薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

新型コロナ 世界主要国の感染者数、感染率、死亡率(2021.4.29)

2021年04月29日 | 風邪・インフルエンザ・コロナ

新型コロナ 世界主要国の感染者数、感染率、死亡率(2021.4.29)

 新型コロナの世界の趨勢を知りたくて、ネット検索したのですが、なかなか見つからず、2020.12.09 自分で手計算して世界主要国の比較をしてみましたが、それから約5か月が経ち、感染者数は2倍超、死亡者数は概ね2倍になり、再度手計算してみました。参考になれば幸いです。

新型コロナ 世界主要国の感染者数、感染率、死亡率
日本経済新聞 新型コロナウイルス感染 世界マップ 2021.4.29より解析)

        人口    感染者数  死亡者数  感染率  死亡率
      (百万人)   (万人)  (千人) (人口比%)(人口比%)

アメリカ   329   3222   574    9.8  0.17
メキシコ   128    233   215    1.8  0.17
ブラジル   211   1452   398    6.9  0.19
アルゼンチン  45    290    62    6.4  0.14

ロシア    146    473   107    3.2  0.07
スウェーデン  10     96    14    9.6  0.14
イギリス    68    442   127    6.5  0.19
ドイツ     84    335    82    4.0  0.10
オランダ    17    150    17    8.8  0.10
ベルギー    12     97    24    8.1  0.20
スイス        8.6    65    10  
  7.6  0.12
フランス    65    562   104    8.6  0.16    
イタリア    61    399   120    6.5  0.20
スペイン    47    350    77    7.5  0.16

南アフリカ   59    157    54    2.7  0.09
トルコ     83    475    39    5.7  0.05
イラン     83    245    70    3.0  0.08
イスラエル   85     83     6    1.0  0.007
インド   1366   1799   201    1.3  0.01
インドネシア 
271    165    45    0.6  0.02
フィリピン  108    102    17    0.9  0.02
中国    1434     10(?)  5(?)  ?     ?
韓国      51     12     2    0.2  0.004
日本     127     58    10    0.5  0.008
世界全体  7713  14915  3145    1.9  0.04

参考 スペインかぜ:出典ウイキペディア <コロナと同一単位での比較>)
    
  人口    感染者数   死亡者数   感染率   死亡率
      (百万人)   (万人)  (千人) (人口比%) (人口比%)
世界全体  2000  50000 100000   25    5
日本      56   2380    389   43    0.7

(注1)コロナ感染者数は、従来の補足法と異なり、一般的にPCR検査で陽性判定された者をカウントしますから、世界各国で大きな差が出ます。特に発展途上国ではその検査が進みませんし、先進国でも積極的に広く行う国もあれば、消極的な国(例えばメキシコ)もありそうです。
(注2)コロナ死者数は、感染者数ほどではないでしょうが、国によってカウントの仕方に差が出るようです。なお、発展途上国では補足が十分でない可能性が大きいです。
(注3)スペインかぜについては100年前のことであり、世界全体は推計値であって、第一次世界大戦中ということもあって、出典にかなりの幅があり、大づかみで表示しましたが、日本は信頼性が高いです。
 新型コロナかぜは今のところ、スペインかぜに比べて世界的には人口比感染率は10分の1、人口比死亡率は100分の1といったところです。

<寸評>
 今のところ、日本のコロナ感染率は欧米諸国の10分の1程度、死亡率は同20分の1程度(2020.12.9時点では感染率は欧米諸国の30分の1程度、死亡率は同50分の1程度)と驚くほど低いです。これは東アジア各国に言えることで、上の表には挙げませんでしたが、香港、マカオ、台湾も同様です。中国も含めて、なんとも不思議な東アジアの特性です。

 ところで、ワクチン接種が随分と進んできました。接種率の推移は「新型コロナウイルスワクチン接種率の推移【世界・国別】」というサイトがあり、世界を地域別でみたり、1回接種、2回接種の状況別で見たりすることができます。
 これによると、イスラエルは約6割、イギリスは約5割、アメリカは4割超えしていますが、ヨーロッパ各国はまだ2割程度であるも、日に日に接種率が上がっています。(ただし、イスラエルは頭打ち)

