浴びることです。これが出来るようになれば、当然にして「寒さ」に対するストレス対抗能力が身に付く上に、風邪も引かなくなります。
 ストレスに関わるホルモンは、副腎から分泌されるのですが、皮膚が寒冷刺激ストレスに慣れてくると、副腎の働きが改善されて、過剰なホルモン分泌をしなくなり、適量の分泌に止まります。ですから、冷水を浴びても、“ヒャーッ、冷てぇー、心臓が止まるっ!”とはならず、“水温は15度ぐらいか”と、冷静に反応するようになります。
 それだけではありません。何とも不思議なことに、寒冷刺激になれてくると、精神的ストレスに対しても“鈍感力”が身についてしまうのです。
 これは、各種のストレスに対して、それを増幅したり鈍感にさせるのは、同一ホルモンの分泌量で決まりますから、無関係な他種のストレスにまで対抗能力を発揮してしまうのでしょう。
 毎日、年中(真冬でも)冷水浴なり冷水シャワーを浴びていると、いつしかストレス対抗能力が高まってきて、“♪ そのうち何とかなるだろうー”と、精神的ストレスに対しても“鈍感力”が付いてしまうようです。
 数年以上前から毎日冷水シャワーを浴びている小生は、これを実感できるようになりました。

 暑い夏の到来。今なら、誰でも冷水シャワーが浴びられるでしょう。
 たっぷり冷水シャワーを浴びれば、体にこもった熱を取ることができますし、気分もさっぱりします。暑さストレスの解消にもなります。
 これを毎日続けていけば、秋でも簡単に「寒さ」ストレスをかけられますし、冬になっても不可能なことはありません。真冬にも冷水シャワーで「寒さ」ストレスがかけられるようになれば、精神的ストレスにまで対抗能力を発揮してしまうのです。
 貝原益軒が言う「子供には飢えと寒さを与えよ」は、現代の大人にも当てはまりますから、今から取り組んでも遅いことはないですよ。

(この記事は、当店の生涯現役新聞2009年7月号を一部修正したものです。)

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酔いつぶれ、二日酔い…何とかならんかなあ

2012年07月10日 | 健康情報一般

酔いつぶれ、二日酔い…何とかならんかなあ

 体調が良く気分がいいと、ついはしゃぎすぎて飲み過ぎてしまう小生。
 一昨日、叔父さんの三回忌で、残ったビールが勿体無いからと、まあまあ飲める3人の中に割り込んで、“ビールをまわせ!”とばかり、1つのコップでもって回し飲みさせちゃいました。あまり酒に強くない小生ですが、勢いでもってかなり飲んでしまったのです。
 その結果はというと、いつものことですが、だんだん酔いが回ってきて、帰りは千鳥足となってしまい、自転車にもたれ掛かりながら我が家へと歩いて帰ったところです。
 帰宅した頃、
血液中のアルコール濃度が最大のようでして、ホッとしたことも重なって気分は最高。酔いつぶれるところまでは行かなかったですが、その1歩手前の状態。
 そして、睡魔が襲い、ウツラウツラしてから目が覚めると、気分いと悪し。ああ、また悪酔いしたなあ…。少々羽目を外しすぎた報いだわ、これは。
 よって、晩飯は食べたくなかったのですが、女房が奮発して買ってきた飛騨牛のステーキですから、いらんとは言えず、無理やり胃袋へ。
 少々頭痛もし、早めに就寝。そして、夜中に2回トイレに起き、6時前に目覚める。
 まだ、少し頭が重いし、胃もすっきりしない。こりゃあ、二日酔いだ、まいった。
 この状態が夕刻まで続くものですから、弱ったものです。

 これでは薬屋失格ですね。いつもは、宴席があるときは“飲む前に飲む特効薬”を飲んでいくのですが、朝、畑仕事などで忙しく、つい飲み忘れてしまいました。もっとも、これを飲んだからといって、今回のように限度を超えて飲めば効果は消えてしまいますが。
 帰宅して気分が悪くなってからは、梅干エキスを舐め、胃腸ドリンクを飲んだものの、晩飯でやっとステーキを胃袋に押し込めただけの効果しかなかったですし、翌日、胃腸ドリンク2本と粉薬1包を飲んだものの、どれだけの効果があったのか不明です。

