薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

マグロのトロ&霜降り牛肉、どちらも戦前はただ同然に安かったのに、なぜ高級食品に?

2010年11月30日 | メタボ・糖尿病

マグロのトロ&霜降り牛肉、どちらも戦前はただ同然に安かったのに、なぜ高級食品に?

 つい先日(と言っても何十年か前まで)、マグロのトロは「猫またぎ」と呼ばれていました。猫でも食べようとせず、またいで通ったから、そう命名されたのです。当然、人も食べませんでした。霜降り牛肉も同様で、そんな脂身の多い肉は、すき焼き用の鍋の脂引きに使われる程度のものでした。
 ところが、両者ともに手が届きそうにない高級な食品になってしまいました。こんなふうになってしまったのは、日本の高度成長後の出来事です。
 日本人の舌も、経済成長とともに高度成長した?!

 そもそも、日本食は基本的に油脂を使いません。夕食後に食器を「洗いまし」するのに、洗剤は不要でした。ところが、今日の油脂の消費量は戦前の18倍にもなり、「洗いまし」に洗剤が欠かせません。
 米国風食生活が導入された結果ですが、それにしても、マグロのトロと霜降り肉は、行きすぎています。米国人をも超えてしまったグルメ文化です。
 これは、日本人が油脂食で鍛えられて脂肪分解酵素が多く出るようになったことと、日本人は旨味(うまみ)の味覚感覚が発達しているがために生じた現象でしょう。

 でも、還暦を過ぎて、脂肪分解酵素があまり出なくなった小生には、マグロのトロも霜降り肉も、2、3切れで十分です。それ以上は、胃が受け付けません。
 (もっとも、小生は薬屋。この前、付き合いで「C級」の焼き肉屋・・当然に霜降り肉は置いていません・・へ行ったのですが、野菜をたっぷり食べながら、お客様に好評の消化薬をしっかり飲み、胃もたれを防ぐことができました。)
 そんなわけで、ここ2、3年、どちらともご無沙汰しています。

 しかし、マグロの大トロも飛騨牛の霜降りも、その旨味は舌がしっかりと記憶していますから厄介です。小生よりも脂肪分解酵素が出なくなっている女房殿は、これらに見向きもしなくなっていますから、だれぞ誘いに乗ってくれそうな輩を捜さねばならないのですが、この不景気で、誘いかけに躊躇せざるを得ず、残念ながら、当分の間、口にできそうにありません。
 しかし、食いてぇー!

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歴史は、薬(養生食)が作る。命を長らえた家康・水戸光圀・毛沢東・金日成の養生例

2010年11月29日 | 健康情報一般

歴史は、薬(養生食)が作る。命を長らえた家康・水戸光圀・毛沢東・金日成の養生例
(最新更新 2015.8.8)

 有効な薬あるいは養生食の有無で、首領が短命にも長寿にもなるのです。
 戦国武将の長寿者として有名なのが、徳川家康です。
 自分で生薬を配合して漢方薬を作っていたのですから、うなずけます。この症状が出たら、これとこれ、あの症状が出たら、あれとあれ、というふうに、書物を見ながら、安くて効き目が良い処方を、その時々で変えて用いていたようです。
 天下の将軍様たる者が何とケチくさいことを。

 その点、徳川御三家の水戸藩主「黄門様」こと水戸光圀公は、大ざっぱな方のようでした。黄門様は、諸国行脚で有名ですが、実際は藩内の視察を行っただけで、テレビでは表現がオーバーになっています。でも、実話が一つあります。
 ドラマの締めくくりで、必ず「この印籠が目に入らぬか。」と、桐の御紋が入った印籠が映し出されます。黄門様は、これをいつも持ち歩いていました。
 印籠は、当時の薬ケースでして、光圀公は、この中に「牛黄(ごおう)」という生薬・・牛の胆石のことで、1万頭に1頭にしか出来ない非常に貴重な高貴薬・・を入れていました。
 この生薬は滋養強壮に滅法効果があり、単品でこれに勝るものはありません。
 最高に高価なものですが、これ一つで大抵の病気に効きますから、家康のように面倒なことをせずに済みます。
 牛黄をこよなく愛用した光圀公は、エネルギッシュで長寿。それがために、徳川本家から随分と嫌われたようです。