 最近、感染者数の推移を見ていて、気になっているのは、イスラエルに続いてイギリスがガクンと減っていることです。イスラエルはワクチン接種率がどの国より早く高まり、その効果であると言われています。でも、最新の接種率は6割で頭打ち傾向にあり、この接種率で、そう急激に感染者数が減るとは思えません。
 というのは、新型コロナウイルスの基本再生産数(自然状態で1人の感染者が平均的に何人に感染させるか)は当初2~3と言われていました。集団免疫理論からすると、これは衝突確率の計算だから、何%が感染(ワクチン接種を含む)すれば社会免疫ができるかは、小学生でも計算できます。
 基本再生産数が2であれば、5割が免疫を獲得すると1人の人は1人にしか感染させられず(これを実行再生産数が1という)、感染者数は横ばいとなり、6割、7割の人に免疫ができれば、だらだらと感染者数は減っていくことになります。
 イスラエルの場合、もっと早い段階(ワクチン接種率3割程度)で急激に感染者数が減っていきましたから、何か別の要因が絡んでいそうです。
 イギリスの場合も類似しています。最新の接種率は5割に到達しましたが、ここもそれ以前から急激に感染者が減っています。何か他に原因がありそうですが、特別な施策を打っているとは思えません。
 次にワクチン接種率が高いのがアメリカですが、4割を超えているも、感染者数は横ばいで、毎日数万人の新規感染者を出しています。ワクチン効果はまだ全く出ていないと考えたほうがいいでしょうね。(5.6追記:南米のチリもアメリカ並みの接種率であるも、感染増がなかなか抑えられていません。)

 一つ気がかりなのはインドです。ここのところ急激に感染者数が伸びている唯一の国がインドで、毎日30万人を記録しています。インドでは、2月は1日当たり1万人台で底を打っていたのが、3月になってじりじり上がり、今、大変な状況になっています。2月に底を打ったから、油断して人の接触が多くなり、急拡大したと言われますが、それにしても拡大のほどがすごい。アメリカやブラジルは、横ばい傾向で毎日数万人ですから、インドが間もなく世界一の感染者を数えることになるでしょうね、なんせ人口が極端に多いですから。

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ヤーコン栽培に取り組んで25年(三宅薬品・生涯現役新聞N0.315)

2021年04月26日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.315:2021年4月25日発行

表題:ヤーコン栽培に取り組んで25年

副題:奇跡の健康野菜ヤーコン コロナにも効く 皆さん栽培を

 ちょうど5年間の生涯現役新聞「ヤーコン栽培に取り組んで20年」の焼き直しですが、ヤーコンの主成分「フラクトオリゴ糖」にご注目頂きたく、再度記事にしたところです。
 ヤーコン栽培に興味のある方は栽培法などを紹介している小生の別立てブロブ「ヤーコンおやじのブログ」をご覧ください。

(表面)↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。裏面も同様です。

(裏面)瓦版のボヤキ

    老人クラブ会長を仰せつかる

 

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空腹感が生ずるという人は「エネルギー変換失調症」という病気です

2021年04月24日 | 朝食抜き・断食で健康

空腹感が生ずるという人は「エネルギー変換失調症」という病気です

 小生、もう10数年になりますが、1日1食(夕食のみ)の食生活をしており、空腹感というものを感じたことがありません。(ただし、2、3年前から、お昼に小さなおにぎりを1個、女房に無理やり食わさせられていますから1日1.5食。もっとも、店の定休日に丸一日百姓仕事をするときは、昼食は抜きます。)
 皆さん、小生を見て不思議がられます。“朝昼食わんでよく持つな”と。これは逆で、“食ったら仕事ができん”です。でも、自分で不思議に感ずるのは、1日1食で丸一日百姓仕事をしても全く空腹感が生じないことです。
 3日間断食(前後の複数日の少食を含めると1週間程度の食事制限)して、断食中に百姓仕事をしたこともありますが、それでも空腹感が生じないのですからね。

 これはどうしてか。小生思うに、野生動物一般に空腹感なるものを全く知らないのではないでしょうか。なぜならば、彼らは飢餓の危機を頻繁に経験しており、何日も餌にありつけないとなると、体に蓄えられたエネルギー源を上手に利用することができる体質を持ち備えていると考えられるからです。
 ヒトも本来はそうした動物であり、悪天候で数日、食べ物の採集に出かけられなくても、スムーズに体内脂肪を取り崩して、空腹感なんて感じなかったに違いないです。珍しく皮下脂肪が厚い動物、それはヒトですから、なおさらです。
 紀元前の中国において、下々の者は当然のこと、上流階級にあっても1日1食(昼食のみ)であったことは、古典医学書「黄帝内経素問」から読み取れます。それが、時代が進むと1日2食になり、やがて1日3食になった、というのが歴史の流れです。そして、現代においては、毎日、なんとも回数多く食べ過ぎるているから、空腹感というものを味わうようになってしまった、というのが、本当のところでしょう。

 じゃあ、空腹感から脱却するにはどうしたらいいか。それは、小生のように1日1食のみの食生活に切り替えることであり、そして、どうして空腹感が生じなくなるのかは過去時事で幾度か説明していますから、それをお読みいただけると有り難いです。このページでも、それをやや詳しく解説した記事(拙論「食の進化論」からの1節「「エネルギー変換失調症」の発生」)を掲げておきました。

