薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

たばこの大幅値上げ! こたえるわぁ。

2010年10月27日 | たばこと健康

たばこの大幅値上げ! こたえるわぁ。

 ヘビー・スモーカーの小生です。1日2箱は吸います。今までは、数年ごとに少々の値上げで、何て事ありませんでしたが、今回の大幅値上げには参りました。
 たばこは“百害あって一利なし”と言われますが、手持ちぶさたでイライラするときの精神安定に良いですし、今こうして書いている文章が行き詰まったときのストレスを癒やしてくれるのも一服のたばこです。
 こまめにストレスを吐き出すのに、もってこいの“すぐれもの”と、屁理屈をこねています。
 小生からたばこを取り上げてしまったら、狂い死にするかも。
 40年以上吸い続けて完全な麻薬中毒患者になっていますから、“小生の辞書には禁煙という言葉はない。”と、開き直ってたばこを吸い続ける上に、こうまで言います。

 小生が子供の頃は家にかまどがあって、煙モウモウの中でお祖母さんが煮炊きしとったし、風呂沸かしは子供の仕事で煙にむせてゴホンゴホンを連発しとった。でも、誰一人「肺ガン」にならんかった。
 岐阜県の白川郷へ行ってみい。合掌造りの家に入ってみれば分かるわ。年がら年中、囲炉裏に薪をくべとるで、プーンとキナ臭い臭いがする。よーく見ると紫色の薄い煙が部屋中に立ちこめとる。そのお陰で、ノミもダニも一切わかんし、病原菌も皆、殺菌されてまうんや。人間は煙に滅法強い生き物なんだわ! 子供の頃から、ちゃんと煙で鍛えりゃええんや。「肺ガン」になるのは、アルミサッシで締め切った、悪い空気を吸ってるからじゃねえの?

 小生思うに、「肺ガン」の原因はここにあり。
 あながち間違ってはいないのではないでしょうか。
 ここで、原稿完成。一服しよう。
 “今日もたばこがうまい。たばこは健康のバロメーター。” 
 懐かしい言葉です。それにしても、禁煙の場所がずいぶんと増えました。弱ったもんです・・・。

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ストレスが溜まる言葉“ストレスを溜めないように” では、どうしたらストレスが抜けるか

2010年10月27日 | ストレス解消法・笑い学実践講座

ストレスが溜まる言葉“ストレスを溜めないように” では、どうしたらストレスが抜けるか

 “現代はストレス社会です。ストレスは万病の元になりますから、ストレスを溜めないようにしましょう。そうすれば、病気もしなくなりますよ。”
 こんな言葉が、健康指導などで往々にして発せられます。
 でも、「好き好んでストレスを溜めてるんじゃねぇ。毎日ストレスがこの身に降りかかってくるんだ。そのストレスを抜こうにも、抜く時間も金もねえんだ。“ストレスを溜めないように”などという言葉を聞くと、余計にストレスが溜まる。一般的・抽象的・無内容なことなんぞ聞きたくもねえ。」と、怒鳴りたくなります。
 そこで返ってくる言葉は、“ストレスの抜き方は人様ざまで、自分で探すしかありません。”です。精々“例えば**、あるいは**”と例示されるだけです。
 しかし、どれも自分にピッタリのものはない。何とかして自分で探し出そうとすると、またまたストレスが上乗せされてしまいます。
 こうした状態にあるときには、正面突破の方法では決して解決しません。
 まずは肩の力を抜き、謙虚な気持ちになって、次の言葉を聞いてください。

 ストレスとは、思い通りにならないことを思い通りにしようとして、それでもやっぱり思い通りにならない状態のこと。
 この思い、つまり執着心を取り除くことが、ストレスを抜くことになるのです。

 小林正観さんという方が、そのようなことを言っておられます。
 つまるところ、背伸びし、見栄を張り、自尊心が高い自分を一度捨ててみることです。
そうすれば、自然とストレスが抜けていくのです。

 そのようにしてみた小生は、それを実感しました。
 しかし、最近、閑古鳥(かんこどり)が、切れ目無く“ご来店”されるようになり、そのお付き合いで疲れ果て、再びストレスが・・・
 “何とかならんのか、この不景気。”