 大国の首領ともなると、早々に死なれては、取り巻き連中が困ります。
 中国の毛沢東主席がそうでした。重い心臓病を患っていて、余命幾ばくもない。しかし、生き長らえてもらわねばならぬ。そこで、医学界挙げて心臓病の治療薬を開発してしまったのです。
 これによって、毛沢東は随分と長生きしました。
 その薬は、「丹参(たんじん)」を主剤とする漢方新薬で、今日、動脈硬化の速効薬として大変に重宝されていて、中国で広く使われ、これは、日本にも輸入されていますし、近年、日本でも製造されるようになりました。

 こうしたことは、北朝鮮でも行われた模様です。初代将軍様の金日成主席は糖尿病を患っていたようです。何とかして糖尿病の改善薬を発見しなくてはと、工作員が探し出したと思われるのが、南米アンデス原産の「ヤーコン」。
 これによって、金日成も長寿を果たしました。北朝鮮の国民には不要な「ヤーコン」ですが、これが韓国や日本に伝わったようで、今ではとても重宝されている健康食品になっています。
 ヤーコンについての詳細は、別立てブログ「ヤーコンおやじのブログ」をご覧ください。
 歴史を、薬や養生食の利用や開発と絡めて見てみると、このように面白いものがあります。

 さて、様々な長寿法を勉強してきた小生ですし、また、祖母は98歳間近まで生きましたし、おふくろは今92歳で当分は死にそうにない元気者でして、その二人の体質を引き継いでいますから、小生は120歳まで死なせてもらえそうにありません。還暦を過ぎて、あちこちガタが出始めた体ですから、この先60年近く生かされると思うとゾッとします。
 長寿頌(しょう)で、次のように言っています。

  人生は60歳から長寿
  70歳にしてお迎えが来るときは、留守といえ
  80歳にしてお迎えが来るときは、まだまだ早すぎるといえ
  90歳にしてお迎えが来るときは、左様にせかずともよいといえ
  100歳にしてお迎えが来るときは、時期をみてこちらからぼつぼつ行くといえ

 今日では、これが現実味を帯びてきています。これでは、困ります。90歳にしてPPK(ピンピンコロリ)となれるような健康法をこれから探し出すしかなさそうです。
 90歳を超えた頃から、おふくろが「あっちが痒い、こっちが痛い」と言い出すようになり、これから先、そのおふくろと少なくとも10年は付き合っていかねばならないようでして、それを思うと、真剣に取りかからねばなりませんが、容易には解決策が見つかりそうにありません。(追記:そのおふくろは享年98で老衰で他界しました。)
 「90歳でピンピンコロリ」
 だれぞ、ええ方法を見つけてくれんかなあ・・・
 なお、参考までに、PPKの本場・長野県では、「脳血管障害で95歳で死のう!」が合言葉になっているそうです。

関連記事:2011.11.25 TPPとPPK、無関係のようですが関連あり

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朝食抜き、1日2食で健康!昔は皆がこれで驚くほど元気だったんですがねえ…

2010年11月19日 | 朝食抜き・断食で健康

朝食抜き、1日2食で健康!昔は皆がこれで驚くほど元気だったんですがねえ…
(最新更新 2014.10.15)

 厚生労働省、文部科学省、農水省ともに、「1日3食しっかり食べましょう。朝食抜きは、健康を害する。」と、一大キャンペーンを張っています。我が国の大半の栄養学者、医学者も同様です。国民の大多数がこれを宗教のごとく信じ込んでいるから、恐ろしいです。

 *小学校の朝礼で倒れるのは、朝食欠食児童が大半というデータがある。
 *大学生に、朝食を取ったグループと朝食欠食のグループに分け、試験の成績を比較
  したら、朝食を取ったグループが好成績であった。