 ところで、そのような“苦行ともいえる修行”のような1日1食への切り替えをしなくても、空腹を和らげる簡単な方法があることを最近知りました。
 小生が愛読している「日本講演新聞」に、それはありました。この新聞は、1年ほど前までは「みやざき中央新聞」といい、2011年のアーカイブですが、下に張り付けておきました。
 皆さん、“腹減った~”と感じたら、何かを口に放り込むのではなく、別の方法をお試しあれ。これを繰り返し実行していれば、「エネルギー変換失調症」(これは小生が名付けた独自のもの)という病気から、おさらばできるかもしれませんよ。
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(参考記事
拙論「食の進化論」からの抜粋)
「エネルギー変換失調症」の発生
 1日3食の弊害の最大の問題は次のことに尽きる。
 1日に3食も取ると、体に必要なエネルギーは、ほとんどが食べた物から直接取るようになってしまう。おやつに夜食、喉が乾いたら砂糖入り清涼飲料水を飲むという食生活をしていると、完璧にそうなってしまう。
 つまり、血液中に漂う栄養を、体中の諸器官の細胞群が直接取り込むだけで済んでしまうのである。血液中の栄養が足りなくなると、通常は肝臓や筋肉に蓄えているグリコーゲンの出番であるが、これさえブドウ糖に変換するのに苦労するようになり、血糖値が少しでも標準値を切ると、小腹が空いたと感ずるようになる。1食でも抜こうものなら、脂肪をケトン体などに変換する機能が完全に錆びついているから低血糖になってしまい、我慢できないほどの空腹感に襲われる。この状態になっても食事が取れないとなると、低血糖が進み過ぎ、脳へのエネルギー源の補給が経たれて意識を失い、昏睡状態となる。
 空腹感は、胃が空っぽになって生ずるものではない。低血糖になって、脳へのエネルギー源の補給が困難になったサインが空腹感であることを、しっかり頭に置いておかねばならない。1食でも抜いたら空腹感を生ずるという状態は「エネルギー変換失調症」という名の、高度文明社会に特有の病気である。かような名称の病名は医学書にはないのであるが、小生はそう呼びたい。日本人のほぼ全員がグリコーゲンをブドウ糖に変換する機能は持ち備えていようものの、脂肪をケトン体などに変換する機能をほとんど喪失している事実、これは病気以外の何物でもなかろうから、小生はそう名付けたいのである。
 野生動物や文明前の人たちは、平時には空腹感など一度も感じたことはないと考えられるのである。それを感じるのは、もはや体の中にエネルギーに変換できる脂肪も蛋白質もなくなった餓死寸前の事態に陥った場合だけであろう。小生は、1日1食の生活を3年半続けており(ブログアップ時点では、これを12年ほど続け、最近2年間は昼食を軽く取り1日2食に戻している)、それに慣れっこになっている。また、ときどき1日断食を実行し、47時間にわたって食を断つ。その間、口寂しさは募るものの、空腹感は全く感じないのである。”腹減ったぁ、飯食いてえ”という感覚は完全に喪失している。(ブログアップ時点でも、そう)
 長期断食の経験はないので、その場合にどうなるのかは分からないが、平気で繰り返し長期断食をなさる方も大勢おられるということは、空腹感を全く感じないからできるのではないかと思える。(ブログ版追記 3日断食し、その前後も極めて少食で、実質5日断食を2回したことがあるが、その場合も空腹感は生じなかった。ただし、うまいものを食いたいという口の卑しさの高まりは相当なもの。)

 毎日朝食を取っている人が朝食を抜くと低血糖状態になって、午前中は脳の働きが悪くなる。2グループの比較実験でそのような結果が出ている。一時的に朝食を抜いたグループの人は皆、たしかに低血糖になり、脳細胞に十分な栄養が届かず、脳の働きが落ちるからだ。そこで、この結果を見て、栄養学者は、砂糖はすぐに吸収されて瞬時にブドウ糖に変換されるから、朝は砂糖を取れ、とまで言う。
 脳細胞が、ブドウ糖だけを栄養源としているのであれば、そういうことになるかもしれない。しかし、そうではない。この方面の研究はいろいろ行われているので、それを紹介しよう。
 まずは、断食してブドウ糖が底を突くと、脳の栄養源として脂肪から変換されたケトン体が使われるようになる。ケトン体には何種類かあるが、そのなかで最も多く作られるのがβヒドロキシ酪酸であり、これが優れものである。このβヒドロキシ酪酸は母乳に多く含まれており、赤ちゃんの脳の発達に重要な役割を果たしていることが、京都大学の香月博士氏の研究で明らかになった。赤ちゃんは、目覚めているときに猛烈に学習せねばならない。このとき、ブドウ糖よりもβヒドロキシ酪酸のほうが脳細胞を活性化させるのであり、βヒドロキシ酪酸のほうが記憶効果を上げるのである。
 したがって、朝食抜き(ただし、これをずっと続けている人)のグループのほうが、本当は頭が良い結果が得られることになるはずである。朝食抜きというミニ断食によって、必要とするエネルギー源は脂肪が分解されて得られるβヒドロキシ酪酸などが用意され、これが脳に行って記憶効果を上げるのであるから。小生も実感している。朝食を取らなくなってから、朝から体がよく動き、頭が冴え、仕事の効率がアップするのである。
 つぎに、長期断食を続けると、脂肪のほかに蛋白質もエネルギー源として動員されるようになる。つまり、筋肉の蛋白質が分解変性されてαアミノ窒素などが作られ、これも脳の栄養として使われることがカナダのオーエンス博士によって明らかにされている。
 脳細胞はブドウ糖のみを栄養とする、などと言う輩は、精糖メーカーの御用学者以外の何物でもない、と断言できる。ついでながら、昨今のテレビ番組で、あれが体にいい、こちらのほうが体にもっといい、などと毎日のように放映され、紹介された食材がスーパーの店頭から姿を消す、ということが度々あるが、これらは、全てペテン師が仕掛けたウソと心得たほうが利口であろう。