 さて、「酒に強いか弱いか、悪酔いしないかするか」については、基本的には遺伝によるようです。でも、親が酒に強いから子も強いというように単純には参りません。
 アルコールという毒素を無害化するには2つの工程が関与します。

 アルコール→→アセトアルデヒド→→酢酸
         ↑            ↑
  アルコール脱水素酵素  アセトアルデヒド脱水素酵素

 まず、アルコール脱水素酵素ですが、これは6種類以上あるそうで、これがほとんど働かない方もどれだけかいらっしゃるようですし、その活性度は個人差があるようです。
 その活性度が高ければ、アルコール分解がスムーズに進み、大酒を飲んでも酔っぱらうことがなく、千鳥足にはならないし、心臓があぶつくことは少ないでしょう。
 この酵素の活性度は、遺伝によって決まるようですが、酵素が6種類以上ありますから、複雑です。一説には、父親から優勢的に遺伝するとも言われますが、真偽のほどはわかりません。
 なお、一般的に白人はその活性が強く、日本人はそれほど活性度は高くないようです。

 次に、アセトアルデヒド脱水素酵素ですが、これは1種類で、活性型(GG)、やや活性(GA)、不活性型(AA)の3タイプに分かれます。両親からGまたはAを引き継ぐのですが、両親ともにGAであれば、子はGG、GA、AAのいずれかになって、3タイプに分かれます。GとAの間に優劣はなく、また、この酵素は4量体(遺伝子からコピーして作ったたんぱく質が4つ繋がってできる)ですから、GAタイプの人は両親からもらい受けたGとAの2つの遺伝子とも働かせてたんぱく質をつくり、それを連結することになります。
 この酵素は、毒性の強いアセトアルデヒド(頭痛、吐き気などの原因)を無害化するのですが、GAタイプはGGタイプの1桁下の活性しかなく、「悪酔いしないかするか」がこれによって決まります。AAタイプともなると、いつまでも体内にアセトアルデヒドが残ってしまい、延々と
苦しまねばならなくなります。
 なお、アセトアルデヒド脱水素酵素は1種類しかないのですが、その遺伝子は、第9染色体と第12染色体の2箇所に乗っかっており、主力は第12染色体の方のようです。
 よって、上記の3タイプに綺麗に分かれるものでもないようで、オバケのような上戸(じょうご)と並みの上戸がいたりする原因にもなります。

 こうしたことから、「酒に強いか弱いか」は、先に説明したアルコール脱水素酵素の活性度で決まるのですが、後のこと(「悪酔いしないかするか」)を考え合わせると、「酒に強いか弱いか」は、実質的には、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性度でもって判断するのが一般的な扱いとなります。

 このアセトアルデヒド脱水素酵素のタイプは、白人と黒人はほぼ全員がGGタイプで、アルコール脱水素酵素も十分働いているようですから、彼らはほぼ全員が酒に強いです。
 ところが、黄色人種となると、GGとGAが半々ぐらいになり、「悪酔いしないかするか」は半々ぐらいに分かれますし、AAタイプの人が4~5%いて、「私は下戸(げこ)だから飲めません。」となってしまいます。
 ただし、黄色人種の場合は地域差があって、日本では東北や九州はGGタイプが7割程度、中部日本は4割程度のようです。
 また、日本人の場合、AAタイプの人の半数程度は、アルコール脱水素酵素の活性が極めて弱く、ほんの少し飲んだだけでも酩酊してしまい、悪酔いもするという、最悪の状態に陥ります。オーストラリアの原住民アポリジニに、こうした人が多いようです。
 そして、このタイプの人は歓迎会で一気飲みすればぶっ倒れ、死の危険があります。

 さて、酒で苦労させられるのは小生のような、生半可に飲めるGAタイプです。
 GAタイプも色々あって、たぶん第12染色体はGAでしょうが、第9染色体はGGかGAかAAかで、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性にどれだけかの差が生ずることでしょう。
 いずれの場合であっても、このタイプは、ほとんどの人がアルコール脱水素酵素活性が
まあまああって、付き合いで少々飲んでも酩酊することは少ないのですが、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性が弱いですから、悪酔いし、二日酔いになってしまいます。