 こうした、1日3食を信奉させるのに都合の良い調査結果が、いくつも発表されています。しかし、前者ついては、荒れた家庭であって、夕食はコンビニ弁当にカップラーメンといった偏った栄養がために体力が落ちているのが本質的な原因でしょう。また、後者については、普段朝食を取っている学生に朝食抜きで登校させての試験比較のことが多く、試験中に空腹感に襲われて、試験に集中できなかったがためのことです。

 朝食有害説を唱えられている渡辺正さんは、「朝食をやめて健康になる」(光文社 知恵の森文庫)の中で、こうした調査が無意味なことを分かりやすく解説してみえます。
 540円の本ですから、一度お読みになるのをお勧めします。
 この本を中心にして、要点を説明しましょう。

 まず、「1日3食しっかり食べましょう。」というキャンペーンを張っているのは、日本だけのようです。西欧諸国では、朝食が有害であることを皆が知っています。西欧へ旅行された方は、ホテルの朝食のみすぼらしさに閉口されたでしょう。西欧人は、口寂しさに、ちょっと摘むだけにしているからです。
 日本においても、徳川政権が安定する前までは、天皇・将軍から庶民まで、完全に1日2食でした。もっとも坊主だけは、朝がゆを食べていたようですが。
 少々朝食を口にするキリスト教の宣教師が安土桃山時代に日本を訪れたとき、日本人の「異常な健康さ」に驚嘆していますし、明治初期に訪れた西欧の技術指導者たちも、同様な感想を本国に送っています。
 朝、水だけ飲んで重労働を昼まで続けて、平気な顔をしていたのです。
 これが、朝食有害説の大きな根拠の一つになっています。

 1日3食は、徳川政権が安定したのち、武家社会に広まり、ついで豊かになった江戸町人ついで大坂町人に広がったのですが、地方の町人や百姓は1日2食を明治初期まで続けました。
 なお、武家や江戸町人は、1日3食と合わせて、白米を多食したがために「江戸患い」という「脚気」で健康を害した人が多く出ました。これは、大坂町人も同様です。
 日本中が1日3食になったのは、明治政府が富国強兵政策を取り、兵隊に1日3食をさせ、除隊した兵隊によって、これが瞬く間に全国に広がったようです。
 幸い、その時代の朝食は、動物性タンパク質が少ない質素なものであったため、目立った生活習慣病が出なかったのですが、朝食を食べてから直ぐに重労働するものですから、胃を悪くする人が大発生したようです。今日の日本人の胃弱は、ここに端を発しているようです。

 食事を取ると、消化器系統に血液が集中してしまいます。合わせて重労働もするとなると、筋肉へも大量の血液を送らねばなりません。無理に体を動かすのですから、消化器系統への血流が不十分になり、真っ先に胃が荒れてしまうのです。頭脳労働の場合は、消化器と脳が血液の取り合いをしますので、頭が冴えることは期待薄となります。食後に眠くなるのは、それが原因しています。なお、病気したときに食欲がなくなり、体を動かすのがおっくうになるのは、免疫系統へ血液が集中して送られるからです。動物は、病気したら一切飲食を断ち、じっとしています。賢いですね。
 このように、血液は、必要な系統へ集中して送られますから、同時に違う活動をすると、体を壊すことになるのです。
 野生動物を見ていれば、これがはっきりと分かります。人間の体の生理状態も野生動物と全く一緒ですから、健康を維持するには、野生動物と同じ活動様式を取るしかないのです。なお、この動物的カンを自ら働かせて好成績を収めたアスリートがいます。プロレスラーの力道山とスピードスケートの清水宏保です。彼らは、競技が始まる時刻の少なくとも数時間前には食事を済ませ、胃が空っぽで腸での消化もあらかた終わった状態で試合に臨んだのです。