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4.13 俺の体ってぇ漢方薬と健康食品でもってるんかなあ

2021年04月14日 | 薬屋のおやじの一日一楽日記

(別立てブログ「一日一楽日記」4月13日付で投稿した記事をこのブログに再掲しました。)

俺の体ってぇ漢方薬と健康食品でもってるんかなあ

 昨日一昨日の当店連休日は久しぶりに連続して好天に恵まれ、朝から晩(一昨日は午後3時すぎ、昨日は午後5時)まで百姓仕事をしたのだが、今朝は曇天であったもののスッキリした目覚めで、疲労は全く残っていない感じがした。
 72歳にあって、随分と丈夫な体ってぇ感じだ。もっとも、百姓仕事の当日は、作業が終わった頃にはけっこうバテていて、収穫した野菜を女房に届けたとき、その小生の疲れ切った様を見て、女房に少しはセーブするようにいつも注意される。
 でも、疲れが翌日に持ち越すようなことは、数年なり10年ほど前にはけっこうあったような気がするが、最近はとんとないようなのだ。
 昔より丈夫な体になったと感じられるのは、どうしてだろう? 
 考えてみるに、どうやら滋養強壮にいい漢方薬と健康食品をあれこれ飲んでいるからではなかろうか。それを今時点で記録に留めておこう。
 なお、アンダーラインを付したものは、ここ数年前から飲みだしたものである。
<朝>
・中高年の総合保健薬である漢方薬「八味地黄丸」(1日3回各4錠が所定の用法・用量となっているが、面倒だから1日2回とし、まずは朝6錠)
・血流改善の銀杏葉エキスを主体とした健康食品「脳輝閃」(1日目安量の3粒)
漢方薬「亀鹿二仙膠」(生命活力と潤いを補う)と同じ成分配合の健康食品「亀鹿霊仙廣」(1日2袋をまず朝1袋)
・梅干1粒(自家製):これは薬膳料理と考えていいだろう。朝は白湯でこれしか食べない生活をもう20年ほど続けている。なお、百姓をやるときは昼食も抜きだ。
<晩>
・「八味地黄丸」(1日3回各4錠のところ、朝6錠のほか晩6錠)
血流改善の銀杏葉エキス・肝機能を高めるクルクミンを主体とした健康食品でストレスも除去してくれる「爽心明」(1日目安量の2袋)
健康食品「亀鹿霊仙廣」(1日2袋を朝1袋のほか晩にも1袋)
・愛煙家の必需品「ベータカロテン」(目安量2粒のところ2、3粒)
・総合ミネラル剤(1日目安量6粒<所要量の3割補給>)を10粒程度
肝機能改善や滋養強壮にいい田七人参配合の健康食品「四川富貴廣」(目安量1日2袋のところ1袋)
・腎の滋養強壮剤である鹿茸を主成分とする漢方薬「霊鹿参」2カプセル(病気治療には1日6カプセルだが、健康維持に毎日飲むには1~2カプセルで十分)
<寝る前>
頻尿と排尿困難に効く「猪苓湯」(1日3回各4錠をこのとき4錠のみ)

 こうして並べてみると随分と多く飲んでいるものだ。このなかで疲労回復やスタミナ源となっているのは、霊鹿参、亀鹿霊仙廣、四川富貴廣、総合ミネラル剤といったところであろう。なお、小生の唯一の疾患である「頻尿、排尿困難」がために飲んでいるのが、八味地黄丸、猪苓湯であるが、それに加えて食品(ナッツ代わり)である「ペポカボチャの種」20粒弱を毎日夕飯のときに食べている。
 以上全部で1か月分5万5千円ほどになるが、これはしっかりレジを打ち、当店の売上に貢献させていただいている。一時的に大きな消費支出となっても、その利益は自分の所得として帰ってくるんだから、これほど有り難いことはない。だから、薬屋は止められないのである。歳を食ってからの薬屋稼業は、ほんといいものであり、同業者で1か月に20万円消費支出しておられる方もあるし、我が女房も慢性心不全がため1か月に10万円近く使っていることであろう。
 この先、我が夫婦は歳を食うとともに漢方薬や健康食品を飲む量が増えてくることであろう。ますます店は止められなくなり、生涯現役で店を続けねばならない理由がここにもある。

