薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

今月の笑い話ベスト5<チャイナ版>(4月)

2012年04月30日 | 笑い話&回文物語

 <笑話:843>この世界、どうなっちゃってるの?

結婚しないで同居、結婚して別居

人と同じように着物を着た動物、動物と同じように肉体を露出した人間

大人のようにませた子供、子供のように幼稚な大人

男のような女、娘のような男

金持ちぶる貧乏人、貧乏人ぶる金持ち

妻のように目立ちたがる情人、情人のように隠れ住む妻

 

<笑話:831>誰が一家の主?

妻:「誰が一家の主だと思う?」

夫:「聞くまでないだろう? 嫁さんに決まってるじゃないか、君だよ」

妻が笑顔で言いました:「じゃ、あなたは何なの?」

夫:「俺は君に比べたら、ほんのわずか(一点)足りないさ」

妻は怒って言いました:「えっ? 一点足りないって、どういう意味?? まさか、あなたは一家の王だと思ってるんじゃないでしょうね???」

 

<笑話:824>妻をとても愛した男

ある男が、一日中ガミガミ言っている妻と休暇でエルサレムに来ました。
その休暇中、妻が突然亡くなりました。

葬儀社の人が彼に言いました:
「奥さんの遺体をあなたの国に運ぶには5000ドル、あるいは、ここ聖地エルサレムで埋葬する場合は150ドルかかります。どちらにしますか?」

その人は、しばらく考えて、家に連れて帰る、と葬儀社の人に伝えました。

葬儀社の人は、不審に思って彼に聞きました:
「なぜ5000ドルもかけて奥さんを郷里に連れ帰るのですか。どうして、この美しい土地に埋葬しないのですか。しかも費用も少なくてすむのに?」
彼は、この男性は心底奥さんを愛しているのだと思いました。

それに対して、男性は答えました:
「はるか昔、ある人がこの地で世を去りました。埋葬されてから3日目、彼は復活しました」
彼は続けて言いました:
「そんな危険は冒したくない………」

 

<笑話:835>白雪姫、結婚後の体調

結婚後、白雪姫の体調が思わしくありませんでした。

王子様は医者を呼んで診断させました。

そうしたら腎臓が1個しかないのが発見されました。

王子様は悲しげに姫の顔に手を当てながらいいました:
「愛しい姫よ、一体全体どんなことがあったんだい?」

白雪姫は無理無理笑顔を作って言いました:
「私が森の中で隠れ住んでいたとき、1人の魔女がやってきて、ドアを叩いて言ったの。
“娘さん、さあ、アップルはいかがかね!”」

※舜子曰く:「中国では、iPodやiPhone欲しさに腎臓を売るという事件が起きています」

 

<笑話:842>これが牛乳?

あるお店で売っている牛乳には大量の水分が含まれており、味がとても薄いです。

顧客が品質管理局に告発したので検査測定が行なわれました。

その結果、5倍もの水が含まれていました。

品質管理担当者が店主を問責しました:
「これを牛乳と言うのか?」

店主は顔色ひとつ変えず平然と言いました:
「これは間違いなく牛乳です。ただし、水牛の乳です」

 まだまだ傑作があります。全部見たい方は、左サイドバーのブックマークの中にある「一日一笑 おもしろ情報館」(小生の友人の“舜氏”のブログ)にアクセスなさってください。

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ゆっくり走って治す高血圧。低血圧もゆっくり走って改善。上は110、下は70に近づきます。 

2012年04月21日 | 高血圧

ゆっくり走って治す高血圧。低血圧もゆっくり走って改善。上は110、下は70に近づきます。 

 狩猟採集民の血圧は、収縮期(上)が110で、拡張期(下)が70。年とともに若干下がる傾向にあります。農耕民となると、総じて高めとなり、加齢で逆に上がり気味になります。そして、高度文明社会の都市住民は、上の血圧が、年齢に100を足した程度までに上昇します。高血圧は、明らかに「文明病」です。

 高血圧を治すには、狩猟採集民の生活がヒントになります。
 その前に、血液循環について正しい理解をしていただきたいです。
 心臓が血液を全身くまなく巡らせると信じられていますが、心臓の本来の役割は、血液の逆流防止と、戻ってきた血液を一時貯留することです。
 心臓は、ミニポンプに過ぎず、血液循環は、肺がメインポンプの役割を受け持っています。息を吸ったときに、肺の組織に圧力が掛かり、血液が心臓へ向けて押し出され、息を吐いたときは、その逆の流れを起こします。
 サブポンプの役割が筋肉です。体を動かすと、一方の筋肉が収縮し、他方の筋肉が弛緩します。筋肉の収縮で圧力が掛かり、筋肉中の血液が静脈へ押し出され、弛緩で動脈から吸い込みます。
 通常、この2つで血液循環は維持されています。
 激しい運動となると、筋肉の動きが早く強くなり、サブポンプがフル稼働しますが、メインポンプの肺も助けに入って、呼吸が速くなります。ミニポンプの心臓も、心筋の収縮力をアップさせて血圧を上げ、また、心拍数を上げて協
力しますが、極めて微力です。
 時速20キロで2時間も走るマラソン選手は、肺と筋肉が強化されているのであって、心臓のポンプ能力が格段に高いわけではありません。

