薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

メタボ・糖尿病からサヨナラする最善の方法

2015年10月26日 | メタボ・糖尿病

メタボ・糖尿病からサヨナラする最善の方法

 メタボ・糖尿病に関連する10本ほどのブログ記事を要約したものをホームページ「生涯現役をサポート:三宅薬品のHP」に掲げていますが、このブログで再掲することにします。

メタボ・糖尿病のコーナー
 はじめに
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という言葉が一躍有名になったのが2006年。これは厚労省のキャンペーンによるもので、この年に流行語大賞ベストテンにもランクインしました。
 同じ年に国連総会で「世界糖尿病デー」が定められました。世界的に糖尿病が蔓延し、その予防を喚起しようというものです。定められた日にちは11月14日。この日はインスリンの発見者、バンディング博士の生誕日。日本にとっては食欲の秋真っ盛りでグッドな日にち設定です。
 メタボがなぜ良くないかというと、肥満、高血糖、高血圧、高脂血症(今は脂質異常症)の4つが重なりあうことが多くなり、成人病(今は生活習慣病)の危険が高くなるからです。これは、メタボという言葉が登場したときから更に遡ること20年、「死の四重奏」という言葉があり、かなり以前から言われていたことです。この言葉はメタボと同義語と考えてよいです。
 「死の四重奏」について、随分前に当店の啓蒙チラシで説明したものがありますので、それの要約を以下に示します。

  毎日、満腹するほどに食べれば、体にいいわけがありません。これは石炭ストーブに例えられます。石炭を少なめに入れると良く燃えますが、いっぱい詰め込むと燃えが悪いです。空気つまり酸素が入りにくくなってしまうからです。
 ヒトの体もこれと一緒で、満腹に食べると栄養がいっぱい入ってきて、燃やすのが大変です。当然ですよね。肺から取り入れられる酸素は栄養摂取の多少にかかわらず一定です。栄養を取り過ぎると、血液中に栄養がいっぱいになり、ドロドロになって血液の流れが悪くなり、全身の細胞への酸素の供給が滞りがちになります。
 すると、栄養を燃やすこと、つまり代謝が進みにくくなり、よけいに栄養がだぶつきます。ヒトの体は、余分な栄養が入ってきたら、これを飢餓に備えて限りなく備蓄しようとします。先ずは皮下脂肪にします。これは、たくさん付いても特に問題はありません。
 ある程度皮下脂肪が付くと、今度は内臓に脂肪を付けます。これが進むと、内臓の働きを悪くします。膵臓に付き過ぎるとインスリンの出が悪くなり、糖尿病になります。(注:ただし、多くは別の原因。後ほど説明。)
 皮下や内臓にある程度脂肪が付くと、栄養の受け取り手がなくなり、栄養が血液中を漂うようになります。これが高脂血症(脂質異常症)です。
 すると、過剰な栄養が血管壁に張り付くようになり、血液の通りが悪くなります。でも、心臓は、休みなく体中に酸素を送り続けねばなりません。よって、心臓は無理に力を入れて血液を流そうとします。これが高血圧です。
 こうして、肥満、高血糖、高脂血症(脂質異常症)、高血圧の4つが次々に連動して起こり、糖尿病、血管性疾患(脳梗塞など)はじめ、様々な生活習慣病を誘発することになってしまいます。(要約ここまで)

 これら生活習慣病の中で、飽食によって最も多く発症するのが糖尿病と言えましょう。食べる方は制限せずに体を動かすことを少なくすればするほど発症率が高まるのが糖尿病です。
 日本人の糖尿病(強く疑われる人を含む)者数は、推計で成人の12%ですが、全く働くことをしないナウル共和国(太平洋の小さな島国:リン鉱石産出で莫大な外貨収入(ただし今は資源枯渇で諸外国から援助))では糖尿病患者は31%、似たような生活のアラブ産油国は30~20%となっています。
 日本人はまだ大丈夫、と考えてはなりません。年々漸増しているからです。

 参考までに、厚労省の国民健康・栄養調査における成人の糖尿病(強く疑われる人を含む)者数の推計値は次のとおりです。
   1997年 690万人
   2002年 740万人
   2007年 890万人
   2012年 950万人
  
 (5年毎にこの調査が行われます。)