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玄米菜食がゆえに明治初期の日本人は健脚であった

2021年04月06日 | 正しい栄養学

玄米菜食がゆえに明治初期の日本人は健脚であった

 江戸時代もそうであったと思われるのですが、明治初期の日本人の健康度は格段に良かったと思われます。これは史実にあるのですが、開国によって日本を訪れた外国人が皆、日本人の元気さ、健康さに驚いています。
 そうしたことから、ある外国人は、東京から日光へ行くのに、馬に乗っていった方が速いか、人力車が速いかを競争(実際には競させてはいないようですが)させたら、何と人力車の方が勝ってしまったというから驚きです。その外国人は、人力車夫は普段は肉を食べていないから、彼に肉を食わせればもっと速く走るだろうと考え、車夫に肉を食わせたところ、車夫は“肉を食うと力が出ないから肉は止めにして欲しい”と訴えた、とあります。
 以上のようなことを、このブログで複数の記事に書きました。

 このことについて、より詳しく解説なさっておられる方を先日知りました。
 和食大使/医学博士 服部幸應
 学校法人服部学園理事長・服部栄養専門学校校長
 テレビでもおなじみの食の探求者
 長年にわたり“食育”の必要性を説き、実践している

 この方の講演録要旨が、先日「日本講演新聞」(発行 ㈱宮崎中央新聞社)に4回シリーズで掲載され、一部割愛してA4判2枚(裏表印刷)にまとめ、当店お客様向けの4月DMに入れ込んだところです。

 それをこのブログの読者の皆様にも紹介することにしましょう。

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年寄り同士諸君、そろそろ新型コロナウイルスで旅立つことを考えましょうよ

2021年04月01日 | やがて訪れる死に備えて

年寄り同士諸君、そろそろ新型コロナウイルスで旅立つことを考えましょうよ

 1月8日に「コロナの話はもう止めにしましょう、年寄りがちゃんとした死生観を持てばいいだけのことです」と題して、新型コロナウイルスについては記事止めしたのですが、その後、書き漏らしたことについて2つ記事にしました。
 コロナ感染予防はやはり腸内環境改善が一番、わけても酪酸菌がものを言う
 新型コロナウイルス・ワクチンを打つべきか打たざるべきか

 さて、緊急事態宣言が解除されてホッとしたのもつかの間、ここへきて今度は「まん延防止等重点措置」を適用するという。1日の感染者数がたったの2千なり3千人、重症者数が3百なり4百人という“極めてわずかな数”で何を騒いでおる、と言いたい。(もっとも、フランスではここのところ1日3万なり4万人の感染者が出ており、人口が日本の約半分だから、これだけの数となると、少々騒々しくなるのはうなづけるが。)
 コロナにはもうウンザリ。腹も立ってくる。そこで、1月8日に「年寄りがちゃんとした死生観を持てばいいだけのことです」として簡単に書いたが、もう少し詳しく(表題のとおり「年寄り同士諸君、そろそろ新型コロナウイルスで旅立つことを考えましょうよ」と)記事を書くことにした。なお、小生も年寄り(72歳:団塊世代)であるゆえ、「年寄り同士諸君」とさせていただいたところである。

 今般のコロナ感染で、死ぬのは年寄りばかりであると言ってよく、我々年寄りは、いずれにしても、この先幾ばくもなく、あの世へ間もなく旅立つのであるからして、決して悪足掻きしてはならぬのである。また、あらかたの年寄りは、周りの者たちに迷惑がかからぬよう、ピンピンコロリと逝きたいと願っているのであるからして、コロナでピンピンコロリも、その選択肢の一つなのである。なぜならば、発症して1週間もすれば、運良く、コロリと逝けるであろうから。
 これが結論となってしまうが、あまりにも平和ボケしている日本人社会においては、死生観をまともに論ずることは滅多にないし、死生観を考えもしない年寄りが多すぎる。その点、有史以来、侵略と虐殺が絶えなかった欧州人は、まっとうな死生観を持っていると言えよう。
 このブログの過去記事のなかから、死生観に関係する部分を抜粋(一部要約)して、ここに紹介することとする。
 年寄り同士諸君、これを機会に自分の死生観を確立しようじゃありませんか。