 本稿を書いてから、その後にストレス解消法を何本か記事にしました。左サイドバーの「ストレス解消法」や「心にやすらぎを」をクリックしてご覧ください。

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かわいそうな日本のお医者さん、大きく間違っている日本の医療制度

2010年10月27日 | 医者と患者・医療制度の問題点

かわいそうな日本のお医者さん、大きく間違っている日本の医療制度
最終更新 2016.8.18)

 このブログで、何度かにわたって、お医者さんを非難しまくってきました。
 でも、お医者さんには、そうせざるを得ない深~い事情があるのです。
 その辺りを、岡本裕著「9割の病気は自分で治せる」から要約して紹介しましょう。

 日本では、1日に50人の患者さんを診ないことには採算が合いません。先進国の平均は、1日15人程度の患者しか診ず、1人当たりの診療費は何と日本の約7倍です。
 つまり、先進国では、日本の約3割の患者さんを診るだけで倍の診療費が稼げるのです。よって、余裕しゃくしゃくで診療できますから、並みの患者は健康指導が中心となり、薬をだらだら出し続けることは決してなく、薬はやむを得ず出し、副作用防止のため、短期使用に止められます。
 ところが、日本の医療システムは、薄利多売の医療構造になっていますから、マニュアル(標準化された作業手引き)どおりに迅速・正確にさばくしかないのです。いっそのこと、コンピュータに患者を診させれば手っ取り早いのでは、というのが現実です。

 どうして、日本の医療は、こんな悲惨な状態になってしまったのでしょうか。
 そもそも、日本は、医師の技術料が低く抑えられ、薬価差益で儲けるしかない構造でした。でも、昨今は国の医療費が増え続け、薬漬けの医療から脱しようと、国が薬価を抑えましたから、差益がなくなり、代わって、必要もない検査をやって客単価を上げるしかなくなったのです。

 患者も患者で、医者通いを日課にしている人が多いですし、病気はお医者様が治してくださるものと考える傾向にあります。これは、とんでもない間違いです。生活習慣病のほとんど全部が、その類と言えます。こうした病気は、医者が治る切っ掛けを示すだけで、あとは、自分自身の自然治癒力で治すしかないのです。
 これからは、医師への依存心を捨て、医師の言うことは参考に留め、薬を飲むのも、検査をするのも、何もかも自分で決めるべきで、自分自身で健康管理すべきです。
 そうしてもらえれば、医師は、本来の専門的な治療を要する患者にかかり切りになれ、救われるべき人が命を落とすことなく健康を取り戻せるのです。
 医師もそれを望んでいます。                         (以上、要約)

(2015.4.17挿入)
 最後の段落に関係することですが、日本とアメリカ両国の掛け持ちで内視鏡外科医を長く勤めておられる新谷弘実氏が、その著「病気にならない生き方」のなかで次のようにおっしゃっておられます。

 アメリカでは1977年の「マクガバン・レポート」を機に政府が掲げた「食生活のガイドライン」がアメリカ社会に少しずつ定着してきました。しかし、アメリカ人のすべてが「良い食事」を心がけているわけではありません。はっきりいって現在のアメリカでは、社会的なレベルが上の人ほど真剣に食生活の改善に取り組んでいます。そのため、経済力のあるいわゆる「上流」のアメリカ人の食生活は、いまはとてもヘルシーなものです。
 アメリカでは太っている人は社長になれないといわれていますが、これは、自分の健康管理すらできない人に会社の経営管理はできないということが、社会での常識になっているからです。
 アメリカの場合は、知識力と経済力が正比例しています。食事が病気の原因になっているという情報を得たとしても、その意味の深刻さをきちんと受け取って、実際の自分の生活に反映させるにはそれなりの知識力が必要です。その結果、いまアメリカでは健康な富裕層と不健康な庶民層に分かれつつあります。そして、この傾向はこれからますます強くなっていくのではないかと思っています。
 日本はアメリカと違い、健康意識の強さと社会的地位が比例していません。たとえ大学教授であっても企業の社長であっても、食事は妻まかせ、健康は医者まかせ、自分が飲んでいる薬の名前さえ知らないという人がとてもたくさんいます。医者の立場からいわせていただくと、医学に関する知識レベル、健康に関する勉強の程度が社会的地位に比べて低い人が多いといわざるをえません。          (以上、抜粋・要約)