● 糖尿病の基準値、判定基準
 糖尿病の判定は、空腹時血糖値、負荷後2時間血糖値、HbA1cの3つの指標でもって細分化された判定基準チャートによってなされますから、あたかも正確な判定方法に思えてしまいますが、画一的すぎて問題がありそうです。
 3つの指標のうち最も基本的な判定基準は、空腹時血糖値であり、正常型(~109)[うち正常高値(100~109)]、境界型(110~125)、糖尿型(126~)と定められています。
 でも、血糖値には個人差があって、ずっと境界型に入っていても何ら問題がない方もあります。また、性差があって男のほうが数ポイント高めです。なお、年齢差も若干あり、4、50歳までは若干上がる(数ポイント)傾向にあるようですが、その後安定します。(参照:男女別、年齢階層別の本来の基準値
 こうしたことから、判定基準からして自分は大丈夫だ、と考えるのは危険です。個々人の判定基準は、「数値に変化がなければ問題なし」、「数値がだんだん上がってきたら要注意、いや、既に糖尿病になっている!」と考えねばならないでしょう。ただし、ストレスで血糖値は上昇しますから、定期検診のときに大きなストレスがかかっていたかどうか、その点に留意してご判断ください。

● 糖尿病の発症原因
 わざわざ説明するまでもないでしょうが、前項で「数値がだんだん上がってきたら要注意、いや既に糖尿病になっている!」と書きましたのは、少々古い話ですが、2001年の講演録(昭和薬科大学:田代眞一教授)が元です。
 それを概説することにします。これは今でも通用することです。

 食事をすると、消化された糖(ブドウ糖)が血液中に入ってきて、食後にどんどん血糖値が上がります。これを膵臓のランゲルハンス島がキャッチしてインスリンを大量に放出します。肝細胞や脂肪細胞に一定量のインスリンが届くと、血液中の糖を肝細胞にあってはグリコーゲンに、脂肪細胞にあっては脂肪に作り替えて蓄え、ほどなくして血糖値が下がります。
 無茶な過食を反復していても、とりあえずは膵臓が必死にインスリンを出してくれ、脂肪細胞で蓄えますから、血糖値は上がらずに済みます。
 ところが、インスリンは脂肪細胞の数を増やす働きを持っており、脂肪の倉庫をポンポンにしながら、倉庫の増設もどんどん行うのです。つまり、脂肪細胞の数がだんだん増えてきます。当然、体は肥満していきます。
 ここで困った問題が発生します。脂肪細胞が増えたら、増えた分だけインスリンの量が多く必要になり、以前と同じ量を食べてもインスリンの量は以前よりも多く放出せねばならなくなるのです。これを「インスリン抵抗性」と言います。
 この段階でも、膵臓は必死にインスリンを作り続けますから、まだ血糖値は上がりません。でも、膵臓は酷使され、やがて疲れきってきます。
 この状態を過ぎても過食が続くと、ついに膵臓は弱り果て、インスリンの分泌量が少しずつ落ちてきて、いよいよ血糖値が上がり始めます。
 「血糖値が上がり始めた。でも正常値の範囲内だから大丈夫だ。」という考え方を多くの方はなさるのですが、これは以上のことから間違っています。
 「膵臓は一生懸命働き続け、過酷な労働にずっと耐えてきた。でも、とうとう限界が来てガタガタになってしまった。事ここに至っては、元どおりの元気な膵臓に戻すのは至難の業だ。決して初期ではない。」ということを理解していただきたいのです。
 「今のうちなら、まだ直せるかもしれない。その努力を今すぐ始めよう。」という意味での警告と捉えれば初期と言えましょう。でも、本当は初期ではない。

 いかがでしょうか。定期検診の目的は、早期発見・早期治療などと言われますが、検査数値に頼って安心していては、“時すでに遅し”となってしまうのが糖尿病なのです。肥満体の方は、今すぐに飽食を戒め、少なくとも腹八分に落とさないことには、本質的な予防は難しいのです。

 なお、生まれてこの方、過食したことはなく、ずっとやせ型であっても糖尿病になる方がけっこういらっしゃいます。
 その原因の一つには、糖尿病になりやすい体質(膵臓のインスリン分泌量が加齢によって落ちてくる)であって、これは遺伝性のものが多いようです。
 他の原因として、注目していただきたいのは、続発性糖尿病(他の疾患によって引き起こされるもの)と類似しますが、「冷たい物中毒、口呼吸」によって発症することが往々にしてあると西原克成氏は強く訴えかけておられます。
 これは、冷たい物中毒にあっては腸粘膜からの腸内細菌の体内侵入、口呼吸にあっては口腔・鼻腔粘膜からの常在菌の侵入によって体内細胞が細菌感染し、その感染が膵臓に特化した場合に膵臓の働きが落ちて糖尿病になるというものです。このことについては、 アトピーのコーナー「アトピーの真の原因」で解説しましたが、原理は同じですから参考になさってださい。
(2016.9.9追記:2014年6月、順天堂大学の研究グループが、“腸内細菌が血液中に移行することを初めて発見した”と発表し、糖尿病との関わり
を論文にしています。)