2019.5.14 人生100年時代の到来って本当でしょうか
日本人の平均的死亡年齢予測の推移
 厚労省の生命表によれば、65歳まで生き延びた人は、戦前なら70歳台後半で死に、今は80歳台後半で死ぬ。つまり10年長生きするようになりました。さらに80歳まで生き延びた人は、戦前なら85歳ほどで死に、今は90歳前後で死ぬ。つまり数年(男4年、女7年)だけ長生きするようになりました。
 このように、今と昔を比べると、年齢が高くなるほど、死ぬ年齢の開きが縮まります。これは、人の寿命というものは、どんなに元気な、どんなに質実剛健な人であっても自ずと限界があることを物語っていましょう。
 ところで、健康寿命がどの程度か、です。
 想像するに、今と昔の差はグーンと縮まりましょう。80歳の人の平均余命を見たとき、明治時代と昭和50年に大差ありません。それが平成時代になってから伸びだしてきています。これは、老人病院のベッドで“生かされている”人が増えてきたことを物語っていましょう。

2020.11.29 食の進化論 第11章 必ず来るであろう地球寒冷化による食糧危機に備えて
第8節 姨捨山思想の復活
 日本には寝たきり老人がものすごい数にのぼる。寝たきりになっても点滴をし、鼻から流動食を流し込み、それができなくなっら腹に穴をあけて胃ろうをし、これでもかとばかり寝たきり老人の延命措置に手を尽くしに尽くす。西欧人は、この日本の現状を老人虐待という。彼らの世界には、今でもちゃんと姨捨山思想がしっかりとある。車椅子を自分で動かせなくなり、食事も自分の手で食べられなくなると、もはや神に召される日は近いと観念し、飲食を断つ。周りの介護者もそのような状態になったら手助けをしないのである。そうして飲食を断って1週間か10日すれば、静かに旅立つのである。日本でもこうしたやり方で寝たきり老人を一掃せねばいかんだろう。西欧にはそしてアメリカにも寝たきり老人は基本的に存在しないのであるから。
(それに対して、日本人社会で目立つのは)
寝たきり老人の増加。高度成長後しばらくしてから肺炎死が一直線で増加傾向にあるのだが、その大半は寝たきりによる誤嚥(ごえん)が元での肺炎の発症によるものである。やれ点滴だ、胃瘻(胃ろう)だ、人工心肺だ、といった無駄な延命治療で命を引き延ばされているのが現状である。こうした延命治療は、日本に特有なもので、欧米にはない。

2016.9.19 高齢者の仲間入りをしたら死に方を考えましょうよ 
 死にざまが物凄い御仁が明治時代にいました。それは山岡鉄舟です。52歳で胃がんで没。

 1888年(明治21年)7月19日朝、鉄舟は「腹痛や 苦しき中に 明け烏(がらす)」と歌いながら朝湯につかり、上がると白装束に着替え、左手に数珠、右手に団扇を持って座りました。やがて、見舞いに来た勝海舟としばらく世間話をしていましたが、鉄舟はおもむろに「只今、涅槃に入る」と告げました。それを聞いた勝が「左様か、ではお心安く御成仏を」と言って辞去すると、鉄舟はそのまま座を崩さず、皇居の方角に向かっていつの間にか息を引き取っていたそうです。
 死に際にその人の生きざまが凝縮されるとするならば、まさしく山岡鉄舟こそ「ラスト・サムライ」といえるのではないでしょうか。
 山岡鉄舟、いやあー、恐れ入ります。
 とても人間業とは思えません。そんなこと絶対に不可能だ、となってしまいそうですが、どっこい小生の身近にそれに近い方がいらっしゃいました。

 その方は、80歳で肝臓がんで亡くなられたのですが、死の近くまで農作業をされ、「もうあかん、動けん」と言ってから20日後に息を引き取られました。がんだと分かっても誰に言うこともなく、医師の手当ても受けず、そして自分の死期を悟られたことでしょう。

2015.6.12 高齢者は死を恐れるなかれ。死はこの世の卒業式みたいなもの
 ヒンドゥー教の僧侶は、自分の死期を知るとパーティーを催して別れの挨拶をし、瞑想に入ってそのまま亡くなるのが一般的だそうです。
これを「マハーサマーディー」といい、人間はこのような死に方をするときは脳内麻薬が分泌され、至福のうちに旅たつことができ、最も自然な死に方と考えられているとのことです。
 死生観を持っているかどうかということに関しては、世界で一番の“後進国”といえる日本です。そろそろここらで真剣に考えねばいかんでしょうね、特に団塊世代(小生はその真ん中)は。そうしないと、いい年こいて“まだ死にとうない!”と、宣ふ(のたまう)往生際の悪い年寄りで日本中があふれ返り、後世に「日本の歴史上、最低だった集団は団塊世代」との汚名をしっかり残すことになりましょうぞ。