 いかがでしょうか。健康に関する知識をしっかり勉強して、ちゃんとした自己管理をする必要性の重大さをわかっていただきたいと思います。日本人の場合は庶民層であっても知識力はけっこう高いですから、自己管理は可能です。     (挿入ここまで)

 小生思うに、医療関係者内部からの改革は不可能でしょう。何でもそうでして、外部の国民一人一人が「おいしい患者」から、さよならする気になり、それを行動に移して、初めて医療改革が可能となるのです。
 なお、日本人が医師への依存心が高いのは、何事も自分個人で決めたがらない国民性による面が大きいでしょう。また、薬漬けの原因は、昔の薬は漢方薬中心で自然治癒力を付けるために飲み続ける必要があるのに対して、欧米から入った洋薬は副作用覚悟で短期使用に止める性質のものなのですが、患者が漢方薬の感覚で飲み続けたいという過ちを犯しているからと考えられます。

(2016.8.18追記)
 週刊現代8月20.27日号に先進的な医療制度の例としてデンマークの事情が紹介されていましたので、それを以下に抜粋して紹介しておきます。

 デンマークに住む日本人…は初めてデンマークの病院を訪れたときの印象をこう話す。「患者には必ず『かかりつけ医』がいて、診てもらうには予約が必要です。…1人あたりの診察時間は15分ほどです。受診の際の主な症状だけでなく、普段ちっと気になったことなどもゆっくり話せます。」…
 医療費は、基本的にすべて無料である…。税負担は重いが、その分、無駄な医療費に対する国民の目も厳しい。同じ国民皆保険でも、医療費の使われ方に対する意識が低い日本とはそこが違う。…
 デンマークの政府関係者が語る。「この国では自己責任が徹底されており、簡単な病気、例えば風邪を引いたくらいでは『自分で治しなさい』と、病院では診てくれない。たとえ予約を入れて診察を受けても『ゆっくり寝ていれば治る』といわれるのがおちで、薬を出されることはまずありません。…」…
 デンマークでは、どんな病気であってもまずは、ジェネラリストである「かかりつけ医」を受診することがほとんどです。…かかりつけ医は10年、20年と同じ患者を診続けているので、健康状態から家庭のことまでよく把握している。…
 ここでポイントになるのは、かかりつけ医の報酬の仕組みだ。…何人のかかりつけの患者を診ているかで報酬が決まる「人頭払い」という制度がある。…デンマークでは患者のかかりつけ医として登録してもらえれば、それだけで定期的な収入につながりますから、必然的に長期的視点で患者の立場に立った医療を行うようになる。クリニックには検査のためのCTやMRIなどはなく、レントゲンの機械すらない所も多いです…。…医療全体のバランスを見て、費用対効果を考えたとき、無駄な検査や治療におカネをかけ過ぎないほうがいいというのがデンマークなど北欧諸国の医療の考え方なのです。
 …デンマークは…全国民が登録しているポータルサイト…日本でいうところのマイナンバーを入れると患者の通院・治療歴、カルテ、処方箋、遺伝子情報にいたるまですべて見ることができる。…80歳を超えるような高齢者も認知症でない限り、みなiPadなどを自然に使いこなしている。
 
「日本では患者がカルテを見ることはまずないですが、デンマークは患者本位の治療を行うためにはきちんと情報を共有したほうがいいという考え方です。日本のようなお医者様と患者という主従関係ではなく、対等な関係にあるべきだという意識なのです。医療情報が完全に透明化されているので、医者は適当な処方や手術はできない。…」
 病人を薬漬けにするのではなく、いかに健康で長生きしてもらうか、国ぐるみで取り組むというデンマークの医療制度には、ますます高齢化が進む日本にとって重要なヒントが無数にひそんでいる。 

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2012.8.27 お医者様は医の神様?新興宗教の教祖様?

