薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

今月の笑い話ベスト5<チャイナ版>(1月)

2012年01月31日 | 笑い話&回文物語

 <笑話:756>ケチな野郎が今日は気前良くなった!

ある日、3歳の娘を連れて、スーパーで買い物をしていたら、偶然に同僚に会いました。

同僚は、親切にも、自分のショッピングカーからビーバー人形の箱とチョコレートの大きな包みを取り出して、娘にプレゼントしました。

私は、傍らの娘に言いました:
「娘よ、オジさんに早くお礼を言いなさい」

娘は、感動して大きな声で言いました:
「オジさんありがとう、オジさんありがとう」

友人が去った後、私は合点がいきませんでした。
あのケチな野郎が、どうして今日はこんなにも気前がいいんだろう、と。

レジに来て、私は言葉を失いました……

自分で払わなきゃ、ならないんだ!!!

 

<笑話:755>優しくて賢い妻

夫が帰ってきました。妻が言います:「お帰りなさい。疲れた?」

夫:「少し疲れた」

妻がまた問います:「お腹が空いた?」

夫が答えます:「空いた」

妻が優しく言います:「じゃ、少し休んだら、直ぐにご飯を作ってね!」

 

<笑話:763>不可解な言同不一致

父母の最大の失敗は:
自分の子供はパッとしないと見なしているくせに、龍や鳳凰になって欲しいと願うこと。

先生の最大の失敗は:
学生にクチバシを挟むのを許さないくせに、学生が創造的精神を持つよう願うこと。

子供の最大の失敗は:
親が設計した人生を嫌悪しているくせに、親の期待に反することを恐れること。

学生の最大の失敗は:
先生の観点に賛同しないくせに、全く無意味と思っている試験の点数が取れないことを恐れること。

 

<笑話:748>美人秘書

甲:俺の新しい秘書を見たかい?

乙:見たよ。とんでもない美人じゃないか!

甲:実は、あれはロボットなんだ。

乙:ほんとか?それは不思議だ。彼女は何が出来るんだ?

甲:左の乳房を押すと録音を始めて、右の乳房を押すと毎分185文字のスピードで入力するんだ。もし、君が彼女とあれしたら、ハッハッハ、本物の人間とは比べものにならないくらい刺激的だぜ!

乙:それは凄い!

甲:でも、俺は寸でのところで酷い傷を負うところだったよ。

乙:それはまたどうして?

甲:実は、彼女のあそこは鉛筆削りだったんだ!

 

<笑話:749>中国語万歳!

ある美女が、興味津々医者に聞きました:
「豊胸手術をしたいんですが、手術後の効果はいかがでしょうか?」

医者は慌てず落ち着いて答えました:
「豊胸手術後は、一般に次の4種類の結果があり得ます」

 1 大不一様(ほとんど同じではない)

 2 不大一様(それほど同じではない)

 3 一様不大(同じように大きくならない)

 4 不一様大(同じような大きさではない)

世界には、このように多くの効能を発揮する文字はない。
中国語万歳! 

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ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)はメタボと密接な関係

2012年01月24日 | 人類水生進化に起因する疾病

ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)はメタボと密接な関係

 ロコモティブ・シンドロームが話題になっています。
 骨・関節・筋肉のアンチエイジングをなさってください。

 いきなり難しい言葉を連発させて申し訳ありません。先ずは、用語の解説をしましょう。
 シンドロームは、メタボリック・シンドロームでご存知のとおり「症候群」です。ロコモティブは「運動器」(正確には「運動の」)の意味で、ロコモティブ・シンドロームは、「運動器症候群」となり、通称「ロコモ」と呼びます。
 次に、アンチエイジングですが、アンチは反対、エイジングは加齢ですから、老化防止という意味になります。
 この2つのカタカナ用語は、これから多く使われるようになるでしょうから、覚えておいてください。

 「ロコモ」という言葉を登場させたのは、日本整形外科学会です。
 日本の要介護者数は、ここ9年間で約2倍に急増し、約500万人にもなりました。
 要介護となる原因は、厚生労働省の2010年国民生活基礎調査によりますと、メタボ関連28%、ロコモ関連23%、認知症15%、高齢による衰弱14%の順となっています。
 この中で2位のロコモが特に注目されていて、予備軍を含めると4700万人もがロコモと推定され、新たな国民病と言われるようになりました。