 血圧が高いということは、肺と筋肉がサボっているから、心臓というミニポンプが懸命に努力している証しです。
 財団法人労働科学研究所では様々な実験を行い、次のことが分かりました。

 上の血圧を下げるには深呼吸が、下の血圧を下げるには膝屈伸が効果的
(2015.8.21 投稿時に下線部分を「上げる」と誤植していましたが、今日、ある方からお問い合わせをいただき、これは真逆であることに気づきました。とんでもない大きな誤りで、訂正してお詫び申し上げます。)

 朝昼晩、ラジオ体操をやり、この2つは念入りに足し加えてください
 さらに、劇的な効果を上げられるのは「ゆっくりランニング」です。

 1日20~30分、脈拍140/分の持久走

 伴走者と話しながら走れる、やや呼吸が弾む程度の走り方です。
 これを女性522人に3ヶ月続けていただいたら、ほとんどの方に理想血圧に向かう傾向が見られました。つまり、狩猟採集民の110、70への接近です。


 さらに、これを毎日続けていけば、狩猟採集民と同じ血圧となることでしょう。

 ここで、注意事項を申し上げます。
 いきなりのランニングは危険です。走るという習慣を持たない方は早歩きから始めてください。心筋梗塞などを引き起こす恐れがありますし、足首の捻挫、膝痛を起こしかねませんからね。
 なお、脈拍が150/分以上になる走り方は、効果が出ないとのことです。

(この記事は、当店「生涯現役新聞」2004年10月号を再掲したものです。なお、この内容は、小山内博著「生活習慣病に克つ新常識」からの要約が主で、図もその著から引用しました。) 

(2014.11.4追記)
 別立てでホームページを開設しました。高血圧対策についてまとめたページは次のとおりです。併せてご覧ください。
  生涯現役をサポート:三宅薬品のHP 健康情報 高血圧のコーナー

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医食同源?薬食同源? 正しい使い方をしたいものです。

2012年04月16日 | 食養

医食同源?薬食同源? 正しい使い方をしたいものです。

 人の健康は食べ物という薬によって維持されているのです
 素直に読めば、「医食同源」とは「医と食の源は同じ」となります。これは少し変ですね。医療と食事が同じなんて、おかしい。
 漢方に「薬食同源」という言葉があります。本来は、これが正しいです。
 「薬食同源」とは、“命は食にあり、食誤れば病いたり、食正しければ病自ずと癒える”というもので、薬を飲むことと食べることは同じというものです。
 ここで言う薬とは生薬を指し、ネギや山芋などの植物性のものは当然として、肉や鹿の角などの動物性のものや、貝殻などの鉱物性のものも全て薬の扱いとなります。つまり、食べ物が全て薬となり、漢方医療の基本は飲薬療法であって食事療法なのです。
 ところが、戦後の高度成長により、欧米の医薬品が普及して、薬といえば「化学物質であって毒と隣合せのもの」という意識が生まれ、「薬食同源」の抵抗感が生じ、これに代わって「医食同源」という言葉の誕生をみたのです。
 今や「医食同源」が一般化してしまって、「やくしょくどうげん」と入力して漢字変換しても正しく出てきません。残念なことです。
 でも、今日では健康志向の高まりで、「薬膳(料理)」が一般に知れ渡り、「食べ物は薬だ」という意識が高まってきましたから、この際、昔どおりの「薬食同源」に戻した方が、語句の意味に矛盾が生じず、分かりやすいでしょうね。ぜひそうしてもらいたいものです。

 四季折々に採れる山菜や路地物の野菜。これらの「旬(しゅん)の物は美味しい」と言います。その時期に味が良くなるから美味しいと考えてしまいますが、実はそうではありません。人の体が、その時期にその物を要求するから美味しく感ずるのです。
 大自然は、うまく出来ています。春、暖かくなりかけるとともに、時間差を置いて、野山に野草や山菜が芽吹いてきます。これが、実に美味しい。
 植物も人も同じ生き物です。植物が芽吹けば、人の体も芽吹くと思って良いでしょう。
 春、人の体が芽吹くときには、芽吹いた植物を食べる。それらの植物の滋養力で、人の体が冬の眠りから覚めて活動的になれるのです。
 「人は自然によって生かされている」とは、このことを言うのでしょう。
 ですから、立春以降に順次芽吹いてくる、フキノトウ、ツクシ、春菊、ワラビ、セリ、タラの芽と食べていくと、体に滋養が付くのです。なお、春菊は品種改良が進み、真冬に路地物が出ますが、本来は春に食したいです。
 でも、体にいいからといって、これらを飽食してはなりません。飽食は必ず害になります。特に、野生の物は、滋養力が高い反面、毒性も強いです。植物も生き物であって、動物に食われるために生きているわけではないのですから、やたらと食われては、たまったものではありません。
 ですから、植物の種類ごとに、それぞれ特有の毒を持っています。適量であれば、正に毒が薬となり、根っこなどにその毒が多いですから、それを煮詰めてエキスにし、医薬品が作られます。
 また、ホウレンソウには鉄分が多く、小松菜にはカルシウムが多いのも、大量に食べると、ミネラル過剰で毒になることの名残です。品種改良されて野菜となったものは、それほど濃厚にはミネラルを含んでいませんから、安心して食べて良いのですが、ホウレンソウは嫌いだからといって小松菜ばかり食べていると、ミネラルバランスが悪くなり、体に変調をきたしかねません。
 つまるところ、旬の物をあれこれ少しずつ食べるのが、最高の「薬食同源」になるのです。特に美味しいものは、まとめ食いの害を避けるために、何日かに小分けして食べるとよいのです。