 そして、今日の食生活は肉食がメインになっていますから、ここは、野生のライオンの真似した方が良いでしょう。彼らは、基本的に1週間に1食です。獲物が捕れたら、たらふく食べ、ごろごろしています。消化に専念させているのです。何日かして腹が空いたら、狩りを始めます。2、3日狩りに失敗しても、「腹が減って死にそう。」などとは感じていないでしょう。空腹感は、1週間を超えてからしか出ないのではないでしょうか。そして、消化器系統が完全に休息状態にありますから、筋肉系統に血液が十分に回り、敏速な動きが出来るに違いありません。

 この真似をしましょうと、極端なことは言いませんが、少なくとも朝食を抜いてバリバリ仕事をし、軽い昼食と食後の休憩を取って、午後もそれなりの仕事をし、夕食をゆっくり食べてゴロゴロするというのが、理にかなった食生活となりましょう。
 なお、午後もバリバリ仕事をする方は、小生のように昼食も抜いて、脳や筋肉に十分な血液が回るようにしなければなりません。
 夕食に焼き肉をたっぷり食べるのであれば、少なくとも翌日は断食するのが、当たり前でなければなりませんよ。動物性タンパク質の過食は有毒物質を体内で発生させ、これを解毒するには断食しかないのですから。ライオンも、そうして解毒しているのです。
 なお、動物園で飼育されているライオンは、1日1食で、1週間に1回、断食日を設けています。人間も、これが理想でしょうね。(それでも、空腹感が出ないのは、前々号で申し上げたとおりです。)
 以上のことから、小生は1日1食にし、時々1日断食しているのです。極めて健康体で、体がだるいと思ったことはないですし、風邪一つ引きません。
 でも、何度行っても1日断食は何かとつらいものです。これ以上健康になると困ることのほうが多いですから、もう二度と断食はしないと心に決めました。(後日追記:その後、断食のすすめを記事にした手前、年に1回は断食することにしました。それも2日断食を。)
 読者の皆さんも、機会があったら1日断食に挑戦してみてください。ただし、自分勝手に行うと体を壊しますから、テキスト甲田光雄著「家庭でできる断食療法」(創元社)を読んでから行ってください。

(2014.10.15追記:朝食抜き1日2食のやり方)
 いきなりの朝食抜きであっても比較的簡単にでき、2、3週間で体が慣れてくると言われていますが、小生がおすすめした人たちは、とても無理だと途中で棒を折ってしまうケースが多いです。
 そこで、今は次のようにアドバイスしています。これなら成功率が高くなります。
 ・まずは、朝食の中でカロリーの多いものを半分にする。腹が減っても昼食まで何も食べず、昼食はいつもの量を絶対に超えないこと。朝食後のことは以下同様。
 ・これに慣れたら、野菜なども含めて朝食の全てを更に半分にする。
 ・これにも慣れたら、完全な朝食抜きにする。ただし、梅干1個はOK(実は小生はそうしています。その理由:鎌倉武士は朝食抜き1日2食で、出陣に当たっては梅干を食べたという史実が元。)
 
<注1>胃が荒れている方が朝食抜きにすると、午前中、胃が空っぽがために胃痛・むかつきなどがひどくなることが多いです。その場合は、ほんの少し口にするなりしてよいです。あきらめることなく気長に朝食抜きに挑戦し続ければ、やがて胃も元気になってきますから、そのうちに朝食抜きが定着してきます。
<注2>コーヒー好きな小生は午前中にブラックコーヒーを2、3杯は飲みます。嗜好品はいいのだ!と勝手に考えています。100%完璧を求めなくてもいいでしょう。
<参考1>朝食抜きの上をいく「1日1食」のやり方は、朝食抜きが完全に身に着いてから、朝食の減らし方と同様にして昼食を抜いていきます。小生の場合、案外簡単にできましたから、よろしかったらチャレンジなさってみてください。
<参考2>「1日断食」は「1日1食」が完全に身に着いてから行われると体の
トラブルが少ないようですが、朝食抜きが完全に身に着いてから行ってもさして体のトラブルはなさそうです。 

