薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

今月の笑い話ベスト5<チャイナ版>(3月)

2012年03月31日 | 笑い話&回文物語

 今月は傑作揃いで選定に苦労しました。できれば全部見てください。左サイドバーのブックマークの中の「一日一笑 おもしろ情報館」をクリック。開いたら、左サイドバーのブログテーマ一覧の2つ目「一日一笑」をクリックすると、笑話だけが楽しめます。

<笑話:795>おおよそいつ頃着きますか?

マネージャーが私に聞きました:
「今週の土曜日は残業してくれないか? 君がいつも週末に遊ぶことは知っているんだが、今週はとても君を必要としているんだ」

「問題ないですが、ご存知のように週末はとても車が混むので、ちょっと遅れて着くと思います」

「あそうか、で、おおよそいつ頃到着できるんだ?」

「月曜日」

 

<笑話:801>母の日の贈り物

もうすぐ母の日です。

私はお母さんにどんなプレゼントが欲しい?と聞きました。

お母さんは答えました:
「お前がいい子にしてお母さんの言うことをよく聞いてくれれば、プレゼントなんていらないよ」

だったら私の誕生日の時もどんなプレゼントもいらないから、お母さんが私の言うことを聞いてくれさえすればいいわ!!

 

<笑話:800>安く買ったと思った

ある人が牛乳を買いに行きました。

小売人:「1瓶3元、3瓶で10元だよ」

彼は無言で3元を取り出し1瓶を買いました。3回そうしました。

そして小売人に言いました:「ハッハッハ、見て、俺は9元で3瓶買ったぞ」

小売人:「ハッハッハ、俺がこうしてから、毎回1回で3瓶売れるようになったぞ」

 

<笑話:820>ペンキ塗り立ての壁

夫が電灯を点けるとき、不注意にもペンキ塗り立ての壁に手形をつけてしまいました。

翌日、奥さんが塗装工を呼んで言いました:「夕べ夫が触ったところを見せるわよ」

塗装工は鼻血を噴出して卒倒しました。

※舜子:「こりゃまた、とんでもない勘違いをしたもので…」

 

<笑話:812>3人の女性が刺青を入れます

3人の女性が刺青を入れに行きました。

1人目の女性が言いました:「私は腕にバラの紋様を入れてください」

2人目の女性が言いました:「私はヘビ年生まれだから小さなヘビにしてよ」

3人目の女性が言いました:「私は手の平に蚊の紋様を。血まみれで叩かれてぺしゃんこになったヤツを」

2人の女性が不思議に思って聞きました:「蚊なんか入れてどうするの?」

彼女が言いました:「男が不真面目だったら平手打ちを喰らわせてやるの。彼が怒ったら、彼に手の平を見せるの…分かってね、蚊を叩いたのよって」

 

番外<笑話:817>市場で野菜を買う

ある男性が市場に行き野菜を買うとき、尋ねました:

「今晩野菜を買って帰り、女房に食べさせなきゃならないんだ。この野菜には農薬はかけてないだろうな」

すると野菜売りが言いました:

「滅相もない、そんなことは自分でやってください」

これは非常に意味深です。解説は冒頭のブログでなされていますから、アクセスなさってください。

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“骨へんに豊”と書いて何と読みますか?その骨も硬骨と骨髄の両方が豊かでなければなりません。 

2012年03月13日 | 漢方栄養学

“骨へんに豊”と書いて何と読みますか?その骨も硬骨と骨髄の両方が豊かでなければなりません。
(最新更新 2018.5.15)

は、「(からだ)」の旧字です。
 この漢字ができた頃の古代中国の人たちは、老いも若きも皆が力仕事に精を出して、骨太(ほねぶと)で質実剛健な姿かたちをしていたことでしょう。
 よって、「“体”は、“豊かな骨”で成り立っている」とされたものと思われます。
 そして、骨細(ほねぼそ)であっては、“体(たい)をなさない”とされたのではないでしょうか。