 酒も鍛えれば強くなると言われ、小生は、上司から指導されたうえに訓練もさせられたのですが、これによって、確かにどれだけかの付き合いができるようになったものの、決して酒に強くなったのではなく、単に、悪酔いと二日酔いの苦しさに耐えられる忍耐力が向上したに過ぎないと思っています。
 医学・生理学的にも、訓練で強くなることは、きっぱり否定されていますからね。

 ところで、自分の裁量で飲める酒、これは晩酌と魚釣りに単独行したときですが、飲める量が3倍ぐらい違います。最近はビールはあまり飲まないのですが、晩酌なら350ml缶が1本で十分すぎますが、魚釣りですと2本では不満になります。でも、帰りに酒気帯び運転になってはいかんですから、2本に止めていますが。
 この違いは、酵素の活性度は同じですから、分泌量の違いとしか考えられません。
 何もかも忘れて開放的な気分となったときには、肝臓が生き生きして、2つの酵素の分泌が円滑に行われるのではないでしょうか。
 また、宴席の場合にあっても、体調が良いときは悪酔いしにくいですから、これも酵素の分泌量との相関がありそうです。
 そして、この分泌量も加齢によって落ちてくるのでしょう。魚釣りに行っても、近年は、350mlビール缶2本で十分すぎるようになりましたからね。

 一昨日の宴席で飲み過ぎて二日酔いとなり、昨日は晩酌もせず腹八分で晩飯を終えましたが、3日目の今朝には体調が戻り、いつもどおり目覚めスッキリ。今晩は定番の焼酎の湯割で晩酌しながら腹一杯食べてしまうことになりそうです。
 いずれにしても、小生のようなGAタイプの方が宴席の付き合いをせねばならないときには、2、3日前から体調を整えておき、当日は“飲む前に飲む特効薬”(※)をあらかじめ飲み、それが済んだら二日酔い改善の胃腸ドリンクを飲んで、酒による苦しさをどれだけかでも減らすしかないですね。

 以上、自分の経験も踏まえて、「酒に強いか弱いか、悪酔いしないかするか」について長々と書き綴ってまいりましたが、悪酔いしがちな方にとって、どれだけかの参考になれば幸いです。
 最後に一言付け加えさせていただきますが、アルコール中毒になりやすい方の特長は、アセトアルデヒド脱水素酵素がGG型で悪酔いしないから気分良く酒が飲めてしまうものの、アルコール脱水素酵素の活性が不十分で長時間酩酊してしまうタイプの方に多いようです。そうした方は日本人に多いですから、十分に注意なさってください。

(※)飲む前に飲む特効薬(2014.11.4 追記)
 以前は、「熊の胆」(まず手に入らないですから動物胆配合の胃薬でも可)&ビタミンB1剤(これを配合した栄養剤やドリンクでも可)でけっこう効果がありました。
 これに勝るものを最近発見。それは田七人参(三七人参)で、肝機能を即効的に増強してくれます。今では、以前のものに足して宴席に出ています。
 なお、胃薬と田七人参は規定の2、3倍量を飲みます。そうでないと大して効きません。

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「人類1年暦」からヒトの健康を見直してみませんか

2012年07月07日 | 生活習慣病一般

「人類1年暦」からヒトの健康を見直してみませんか

 地球1年暦というものがあります。これを元にして生物1年暦を作ってみました。(クリックして、まずそれをご覧になってみてください。)
 これでは、あまりにスケールが大き過ぎて、ピンとこない面がありますので、人類が誕生してから今日までを1年のカレンダーにした「人類1年暦」を新たに作りました。
 これを眺めながら、大昔の生活を思い描き、あなたの生活を振り返ってみてください。

人類の誕生         365万年前   1 月 1 日
(1万年を1日としたいために、こう設定しました。)

石器の発明         260万年前    4月15日
(前期旧石器時代の始まり)

火を初めて使用      70数万年前   10月15日
(諸説あるなかで一番確実性が高そうなもの)

中期旧石器時代       35万年前   11月27日

火の日常的使用     12.5万年前   12月19日12時

後期旧石器時代        5万年前   12月27日
(これ以降、少しずつ石器が高度化)

最後の氷河期の終了   15,000年前   12月30日12時

農耕の始まり        11,000年前  12月30日22時

新石器時代         10,000年前  12月31日  0
(農耕が本格化し、精巧な石器を作って耕作)
  

ヒプシサーマルの到来   7,000年前    12月31日  7時 
(最温暖期、海面3~5m上昇)