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お医者さんの検査は、おいしい餌。この餌に決して食いついてはなりません。

2010年10月27日 | 医者と患者・医療制度の問題点

お医者さんの検査は、おいしい餌。この餌に決して食いついてはなりません。
(最終更新 2013.7.30)

 お医者さんには、薬をもらいに行き、次は検査、その次は結果を聞きに行く、というように、患者さんをつなぎ止めておく、うまい仕掛けができています。
 検査は、とても有効な手段です。結果次第では、というよりも、結果をうまく話すことによって、患者の囲い込みが可能になるからです。
 例えばCTやMRI。エックス線被爆などの危険があって、本来は検査が必要な患者に限って使うべきものですが、非常に高価な機器ですから、稼働率を上げねばならず、そのようなことを言っていては、採算が合いません。
 そこで、「とりあえず」「念のため」「そろそろ」などという枕詞の後に、「検査してみましょうか。」という甘い言葉に乗せられてしまう患者さんが少なくありません。
 ちなみに日本のCTとMRIの台数は世界でダントツに1位で、世界の3分の1を日本が買い占めています。医療先進国のドイツと人口当たりで比べると、CTで6倍、MRIで5倍と、日本は、そこら中に設置されているのです。
 その検査機器をフル稼働させているのですから、医療費が莫大になるのは当然です。
 また、その検査で微細な脳梗塞が見つかっても、お年寄りの場合は、そのほとんどが何の問題もありません。しかしながら、物は言いようです。「近い将来、大きな梗塞になっては困りますので、念のために血をサラサラにする薬を飲んでおきましょう。」と言われれば、心配になって、甘い誘いになびいてしまう方が大半。
 そうすると、お医者さんの「おいしい患者さんリスト」に新たに加えられ、どうでもいい、というよりは、副作用が心配な薬を飲ませ続けられるはめに。
(岡本裕著「9割の病気は自分で治せる」P160-164の要旨です。)

(2013.5.6補記)
 MRIを使っての脳ドッグ、そして手術。これは、日本で大普及しています。1999年の日本脳神経外科学会の資料によると、脳外科医の人数は、日本約5000人、米国3200人、欧州各国数百人程度。多すぎる脳外科医の数ですし、手術による動脈瘤破裂の危険性の除去よりも術後障害の発生率の方が高いという結果が出ています。
(もう30年以上健康診断を受けておられない医師・近藤誠さんの著「医者に殺されない47の心得」より)

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2013.7.25 健康診断の“検査”は“病人”を作り出しだけのもの
2013.7.30 健康診断の“検査”で病気を発見できる?

 

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中性脂肪を下げる薬って、いるの? 「そんな薬は飲むな!」です。 

2010年10月26日 | 脂質異常症

中性脂肪を下げる薬って、いるの? 「そんな薬は飲むな!」です。

 検査で中性脂肪が高いと、高脂血症(脂質異常症)と言われ、動脈硬化の原因になるからと、中性脂肪を下げる薬を処方されることがあります。
 でも、東海大学の大櫛陽一教授は、「そんな薬は飲むな。」と言っておられます。
 そもそも、コレステロ-ルと中性脂肪は全く別物です。たしかに、動脈硬化は、血管のキズにコレステロールが付着し、そこへ中性脂肪が潜り込んで塊を作るのですが、それを防ごうとして、血液中のコレステロールと中性脂肪を無理に下げたところで、塊ができなくなるものではありません。
 どちらも生命活動を維持する上で、重要な役割を担っています。コレステロールは、丈夫な細胞膜を作ったり、消化のための胆汁酸になったり、ホルモンの原料に欠かせないものです。中性脂肪は、内臓脂肪や皮下脂肪と全く同質のもので、摂取した脂肪や炭水化物から作られます。血液中のブドウ糖が少なくなると、エネルギー源となって、人を活動的にし、頭がさえます。
 従って、血液中の中性脂肪の値は、絶えず変動します。1日3食、高エネルギー食をしておれば、値が高くなるのは当然で、間食に甘い物を食べれば、中性脂肪が使われずに残りますから、値は高いままです。
 そして、精神的ストレスがかかると、中性脂肪の値が上がることが多いですし、飲酒・喫煙も、値を大きく上げる方向に働きます。激しい運動も同様です。
 何にしても、恒常的に中性脂肪が高い方は、食べ過ぎ、飲み過ぎです。低カロリー食にして、適度な運動をするしかないのです。薬で無理やり下げたら、中性脂肪は行き場を失い、脂肪肝づくりに精を出すことになってしまうのです。こっちの方がよっぽどコワイ話ですよね。
 どうしてお医者様は、こうした話をしないの!!