(この記事は、当店「生涯現役新聞」2009年3月号を再掲し、一部追記したものです。)

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検診でガンにされ、無駄な治療で殺されるガン患者。“猛毒の抗がん剤・有害な放射線・不要な手術”

2012年04月12日 | 癌(がん・ガン)

検診でガンにされ、無駄な治療で殺されるガン患者。“猛毒の抗がん剤・有害な放射線・不要な手術”

 連日紹介している「新がん革命」(安保徹・船瀬俊介・キ ジュンソン著)(ヒカルランド)の記事ですが、本書のメインとなっている内容が、表題のものです。
 まず、「検診でがんにされる」とは、どういうことかというと、次の2点が挙げられます。
 第1に、先に記事にしました「放射線瞬間被曝とだらだら被曝は大違い」の中で紹介しました「チェコ・リポート」で明確になった、X線被曝によるがんの発生です。胸部X線撮影という弱い瞬間被曝でも発がんするのです。それよりも桁違いに大きな被曝をさせるCTスキャンとなると、被害は実に甚大で、日本人のガン患者10人に1人はCTによる発がんであると言う医師もいらっしゃるほどです。
 第2に、誤診です。放置しておいても問題のない良性のものと死に至る悪性のものとの区別がつかないのです。慶大医学部近藤誠医師によると、「がんの専門化たちは、がんの定義を諦めました。それまでのがんの定義は、『成長して将来患者を殺す異常細胞』と考えていたのですが、顕微鏡などの発達で、がんも十人十色、百人百色と言ってよいほど様々なタイプがあることが分かってきました。おとなしいものもいれば、凶暴な奴もいて、その顔付きだけでは判定できなくなってきた。」
 そこで、近藤医師は、「全てのがんは、発見された時点で、別の臓器に移転が有るか無いかのどちらかであり、移転がないがんは放置しても移転しないと考えられ、私はそれを“がんもどき”と名付けました。これは、いわゆる良性の腫瘍で、悪さをせず患者と平和共存していくものです。」とおっしゃっています。
 また、昇幹夫医師も、「病理学会に行くと、いわゆるがん判定がある。悪性、良性の区別で議論を散々闘わせたあげく、大御所が出てきて、これはクロッ!と言ったらクロになる。シロッ!と言ったらシロなんです。…がんは、凶暴なものもおるけど、8~9割はおとなしい。近藤先生の“がんもどき”は、いい言葉。それをまとめて全部いっしょくたに(抗がん剤や放射線で)攻撃している。間違いやと思います。“あやしい奴はがんにしとけ”とはね。」
 加えて、昇医師は、「老衰で亡くなられたお年寄りを解剖したら、約8割にがんがちらほらあった。」と言われます。大往生した老人たちは、それでもがんで亡くなったのではなく、老衰で自然死したのですから、老人にがんがあるのは当たり前なのです。良性のがんは、何のことはない、単なる“こぶ”に過ぎないのですからね。
 さらに、安保教授は、「75歳以上のがんはほっておいても大丈夫です。病院で調べて、見つけるからだめになる。だから、病院に行ってはだめなんだ。」とまでおっしゃいます。

 次に、「無駄な治療で殺される」とは、がん“三大療法”での“虐殺”です。
 猛毒の抗がん剤、有害な放射線、不要な手術でもって、がん患者は、「毒殺」「焼殺」「斬殺」されているのです。
 その第1の抗がん剤。抗がん剤を投与すると、リンパ球は激減します。つまり、がん細胞と闘うNK細胞を殲滅してしまうのです。一方、抗がん剤はがんにはほとんど無力ですから、抗がん剤を打って一番喜ぶのはがん細胞なのです。
 たしかに、抗がん剤で一部のがんは縮むことはありますが、がん細胞は抗がん剤の毒性に対して、自らの遺伝子「反・抗がん剤遺伝子」を変化させ、抗がん剤を無力化させてしまいます。これは、農薬に対して昆虫が耐性を獲得するのと同じメカニズムです。
(2015.1.6挿入)
 抗がん剤が承認される基準は、がんの大きさ(画像上で面積)が半分以下になっている期間が4週間以上続くこと、そして被験者の2割以上がそういう状態を呈すること、これが条件です。よって、8割の患者は大して効かないのですが、それでも承認されるという、他の薬では考えられない基準になっています。(挿入ここまで)
 これに加えて、抗がん剤でがんを叩くと、良性であった“がんもどき”が悪性の「本物のがん」に変異してしまうのです。そして、叩けば叩くほどがんは凶暴化してしまうのです。
 こんな無用な抗がん剤が盛んに使われているのですが、あるアンケートで、271人の医師に「あなた自身に抗がん剤を打つか」と質問したら、270人が「断固NO」と回答しました。また、がんになった東大医学部の4人の教授たちは、患者に抗がん剤を繰り返し打ってきたのに、自分たちががんにかかると、4人とも抗がん剤は断固拒否し、食事療法でがんを治したという呆れた話もあります。
 第2の放射線治療ですが、これも抗がん剤と同様に、リンパ球を激減させ、また、良性であった“がんもどき”を悪性の「本物のガン」に変異させてしまいます。
 第3の手術ですが、手術によって体の抵抗力が落ちるのは当然で、がんを増殖させる一因となってしまうのです。
 これだけに止まりません。がん“三大療法”によって、本来備えている免疫力が極端に低下し、様々な感染症を拾うことになり、がん死者の8割の死因は、がんではなく感染症であったという事実もあるのです。