古代文明の発生       5,500年前    12月31日11 
ヒプシサーマルの終了)

鉄器の発明          2,500年前   12月31日18 

アメリカ大陸の発見        520年前   12月31日22時45分

産業革命の始まり        250年前   12月31日23時24分

明治維新             145年前   12月31日23時39分

電灯の普及(81%)        87年前   12月31日23時48分

第2次大戦終戦          67年前   12月31日23時50分

白黒テレビの普及(79%)    50年前   12月31日23時53分

冷蔵庫の普及(90%)      42年前   12月31日23時54分

エアコンの普及(63%)     22年前   12月31日23時57分

携帯電話の普及          7年前    12月31日23時59分
(単身世帯で60%)

 いかがでしょうか。1万年が1日、417年が1時間、6.94年が1分に相当します。

 多少とも人類社会に動きが出だしてきたのは、後期旧石器時代に入ってからで、1年が残り5日となった12月27日。そして、人類が高度な道具を作るようになった新石器時代は、大晦日になってからで、古代文明の発生は、その日のお昼です。
 科学技術を大発展させることになった産業革命の始まりは、今年も残すところ36分。
 家電製品“三種の神器”の普及は残りの数分で、携帯電話の普及は最後の1分です。

 1年365日のうち、毎日のんびりだらだら過ごして、ぼつぼつ仕事に取り掛かり始めたのが仕事納めの日からで、大晦日になって人力道具作りがあわただしくなり、そして、人力に頼らず蒸気の動力を使うようになり始めたのは最後の36分間。それ以降は、あまりにも目まぐるしく発展して、とても付いていけない世の中になってしまった。

 小生は、そんな感想を持ちました。これでは、ヒトの生理機能が順応できるわけがなく、心身ともにおかしくなってしまうのは必然ではないでしょうか。
 たったの1万年前に人類は原始時代に別れを告げただけなのですからね。

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2012年6月1日発表「健康寿命」のマスコミの取り上げ方は間違っている

2012年07月06日 | 健康情報一般

2012年6月1日発表「健康寿命」のマスコミの取り上げ方は間違っている

 2012年6月1日厚生科学審議会部会に「健康寿命」の算出結果が提示され、マスコミは、これを大きく取り上げ、おしなべて次のように書いています。
 …厚生労働省が初めて健康寿命を算出。それによると、平成22年における健康寿命は、男70.42歳、女73.62歳であった。…

 審議会部会の記者発表資料がどんなものか知りませんので、事務方の落ち度があったのか、記者が早とちりしたのか分かりませんが、「初めて算出した」のは、「都道府県別」の健康寿命であって、全国平均の健康寿命は、厚生労働省が幾たびか発表しています。厚生労働省のHPを見れば、幾つも出てくるのですからね。

 今回のマスコミの記事になった元のデータは、5月18日付け「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」の報告の中にあり、次のとおりです。 

(1)日常生活に制限のない期間
      男(制限なし)(制限あり)(平均寿命) 
平成13年  69.40 + 8.67 =78.07     
平成22年  70.42 + 9.22 =79.64     

      女(制限なし)(制限あり)(平均寿命)
平成13年  72.65 +12.28 =84.93
平成22年  73.62 +12.77 =86.39


<算出方法:国民生活基礎調査において「あなたは現在健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」との問いに対して「ない」の回答を元にしたもの>

(2)自分が健康であると自覚している期間
      男  (健康)   (不健康)   (平均寿命)  
 平成13年  69.55 + 8.51 =78.07     
 平成22年  69.55 + 9.73 =79.64     

      女 (健康)      (不健康)   (平均寿命)
 平成13年  72.94 +11.99 =84.93
 平成22年  73.32 +13.07 =86.39

<算出方法:国民生活基礎調査において「あなたの健康状態はいかがですか」との問いに対して「よい」「まあよい」「ふつう」の回答を元にしたもの>

 なお、(1)は「活動制限なし平均寿命」、(2)は「自覚的健康の平均寿命」とも言われ、これは、2011.7.14付けで「健康寿命の指標」として、厚生労働省のHPに載っています。
 今回
、(1)の資料の平成22年分について、マスコミに取り上げられたのですが、これを健康寿命と決め付けるのは、大きな問題があります。
 なぜならば、子供や若者であっても、難病を抱えていたり、心身に障害がある場合には、“日常生活に支障あり”という回答になってしまい、こうした人たちまで加味して計算することにどれだけの意味があるかというものです。極論すれば、身障者の方は、「日常生活に支障があっても、自分は健康だ。」と、思っておられることが多いですから、こうした方を“不健康”に加えてしまうことは、身障者差別になってしまいます。
 加えて、標本数が多いとは言え、アンケート調査による主観的な回答を元にしていますから、客観性が完全に欠如しています。