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高くても安心。コレステロール値(その1)<更年期を過ぎれば誰もが高くなります>

2010年10月26日 | 脂質異常症

高くても安心。コレステロール値(その1)<更年期を過ぎれば誰もが高くなります>
(最新更新 2014.5.8)

 あるお医者さん。「あんた、コレステロール値がとうとう220mg/dlを超えてしまった。放っておくと動脈硬化を起こすよ。血栓ができて、やがて心筋梗塞になっちゃう。脂質降下剤を処方しとくから、毎日飲みなさい。」
 さらに悪乗りするお医者さんもみえます。コレステロール値は200~220が境界域とされていますから、200を超えると薬を処方される。
 1987年までは、基準値は250でしたが、根拠なく220に下げられ、2001年に240に上げようという動きが出ましたが、なぜか潰されました。
 一般に諸外国では240以上が要注意で、オーストラリアではなんと270までは正常扱いです。そして、年齢とともにコレステロール値は上がって行きますから、米国では40歳以上が245、50歳以上が265までは安全とされています。なお、基準値を超えたからといって、即、投薬されるものではありません。ほとんどの場合、生活習慣指導に留め置かれます。
 加えて、2004年に米国医師会は「女性には脂質降下剤は不要かつ無効」との見解を発表しました。女性の場合、閉経後はコレステロール値が上がるものの、心筋梗塞になる危険性が極めて低いことが分かっているからです。
 また、心筋梗塞は男性に起きやすいことから、諸外国ともに、脂質降下剤は主として男性に処方され、女性に処方されるのは、男性の4分の1程度の人数です。
 ところが日本では、基準を超えたら一律に閉経後の女性にも投薬しますから、逆に、女性が男性の約2倍の人数、薬を飲まされています。
 本稿その2で記事にしますが、幾つもの疫学調査で、コレステロール値が高い人の方が元気で長生きすることが分かっているのですから、困ったものです。
 何で、基準値、上げぇへんの?
 
高くても安心。コレステロール値(その2) へ続く。

(2013.9.3 追記)
 近年は、総コレステロール値ではなく、LDLとHDLに分けて基準値が定められていますが、それも誤魔化しです。本来の基準値(東海大学大櫛名誉教授が算出)をご存じない方が多いですから、下記の記事をご覧になってください。なお、本来の基準値を超えても健康な方はいくらでもいらっしゃいます。
 → 2013.7.25 健康診断の“検査”は“病人”を作り出すだけのもの

(2014.5.8追記)
 日本人間ドック学会が、4月4日に、ドック受診者150万人という膨大なデータから、“新基準値”の元になる数値を算出しました。血圧は捏造されたもの(低すぎる)と考えざるを得ないですが、コレステロールに関しては、素直に算出されていると思われます。
 上の追記で示した本来の基準値と酷似しています。
 → 2014.5.6 日本人間ドック学会の“新基準値”の評価

 

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高くても安心。コレステロール値(その2)<その値が高いほど長生きで元気なのです>

2010年10月26日 | 脂質異常症

高くても安心。コレステロール値(その2)<その値が高いほど長生きで元気なのです>
(本稿は、高くても安心。コレステロール値(その1)の続きです。)
(最新更新 2014.5.3 )