 こうまで間違った治療がなぜ行われているかと言えば、それは、医師たちは「治療ガイドライン」という指針に従わざるを得ないからです。その指針を作成するに当たっては、医師と製薬メーカーとの驚くべき癒着が明らかになっています。医師に対する製薬メーカーからの膨大な寄付金です。ここで、はっきり現代医学の“黒い病巣”が見えてきます。

 以上、要旨を紹介しましたが、これが現実であり、抗がん剤の許可権限を有する厚生労働省の課長でさえも「こんなものを保険適用するのはおかしい」と叫んでおられるのですが、巨大な利権構造を変えるのは何とも困難なもののようです。
 そのあたりの詳細は、本書をご一読ください。
 そして、同書の中で、それを打破するために、「新医学宣言」(集え!新しい21世紀医療の『賢人会議』へ…ー悲しき“殺人”医療から、新しき“活人”医療の道へー)が発せられており、医師、患者、市民を問わず、賛同者を募ってみえ、小生も手続きをしましたが、皆さんも行動を起こしませんか。(後日追記:これに関しては、その後の事情により残念ながら中止されたようです。)

 最後になりましたが、本物のがんは、現代医療では治癒させることが全く不可能なのですが、その治癒法も本書で紹介して見えます。
 その方法は、自然療法など自然治癒力を上げるだけでがんは治せるというものでして、小生がこのブログの中で今までに紹介したものと基本的な考え方は同じです。

(2013.12.12追記)
 本稿を投稿して以来、このページへのアクセスが非常に多く、またコメント、メッセージや電話を多くいただいており、その後も何本かの記事を投稿しました。
 そうした中で、どうしたらがんを治せるか、これが重要なことであることを痛感し、当店のお客様でがん患者の方と接したり、幾冊かの本を読む中で思ったことは、食事療法も重要ですが、それよりも「心の持ち方、心のケア」が何よりも重要であるということです。
 このブログの左サイドバーにあるカテゴリー「癌(がん、ガン)」の最近の記事は、「心の持ち方、心のケア」についてのものにしていますので、ぜひご覧になってください。

(2012.4.30追記)
 冒頭で紹介した本の共著者の一人、船瀬俊介さんから、先日、お手紙を頂きました。
 その中で、氏は、私は著作権を主張しないから、大いに引用、流用していただいて結構ですとのことで、本投稿のお許しも得たところです。
 氏は、これ以外にも多くを執筆しておられます。関心ある方は、お読みになって、それを元にし、安心して記事を投稿なさってください。
 

(2014.11.4追記)
 別立てでホームページを開設しました。がん対策についてまとめたページは次のとおりです。併せてご覧ください。
  生涯現役をサポート:三宅薬品のHP 健康情報 ガンのコーナー

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近代医学は野戦病院の医学、生活習慣病には無力で害になるだけ

2012年04月11日 | 医者と患者・医療制度の問題点

近代医学は野戦病院の医学、生活習慣病には無力で害になるだけ
(最新更新 2021.9.22

 「新がん革命」(安保徹ほか共著)(ヒカルランド)という本の中で、表題のことについて、船瀬俊介氏が分かりやすく書かれており、その要旨を紹介しましょう。

 19世紀前半まではヨーロッパでは5つの医療流派が平和共存していた。
 1 ナチュロパシー(自然療法)
   心身を自然な状態に導くことで、病気を回復させようとするもの
   主流は食事療法で、転地療法、温泉療法も、これに該当
 2 オステオパシー(整体療法)
   体の歪みを矯正することで、病気を治そうとするもの
   東洋の鍼灸、指圧、按摩なども、これに該当   
 3 サイコパシー(心理療法)
   心が病むから体も病むとするもの
   瞑想療法、暗示療法、イメージ療法など
 4 ホメオパシー(同種療法)
   自然治癒力を加速するため、薬草などの微量の毒を薄めて投与するもの
   例えば、熱を止めるのではなく、逆に高めて、早く病気を治そうとするもの
   東洋医学での漢方療法に似ている
 5 アロパシー(薬物療法)
   症状を消すために、薬物という毒を使うもの
   救命とか痛みを止める緊急救命医療のときに効果を発揮する