 ところで、2004年に、WHOが日本人の健康寿命を発表しています。
      男 (健康寿命) (不健康)  (平均寿命) 
 平成16年   72.3  +6.3  =78.6       

      女 (健康寿命) (不健康)  (平均寿命)
        77.7  +7.9  =85.6

<注:発表は健康寿命だけのようで、比較のため、続く2項目を書き添えました。なお、計算方法は、ネット検索してみたものの分かりませんでした。>

 今回の報道とWHOの発表とでは、男で2年、女で4年程度の開きがありますが、どちらも健康寿命のイメージとは乖離しています。不健康の期間が長すぎる感がするからです。
 健康寿命とは、介護を要しない状態を示した方が良いのではないでしょうか。
 そうしたものとして、2つあります。
 まず1つは、瀬上清貴氏が開発された計算法に基づく「自立調整健康余命」です。
 これは、例えば、75~79歳の場合、要介護度1を自立0.7年、要介護度4を自立0.25年といったふうに要介護度に応じて自立年数を設定し、要介護者の認定数から計算するものです。
 平成21年のその結果は次のようになります。(「自立調整健康余命」を「自立」と表記)
 なお、この結果は、厚生労働省のHPにも掲載されています。

  男  (自立) (不自立) (平均余命)   
 65歳  16.9 +1.2 = 18.1    
 70歳
  13.1 +1.2 = 14.3    
 75歳
   9.6 +1.3 = 10.9    

  女   (自立) (不自立) (平均余命)
 65歳  20.2 +2.8 = 23.0
 70歳  15.7 +2.9 = 18.6
 75歳  11.6 +2.9 = 14.5

 もう1つは、厚生労働省の調査報告書に載せられているもので、「平均自立期間」の試算値(2005年)です。これは、要介護度2~4に認定された数から計算するものです。その結果は次のようになります。(「平均自立期間」を「自立」と表記)

  男  (自立) (不自立) (平均余命)   
 65歳  16.7 +1.4 = 18.1    
 70歳
  13.0 +1.4 = 14.4    
 75歳
   9.6 +1.5 = 11.1    
 80歳   6.8 +1.4 =  8.2    

  女   (自立) (不自立) (平均余命)
 65歳  20.4 +2.9 = 23.3
 70歳  16.1 +2.9 = 19.0
 75歳  12.0 +2.9 = 14.9
 80歳   8.3 +2.9 = 11.2

 健康寿命というものは、そのニュアンスからすれば、「介護を受けないことを指す」とすべきで、ここに紹介した2つの例なり、これに類したものを採択すべきでしょう。
 ところで、この2例ともに、要介護度を元にしていますから、その基準を参考までに示しておきます。
  
     基準時間(入浴、排泄、食事等の介護に要する時間)
 要支援1  25~32分未満
 要支援2  32~50分未満(認知機能低下などなし) 
 要介護1   同上     (認知機能低下などあり) 
 要介護2  50~70分未満
 要介護3  70~90分未満
 要介護4  90~110分未満
 要介護5  110分以上

 最後に、私見を述べさせていただきます。
 健康寿命とは、「誰の世話にもならずに健康に日常生活が送れる」期間とすべきで、要介護度の基準からすると、少なくとも「要支援1」までを“不自立”に加えて算出すべきでしょう。
 また、「平均寿命」というものに特別な意味がないのと同様に、これとベースを合わせた「平均健康寿命」にも意味がないですから、65歳以上の老人5歳きざみで示される「平均余命」に対する「平均健康余命」を算出するべきでしょう。
 こうすれば、要支援、要介護から脱却するための処方箋が描けようというものです。
 なお、厚生労働省の報告書にもありますように、「平均余命」と「平均健康余命」の開きの推移が重要であり、これが開きつつありますから、早急な対応が求められるのです。
 よって、当店では、昨年、「自立調整健康余命」の推移をグラフ化して、お客様に注意を喚起し、その対応策を啓蒙したところです。できれば、それをここに掲載できるとよいのですが、小生にその能がなく、今のところ文字だけブログしか打てませんので申しわけありません。