● 高血糖が続くとなぜ悪いのか
 高血糖が続くと良くない理由として、“血液がベトベト”状態になり、赤血球がくっついて塊になって血液の流れを悪くする、そして糖が血管を変質させ、傷つけ、血管壁にコレステロールを沈着しやすくする、加えて膵臓のランゲルハンス島のβ細胞(インスリンを分泌)を破壊する、といったことが挙げられます。
 それはそれとして、ブドウ糖の害について、高血糖でない方にあっても、特に甘い物好きの方には、十分に理解していただきたいです。
 ブログ記事「古典的な砂糖の害は間違い。本当の害は“ブドウ糖の暴走”」から、その要旨を以下に記します。

 ブドウ糖は、様々な物質と化学的、物理的に結合するという特性を有しています。
 まず、良い点を挙げましょう。
 配糖体と呼ばれるものがそうで、ブドウ糖が他の物質と化学的に結合していて、有用な作用をするものが非常に多いです。
 例えば、抗酸化物質で有名なポリフェノールの代表的なものとしてフラボノイドがありますが、これは別名フラバン配糖体とも呼ばれます。
 次に、ブドウ糖が他の物質と化学的に結合することによって、困ったことが発生する例を紹介します。
 基本的に生体内における化学反応は酵素の働きで行われるのですが、ブドウ糖は酵素なしで勝手に他の物質と化学的に結合しやすい性質があります。
 その代表的なものがメイラード反応です。メイラード反応は、食品加工で良く知られた化学反応なのですが、加熱によってブドウ糖とアミノ酸(たんぱく質のアミノ基)が結合し、香気がある褐色物質を生み出します。
 このメイラード反応が生体内で起きる一例が、糖尿病の指標となる糖化ヘモグロビン(HbA1c)です。高血糖が続けば、ブドウ糖がヘモグロビンとメイラード反応を起こしやすくなり、糖化ヘモグロビンの量が増えて、ヘモグロビンの活性が失われ、酸素供給力が落ちることになります。
 これは、人体にさしたる悪影響を与えませんが、生体内で起きるメイラード反応で、健康に大きく悪影響するものがかなりありそうなのです。
 まず、体内で作られる代表的な抗酸化物質であるSODがメイラード反応を起こしてしまい、その機能が発揮できなくなります。
 次に、細胞外たんぱく質であるコラーゲンがメイラード反応を起こしてコラーゲン間に架橋ができ、例えば水晶体に濁り(白内障)が生じます。
 3つ目に、免疫グロブリン(血液中にある抗体)の活性が失われます。免疫グロブリンはそもそも配糖体なのですが、ブドウ糖が新たに違う箇所にも化合してしまうことによります。
 生体内におけるメイラード反応は、この他にもいろいろあります。その程度はまだ研究が始まって間がないようですから、情報が少なく、私の調査不足で十分に説明できませんが、何らかのメイラード反応を起こすことが分かっているものを以下に例示しておきます。
 酵素:カテプシンB、リゾチーム、膵リポアーゼ、炭酸デヒドラクターゼ
 血清:アルブミン、フィブリン、フィブリノーゲン
 ホルモン:甲状腺ホルモン、インスリン
 細胞:赤血球膜たんぱく質
 このように生体内におけるメイラード反応は多義に渡りますから、糖尿病の合併症には様々なものが出てくるのでしょう。

 ところで、メイラード反応は、何も糖尿病患者に限ったことではなく、健常者であっても砂糖を取りすぎると一時的に高血糖になり、そのときにメイラード反応が生じているのですから要注意です。
 現に、砂糖の取りすぎで免疫力低下をきたすと言われますが、これは、先に取り上げました抗酸化物質であるSODと免疫グロブリンのメイラード反応も一因となっていましょう。また、砂糖の取りすぎで、免疫細胞の1種であるマクロファージ(最前線で細菌やウイルスを飲み込んで消化する白血球)の活性が大きく落ちることが知られています。これは、メイラード反応かどうか不明ですが、いずれにしても高濃度のブドウ糖が原因していると考えるしかないでしょう。