 体を動かさない生活習慣が定着すると、骨は確実に細くなります。
 寝たきりの病人や地球の重力から開放された宇宙飛行士は、骨がだんだん細くなることは、皆さんご存知のとおりです。
 そして、健康の第1は、「毎日歩くに限る。1日1万歩を目標に。」と言われ、加えて日本では、カルシウムを十分摂って、お日様に当たってビタミンDを体内で作り、「硬骨を育てる」ことが目標にされています。
 たしかに、これは、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)にならない、つまり、骨折防止に、大変重要なことですから、大いにお勧めの健康法です。
 でも、栄養補給の面からは、カルシウム(※1)とビタミンD(※2)は、さして重要ではなく、丈夫な骨作りに必要なのは、良質のコラーゲン(タンパク質)です。
(※1 カルシウムは摂取不足でないことは、このブログの過去記事「カルシウム不足の米国人、充足の日本人」で詳述していますので、そちらをご覧ください。)
(※2 ビタミンDはUVB(中波長紫外線)に当たれば体内合成できますし、魚肉にけっこう含まれており、特にシラス干し、イワシの丸干しに多く含まれ、こうしたものを食べていれば不足することはありません。でも、冬季は紫外線が弱く、えてしてビタミンD不足に陥りやすいですからご注意ください。本文中の「ビタミンは、さして重要ではなく…」は言い過ぎでした。ここに訂正してお詫びします。→参照:2018.1.23の記事「冬はお日様に当たって健康づくり」)

 硬骨は、「鉄筋コンクリート」に例えられるのですが、「鉄筋=コラーゲン」で、「コンクリート=カルシウム」であって、「鉄筋=コラーゲン」を欠くと、「脆い鉄筋コンクリート=脆い硬骨」にしかならないからです。
 骨とて毎日リモデリング(作り替え)が行なわれているのですから、コラーゲンとカルシウムが新たに必要となります。古い骨が壊され、コラーゲンは分解され、カルシウムが遊離します。そして、新しい骨づくりのために、アミノ酸から合成してコラーゲンを作り、これに遊離したカルシウムが張り付くのです。
 ですから、良質のコラーゲンが必須のものとなり、これは基本的に体内合成できますが、加齢とともに生産能力が落ちますから、外から補給してやる必要があるのです。
 そうすると、着実に骨は丈夫になります。これは、骨密度測定などで臨床的に実証されていますし、当店のお客様で長年コラーゲンを飲んでおられる方もそうです。

 ところで、「体」は「いわゆる骨=硬骨」だけで支えられているものではありません。
 パイプ状の硬骨の中に骨髄があって、そこで毎日大量に赤血球や白血球が造られます。全身に十分な酸素を供給するための「酸素をたっぷり抱え込める赤血球づくり」が行なわれるのですし、病原菌やウイルスそして癌細胞をやっつけるための「ピチピチした元気な白血球づくり」が行なわれるのです。
 骨髄における、これらの支えなくしては「体」が成り立ちません。
 骨髄を含めて骨全体が豊かであって、初めて丈夫な「体」となるのです。

 ところが、我々は、その骨髄のことを案外おろそかにしているきらいがあります。
 このことについては、前号の記事「寝る子は育つ、大人も同じ」で、“引力に盾突くとは暴挙なり!一に横になり、二に骨休め”をサブタイトルにして、少し触れましたが、本号で詳しく説明することにします。

 骨に重力負荷を掛け続けると、硬骨のパイプの部分は丈夫に育つのに対して、骨髄は重力負荷でまいってしまい、働きをガクンと落としてしまうのです。
 骨髄が働いてくれるのは、重力負荷から開放されている時間帯なのです。
 よって、体を横にし、十分な睡眠を取ることが必要です。
 その辺りのことを、西原克成氏がその著「健康は『呼吸』できまる」(実業之日本社)及び「2週間で美人になる本」(マキノ出版)で書いておられますので、その抜粋を紹介することにしましょう。