 ところが、近代医療は、食、からだ、こころ、自然治癒力を生かす医療が排除され、5番目の薬物療法のみが主流となっている。
 と言うより現代は薬物療法そのものと言って良い。
 なぜ、そうなったのか。
 その背景には、まずドイツ軍国主義がある。近代医学はドイツで誕生した。当時のプロシャは鉄血宰相ビスマルクに象徴される軍事大国で、戦争につぐ戦争で領土を拡大し、ためにドイツ近代医学は戦場で発達した。つまり、野戦病院の医学なのだ。それは、殺菌消毒学、麻酔医学、外科手術などだ。
 そこで緊急救命の薬物療法が活躍したことは言うまでもない。
 その系譜を引く現代医学も緊急救命医療には優れる。
 しかし、病気の9割を占める緊急救命以外の慢性病には、まったく無力なのだ。

 現在の大学医学部で「自然治癒力」に関する講座が1時間もない。また、医師必携の大部「医学大辞典」(南山堂)にも、「自然治癒力」さらに「治癒」という項目はない。つまり、自然に生体は治癒するという、医学の基本中の基本がスッポリ抜け落ちている。
 そして、
医師国家試験に大腸ガンの問題が出て、正しい治療法を選択させるのだが、肝腎の「食事療法」の選択肢がない。
 こんなことでは、もはや真の医学ではない。自然医学を実践し、現行の医療体制と対決している、ある高名な医学博士は、その理由を明快に教えてくれた。
 
「大学で自然治癒力を教えないのも当然なんですよ。病人が勝手に治ってしまうなんてことを教えたら、医者も薬屋もおまんまの食い上げだ。」

 いかがでしたでしょうか。
 これが現代医療の実態であり、それを揺るぎないものにしているのが、薬物療法の利権を傘下に置く石油化学資本であって、マスメディアも操作されている実情も、本書で具体例を挙げて紹介されています。必読の1冊です。


(2021.9.22 補記)
 小池里予、小池英共著「ホリスティック健康学・ホリスティック栄養学入門」(平成18年改訂新版)に、現代の医学に関して興味深いたとえが記載されていましたので、それを紹介します。(
以下引用)
 …現代医学がしていることは、火事が発生したときに火を消すのではなく、火災報知機の電源を切ってしまうのと同じようなことなのです。現代医学では、「体質劣化」という病気の根本原因を治療して健康体にしようとするのではなく、薬品で検査値を無理やり抑えたり、表面的な症状を取り除くことだけに終始しています。「生活習慣病」と呼ばれる慢性疾患のケースで処方される薬の大半が、症状を隠すだけのものなのです。

(関連記事)
2012.3.3 現代医療にまたまた問題点“検診は無意味いや罪悪”
  
2018.4.28
効き目がどんどん強くなったスイッチOTCの頭痛薬、副作用が怖いです

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人間ドックは病人を仕立てるためのワナ。人間ドックという奇習があるのは日本だけ。

2012年04月10日 | 健康診断の罪悪

人間ドックは病人を仕立てるためのワナ。人間ドックという奇習があるのは日本だけ。

 日本で人間ドックを受ける人は毎年300万人。その受診者の9割に異常値が出ています。いきがい療法で知られる昇幹夫医師は「人間ドックとは一種の脅迫ビジネス」と言い切ります。なんせ、9割の人に異常値が出るということは、数値が異常だからです。
 つまり、健康な人を病人に仕立てて病院に送り込む、それが人間ドックの本来の役目なのです。
 この人間ドックは、早期発見、早期治療を目的としたものですが、人間ドックという大掛かりなものでなくても定期健診そのものもまた同様で、何ら効果が認められません。
 例えば、検診で血圧が高いと出たとしても、高血圧はその昔は180以上とされていたものが、今は130(老人は140)と基準値が大きく下げられており、これは病人を作り出すためのものと言わざるを得ないのです。
 
血圧が常時180あっても何ら健康上害がない人がたくさんいますし、その人にとっては、それが適正血圧なのです。コレステロールとて同様です。

 定期健診神話はどこから来たかと言いますと、150年前の欧米に由来します。
 定期健診を受けさせて、早期発見、早期治療を目論んだのですが、しかし、全く効果が上がらない。多くの研究者の調査結果に、ことごとく、“人間ドックや定期健診を受けた人の方が健康で長生きできる”という証明ができなかったのです。
 
そこで、100年以上前に欧米では、各国政府・医学界ともに、定期健診は有効性を示す証拠がないという判断を下したのです。そして、今や、欧米には、公的な健康診断制度は存在せず、また、人間ドックという奇習もないのです。
 それが日本ではどうかというと、法律で企業に定期健診を義務付けさせ、メタボ検診にあっては、これを行なわないとぺナルティーを課すまでになっています。
 政府・医学界あげて病人づくりを推し進めている日本。

 これに輪をかけて怖いのが、人間ドックやガン検診で浴びる放射線の害です。
 このことについては、前日の記事「放射線瞬間被曝とだらだら被曝とでは大違い」で紹介しましたが、有り余っているCT機器を有効活用せんと、やたらとこれを作動させ、強い放射線を浴びせまくっているのです。
 この検査被曝によるガンの発生は無視できないところまで来ているのです。
 こうして、今や、定期健診や人間ドックは、無効どころか、ガン患者を増産するまでになったのです。
たまったものではありません。