 ニッポン・データという公的研究所で1万人を対象に疫学調査を行ったところ、コレステロール値が240~260mg/dlの人が一番死亡率が低いという結果が出ました。
 また、これに約10年先だって行われた大阪府の調査でも、コレステロール値が240~280mg/dlの人が一番死亡率が低いのです。
 そして、両方の調査ともに、コレステロール値がこれより低いと、ガンによる死亡率が高くなり、自立度も低下するという結果が出ています。
 なお、東海大学の大櫛陽一名誉教授は、健康を保つためにはコレステロール値を180mg/dl以下にはしないよう、注意を呼び掛けられておられます。
 なぜならば、第1に、コレステロール値が低くなると、血管がもろくなり、脳出血の危険が大きくなるからです。第2に、コレステロールが恒常的に不足すると体中の細胞が弱体化し、免疫力が低下し、また、寝たきりになる危険性が増し、加えて、鬱症状が出たり、認知症になったりするからです。
 岡本裕先生がおっしゃるには、脂質降下剤というものは、これを飲むとコレステロールが作られるときに一緒にできるコエンザイムQ10までができにくくなり、生命活動に必須のエネルギー生産を低下させてしまう、危険な薬なのです。
 加えて、最近の研究では、動脈硬化は高血糖やストレスによる血管の炎症で起きるのであって、高コレステロール値とは無関係であることが分かりました。
 以上のことは、世界中の医学会で常識となってきているのですが、厚生労働省は、だんまりを決め込み、コレステロール値の基準値を変えようとしません。
 これは、年間3千億円を超える脂質降下剤の“おいしい売上”を確保するために、製薬会社が官僚の天下りを進んで受け入れているんからじゃねえの? こんな国は、日本だけだ!
 
ちなみに、世界中のコレステロール薬(脂質降下剤)の6、7割は、日本人が消費しているのですよ!これを薬漬けと言わずして何と言うか!
(2014.5.3追記)
 この記事を書いたときは、怒り心頭で最後の2行を簡単に終わらせましたが、ここはひとつ冷静になってじっくり考えてみましょう。世界の人口(いや先進国の人口に限りましょう)から見てみて、日本人に世界の脂質降下剤の6、7割が投与されているとはどういうことでしょうか。
 日本人は世界的に特異体質であって、高コレステロールを放置しておくと命に危険があるのでしょうか。でも、そのような研究報告は存在しません。
 違うのは医療制度でして、日本における、お医者さんが行う生活習慣予防に対するカウンセリングの保険点数は、極めて低く抑えられている初診料しかないです。
 ここが欧米と大きく異なる点です。
 欧米では、各国で設定された値を超えればカウンセリングをするだけに止めても、保険点数が十分に入ります。それに対して、日本では、投薬し続けないと十分な保険点数が入らないのです。医療制度の根本的な違いが、日本の薬漬けを野放しにしているのです。
 日本人は世界的に全然特異体質ではないのですが、日本の医療制度だけは世界的に特異体質なのです。この制度的特異体質をぶち壊さないことには、いつまで経っても薬漬けは解消されず、日本人の健康は確保されません。
 また、このままの制度では、老人の寝たきりや痴呆をいたずらに増やし、これがまた医者を儲けさせることになるのですから、世界で最悪の医療制度、それが日本なのです。

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お医者さんにおいしい高血圧患者(その1)<基準値オーバーで降圧剤を即投薬できる日本>

2010年10月23日 | 高血圧

お医者さんにおいしい高血圧患者(その1)<基準値オーバーで降圧剤を即投薬できる日本>
(最新更新 2014.5.8)

 お医者さん方が国民の健康を考えて厚生労働省を動かし、高血圧の基準値を平成12年に、160/95mmHgから140/90mmHgに引き下げられました。
 これにより、高血圧患者が2千万人から一気に5千万人に。
 加えて平成16年には、老人以外は130/85mmHgと再度引き下げられ、新たに何百万人もの患者が増えました。
 大人の2人に1人は、高血圧患者のレッテルを貼られたのです。

(2014.5.8挿入)基準値を緩める動き:日本人間ドック学会4月4日発表
 人間ドック受診者150万人という膨大な標本から算出した“新基準値”の元になるものとして「(上)147mmHg」という数値が打ち出されましたが、しかし、これは標本を操作し捏造したものと言わざるを得ません。詳細は「 日本人間ドック学会の“新基準値”の評価 」をご覧ください。                                    (挿入ここまで)

 高血圧のレッテルを貼られた者に対しては、お医者さんが降圧剤をすすめます。そして、日本人の場合は、たいてい素直に従い、薬を死ぬまで飲み続けます。
 こうして医療費が急増しました。(未確認情報ですが、世界の降圧剤出荷高の5割を日本人が消費しているとのことです。)これって、どこか おかしくないですか。