● 糖尿病の改善方法
<何よりも少食に>
 これも、わざわざ説明するまでもないでしょうが、現在採られている糖尿病食は、はたしてこれで良いのか、疑問が多いです。
 最大の問題は「1日3食」としていることです。糖尿病食マニュアルの中には、『典型的な悪い食べ方として、「朝抜き、昼そば、夜大食い」があげられます。気をつけましょう。』とあり、皆さん、朝食をしっかり取っておられます。
 しかし、1日3食きちんと食べる民族は日本人ぐらいなものです。朝食が有害なことは西欧では分かり切ったことになっていて、ごく軽くしか食べません。
 欧米人に比べて日本人に糖尿病が多いのは、ここに起因しているものと私は捉えています。ここは“膵臓さん”の立場になって、よーく考えてください。
 疲労困憊している膵臓ですから、何よりも膵臓が欲しがっているのは「休み時間」です。1日に3度も食べればほとんど休んでいる暇がありません。
 そこで、思い切って「朝食を抜く」のです。そうすれば、膵臓は毎日連続12時間程度インスリンを出す必要はなくなり、ゆっくり休めるのです。
 なお、朝食を抜くことによって生ずる困った問題は、空腹感と食欲煩悩の高まりですが、慣れれば完全に解消します。もっとも、いきなり抜くのはきついですから、だんだん減らして体を慣らさせねばなりません。そうすれば、体内脂肪をエネルギー変換する回路が円滑に回るようになり、空腹感が消えます。
 参考記事:朝食抜き、1日2食で健康!
 そして、より膵臓を休ませるには、「昼食も抜いた1日1食」、「週1回の断食」へ持っていくことです。
 ここで、絶対にしてはならないのは食事を抜いたあとの「ドカ食い」です。
 人間、腹八分で健康といいますが、腹五分いやそれ以下であっても栄養失調になることは絶対にありません。糖尿病の方は、ここのところをしっかり頭に置いて食生活の改善をなさるべきです。
 参考記事:腹「X」分目健康法…腹五分そして腹二分まであります 

<食事の質が重要>
(詳細はブログ記事:糖尿病改善「食養」三則 をご覧になってください。ここではその要約を記すこととします。)

糖尿病改善「食養」三則

第1 腸内環境を良好に保つ
1 カロリーオーバーの解消
 大量のウンチが出れば、必然的にカロリー吸収量を少なくします。便秘すると、それだけ身に付くことになります。
2 免疫力アップと毒素吸収抑制
 便秘すると悪玉菌が毒素を作り、これが体中を駆け巡り、膵臓も弱ります。
(2016.9.9追記:腸内環境が悪いと、腸内細菌が血液中に移行し、糖尿病を発症する恐れがあることを、2014年6月、順天堂大学の研究グループが発表しています。)
3 ミネラル吸収アップ
 善玉菌が活発に働くと、大腸からのミネラル吸収を良くします。

そこで、腸内環境改善の心得「五箇条」
1 たんぱく質を控える
2 脂肪・油脂を控える
3 食物繊維・オリゴ糖を積極的に摂取
 腸内善玉菌の餌になるもので、特に「オリゴ糖」で善玉菌が活動的になります。中でも「オリゴ糖」がたっぷりの「ヤーコン芋」が最高に良いです。
4 消化促進
 良く噛んで食べるのが基本。消化薬を補助的に使うといいです。
5 整腸剤
 快適なお通じが得られないときは整腸剤の助けを求めましょう。

第2 食後過血糖を解消する食材
 血糖値を抑える薬は、強烈に効き、長期連用すると副作用を伴いがちです。
 血糖値を抑える力が弱くても、副作用がない自然食品を愛飲したいです。
 おすすめは「ヤーコン葉エキス」と「桑葉エキス」の併飲です。消化されて出来たブドウ糖をゆっくりゆっくり吸収させるだけですから、決して低血糖にはならず、食後過血糖を防いでくれます。なお、「ヤーコン葉エキス」はインスリン様作用があって、その分インスリン分泌が少なくて済み、膵臓を休ませてくれる、すぐれものです。
 ところで、炭水化物はブドウ糖に消化されるから、食後過血糖を防ぐために、たんぱく質を多く摂って、これをエネルギー源になさる方がおみえですが、これでは腸内環境を悪化させ、かえって良くないです。
 これと類似した方法として、たんぱく質に代えてオリゴ糖たっぷりのヤーコン芋を多食する方法があります。オリゴ糖は消化されず、善玉菌の餌になり、ブドウ糖が作られないからです。なお、この場合には、有機酸が多量に作られ、これがエネルギー源となります。また、オリゴ糖で善玉菌が増え、腸内環境が抜群に良くなり、最高におすすめの方法です。