<健康は『呼吸』できまる>(P.78)
▼人間が骨休めを必要とする理由
 骨が力学的な刺激を受けると、それに対応してリモデリングの機構が自動的に作動します。骨の中心は空洞になっていて血液で満たされており、ここで造血が行われています。ところが、二足で立って活動している人類は、ほかの四つ足の哺乳類と比べて体を支えるエネルギーを使うために、歩いたり仕事をしているときには骨髄での造血が止まってしまいます。つまり造血にまで手が回らないわけです。
 造血は骨休めをしているときに骨髄でスイッチが入るようになっているのです。寝不足では造血がうまくいかなくなります。造血とは血液細胞のリモデリングのことです。古くなった血球が肝臓でどんどん消化される一方で、それを補うのが骨髄の造血です。…

<2週間で美人になる本>(P.197~199)
■じゅうぶんな休息が必要不可欠
…健康を維持するために必要な睡眠時間として、「大人は8時間、子供は12時間」と提言しています。また、体を酷使するような過激な運動ももちろん禁止です。なぜなら、直立二足歩行で生活している私たち人間には、重力の負担が強くかかるため、じゅうぶんな骨休めをしなければ健康を維持できないからです。
 免疫の要となる白血球の製造工場…(中略)…が造血作業にとりかかるのは、私たちが眠っている夜間です。人間が寝ている間受ける重力は、たった1Gにすぎませんが、立っているときは位置のエネルギーが作用して2G近い重力を受けることになります。昼間、立った姿勢でいるときは、関節頭に絶えず重力の負担がかかるため、関節頭は体重を支えるのがやっとで、造血作業まで手が回りません。体を休める夜間、重力から開放されてはじめて白血球作りが進むのです。
 したがって、過激な運動を続けたり寝不足が習慣になると、関節頭に負担がかかり、白血球をじゅうぶんに作ることができなくなります。幼稚園児や小学校低学年の子どもたちは、運動会や遠足の翌日にしばしば熱を出します。これは「疲れが出た」という単純な問題ではなく、骨に負担がかかりすぎ、免疫システムにダメージが与えられた現われなのです。これは大人でも同じことがいえます。夜更かしをして遊び歩いたり、残業で夜中まで仕事をしていたら、骨はいつまでたっても休めません。現代人がガンにかかりやすくなったり、結核などの感染症が重症化したりするのも、睡眠不足でじゅうぶんに骨休めができていないため、免疫の要である白血球を作る能力が落ちているからなのです。
…(中略)…寝不足が続くとリモデリングが正常に進まず、できそこないの白血球や赤血球が作られ、血液中に出回ることになります。つまり、睡眠不足はすでに半病人と同じ状態になっているといえるのです。不良品の白血球は細胞の消化能力もなく、古くなった細胞やガン細胞、ばい菌を消化することができません。
 一日のスケジュールを組み立てるとき、まず睡眠時間を確保して、残った時間に仕事や趣味を割り当てる。そのくらいの気持ちで、ぐっすり眠る工夫をしてみましょう。あお向けになって…(中略)…ぐっすり眠っている間に、ピチピチした元気な白血球や新しい細胞が作られます。…

 いかがでしたか。
 このように、「骨を豊かにする」つまり「体」づくりには、両面が必要になるのです。
 昼間は、骨に適度な力学的刺激を与えて骨のパイプ部分が頑丈になるようにして
やり、夜間は、骨に力学的刺激を与えないようにして骨の空洞部分の骨髄が活発に活動できるようにしてあげねばいけないのです。

 さて、若い方は睡眠をたっぷり取れば、骨髄の働きを正常化させられますが、加齢が進んで後期高齢者ともなると、何か手助けが必要となります。
 そこで、骨髄の滋養強壮になるもの(赤血球や白血球をピチピチした元気なものにしてくれるもの)はないのか、ということになるのですが、それにぴったりのものがあります。
 「腎」に効く「鹿茸(ろくじょう)」です。(なお、中医学において、「腎」とは、腎臓そのものを指すのではなく、「腎は、生命活動の源になる精氣を貯蔵したり、肺によって取り入れられた氣を納めています。発育や生殖の要で、水分の排泄や再吸収の働きの中心でもあります。」と解説されています。)
 「腎臓」と「骨髄」は無関係に思えますが、中医学(漢方)では、「腎臓」と「骨・骨髄」は密接な臓器・器官とされていまして、「腎臓」に効けば「骨・骨髄」にも効くのです。
 よって、鹿茸で、骨が丈夫になるとともに若々しい血球が供給されることになります。
 丈夫な「体」づくりは、「骨・骨髄」づくりなのですから、鹿茸はお勧めの生薬です。
 なお、鹿茸は、上薬に分類され、毎日飲み続けても副作用の心配がないものです。