 ロコモは、骨・関節・筋肉の働きが、加齢により低下することから始まり、次の症状が現れます。
 ◆膝(ひざ)・腰の痛み
 ◆膝関節の変形
 ◆筋力の低下
 ◆バランス能力の低下
 これらは連動していて、一つの運動器が機能低下すると、他の運動器にも障害が現れ始めます。すると、次第に歩行が困難になり、歩けない、立てない、動けないという状態へと進んで、要介護者となってしまいます。
 世の中、とかく便利になって、体を動かさなくても良くなったことが、根本的な要因です。よって、真っ先に筋肉の衰えが出ると考えて良いです。
 膝痛や膝関節の変形が、まさにそうです。

 膝が痛いからといって、動かさずにいると、関節に必要な栄養素も患部に届かなくなります。痛くっても、少なくとも、次の運動を行ってください。
(1) 足首のストレッチ
   足を投げ出して床に座り、足首を反らしながら、ゆっくりと膝を伸ばす。
   5秒間静止し、これを10回繰り返す。
(2) 膝曲げストレッチ
  (1)のストレッチに引き続き、片方の膝を曲げて両手で膝を抱えて引く。
   5秒間静止し、これを5回繰り返す。
   反対側の膝も同様に行なう。

 この運動を毎日続けていると痛みが増してくる場合は、入浴中に行ってみてください。
 それでもダメな場合は、消炎剤を使いつつ行なうしかありませんが、一般的な消炎剤の常用は血流を悪くし、症状を悪化させますから要注意です。
 そのような場合は、膝関節への栄養素補給(グルコサミン、コンドロイチン、2型コラーゲン)と併せて「MSM」の補給がおすすめです。「MSM」は、消炎効果がある軟骨成分ですから、常用しても問題がありませんからね。

 メタボはロコモと密接な関係にあります。
 脂肪が付いて体重が増えれば、関節に負担がかかり、動きたがらないから、筋肉が落ちます。特に、冬場は屋外に長くいることが少ないですから、「食っちゃ寝、食っちゃ寝」の生活になりやすくなり、メタボとロコモが同時進行します。
 加えて、困った問題が発生します。動かないと骨が脆くなり、お日様に当たらないと骨の新陳代謝が進まなくなり、より骨を脆くしてしまうのです。
 骨粗鬆症の発生です。こうなると、何かの拍子に転べば簡単に骨折し、まさにロコモで寝たきりになってしまいます。
 冬場こそ、つとめて体を動かすように心掛けましょう。  

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2011年“一日一笑”中国笑話ベストテン

2012年01月13日 | 笑い話&回文物語

 明るい話題や笑いが何もない新年。気分が滅入ってきます。
 そこで、少しでも楽しくなれないものかと、毎月、小生の独断と偏見でベスト5を選定している“一日一笑:おもしろ情報館”(小生の友人のブログ・左のブックマークからアクセスできます。)の中国笑話の中から、昨年のベストテンを選んでみました。
 なお、選定したもの以上に笑えるものが幾つかありましたが、それらは少々文章が長いものですから、割愛させていただきました。

 

 <笑話:551>現象

新しいオフィスビルの中庭に池があって、何匹かの錦鯉が飼われていました。
そのビルの警備員は、ある特別な現象を発見しました。

フランス人:
その池の傍らに座って、その場の雰囲気を少し味わってから、職場に向かいました。

アメリカ人:
足を止めることなく、あたふたと歩き去って行きました。

日本人:
子細に観察し、養魚設備と魚の両方が日本製と知って、はじめて喜び、その場を離れました。

中国人:
キョロキョロと周りの状況を確認してから、警備員にこう聞きました。
「この魚を食べたら、味は悪くないか?」

 

 <笑話:588>なぜなら彼らは日本人

息子:「パパ、どうして、テレビの中の日本人畜生は、あんなにアホなの?」

パパ:「それは、彼らが日本人だからさ。」

息子:「じゃ、どうして、うちには日本の電気製品が多いの?」

パパ:「それは、アホどもは、わりかし真面目だから、品質を保証して、我々を誤魔化すことができないからさ。」

 

 <笑話:428>全国人民を喜ばせる

某国の高官何十人もが飛行機で遊覧しておりました。

その中のある省長(日本で言えば知事)が言いました。
「俺がここから100元紙幣を投げ捨てれば、拾った奴は誰でも喜ぶぞ。」

ある市長は言いました。
「10枚の10元札を投げ捨てた方がよい。10人全部が喜ぶ。」

別の区長は言いました。
「100個の1元硬貨を放り投げた方がよい。拾った100人全員が喜ぶ。」

それを聞いていたパイロットが言いました。
「お前達全員を投げ捨てた方が良い。そうすれば、全国民が大喜びする。」

 

<笑話:609>本を買う

ある紳士が書店に本を買いに行きました:

紳士:「幸福な結婚生活」は、どこにありますか?