(以上、「新がん革命」(安保徹ほか著)(ヒカルランド)からの抜粋を要約して紹介しました。必読の1冊です。)

(2014.5.6追記)
 日本人間ドック学会は、4月4日に“新基準値”の元になるものを発表しました。それによると、コレステロール値は素直に算定されていると考えられるのですが、血圧については標本を操作し、捏造されたと言わざるを得ません。詳細は次の記事をご覧ください。
 2014.5.6 日本人間ドック学会の“新基準値”の評価

(関連記事)
2013.7.25 健康診断の“検査”は“病人”を作り出すだけのもの
2013.7.30 健康診断の“検査”で病気が発見できる?

 
  

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放射線瞬間被曝とだらだら被曝とでは大違い。胸部X線撮影の低量瞬間被曝も問題あり。

2012年04月09日 | 癌(がん・ガン)

放射線瞬間被曝とだらだら被曝とでは大違い。胸部X線撮影の低量瞬間被曝も問題あり。

 福島原発の事故以来、放射線被曝量は、どこまでが安全かが議論されています。
 放射線被曝は、外部被曝と体内被曝とでは全く様相を異にしますし、外部被曝にあって瞬間被曝と恒常的にだらだらと続く被曝とでは、これまた性質が丸っきり異なります。
 まず、外部被曝と体内被曝の違いですが、怖いのは体内被曝。
 放射性ヨウ素がいい例で、大半が甲状腺に集まり、直近から放射線を甲状腺に濃厚に浴びせるのですから、甲状腺の機能低下やガン化の恐れが高まります。これは、チェリノブイリ原発事故で実証されています。
 放射性セシウムとなると、特定の臓器・器官に集まるかどうか、よく分かりませんが、たとえ総エネルギー量が少ないとしても、マイクロメートルという直近から放射線が浴びせられるのですから危険極まりないものです。
 その点、外部被曝はメートル単位の離れた場所からの被曝ですから、1本の放射線の体内細胞に与えるエネルギー量は体内被曝に比べて桁違いに小さなものとなり、危険性の性質は異なったものであることは明らかなことです。
 放射線被曝のエネルギー量は、ミリシーベルト(mSv)で表されますが、性質の異なる被曝を全てこの単位で比較することは全く無意味ですし、いたずらに混乱させることになってしまいます。

 外部被曝にしろ体内被曝(特定の器官に集中するものは除く)にしろ、恒常的にだらだらと続く被曝は、かなりのエネルギー量になっても、安全と考えられます。
 と言うよりは、生体が放射線被曝を求めていると言えます。これは、細胞内小器官のミトコンドリアがエネルギー生産するのに、放射線が欠かせないものとなっていて、適度な放射線を浴びると、ミトコンドリアが活性化するからです。
 自然放射能被曝量は、年間2.
4mSvと言われますが、世界には、うんと高い場所があり、赤道直下の高地では宇宙線から約2mSv(世界平均は約0.4mSv)、イランのラムサールでは大地から約10mSv(世界平均は約0.5mSv)ですが、何ら健康被害は出ていないようです。
 紫外線も広い意味での放射線で、お日様に当たれば健康を維持できますし、また、ラドン温泉で湯治すれば、ミトコンドリアが元気になり、健康に資することになりましょう。
 その限度はどこまでかは、はっきりしていないようですが、だらだら外部被曝は、10mSvであっても驚く必要は全くないでしょうね。

 ところが、外部被曝であっても、瞬間被曝となると、たったの1mSvでも恐ろしいことになりそうです。それが10mSvともなると、とんでもないことに。
 瞬間被曝は日常茶飯事的に行なわれており、胸部X線撮影が代表的なものです。これによる被曝量は、数値の上からは約0.06mSvと低いです。
 それが、胃のバリウム検診となると約3mSv。CTスキャンでは、胸、上腹、下腹それぞれ約10mSvで、頭部は約2mSv。(これらの数値は、機器やその取り扱い法によって、かなり変化するようです。それも大きい方に。)

 CTスキャンについては、米国でガンの発症の危険があると指摘されていますし、英国の研究機関が、日本人のガン患者の3.2%はCTによるX線被曝で発ガンしている、と発表しています。(CT普及率は、人口100万人当たり、日本92.6台、英国7.5台と、桁違いに日本は多く、やたらとCTが撮られていることの問題点を指摘したもの)

 さて、胸部X線撮影の瞬間被曝量、わずか約0.06mSvが問題視されています。
 通称「チェコ・リポート」と言われ、1990年にチェコスロバキアで行なわれた、肺ガン検診の有無による肺ガンの発症、肺ガン死亡、総死亡者数の比較です。
 喫煙男性6300人をくじ引きで2グループに分け、年2回3年間、都合6回の肺ガン検診を受ける、受けないで、その後の3年間にどうなったかを比較したものです。
 その結果は次のとおりです。
            肺ガン発症  肺ガン死者  総死亡者
 受診グループ    108人     64人     341人     
 非受診グループ    82人     47人     293人