 ところで、「腎臓」と「骨・骨髄」の関係ですが、生物発生学の見地からすると、脊椎動物の祖先をたぐっていくと、最初は腎臓で造血が行われ、その後、器官の分化が進む中で硬骨ができ、造血の仕事が骨髄へ移されていったようですから、互いに濃い親戚関係にある臓器・器官と言えるのです。
 我々は、腎臓と言えば、西洋医学の知識から、老廃物を除去する器官と考えてしまいますが、ヒトの腎臓にあっても、見方を変えてみれば、「有用物・不要物が混ざり合った血液から有用物を拾い出したり、再吸収したりして、生命活動の源になる新しい血液を生み出している」のですから、造血の重要な一分野を担っているとも言えるのです。そして、進化のその後の過程で、単に、血球づくりを「分化させた器官(骨・骨髄)に移しただけ」と捉えた方が良いのではないでしょうか。

 “春眠暁を覚えず”の季節の到来。
 たっぷり睡眠を取り、“骨休め”なさってください。若返ります!

(編集後記)
 それにしても、古代中国人は凄いですね。
 自然科学の知見がほとんどなかった時代にあっても、人の「からだ」に「體」という漢字を当てたり、「腎臓」と「骨・骨髄」は密接な臓器・器官と考えたりしていたのですから。
 中医学(漢方)の勉強を少しずつ始めたところ、生物学や医学の本質を衝くものがどんどん出てきて、ますますその凄さに驚くばかりです。
 ところで、原稿をここまで書いてから、記述内容について、一抹の不安がありましたので、中医学の師匠に添削を受けるとともに、更なるご教示を受けました。
 以下、それを補足させていただきます。

 中医学では、「腎」が一番よく働く時間帯は、「21時から翌日1時」にかけてとされていて、この時間帯に血液もクリーンにされますから、その時刻が迫ったら、"とっとと寝るが一番”です。
 現代医学でも、「21時から翌日1時」(若干のズレはありますが)の間に、成長ホルモンが一番多く分泌されると言われており、中医学における「腎」の働き(その一つが「発育の要」)の時間帯と一致します。
 この時間帯は、中医学からも現代医学からも、「骨」が作られる重要な時間帯ですから、大事にしたいものです。
 ところが、多くの受験生は、この時に一生懸命勉強をしています。しかし、この時間帯は、多くの血液が腎関係の臓器・器官に集中していますから、脳には十分な血液が巡らず、集中力・思考力が低下し、ちっとも身になりません。
 勉強するなら、午前2時、3時以降が一番です。これは、「肝」が働き出す時間帯で、新鮮な血液が十二分に脳へ供給されますので、能率が2、3倍違ってきます。
 元首相の鳩山家は代々、朝4時から勉強したそうです。そのお陰で、兄弟とも東大卒です。ただ、あまり良すぎると宇宙人になっちゃいますがね。

と、いうことです。
 これからも、折に触れて、中医学の真髄を紹介していきたいと思っています。

関連記事:
2012.3.05 寝る子は育つ、大人も同じ。特に骨髄の骨休めが肝要です。
2012.6.25 漢方五行論の時間割に沿った健康生活
2013.1.22 屋台骨がゆらいできた、あなたの体も耐震補強を!