(2013.3.13追記:スキャナーで読み取る術を覚えましたので紹介します。)
 

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“裸の猿”ヒトには発汗の訓練が必要です

2012年07月04日 | 人類水生進化に起因する疾病

 “裸の猿”ヒトには発汗の訓練が必要です

 ヒトは欠陥商品の発汗システムしか持っていないから大変なのです
 ヒトに近縁のチンパンジー。彼らは熱帯に暮らしながら毛皮をまとい、暑そうにみえますが涼しい顔をしています。
 ヒトは暑いときにはポタポタ大汗をしたたらせ、フーフーいっています。
 この違いはどこにあるのでしょうか。
 チンパンジーは発汗システムがヒトと丸っきり違います。
 彼らは、ヒトの脇の下などごく一部にしかないアポクリン腺が全身にあって、ここからシットリ汗を出し、毛に吸い取らせて、汗の全部を効率的に蒸発させ、その気過熱で体を冷やしています。
 ヒトの場合は、チンパンジーの掌で働いているエクリン腺…木にぶら下がるときの滑り止め…を全身に展開させ、これで発汗させているのです。
 エクリン腺は、ドッと汗を出してしまうという弱点があります。
 ヒトは、その進化(詳細は小生の別立てブログ⇒「人類は水生(海水)環境で進化」)の過程でアポクリン腺を失い、やむを得ず、欠陥商品のエクリン腺で代用せざるを得なくなったのです。
 よって、体熱を放散するにはエクリン腺から大汗を出すしかなく、多くの汗が無駄になってしまいます。加えて、ヒトには汗を蒸散させるのに好都合な体毛もないのです。
 こうしたことから
、ヒトは夏には脱水症状を起こしやすいですし、熱中症にかかりやすいのです。

 大汗をかき続けると、血液がネバネバになるだけでなく、ミネラルを汗と一緒に流出させますから困ったものです。
 また、汗をかくには発汗力がいり、滅多に汗をかかない方やお年寄りは発汗が不十分になって熱中症を引き起こします。
 ヒトは、汗をかくにも日頃の訓練がいるのですが、上手に汗がかけるようになると、無駄に発汗しなくなり、ミネラルの損失も少なくなります。
 これには、毛穴の開け閉めが円滑にできることが条件になります。
 冬に寒風でしっかりと毛穴を閉め、夏には思いっきり開くという、皮膚の筋肉トレーニングです。これは、毎日入浴前後に冷水シャワーを浴びるのが効果的です。
 少なくとも夏は冷水シャワーを欠かさないようにしてください。

 ところで、めったに汗をかかない方が大汗をかくと、嫌な臭いがします。
 これは、毛穴に詰まっている有機物が原因していて、2、3日連続して大汗をかけば、嫌な臭いの元がなくなって、気にならなくなりますから、ご安心ください。
 また、毎日、どれだけかの汗をかいていれば、ミネラル流出を最小限に抑えることができるように体が反応します。
 でも、ゼロとはまいらず、ミネラル補給が必要になります。つまり、塩分補給ですが、ヒトが他の動物と違って塩辛いものを求める原因は、人類は水生<海水>環境で進化したことにあると考えられるのです。
 なお、塩(粗製塩でも精製塩でも)だけの補給ですと、他のミネラルが不足し、ミネラルバランスが崩れて体が重だるくなりますから、総合ミネラル剤の補給が重要です。
 なお、スポーツをやって大汗をかき、足が吊ったり、筋肉が痙攣するのは、明らかにマグネシウム欠乏です。そうしたときは、汗でマグネシウムが流出しただけでなく、他のミネラルも一緒に流出していますから、総合ミネラル剤の補給が欠かせません。
 夏に盛んにスポーツを行う方は、毎日総合ミネラル剤を補給なさってください。

 汗かきには良いこともあります。これは、シットリ汗でもそうですが、腎臓から排出できない老廃物を排泄できることです。
 汗をかいた後に、体がスッキリして、生き生きとした感じがするのは、まさにそれです。
 ですから、汗は必須でして、夏場は上手に汗をかきたいものですね。

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