 参考記事:「ヤーコン芋で糖尿病が奇跡的に完治

第3 不可欠なミネラルをしっかり補給
 生命活動は、酵素(多くはミネラルを中心に据えた有機物)が触媒となって、休むことなく細胞に必要なものを合成したり分解したりして営まれています。
 インスリンの生産をスムーズにするにも各種ミネラルは必須です。
 しかし、飽食時代にあっても、そのミネラルが不足しがちです。
 そこで、積極的に総合ミネラル剤を補給したいものです。
<糖尿病改善に不可欠なミネラル>
  亜  鉛    インスリンの合成とインスリンの活性化、糖の燃焼促進
  *マグネシウム インスリンの合成とインスリンの活性化、糖の燃焼促進
  *カルシウム  インスリンの合成に関与
  セ レ ン   
インスリン類似作用、糖の燃焼促進
  マンガン    インスリンの合成に関与、糖の燃焼促進
  ク ロ ム   インスリンの作用を良くする
  モリブデン 
 糖の燃焼を助ける
  
2016.9.30挿入)

 かなりの長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。これをお読みになった皆様がメタボ・糖尿病からサヨナラできるのを陰ながらお祈りいたしております。

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亡きおふくろの疲労防止対策(三宅薬品・生涯現役新聞N0.249)

2015年10月25日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.249:2015年10月25日発行。
表題:亡きおふくろの疲労防止対策

副題:生薬「牛黄」と健康食品「銀杏葉」を毎日飲んでました

 おふくろがたった10日間寝込んだだけで、何の苦しみもなく8月8日に自宅で老衰死しました。享年98。超高齢。
 寝込む前は、ちゃんと自分の力で必死に歩いていました。かなりしんどかったでしょうが、そうできた力の源は「黄門様」です。おふくろに毎日飲ませていました。
 テレビの水戸黄門で最後に“この印籠が
目に入らぬか”と葵のご紋入りの印籠が大写しされます。印籠とは旅に出るときに持っていく薬ケース。たいていは高貴薬である「牛黄」が入っており、疲れない、疲れが取れるというすぐれもの。疲労には「牛黄」の右に出るものはありません。


 
(表面) ↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。裏面も同様です。
 

(裏面)瓦版のボヤキ
表題:今度はキャベツが…
    6月のニンニクに続き、今度はキャベツが野菜泥棒の被害に。

コメント

コレステロール降下剤は毒薬。更年期すぎの女性は飲んじゃダメ!(改訂版)

2015年10月24日 | 脂質異常症

コレステロール降下剤は毒薬。更年期すぎの女性は飲んじゃダメ!(改訂版)
(最新更新 2018.6.4 )

 薬の副作用もあってか、このブログで1、2にアクセスが多いのが本稿ですが、追記を何度も行っていますので、たいへん読みずらくなっています。そこで、最近立ち上げたホームページで、「コレステロールのコーナー」として編集し直しました。それと同じものをこのブログにも掲載することとします。
(なお、当初、旧版をそのまま残すことにしていましたが、2016.8.9にいったん削除したものの、ネット検索される方にご不便をかけるようですので、復活させました。)

コレステロールのコーナー
 コレステロールに関連する私の数本のブログ記事<「薬屋のおやじのボヤキ」の中のカテゴリー「 脂質異常症 」>及び最新情報< 2014.8.25日本脂質栄養学会主要メンバーから日本動脈硬化学会への「 コレステロール低下医療に関する緊急提言 」>などを元にして、それらを要約したものを以下に記述することとします。

● はじめに
 高コレステロールは一般に恐れられているのですが、これは遺伝的に高コレステロール血症になる極一部の方だけの話でして、一般の方は、逆に、高コレステロールは喜ばしいものとして捉えるべきものです。
 要治療対象者は、例えば糖尿病を併発していて、冠動脈の血管壁に血栓が成長中で心筋梗塞の危険が高いといった血流ストップの恐れが大きい場合にあくまで補助的にコレステロール値を下げる必要性が生ずるだけです。
 なお、こうした場合においても、私の個人的な意見としては、コレステロール降下剤は使うべきではないと考えています。