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寝る子は育つ、大人も同じ。特に骨髄の骨休めが肝要です。

2012年03月05日 | 健康情報一般

寝る子は育つ、大人も同じ。特に骨髄の骨休めが肝要です。

 引力に盾突くとは暴挙なり!一に横になり、二に骨休め
 “春眠暁を覚えず”の時期が間もなくやってきます。
 たっぷりと睡眠を取り、長ーく床に就いていたいものです。
 そもそも、人間は、できそこないの動物です。本来は四足動物なのですが、無理して直立姿勢を取り続けるものですから、膝や腰を痛めたり、胃下垂や痔に悩まされます。
 四足動物には、こうした疾患は全くありません。
 彼らは、四本の足で均等に体重を支えていますし、内臓を背骨から吊り下げていますので、内臓同士が押し合うようなことがないからです。
 これを洗濯物の干し方に例えてみましょう。四足動物の場合は、地面と水平な洗濯竿(背骨)に洗濯物(内臓)をぶら下げて干していますが、人間の場合は、縦にした洗濯竿ですから、洗濯物が下の方に寄り集まってくっつき合い、乾きが悪くなります。つまり、内臓圧迫と癒着を起こすのです。
 高血圧も人間に特有のものです。同じ体重の大型犬の血圧は、上が90ですが、直立姿勢の人間は、血液を脳へポンプアップする必要があるため、上の血圧を少なくとも110以上に保たねばなりません。

 地球の引力は、あまりにも強すぎます。
 立っているだけで精一杯と言っても過言ではないでしょう。
 病気したときに、体を横にすると、スーッと楽になるのを思い起こしてみれば、いかに日頃、直立姿勢というもので無理しているのか良く分かろうというものです。

 「食べて直ぐに寝る(横になる)と牛になる」という格言は、完全な間違いです。満腹になったら、胃が蠕動運動しやすいように、左腹を下にして、2、3時間は横になることです。

 また、睡眠時間をたっぷり取ることも大切です。そして、内臓を開放するには、仰向け寝が一番です。動物は、一般にうつ伏せ寝ですが、これは、外敵に襲われたときの用心からであって、安全が確保されていれば、彼らとて仰向け寝します。
 こうすれば、内臓が圧迫されず、楽だからです。仰向け寝は、百獣の王ライオンがよくしますし、神経質でか弱いウサギでも、完全に安全が確保されていれば、そうします。

 そして、熟睡が重要です。
 昼間に痛んだ臓器や器官の修復をするのが、夜中の熟睡時です。また、老化した細胞を新陳代謝(古いものを新しいものに作り替え)させるのも睡眠中です。
 さらに、新しい赤血球や白血球が作られるのも睡眠中です。これらは、主に骨の芯にある骨髄で作られます。昼間は、骨は直立姿勢を保ち続けることで精一杯で、血球づくりまで手が回らないのです。
 体中に十分な酸素を運んでもらうには、若々しい赤血球が必要ですし、病原菌に負けない免疫力を維持するには、元気な白血球が不可欠です。

 睡眠不足になると、こうしたことが何もかもおろそかになり、臓器・器官は痛んだままになりますし、老化しますし、病気を拾いやすくもなるのです。

 昔から、働きすぎたら「骨休め」しろ、と言います。
 骨は、直立姿勢を保つことと血球を造ることで、24時間奮闘しているのですから、「骨休め」が絶対に必要なのです。

 朝晩は、まだまだ寒い季節ですから、夜は早々に湯船に浸かって、骨から重力を開放させ、早めに床に就くべしですし、朝は“春眠暁を覚えず”とばかり、いつまでも布団に潜り込んでいたいものです。

 春の健康づくりの大きなポイントは、“春眠暁を覚えず”なのです。
 これを実行し、これからの1年間を健康でお暮らしください。

(この記事は、当店「生涯現役新聞」2008年11月号を再掲しました。)

関連記事:2012.3.13 “骨へんに豊”と書いて何と読みますか? 

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現代医療にまたまた問題点“検診は無意味いや罪悪”

2012年03月03日 | 健康診断の罪悪

現代医療にまたまた問題点“検診は無意味いや罪悪”

 現代医療の問題点、特に生活習慣病については、過去記事の中で幾度か取り上げました。主なものは、次のとおりです。
 2010.10.23~27 岡本裕著「9割の病気は自分で治せる」を中心に、8本の記事
 2011.2.15 西原克成著「究極の免疫力」などから、アトピーに関する4本の記事
 2011.9.13~15 土橋重隆著「ガンをつくる心 治す心」から、3本の記事
 2011.12.28 新聞記事より「癌に関連して…“老いは病”か“病は老い”か」