 その後に投稿した関連記事(主なもの)
 2013.11.9 家庭でできる断食健康法に取り組んでみませんか
 2011.4.10 朝食有害論の歴史的推移

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世界中に糖尿病が蔓延、アラブの産油国を反面教師に

2010年11月15日 | メタボ・糖尿病

世界中に糖尿病が蔓延、アラブの産油国を反面教師に

  経済的な豊かさと糖尿病は深い相関関係にあります。
 11月14日は「世界糖尿病デー」です。4年前に国連総会で決められました。
 病名が付いた記念日で国連が定めたのは、他にはエイズがあるだけです。世界的に糖尿病が問題になっているから、そうなったのです。
 なお、この日は、インスリンの発見者バンディング博士の誕生日。
 日本でも、糖尿病の患者数は、40年前は、たったの3万人でしたが、今や800万人を超え、予備軍を加えると2000万人に迫ります。

       

 世界中で糖尿病の患者数が一番多いのはインドで、次が中国。人口も多いですから、そのようになります。富裕層に患者が集中していることでしょう。ちなみに日本は6位。
 では、患者の割合が高い国はどこかと言うと、トップはナウル共和国で31%、2位から6位はアラブの産油国で20~30%です。
 ナウル共和国はミクロネシアの小国で、戦時中は日本軍が一時占領した珊瑚礁の島です。人口は約1万人。こんな小国が独立国になっているのは、良質のリン鉱石を産出するからで、20世紀を通して、国民所得が世界一でした。 
 オギャーと生まれてから棺桶に入るまで、暮らしに困らない高額な年金が支給されるという国ですから、働いているのは政府の官僚だけで、民間企業は全員が出稼ぎの外国人という状態。一般の人は働かなくて良いという時代がずっと続いていたのです。もっとも、21世紀になってから資源が枯渇して、今では中国、オーストラリア、日本などの援助によって食いつないでいます。
 今、小学校で「働き方」を教えているようですが、大人は「働き方」を学んでいませんから、遊び癖が付いてしまっていて何ともなりません。
 よって、大人は皆、飽食・運動不足になり、必然的に糖尿病が蔓延することになってしまったのです。
 アラブの産油国も事情は変わりません。公の機関は自国民が高給で少々の仕事をするだけで、民間企業はアジアの非産油国からの低賃金出稼ぎ労働者で成り立っています。

 今日の日本でも、3K職場を嫌い、楽な軽い労働しかしない風潮にありますから、これからも糖尿病が増え続けるのは必至でしょう。
 食欲の秋ですが、腹八分で済ませ、十分に体を動かすしか、残念ながら方法はなさそうです。
 何にしても食べ過ぎです。1日3食、きちんと食べる民族は日本人ぐらいなもの。朝食が有害なことは、西欧では分かり切ったことになっていて、ごく軽くしか食べません。
 「朝食をしっかり取りましょう」というスローガンは、食品の需要を上げて関連産業を成り立たせ、もって生活習慣病を生み出し、医療産業を儲けさせるだけのことです。
 いっそのこと、11月14日は、「世界断食デー」にしたらどう。
 断食に挑戦!
 そう言ってしまったからには、小生も断食しなきゃいかんですね。
 勇気がいるが、久しぶりにやってみるか。

(関連記事:4日後に投稿) こちらもご覧ください。→ 朝食抜き、1日2食で健康!!

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11月14日「世界糖尿病デー」は「断食デー」?! ちゃんとやりました1日断食

2010年11月14日 | 断食体験記

11月14日「世界糖尿病デー」は「断食デー」?! ちゃんとやりました1日断食
(最新更新 2018.6.10) 

 11月14日は、世界糖尿病デーです。
 
歴史が新しくて、ご存じない方が多いですが、うまいことに食欲の秋にあわせて定められました。詳細は前号( 世界中に糖尿病が蔓延 )をお読み頂くとして、小生は、本日1日断食を決行しました。
 数年前に、毎月1回、何回かこれを行ったのですが、口が卑しいものですから、そのしんどかったこと。何か仕事を見つけて、深夜まで夜なべをし、眠くなったらバタンキューするしかありませんでした。今回もそうしたいのですが、たいした仕事がないものですから、ブログでもするしかありません。