● コレステロールは、なくてはならないもの 
 コレステロールは、健全な細胞膜を作り、各種ホルモンやビタミンDの原料になりますから生体維持に不可欠なものです。なお、血管系に限って言えば、コレステロールが不足すると血管がもろくなり脳出血の危険が大きくなります。
 そして、体内に存在するコレステロールの3分の1は脳を含む神経系に集中しており、神経細胞の保護と円滑な信号伝達に寄与しています。
 つまり、血液中に十分なコレステロールがあれば、心身ともに健康な体づくりができ、かつ、頭脳明晰・ボケ防止にもなるのです。
 なお、コレステロールの量的な最大の働きは、消化に不可欠な胆汁酸に姿を変えることでして、胆汁酸は腸管から約90%が再吸収され、循環して利用されています。
 よって、コレステロールの損失は、再吸収されない約10%の胆汁酸が過半で、食事から多く入れば肝臓での体内合成はそれだけ少なくて済みます。
 不足するコレステロールは体内合成され、主に肝臓、次に皮膚で多く行われています。皮膚での合成はビタミンDの合成との関わりでそうなっているのですが、皮膚は垢として剥げ落ちますから、これも大きな損失となります。
 こうしたことから、コレステロールを多く含む食品を避けたり、胆汁酸の再吸収を阻害するような健康食品を取ることは、いたずらに肝臓に負担をかけているだけで、全くの間違いと言えます。
 ただし、コレステロールを多く含む食品は大半が美味なる動物性食品であり、これを多食すれば、たんぱく質やカロリーの過剰摂取という別の大きな問題を生じさせますから、その観点から飽食を戒めねばなりません。

● コレステロールに善玉も悪玉もない 
 HDLを善玉、LDLを悪玉と通常呼んでいますが、こう呼ばれるようになったわけは、「小粒子のLDLは酸化されやすく動脈壁に張り付きやすい。HDLが多いとそれがどれだけか防げる。」という研究報告からきているようです。
 しかし、これは動脈硬化の危険因子の一つに過ぎず、他の要因(高血圧、喫煙、高血糖、運動不足など)が大きいことが既に分かっています。
 加えて、血液中のLDLは小粒子ばかりではなく、大きな粒子もあるのですから、一部小粒子の酸化を防ぐ手立て、例えば血液中の活性酸素の除去といった方策を講ずるほうが賢明です。
 それと、LDLとHDLの根本的な理解に間違いがあります。LDLは肝臓から全身に輸送される姿であり、HDLは逆のルートで肝臓に戻される姿なのです。
 ですから、LDLとHDLは“行って来い”の対の関係になっており、片方を人為的に増やしたり減らしたりすると、どこかで詰まったり、受け入れ先へのコレステロールの供給が途切れたりしてしまうということになりかねません。

● 更年期を過ぎた女性は急激に高くなるのがいい 
 コレステロールのLDLとHDLは“行って来い”の対の関係にありますから、両者の比率は、消費が多ければ戻りが少なくなりますし、供給が多ければ戻りも多くなりますから、絶えず変化すると考えてよいでしょう。
 皆さんが気にされる高LDLは、単に供給力が大きいだけのことであり、その人その人の体質の違いによるところが大きいです。
 そして、供給力が大きいということは、需要に十分応えることができるのですから、まことに喜ばしいことです。逆に、低LDLであったらホルモンの生産などに支障をきたすことになりますから、心配せねばならないのです。
 女性は更年期になるとホルモンバランスが崩れ、その後安定(体質が変化)することは誰でもご存知のとおりで、このとき、新たなバランスの取れたホルモン生産などを円滑に行いうる十分な量のLDLを供給することが求められ、LDL値が一気に30程度アップするのが普通なのです。
 よって、更年期を過ぎてもLDL値が高くならないようであれば、かえって心配せねばならないのです。 

● コレステロールの基準値 
 まず最初に、健康診断の基準値はどのようにして定められるのか、それを踏まえておいていただきたいです。これについては、本来の基準値はどうやって定められ、それが年齢階層別にどういう数値になっているか、それを当店ホームぺージで「 健康診断 本来の基準値 」として表示しましたのでご覧ください。
 ところが、現行の基準値は、血圧もコレステロールも本来の基準値とは全く違った、低い数値に設定されてしまっています。
 これは、超肥満がどんどん増えてきた米国の基準値設定の考え方にならったのでしょうが、日本では1980年代に総コレステロールが250~240と定められ、1987年には動脈硬化学会が220に下げてしまいました。
 その後、米国で総コレステロールで判断するのではなく、LDLに注目すべきとなったようで、日本もそれにならって今の基準値になったものと思われます。