 いずれも現代医療の問題点を痛烈に批判したもので、それを紹介させていただいたのですが、そうした論述を展開される医師が近年大変多くなってきました。
 これは、現代医療がどんどん望ましくない方向に向かっている証しでしょう。
 今日の厚生労働省の施策や医師会の取組み方に大きな問題点があるのです。

 今回、小生が師とする同業者から、またまた現代医療の問題点を指摘する良い著書が出版されたとの情報を得ましたので、ここに紹介することにします。
 それは「新がん革命」、著者は安保徹医師ほかです。安保氏は、その著「免疫革命」(2003年)で一躍有名になった方で、その当時から現代医療のあり方を批判しておられ、その後幾冊も出版され、この度2011年8月に本書を共著されたものです。
 必読の1冊でして、小生も近日これを入手しますが、その要点を既に師が顧客向け通信で分かりやすく紹介してみえますので、それを以下に寸借させていただきます。

 主治医はあなた
 現代医療の多くは、病気の根本原因が分からないまま、対処療法の薬が大量に処方されています。“対処療法を長期間続けて病気が治る”ということはあり得ないので、近年、医療不信が生じてきているわけです。
 多くの病気は、「生き方の無理」や「食事の偏り」が原因であることを自覚し、病気は「自分が主治医となって治していく」時代になってきました。

 定期健診=人間ドック(年1回検診)を受けても、健康で長生きはできない?!
 欧米では、随分前から「人間ドックを受けた人」・「受けなかった人」の追跡調査を行い、その結果、“受けた人の方が健康で長生きをしている”ということが証明できないので、「人間ドックは無意味だ」というのが常識です。
 あるのは日本だけ。
 日本では、年間300万人以上が「人間ドック」を受けて、その結果、9割の人が何らかの「数値異常」と診断されています。
 メタボ検診と同じように、わざとハードルを低くしているから、ほとんどの人は引っかかります。これは、「人間が異常」なのではなくて、「数値が異常」なのです。

 がん検診、受けた人ほどがんになり、死亡率が高くなる?!
 がんは「早期発見」・「早期治療」により、“がんは撲滅できる”と言われて久しくなりますが、しかし毎年がんで亡くなる方は確実に増えています。
 それはなぜか。
 1つには、繰り返し行なわれたレントゲン撮影やCT検査による放射能の被曝によって新たながんが発生すること。2つ目には、放置してもかまわないがん(がんもどき)が多かった可能性があり、余計な治療で亡くなったこと。3つ目には、がん治療で必要のない治療を受けたことで、体の抵抗力が落ちて、他の病気が増えたこと。

 抗がん剤ががんを治せないどころか、新たながんを発生させる?!
 多くの抗がん剤には強い副作用があります。
 それは、抗がん剤が「大変な猛毒物質」だからです。
 さらに、抗がん剤が「新たながんを発生させる」こともある…これは製薬会社も厚生労働省のお役人も、そしてがんの専門医も皆知っている…ことで、知らないのは、我々一般の国民だけ。
 では、なぜそんな効かないどころか、発がん性のあるものを使うのか。
 それは、日本の医療費は今35兆円と言われていますが、がん絡みの医療費は約20兆円だそうで、ここに大きな答えがあるようです。

 症状とは病気が治る証しである?!
 例えば、風邪を引いたときに、熱・咳・くしゃみ・鼻水・下痢・頭痛などの症状が出ます。
 これは、「自然治癒力」が働いて、体内に侵入した細菌やウイルスを撃退するための現象でして、「体が治ろう」としている証拠でもあります。
 東洋医療は、「病気」と「症状」を分けて考えます。
 「症状」が現れるのは、「病気」が治ろうとしている証しでして、むしろ好ましいことであって、それを手助けすることを考えます。
 ところが、西洋医療の薬物治療は、両者を同一と考えて、「症状」を一つでも攻撃して潰していけば「病気」は治る、と考えます。
 どちらが良いのか、子供でも分かりますよね。
 今回の内容は、とてもとても一薬剤師(小生の師)であるオヤジが言えるものではありません。(でも、とても共感しています。)先に紹介した本を、ぜひお読みになってください。