 さて、今回の結果を報告しましょう。
 朝、いつもどおり起きて、ブラックコーヒーを1杯。コーヒーぐらい、いいでしょう。
 その後、2時間かけて、チャリンコで、当店の毎月発行の新聞をポスティング。
 再びブラックコーヒー1杯。
 来週の仕事の準備を少々行い、11時半に名古屋へ出発。昼飯は当然なし。
 製薬会社のセミナーを受けて、休憩にブラックコーヒー1杯。5時までビッチリ受講。
 家に帰ってから、女房に「今日は予定通り断食する。店で夜なべするからな。」と宣言し、定休日ながら入店!
 当店1月号の新聞の原稿を早々と書き上げたり、雑用をこなしていたら、けっこうな時間になりました。その間、のどが渇いたからコーヒー・・と、思ったものの、ここはお茶にしておこうと、緑茶を3杯。
 そして、あくび。そろそろ眠くなるか。じゃあ、ブログを書くか、と、あいなったところです。
 口が卑しいですから、「なんぞ食いてえ!」と、なるかと思っていたのですが、全然そうならず、自分でも不思議です。
 読者の皆さんは、「はらが減って死にそう!」と、なるものと思われたでしょうが、全くそういうことはありません。
 不思議に思われるでしょうが、小生は5年ほど前から、1日1食(夕飯だけ)にしています。その前の5年間は1日2食(朝食抜き)です。
 数年かけて少食にし、空腹感からの脱却を少しずつ図ってきましたから、朝昼抜きで重労働しても、空腹感が出ることは全くないのです。
 今までに数回は1日断食したのですが、いつも空腹感は出ませんでした。
 でも、次の食事は15日の夕食ですから、それまで持つかどうか多少は心配です。もっとも、日中は仕事に注意が行ってしまい、多分、大丈夫でしょう。ただし、この不景気で、店は暇ですから、閑古鳥の来襲と戦い続けねばなりませんが。

 ここで、空腹感について、小生の経験を踏まえて、述べておきましょう。
 夕飯を食べて寝ると、明け方前に血糖値がだいぶ下がります。そうなると、肝臓に蓄えられたグリコーゲンがブドウ糖に変換され、血糖値が上がります。そこで、目が覚めます。
 目覚めた時、皆さん、空腹感はないでしょう。
 通常、そこでたいてい朝食をとりますが、私のように朝食を取らないと、9時過ぎには血糖値が下がり、空腹感が出るのですが、それを我慢すると、再び肝臓のグリコーゲンがブドウ糖に変換され、空腹感が消えます。
 さらに、昼食も抜くと、グリコーゲンは底をつき、脂肪細胞から脂肪をブドウ糖やケトン体に変換して血液中に放出してくれるようになります。
 こうして、血糖値は下がりすぎることがなくなり、所々で少々の空腹感が出ますが、容易に我慢できるようになります。
 この状態が半年も続くと、体が慣れてきて、少しでも血糖値が下がれば、簡単にブドウ糖やケトン体が放出できるようになり、以降、空腹感から「おさらば」できるのです。
 1日3食食べている方は、脂肪をブドウ糖やケトン体に変換する機能がさび付いていて、容易には変換できず、空腹感に悩まされることになるのです。
 さらに1日3食しっかり食べる上に、おやつまで食べている人は、グリコーゲンをブドウ糖に変換する機能までさび付いて、絶えず何かを口にせねば、空腹感が出てしまうことになるのです。小生は、これを「エネルギー変換失調症」と呼んでいるのですが、大多数の日本人が、そのようになっていて、だれも、そのことに気づかずにいるのです。
 このように、空腹感は、胃が空っぽで起きるのではなく、血糖値が一定の値より下がることによって起きるのです。なお、口の卑しさは、食べることを生き甲斐としている方・・小生がそうです・・が、旨い物があれば胃の腑に放り込みたくなる感情が高ぶることによって生じます。この2つの違いをしっかり認識しておいてください。
 ダイエットしたい方は、数年掛けて、1日3食から、1日2食へ、そして、1日1食へと歩を進め、仕上げに1日断食を取り入れれば、必ずダイエットは成功します。
 これを1年でやろうとすると、必ず失敗します。まず、いきなり朝食を抜くと、昼食を食べ過ぎてしまい、ダイエット効果がでませんし、早々に1日1食にすると、夕食をどか食いして、胃腸を悪くします。特に、1日断食は危険なことが多いですから、お勧めできません。
 短期間のダイエットで体を壊す方が多いですが、ダイエットは気長に取り組むしか方法がありません。まずは、朝食を半分に。それに慣れたらご飯(パン)抜きといった具合に。
 ちなみに、小生は数年掛けて、12キロのダイエットに成功しました。一時、1日断食の繰り返しで、さらに2キロの減量をしましたが、体重が48キロでは、いかにも病弱に見えてしまい、これでは健康を売り物とする薬屋の亭主の風貌にふさわしくないと思い、50キロまで戻し、今日に至っています。もっとも、冬場は体をあまり動かさないので、1~2キロ体重が増えることがありますが。