2014.12.29 「自然死」のすすめ(中村仁一著)読後感想
 いよいよお迎えが来たという状態になって何日であの世へ逝くかですが、中村氏は次のようにおっしゃっておられます。以下、引用します。
 点滴注射や酸素吸入は、本人が幸せに死ねる過程を妨害する以外の何ものでもないと考えていますので、私は原則として、行いません。…
 では、点滴注射もせず、口から1滴の水も入らなくなった場合、亡くなるまでの日数がどれくらいかといいますと、7日から10日ぐらいまで(最長で14日間)が多いようです。…(死に際には)38度前後の、時には39度5分くらいの体温上昇をみることがあります。…この時点で、本人はスヤスヤ状態なので、何ら苦痛はありません。…
 よく「点滴注射のおかげで1か月生かしてもらった」などという話を耳にします。しかし、良く考えてみてください。点滴注射の中身はブドウ糖がわずかばかり入った、スポーツドリンクより薄いミネラルウオーターです。「水だけ与えるから、自分の体を溶かしながら生きろ」というのは、あまりに残酷というものではないでしょうか。…
 「脱水」は、意識レベルが落ちてぼんやりした状態になり、不安や寂しさや恐ろしさから守ってくれる働きをすることは、すでに述べたとおりです。それなのに、たとえ善意にしろ、せめて水だけでも、と無理に与えることは、この自然のしくみに反し、邪魔することになるのです。…ひどい仕打ちだとは思いませんか。
 たしかに、見殺しにするようで辛い、何もしないで見ているだけなんてことはできないという気持ちも、わからないではありません。しかし、こちら側の都合だけで、何かをするというのは、「エゴ」といっていいと思います。その行為は誰のため、何のためなのか、やった結果、どうなるのかを考える必要があります。
 本人は嬉しがるか、幸せに感じるか、感謝してくれるか、あるいは自分だったらしてほしいことなのかなど吟味してみなくてはいけません。
 たしかに私たちは、何もせずに見守ることになれていません。辛いことです。
 だからといって、自分が苦しさや辛さから免れるために、相手に無用な苦痛を与えてもいいという道理はありません。「そっとしておく思いやり」もあるのです。
 また、たとえ延命したとしても、悲しみはなくなりも減りもしません。ただ先送りするだけなのです。
 フランスでは「老人医療の基本は、本人が自力で食事を嚥下できなくなったら、医師の仕事はその時点で終わり、あとは牧師の仕事です」といわれているそうです。…
 もっとも、かくいう私も病院勤務時代に、…何とかしてほしいと頼まれ、いろいろ工作し…た経験が、いくたびもあります。
 片棒を担いで、死にゆく人間を無用に痛みつけたわけですから、もし地獄というものがあるなら、当然地獄行きでしょう。皆さんの中にも、身に覚えのある方が結構おられると思います。地獄行き、ご一緒しましょうね。
(引用ここまで)
 いかがでしょうか。中村氏は、ここでフランスの例を持ち出しておられますが、これはフランスに限らず、欧米諸国皆ほとんど同じ対応が取られており、点滴注射も胃瘻も原則として行っていないのが実情であることは、このブログで「寝たきり老人をなくす術(三宅薬品・生涯現役新聞N0.239)」で記事にしたとおりです。
 日本人は、やれ点滴注射だ、やれ胃瘻だと、なぜに利己主義的対応を取るのでしょうかねえ。日本人ならば、仏教の教えにより、ちゃんとした「死生観」を持ち合わせていて良いように思うのですが、残念でなりません。

2013.9.10 延命治療を受けないためのリビングウィル(死の間際にどんな治療を望むかをあらかじめ示した書)を書く
 「1日で治る患者を1日で治す医者は病院を首になる。1日で治る患者を1年引き延ばせば院長になれる。」というブラック・ジョークがあります。医師の間では知られたことのようでして、これ、まんざらウソではなさそうです。
 もう一つのジョーク、『「最近「予防医学」が全盛ですが、その実態は「“患者を呼ぼう”医学」。医者の“おいしい”お客様にならないよう気をつけましょう。』と言っておられるのは
近藤誠医師で、氏は慶応大学医学部“講師”の肩書きのままで、孤軍奮闘40年間頑張っておられましたが、病院を首になっても仕方がない行動を取っておられました。
 そして、氏曰く:医者を40年やってきた僕が、いちばん自信をもって言えるのは「病院によく行く人ほど、薬や治療で命を縮めやすい」ということです。…「信じる者は救われる」と言いますが、医者を簡単に信じてはいけない。
 そして、「本書では、医療や薬を遠ざけ、元気に長生きする方法を解説していきます。」と、表紙の裏面で言っておられます。その本は「医者に殺されない47の心得」(2012年12月 アスコム)です。
 近藤誠医師は、本書を執筆するにあたって、巻末でご自身のリビングウィルを紹介なさっています。その少し前の部分から引用しましょう。