 これをどう評価するかですが、これは、医療統計学的に有意なデータとして評価できるとのことで、2グループの健康上の違いは、胸部X線撮影をしたか否かだけです。
 つまり、わずか約0.06mSvの瞬間被曝を6回受けただけで、命に危険があるという結果が出たのです。
 これについては、米国の有名なクリニック、メイヨー・クリニックで
追試が行なわれ、同様な結果が出ています。
 肺ガン検診は無効であるばかりか有害であるとするこれらの報告は、あまりに衝撃的であったがため、世界の医学界がこれを封印してしまったばかりでなく、日本では厚生労働省が「肺ガン検診を受けた人の方が2倍生き残る」という嘘の報告書まででっち上げてしまいました。
 (以上、2段落の記述は、「新がん革命」(2011年安保徹ほか著)(ヒカルランド)からの要約です。)

 放射能被曝に閾値(しきいち)は無いと言われ、つまり、どこまでの被曝なら安全だと言える数値は存在しない、少しでも被曝すれば健康上危険と言わざるを得ない、と言われます。瞬間被曝について、チェコ・リポートは正にこれを証明したことになります。
 ガンのみならず、検診において放射線検査が汎用されていますが、これは殺人医療であって、かつ、効果がないものと、同著では痛烈に批判しています。
 一読されることをお勧めします。

<関連記事>
 だらだら被曝について、外部被曝と内部被曝がどの程度まで許されるかを別立てブログで記事にしました。よろしかったらご一読ください。
 福島の食事、1日4ベクレル被曝、国基準の40分の1←これは大間違い

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皮膚常在菌という“宇宙服”を脱ぐと、命は…。シャンプー・ボディーソープは危険です。

2012年04月02日 | 人類水生進化に起因する疾病

皮膚常在菌という“宇宙服”を脱ぐと、命は…。シャンプー・ボディーソープは危険です。

 生き物の体表は微生物の防御服で守られているのです。
 「何だ、このキャベツ。青々とした葉っぱに真っ白なものが付いている。これは農薬か?とても食えんわ。」
 お世話になった方へ、うちの畑で採れたキャベツを日持ちするよう、外皮を剥がさずに宅急便でお送りしたら、後日、そんな声が聞こえてきました。
 外皮に付いた白っぽいものは微生物です。あらゆる野菜の表面に、びっしり張り付き、野菜と共生しています。
 野菜が元気に育ち、また、漬物が美味しくなるのも、この微生物のお陰です。

 動物の場合はどうか。野菜同様、皮膚全体にびっしり微生物が住んでいます。ヒトの場合は、1平方センチメートル当たり数十万~数百万。1人当たり1兆個にもなります。
 これを「常在菌」と言います。
 皮膚の垢(アカ)を栄養とし、皮脂を分解して脂肪酸を作り、皮膚の表面を酸性に保ってくれ、酸性を嫌う化膿菌などの黴菌の増殖を抑えてくれています。
 腸と皮膚は非常に似た器官です。皮膚が進化して腸になったのですからね。
 どちらも外界と接していますから、黴菌が住み着いたり異物が入り込みやすく、様々な防御網ができています。
 でも、ヒト単独、つまり体の内側からだけでは、とても防ぎ切れません。
 腸と善玉菌の関係と同様、皮膚も常在菌(=皮膚の善玉菌)との共生なくしては、ヒトは生きていけないのです。
 特に、ヒトは水生環境で進化した“裸の猿”ですから、猿のように体毛でもってバリアの役割のかなりを担うということもないですので、非常に深刻な問題になるのです。

 野菜の話に戻します。野菜の表面に黴菌が取り付いたら、どうするか。
 農薬を散布しますが、その昔、農薬工場の大火災で、一時期、農薬が入荷しなくなったことがあります。さあ、大変。
 そのとき、農薬に詳しい方が、台所洗剤を薄めて噴霧すれば良いと、皆に指導されて、見事に黴菌の退治に成功!
 どちらも強力な界面活性剤であり、黴菌の細胞膜を破壊します。野菜と共生する微生物も大多数がやられますが、膨大な数が住み着いていますから、回復可能です。

 再びヒトの皮膚の続き。皆さん、お風呂で、こんなことしていませんか。
 毎日毎日、汚れ落ちの良いボディーソープをタオルにたっぷり付け、全身をゴシゴシ擦って、“あー、さっぱりした!”。

 <常在菌の叫び声>
 「わっ! 仲間が擦り取られて流されていくっ…。残った仲間も界面活性剤で次々と死んでいくー…。ほっ、ご主人様がやっと風呂から上がられた。生き残った仲間は、たったの1%かぁ…。」
 これでは、余りにも残酷ではありませんか。
 皮膚の常在菌の数が百倍に回復するのに約8時間。それから、すっかり無くなった脂肪酸作りに常在菌は大忙し。健全な皮膚に戻せるのは、いつのことやら。
 汚れ落ちが良いものほど、界面活性剤が強力です。ご注意を。