 ところで、米国の基準値設定は、あくまでも過食・運動不足による血管の詰まりによる死亡や後遺症発生を未然に防止するための「要指導対象」の線引きをするためだけのものです。そして、米国では初診料の保険点数が非常に高いですから、血圧も同様ですが、基準値をオーバーした人には医師が懇切丁寧に生活習慣指導を行うだけで、コレステロール降下剤を即投薬し、これをずっと飲み続けさせるなどということは決して有り得ません。
 ところが、日本の医療制度は欧米とまるっきり違い、初診料は雀の涙ほどしかありませんから、血圧も同様ですが、検査や投薬の保険点数でちまちま稼ぐしかなく、基準値が下げられたのはモッケの幸いとばかり、“やれ心筋梗塞だ、脳梗塞だ、コレステロール値を下げないと死んでしまう!”と患者を脅しまくり、薬を飲ませ続けるているのです。
 世界のコレステロール降下剤生産高の6、7割を日本人だけで、それも大半が更年期すぎの女性が消費しているとのことですから、あきれて物が言えない薬投与であり、クスリ漬けがますますはびこっています。
 “日本人は他の人種と違って、皆、特異体質であり、コレステロール降下剤を飲み続けないと、心筋梗塞・脳梗塞でどんどん死んでいく運命にある”とでもいうのでしょうか。
(参考記事)  健康診断の“検査”は“病人”を作り出すだけのもの。特に「血圧」と「コレステロール」が悪質

コレステロールの基準値改訂の動き 
 1987年に動脈硬化学会が定めた総コレステロール基準値220の見直しが1999年になされ、同学会は240に戻す寸前までいきましたが、患者が半減してしまうという一部開業医サイドの反対がために潰されてしまいました。
 その後においては、「コレステロール値は低ければ低いほどよい」との通説が日米ともに支配し、日本では、コレステロール降下剤として最も多く使われているスタチン(=コレステロール合成阻害薬)が頻繁に投与されてきました。
 ところが、米国では、2013年に関係学会などがこの通説は誤りであることを認め、スタチン投与対象者を大幅に絞り込みました。
 一方、日本では2014年4月に日本人間ドッグ学会が本来の基準値の出し方で基準範囲なるものを発表しました。これについては、血圧について物議を醸したところですが、コレステロールについては年齢階層別に数値を示し、現行基準と大きな隔たりが生じたものの、さほど騒がれなかった感がします。
 次なる動きは2014年8月に、日本脂質栄養学会の元会長ら主要メンバー5名から日本動脈硬化学会に発せられた「コレステロール低下医療に関する緊急提言」(長文で難解な部分も多く、主要な事項を本項及び次項で紹介します。)の公表です。これは、先の米国の動き、人間ドッグ学会の新たな基準範囲などとともに、スタチンの無効性と有毒性を強く訴えかけるものです。
 なお、スタチンの有毒性とは「ミトコンドリア毒となり、エネルギー生産を阻害し、全身の細胞が障害を受ける。その結果、糖尿病、神経障害、免疫抑制、発がんを引き起こす元になるし、かえって動脈硬化を促進し、心不全を発症させる。」というもので、実に恐ろしいものです。
 あらかた米国追従の日本ですから、日本動脈硬化学会も、米国の方針転換によって外堀が埋められた今、日本脂質栄養学会による内堀攻撃に遭い、今後どう対処していくのか、その動向に注目したいです。

 参考までに、この項で取り上げました4機関の基準値の捉え方を下記に示します。(出典:コレステロール低下医療に関する緊急提言) 

 

● 高コレステロール値を喜びましょう 
 ここまで述べてきましたように、高コレステロールは、何も悲観することはなく、喜ばしいこととして捉えたいものです。
 前項に掲げた表の中で、日本脂質栄養学会は「高LDL-C値は長寿の指標」「各種疾患予防にLDL-C値の低下を目標としない」と言っています。(注:Cはコレステロールの略文字)
 「長寿の指標」とされたその根拠は、日本そして欧米各国で行われた数多くの疫学調査で、総コレステロール値が高いほど元気で長生きである、との結果が出ているからです。

 ちなみに、ニッポン・データでは総コレステロール値240~260、大阪府では240~280の人たちは死亡率が一番低く、両調査ともにそれより値が低いと、がんの死亡率が高まり、そして自立度も低下することが判明しています。
 加えて、総コレステロール値と冠動脈心疾患の発症率に限って、その相関関係をみたのが次のグラフで、偏りのない一般集団にあっては相関関係が全く認められない場合が多く、中には逆相関になるものも少なからずあります。
 つまり、驚くことに、「総コレステロール値が高いほど心筋梗塞になりにくい」という、我々が信じさせられている話とは真逆のものさえ幾つもあるのです。
(出典:コレステロール低下医療に関する緊急提言)  