 岡本裕さんというお医者さんがいらっしゃいます。先生は、長く脳外科専門医をなさっておられた経験から、血圧が常時200mmHgを超えるほどでなければ、血圧と脳出血の相関はないという印象をお持ちです。
 そして、先生は、その後専門医を引退し、開業医となられましたが、こうした医療に矛盾を感じて、今は医療相談のみに専念しておられます。
 その先生は、次のようにおっしゃっておられます。
高血圧患者はおいしい患者で、来院の度に血圧検査し、適当に降圧剤を処方して、毎日飲ませれば基準値をクリアし、患者も安心する。降圧剤で高血圧が治るわけがなく、飲み続けねばならない。こうして、高血圧患者は上得意客となり、これによって医療機関の経営は安定する。…

 小生も これを知っていましたから、降圧剤を飲み続けている92歳の おふくろに、「毎日百姓をやって体を動かしているんだから、高血圧は心配せんでええ。薬を飲むのを止めえ。」と強く言っても、「お医者様の言うことは聞かなあかん。」と、息子の言うことなど一切取り入ってくれません。
 やっぱ、お医者様は偉いんだねえ・・・。医薬品登録販売者の資格では何ともならんですわ。

(2014.5.2追記)
 別記事で随分前ですがコメントをいただき、その関連で少々補足します。
 高血圧の基準値は、WHOなどで定められた世界的な基準値を日本も導入したのですが、その取り扱い方が、欧米と日本では丸で違います。
 欧米では、基準値は生活習慣の改善指導の切っ掛けにするだけで、決して投薬することはありません。明らかな血管性疾患がある場合に必要な限度において投薬するだけです。
 それが、日本では医師会あげて“基準値オーバー、即投薬”で保険点数を稼ごうとするのです。こんな国は日本しかありません。米国であったら、このようなことをする医院は、保険診療の資格が剥奪されてしまいます。

 → おいしい高血圧患者(その2) へ続く。

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お医者さんにおいしい高血圧患者(その2)<メタボ検診を導入し、降圧剤投与の悪乗り>

2010年10月23日 | 高血圧

お医者さんにおいしい高血圧患者(その2)<メタボ検診を導入し、降圧剤投与の悪乗り>

 高血圧患者は、基準値を下げに下げて無理やり作り出されたことを、本稿の「 おいしい高血圧患者(その1) 」で書きました。
 それに輪をかけて、平成17年にメタボの基準が作られました。
 肥満に加えて、高血圧、高血糖、高脂血症(脂質異常症)のいずれかが基準値を超えればメタボ予備軍、2つ基準を超えるとメタボと診断されちゃいます。
 前回ご登場いただいた岡本裕先生は、この制度も医者が主犯と言っておられます。
 そして、政府は、メタボ患者を多く抱える健康保険組合に対して、組織的に患者を減らさなければ補助金を削減すると言い出しました。
 組合は、これでは困るからと、メタボ患者に高血圧の薬を医者からもらって正常値の範囲に抑えろと迫ります。
 こうして、メタボ検診によって、ますます多くの国民が医者通いを強いられ、お医者さんにとって、おいしい患者が作り出されたのです。

 高血圧は、体のどこかで血流が悪くなって酸欠ぎみになり、心臓がそれをキャッチして無理して動かしている状態です。降圧剤を飲むと、心臓の動きが鈍り、血圧が下がるのですが、体中が酸欠になるのは必至です。

 岡本先生は、特に高齢者の場合、降圧剤を飲み始めると、「元気がなくなった。頭がボーッとする。寝起きがスッキリしない。手足が冷たくなった。」などの症状を訴える人が多くなると言っておられます。加えて、「認知症の進行が早くなる。」とのことです。

 当然の帰結ですよね。血流を悪くしたのですから。
 どれだけも血圧が高くないのに、医者の勧めで降圧剤を飲んでいる小生のおふくろにも、こうした症状が出ており、薬を飲むなといくら言っても言うことを聞かない。
 お医者様に頼り切って小生を無視。
 でも、頭重が続くからと、やっと最近、血管の大掃除をしてくれる漢方薬を飲むようになって、その症状が消えたものの、体調は完全ではないです。
 降圧剤を飲むのを止めれば、全ての問題が解消するんですがねえ・・・。