 ああ、ねむた。あくびがまた出た。もう、風呂に入って寝ます。

(追記)11月15日18時40分
 朝は、体が重だるいなあ、と、感じました。そして、案の定、動悸がします。心臓に負担がかかっているのでしょうね。血圧を測定すると、正常ですが、脈拍が高くなっています。小生の脈拍は、通常、約60ですが、断食すると70台に跳ね上がります。血流を調べてみると、非常に優秀な数値になっています。これは、過去に断食したときと全く同様です。
 多分、これは、血液中の栄養が少なくなって、血液がサラサラになり、流れが良くなるものの、あまりにも栄養物が少なくて、心臓の筋肉に十分な栄養が供給されないからではないかと、思うのですが、よく分かりません。
 と言いますのは、空腹感が全く生じませんから、血液中にブドウ糖がけっこうな量存在すると考えられるからです。血糖値の検査をしてもらえば、どれだけかはっきりするでしょうが・・・
 その動悸も、午前10時を回れば感じなくなりますから、これも不思議なことです。しかし、脈拍は70台のままですが。
 そろそろ午後7時。当店の閉店の時間です。店を閉めれば、晩飯だ!
 でも、腹5分程度で止めます。胃腸が完全な休息状態になっていますから、今晩は慣らし運転に止めねば、胃腸を壊すからです。
 なお、断食前日も、同様に腹5分とする必要があります。なぜだか、不勉強で分かりませんが、そうしないと体調を悪くするとのことです。
 1日断食と言えども、前後の日もミニ断食になりますから、けっこう大がかりな食事制限になります。
 7時を回った!さあ、閉店。満腹食いてえ!この口の卑しさと戦わねばなりません。

(追記2)11月17日10時20分
 15日の夕飯は、口の卑しさに耐え、腹5分で乗り切ることができました。
 その翌日は、天気予報では北陸は久しぶりの晴れ、風
も弱し! 絶好の釣り日より。
 店を女房に任せて、若狭湾へ釣りに出かけました。朝8時出発。小生のホームグランド「日向湖」へ直行。
 サヨリ狙いで、駄目なら豆アジ。午後4時に納竿。
 こんな簡単な釣りでも、けっこう体力を使います。断食明けの少食で、スタミナがどれだけ持つか少々心配でしたが、全く問題ありませんでした。ホッ!
 なお、当然のことながら、朝昼抜き。ただし、昼に缶ビール1本。これが楽しみで釣りに行っているくらいです。海を見ながら飲むビールほど旨い物はありません。
 ところで、釣果のほどは? 久しぶりに、まずまずの豊漁。
 サヨリは、17日にてんぷらに。豆アジは南蛮漬けに。
 はよ、食いてえ! 口の卑しさが、またまた高ぶってきました。

 

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