 (注)標本の取り方が類似している調査は、それらをまとめて平均的な数値でもって図が作成されています。

 疫学調査といえども必ずしも公平公正に行われるものではなく、政府や医師会サイドからは、今まで、上の図の赤い線のグラフでもって、コレステロール値を下げよと言われていましたが、これは“裏から木登り”の作為的なものであって、詐欺師もどきの調査です。無視すべきです。 
 よって、お医者さんに「あなたはコレステロールが高すぎる。放っておくと血管が詰まるよ。」と指摘されても、「だから健康で元気でいられます。心筋梗塞にもなりません!」と言い返す勇気を持ちたいですね。
 生活習慣病改善に関しては世界最悪の医療制度の日本ですから、「高LDL、即、スタチン」という殺人鬼もどきの手に絶対にかかってはなりません。

● それでもコレステロール値を低くしたい方に 
 高度文明社会においては、絶対的に「飽食と運動不足」に陥ります。その結果が高コレステロールとしても現われることがあるでしょう。
 その値を気にしなくて良いことは前項までに幾度も書いてきましたが、不条理のこの世の中ですから、メタボ健診で引っかかると何かと不利になり、現行の基準値以下に抑え込まねはならない事情を抱えた方も多いかと存じます。
 巷にはコレステロール値を下げるのを匂わせた健康食品が数多く出回っていますが、その効果のほどは甚だ疑問です。市販薬とてそうです。
 唯一の方法は、食事の量を減らすことと運動量を増やすしかありません。
 血圧については運動が効果的ですが、コレステロールは減食が勝ります。
 極端な方法は長期断食で、これをやれば、まず血管壁にこべり付いたコレステロールがエネルギー源になりますし、コレステロールが過剰に存在するという状態は解消されますから、断食後のコレステロール値は低めで推移することでしょう。ただし、断食後に美食に戻れば元の木阿弥となりますが。(注:長期断食は勝手にやると命取りになり、指導者の下で行ってください。)
 いずれにしろ、永続的にコレステロール値を適正値に保つには、減食するしかなく、朝食抜きの1日2食にし、できれば定期的に1日断食を組み込むしかないと思われます。それも、美食を極力避けねばなりません。
 これについては、ブログ「薬屋のおやじのボヤキ」のカテゴリー「 朝食抜き・断食で健康 」に幾つかの記事を書いていますが、まずは次の記事を参考になさってください。
(参考記事) 朝食抜き、1日2食で健康!昔は皆がこれで驚くほど元気…

(関連記事)
 2018.6.4 更年期過ぎの女性のコレステロール値の異常は正常です
 2019.11.28 コレステロールの薬は百害あって一利なし、絶対飲まないことです

 

参考にしていただきたサイト(2015.12.19 Dr.牧瀬を追加 2021.1.2同左削除)
 コレステロールに関して、参考になるものを次に掲げましたのでご覧ください。

▼厚生労働省や医師会などが言っていることは間違っていることを取り上げ、具体的に解説されたサイト
 武田邦彦(中部大学)
  
  卵とコレステロール
  
  コレステロールを増やして健康で心の安定を

▼ネットによるバーチャル・クリニックを目指し、症状別に詳しく解説されたサイト
 Dr.牧瀬サプリメント・クリニック 症状別治療講座
  高脂血症(コレステロールや中性脂肪の高い状態)
http://www.drmakise.com/supplementbible/prescription1.cfm
 (2021.1.2当該項目がなくなっていましたので、削除しました。)

「コレステロールのコーナー」はここまでです。 
かなりの長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント (15)

10.7 小生の記事が顔写真付きで雑誌に掲載された

2015年10月07日 | よもやま話

 このブログで一番アクセスが多いのが「高血圧の薬は飲んじゃダメ!」です。
 
これが「わかさ出版」の記者の目に留まり、電話取材を受け、出来上がった雑誌が先日送られてきました。
 中高年向けの「夢21」という月刊健康雑誌です。
 迷ったところですが、やっぱり少々自慢したくなり、別立てブログ「今日の一楽」に載っけることにしてしまった次第です。ついでに、このブログで再掲することとします。
 
ご笑読ください。

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