どんな延命治療を希望しますか?
 リビングウィルのことが、最近よく話題になります。自分の死のまぎわにどういう治療を受けたいかを、判断能力のあるうちに文書にしておくことです。
 日本では、リビングウィルにはまだ法的な力はありませんが、書いておくことで、意識を失ったあとも、家族や医師に、延命治療についての自分の意思を伝えられます。「鼻腔チューブ栄養のような、強制的な栄養補給は一切不要」「人工呼吸が1週間続いて意識が戻らなかったら装置をはずしてほしい」…など、自分で説明できなくなったときの「どう死にたいか」の希望を、なるべく具体的に書いて、身内の同意をもらい、毎年更新していきます。
 よい機会なので、倒れて病院に連れ込まれたとき用のリビングウィルを書いてみました。家人や知人がわかるところに保管します。あなたも、書いてみませんか?(引用ここまで)


 ところで、ここに紹介したブラック・ジョーク(まんざらウソではない)、これは、日本に特質的な薬漬け医療を言っているのであるが、下記の過去記事に如実に現れている。

2017.5.31 日本の抗がん剤、脂質降下剤、タミフルの投与量、みな世界シェア70%?!
 米国の健康保険は民間会社が運営しており、庶民が一般に加入しているエコノミークラスの健康保険においては、その投薬指針として“血圧が常時180を超える場合においてのみ、それも安価な降圧剤(保険適用薬の限定)を処方してよい”となっているところもあるようですから、この種のタイプの健康保険加入患者には医師は日本のようにやたらめったら降圧剤を出せないのです。そして、65歳以上の高齢者となると、政府が掛金の大半を負担する健康保険に加入できるのですが、この健康保険は恒常的に飲み続ける生活習慣病の薬は保険対象外となっていますから、そうした薬が欲しい場合には別の健康保険にも加入せねばならず、これは掛金が高額なものとなり、そうした健康保険にも加入している高齢者の割合は1割程度にすぎないようです。
 こうして、米国では、保険制度上で薬漬けが防がれています。


 いかがであろうか、年寄り同士諸君。これを機会に、自分の死生観を確立しようじゃありませんか。で、「コロナでピンピンコロリもいいもんだ」と、思うようになりませんでしたか、年寄り同士諸君たちよ。


 ことはついでですから、新型コロナに感染した重症者数が、単位人口当たり欧米の30分の1程度である日本で、医療崩壊の危機到来だと、ずっと騒がれているのはどうしてでしょうか。イタリアでは感染拡大初期に、たしかに医療崩壊の危機が訪れたのですが、その後は乗り切っています。
 これは感染症に対する危機管理がしっかり構築されているからですが、その背景には、西欧では有史以来、民族間紛争が絶えず、相互侵略・殺戮が繰り返され、近代にあっては生物兵器が開発され、東西冷戦下にあっては高殺傷力のある細菌ばら撒きの恐れもありました。今日、ソ連が崩壊しても、その危険性は拭い去ることはできず、いざというときに備えての感染症病棟がしっかり確保されており、医療スタッフも充実していることです。
 平時において、医師や看護師など医療スタッフは余裕をもって仕事ができる体制が整っており、今般のような感染症に対しても、臨機応変、他分野の医療従事者を感染症部門へ人員を大量に振り替えることができるのです。
 ちなみに、日本の人口千人当たり医師数は2.4人で、OECD(経済協力開発機構)の加盟国平均は3.5人です。
 そして、日本は、高齢者医療費の増大(無駄な薬漬けと無駄な老人病棟の拡充)をいたずらに放置し続け、その財政負担を少しでも和らげようと、ほとんど発生しない感染症の対処費用をばっさばさと切り捨て、欧米のような感染症に対する危機管理はどんどん外される傾向にあったのです。
 感染症対策の切り捨ては、結核患者の減少を理由に〝感染症の時代は終わった〟として、1996年の橋本政権による構造改革路線によって本格化し、2001年に発足した小泉政権以降、公費投入の抑制のため病床削減や病院の統廃合、医師養成数の抑制を、医療の市場化・産業化と一体で、精力的に進められてきました。
 その結果、全国の感染症指定病床は1998年に9060床あったのですが、その後の20年で1869床(2019年 4月現在)まで減少しました。また、
重症の感染症患者の治療が可能なICU病床数(人口10万人当たり)は、ドイツは29.2床と世界的にトップクラスで、医療崩壊が起こったイタリアでも12.5床あります。それに比べ日本はたったの4.3床しか使えない。加えて、医師・看護師の絶対数が不足していて、臨機応変に感染症対応に人員を振り替えることも難しいことが、緊急医療体制の弱体化を招いています。
 このように、日本の医療体制は、なんともお粗末な状態にあるのです。どうでもいい医療に力を注ぎ、肝腎な医療を放棄している、と言っていいでしょうね。今般の新型コロナ対策で、政府は単に付け焼き刃的な施策をとるのではなく、抜本的な医療制度改革に目覚めてほしいところです。

 ものすごい長文となりましたが、読者の皆様方には最後までお付き合いいただきまして有り難うございます。どれだけかの参考になれば幸いです。

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