 ということです。皆さん、どう感じられましたでしょうか。
 ここで、師の弟子である小生から、少々補足させていただきます。
 
西洋医療の考え方である“症状を攻撃して潰していけば病気は治る”という観念は、どこから来ているかについて、10年ほど前に、興味深いお話を聞く機会がありました。
 講師は、元某テレビ局のニュースキャスターをされていた方で、演題は経済関係のものでしたが、西欧人の「物の考え方」の参考になるからと、自身が家族連れでドイツへ赴任していたときに、ご子息を病気で亡くされた件について、触れられたものです。

 ご子息がお亡くなりになった原因は、西欧医療の本旨に基づき、“症状を強烈に攻撃した”(具体的には、高熱が出たから全身を水風呂に漬けて冷やした)ことにより、それに耐えるだけの抵抗力がなかったことによります。
 そして、担当医師からの次のように説明を受けたとのことです。
 「ご子息は、対処療法に耐えることが出来なかった病弱な体でした。もし、一命を取り留めていたとしても、このような病弱な体では、これから先、幾つもの病気にかかるに決まっています。生涯、病気で苦しみ続け、不幸を一生背負っていかねばならないでしょう。若くして他界できて、かえって良かったのではないでしょうか。」

 そこで、講師のお話。
 「西欧は、“弱肉強食、適者生存”が当たり前の文化になっている世界ですから、日本人が西欧で病気にかかったら、急ぎ日本にとって帰り、日本の病院に駆け込まなくてはいかんですよ、皆さん。そうしないと、殺
されかねませんよ。」

 そこから先は、小売業界一般の日欧比較の話になりましたが、ところで、今日、日本の病院に駆け込んで望ましい治療が受けられるかとなると、講師のご子息のように殺されるようなことはないにしても、その治療方法は、大同小異のような気がします。
 日本の文化も西欧型になりつつありますから、抗がん剤治療のように、“がんが先に死滅するのか、母体が先に死んでしまうのか”、そのせめぎ合いをさせられることになるのですからね。

 その西欧文化は、“弱肉強食、適者生存、そして自然淘汰”の考え方になりきっていますが、これは、皆さん、どこかで耳にされた言葉でしょう。
 そうです、ダーウィンの進化論です。
 でも、これは何も生物学の世界の言葉ではなく、ダーウィンが「種の起源」を発表した頃は産業革命が真っ盛りの時代で、当時の経済論が、そのような論点に立って展開されていましたから、ダーウィンが生物界も同じ論理が成り立つと見誤っただけのことです。
 このように、弱肉強食、適者生存、自然淘汰”という捉え方は、西欧社会のあらゆる分野で根深くはびこっている文化なのです。
 こうしたことから、医療においても、「病気に勝てない虚弱な人間は淘汰されるしかない」という論法になってしまい、治療に当たっては、質実剛健な人間の「症状を消せば良い」ということになるのでしょう。

 ところが、日本には、この西洋文化とは真逆の“弱者救済、共存共栄、敗者復活”の文化がまだまだ根強く残っています。
 それだけ日本列島は平和が長く続いたからでしょう。その背景は、西欧と違い、異民族間の相互侵略の嵐に巻き込まれることがなかったからと考えるしかありません。
 よって、「弱肉強食することなく弱者に救済の手を差し伸べ、適者生存ではなく共存共栄を目指し、自然淘汰させることなく敗者を復活させてしまう」という、実に心豊かで心穏やかな文化が、日本列島には長く生き続いてきていると考えられるのです。

 こうしたことを踏まえますと、日本の本来の医療というものは、「どんな病気に対しても、まずは虚弱体質を改善するために滋養強壮になる生薬を与え、何らかの症状が出ても、病気と仲良く付き合うしかないとして、対処療法を行なわず、症状即療法でもって自然治癒するのを待つ」という考え方が育ってきたものと、小生には思われます。

 さて、小生の師とする薬剤師さんやうちの店が、どういうスタンスでお客様に対応すれば良いのか。
 質実剛健な人に対して
対処療法で症状を消してあげるのか、それとも、虚弱体質の人に対して滋養を付け自然治癒力を高めてあげるのか、いずれかの選択を迫られるのですが、師も小生も、当然にして後者であるとして、接客しているところです。

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