 <正しい体の洗い方>
 まず、タオルを使わないことです。
 素手で擦り洗いしただけでも、常在菌の9割が洗い流されます。化粧品をお使いの方は、洗顔は「泡で包むだけで擦らない」ということをご承知と思います。体も全く同様。
 そもそも、ヒトの体は洗浄剤で洗う必要がないようにできています。
 日本では、江戸時代までは石鹸すら使っていませんし、逆に、米ぬかで保湿成分を補っていました。垢は常在菌によって完全に分解され、ほとんどの汚れは、湯に浸かるだけで綺麗に取れます。
 洗浄せねばならない部位は、汚れが溜まりやすい陰部や肛門、脇の下、足指の間だけです。あとは、脂性の方の頭皮と顔ぐらい。
 その洗浄には、石鹸が一番。泡立てしてからしか使えませんし、界面活性剤は通常入っていませんからね。

 皆さん、ヒトの体は、『常在菌という宇宙服』で守られていることを、しっかり理解し、お風呂にお入りください。
 腸内善玉菌と同様、皮膚の常在菌を大事にしてあげれば、皮膚はドンドン若々しく健康になり、『長寿美肌』間違いなし!

(ここまでの記事は、当店「長寿美肌新聞」2005年3月号を再掲したものです。以下、今回の継ぎ足し)。

 

 “ボディソープを使わないなんて、おかしい”と、お思いの方が多いと思いますが、これが市場に出始めて喜んだのは、何と皮膚科医でした。皮膚は皮膚常在菌で守られていることをよく知っていたからです。
 考えてみてください。腸を綺麗にしようと、毎日、排便後に下剤を飲んで腸洗浄するなんてことは、とんでもないことであることは、誰でも分かるでしょう。毎日排便されれば、それだけで腸は綺麗になるのですからね。それと同じで、毎日お風呂に入れば、それだけで皮膚は十分過ぎるほど綺麗になるのです。

(2017.1.20補記)
 ここまで、体の洗い方について述べてきましたが、髪となるともっと大変なことが起きます。ここから先は、
最近発売された週刊現代に興味深い記事<「逆さま健康法」 これで元気に100歳だ>が載っていて、そのなかに<髪は洗わない>と題して、宇津木龍一氏の話がありましたので、それを紹介しておきましょう。
(以下、抜粋)
 抜け毛、ふけ、かゆみなど、男女を問わず、高齢になると頭皮や頭髪に関する悩みは避けられない。シャンプーを変えたり、念入りに洗髪したりしてもなかなか状態が改善しないことも多いだろう。それもそのはず、頭皮や髪の悩みはそもそもシャンプー自体に原因がある可能性が高いからだ。
 著書に『シャンプーをやめると、髪が増える』がある宇津木龍一氏が解説する。
 「たくさんのふけが出て頭がかゆくなるといった脂漏性皮膚炎の症状は、ほとんどの場合、頭皮に真菌(カビや酵母菌)がついている。皮膚科で診察を受けると副腎皮質ホルモン(ステロイド)、免役抑制剤といった薬を処方され、一時的に症状は治まりますが、薬をやめるとまたすぐ症状が出る。なぜか? 理由は毎日のシャンプーにあります。…
 シャンプーはクリーム状の非常に栄養価が高い液体で、菌が増殖するのに理想的な状態です。そのためパラペンなどの強力な防腐剤を入れなければ液体は腐る。ほとんどの人は防腐剤がたっぷりで消毒効果の高いシャンプーで頭皮を痛めているのです。
 皮膚表面は常在菌により、他の病原菌の侵入や外的な刺激から守られています。ところが毎日のシャンプーは、常在菌を殺しているのと同じことなのです。
 シャンプーがもたらす弊害は皮脂と皮脂腺に顕著に表れます。皮脂腺には皮脂をつくる機能があります。シャンプーで頭の皮脂をすっかり洗い流してしまうと、皮脂が不足するため、それを補うため皮脂腺が大きく発達します。すると毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺に行ってしまい、毛は栄養不足の状態に陥ります。その結果、本来太くて長かった毛が細く短いうぶ毛のようになるのです。…
 臭いの元は皮脂が酸化してできる酸化脂質や過酸化脂質、アンモニアや硫化物などです。これらは皆、水で洗い流せます。
 脱・シャンプーをしてしばらくのあいだは、臭いやべたつきが気になる人もいるかもしれません。長年のシャンプーで皮脂腺が発達しているからです。しかし、水だけで洗髪することを数か月続ければ、皮脂腺はすっかり小さくなってべたつきも感じなくなるはずです。」(
宇津木氏)
 いきなりシャンプーをやめることに抵抗がある人は、まずは頻度を減らして、水やお湯だけで洗う日を設けてみてはどうだろう?(引用ここまで)

 いかがでしたでしょうか。
 肌も髪も常在菌でしっかり守られているのです。というか、ヒトと常在菌は共生関係にあり、常在菌はバリアを作ってヒトの体を守るとともに、垢やふけを栄養源にして生きているのです。さらに、毛じらみも常在菌同様に共生関係にあるとも言われたりします。
 清潔意識が高すぎる現代の日本人です。こうなったのは、つい最近のこと。
 その昔、平安貴族には入浴習慣がありませんでした。そのため、臭い対策として香を焚いたのです。その時代に戻れとは言いませんが、いい点はぜひ取り入れたいものです。

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