 ところで、小生のおふくろのような困った年寄りを抱えておられる方も多いことでしょう。そうした方にお勧めなのが、「銀杏葉エキス」です。
 実は、うちもこれを10年以上前からおふくろに飲ませています。これは、降圧剤の副作用で「めまい」を訴えるようになったものですから、抹消血流を大きく改善してくれる「銀杏葉エキス」を飲ませ、それ以降、「めまい」が消えました。加えて、元気も出てきました。
 “降圧剤の副作用を銀杏葉エキスで消す”という“2重の無駄”で、どちらも飲まなければ、「めまい」もせず、元気に暮らせるというものですがね。
 なお、血圧が高くて心配な方は、降圧剤を飲まないで「銀杏葉エキス」だけを飲まれるとよいです。抹消血流が改善されて血圧が下がり、イキイキ元気感が味わえますよ。
 「銀杏葉エキス」の詳細は、小生の別立てブログ「銀杏葉の百科事典 銀杏葉に惚れ惚れ」(左サイドバーのブックマーク)をクリックしてご覧になってください。

 → おいしい高血圧患者(その3) へ続く。

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お医者さんにおいしい高血圧患者(その3)<降圧剤を飲むのを止めた老人は元気になります>

2010年10月23日 | 高血圧

お医者さんにおいしい高血圧患者(その3)<降圧剤を飲むのを止めた老人は元気になります>
(最新更新 2014.11.4)

 本稿は、「お医者さんにおいしい高血圧患者(その2) 」の続きです。
 ヨーロッパ高齢者高血圧研究会の調査によりますと、高齢者にとっては、むしろ血圧が高いほど死亡率が低くなるという結果が出ています。また、上の血圧が180mmHgくらいまでは脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠はないそうです。
 前回にも登場いただいた岡本裕先生が、老人ホームで調査された結果も、血圧が高いことが元気な方の共通点でした。そして、降圧剤を飲むのを止めた老人は、総じて自立度が高くなり、元気にもなったとのことです。
 岡本先生は、こうおっしゃっています。
血圧が高いのは、それなりにちゃんとした理由があって、血圧を高く保つことで生体の機能をうまく維持しているわけでして、何の脈絡もなく薬で血圧を無理やり下げてしまっては、体にいいわけがないに決まっています。…

 ここで、“なぜ、体にいいわけがない”のかを、詳しく説明したいのですが、紙面の都合で、小生の別立てブログ「銀杏葉に惚れ惚れ」の中の<野口英世の言葉「酸素だ!」>をご覧になってください。クリック ↓
 http://kmiyake.blog.fc2.com/blog-entry-33.html

 なお、脳外科専門医であった岡本先生は、血圧が低くても脳出血が起きることがあると言っておられ、脳出血の危険性は、血圧の急激な変動、過度なストレスの負荷、生活習慣の乱れ、栄養の偏りなどだそうです。
 では、健康で長生きするにはどうしたら良いでしょうか。
 岡本先生は、生活習慣を是正し、体重を減らし、ストレス負荷を和らげる工夫や努力をするに尽きると言っておられます。
 美食と運動不足、そしてストレスが元凶というわけです。

 でもねえ~、グルメ華やかな今日ですし、車が移動の足になっていますし、景気が急降下してお先真っ暗な世の中ですから、ストレスも溜まりますよねえ~。
 血圧が急上昇する要因だらけの昨今。景気が急上昇せんかいなあ・・・。

(2014.4.1追記)
 ここまで、2010年10月に「おいしい高血圧患者」と題し、3回に分けて記事にしました。
 その2年後、2012年12月に、これらを踏まえて新たに記事を起こしました。かなりの長文になってしまい恐縮ですがご一読いただけると幸いです。なお、その記事は、このブログで一番アクセスが多く、コメントも30を超えます。
 → 高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。

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2010.10.26 高くても安心。コレステロール値(その1)(その2)

(2014.11.4追記)
 別立てでホームページを開設しました。高血圧対策についてまとめたページは次のとおりです。併せてご覧ください。
  生涯現役をサポート:三宅薬品のHP 健康情報 高血圧のコーナー

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