店員:第1列の「幻想小説」コーナーにあります。

紳士:「夫婦関係論」は、どこ?

店員:第2列の「武闘」コーナーにあります。

紳士:「上手な資産管理法」は?

店員:第8列の精神病コーナーの「妄想症候群」のところにあります。

紳士:「男は一家の大黒柱」は?

店員:当店には「童話」は置いていません!

 

<笑話:616>間接作用

ある男が補聴器を買いに行きました。しかし、散財はしたくありません。
そこで、彼は店員に値段を聞きました。

店員が答えます:
「どのようなものをお求めですか? 値段は2元から2000元まであります。」

男が言います:
「2元のを見せてください。」

店員は、2元の補聴器を取り出して説明します:
「あなたは、この装置を耳に入れて、スイッチを入れるだけです。」

男が言います:
「これは、本当に役に立ちますか?」

店員が答えます:
「実のところ、この補聴器自体は役に立たないんです。でも、あなたがこれを着けているのを見た人は、大声で話してくれます!」

 

<笑話:604>電話代

今月の電話代は、驚くほど高額でした。
晩ご飯の後、全員が集まって家族会議を開きました。

父親が言いました:
「まったく我慢できない。みんな電話をもっと減らせ。俺はこれまで家の電話は使わないで、職場の電話を使ってきたぞ。」

母親が言いました:
「私だってそうよ。職場の電話しか使ってないわ。」

息子が言いました:
「僕だって会社の電話しか使ってない。」

お手伝いさんが言いました:
「これは一体どうしたわけでしょう。私だって出社してからしか電話は使っていません。」

 

<笑話:645>韓国で整形手術

嫁さんは、お金をたくさん使って韓国に行き、整形手術を受けました。

2週間後、美人になって帰ってきました。

夫が門を開けて迎え入れましたが、戸惑いの表情です。

嫁さんが言います:
「どうしたの? 私が誰だか分からないの?」

夫はポカンとしていましたが、次に、喜んで言いました:
「ささ、早く入って。ちょうど嫁さんがいないから。」

 

<笑話:701>糖尿病ではありません

ある人が病院に行きました。

お医者さんが、尿検査をしましょう、と言いました。

それで、この人は、家に帰って、大きな瓶にいっぱいの尿を持ってきました。

医者が検査した後、“異常なし”とカルテの書きました。

この人は、家に帰って、興奮して全家族に宣言しました:
「俺は糖尿病でなかった。お前も大丈夫だし、お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、子供達も、皆大丈夫だ!」

 

<笑話:703>忘れた!

妻:あなた、気をつけて出勤してよ!

夫:あっ!カバンを忘れた!

妻:はい、持ってきてあげたわよ。

夫:まだ、コートも忘れた……

妻:他にまだ忘れた物はないの?

夫:あっ、しまった! 昨日、首になったのを忘れてた!

 

<笑話:475>中国にもトイレの神様?

嫁さんと旦那が喧嘩すると、嫁さんはトイレに駆け込んで、なかなか出てきません。
こんなことがしょっちゅうなので、旦那は聞かない訳にいかなくなりました。

旦那が言います:
「便所で何をしているんだ? うっぷんを晴らしているのか?」

嫁さんが言います:
「便器を擦っているのよ!」

旦那が聞きます:
「便器を擦るとうっぷんが晴れるのかよ?」

妻が言います:
「知らないわよ。どのみち、あんたの歯ブラシで擦ってるんだから」

 

 以上、ベストテンの発表でした。お楽しみいただけたでしょうか。
 毎日笑いを忘れてはいけませんね。
 よろしかったら、このような中国笑話または笑画が毎日紹介されている「一日一笑:おもしろ情報館」(左のブックマークからアクセス)を覗かれてはいかがでしょうか。
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つらーい冷え症、その対策(食事編)[対症療法的通則]

2012年01月12日 | 冷え・アレルギー

つらーい冷え症、その対策(食事編)[対症療法的通則]

 本稿は、東洋医学にのっとった冷え症対策の食事のあり方を説明したものです。
 これは、“冷えれば温める”という対症療法的通則であって、一般的な冷え症には効果的ですが、決して根治できるものではなく、一生続けなければなりません。
 病的なほどに極度な冷え症となると、この方法ではかえって悪化することもあります。その場合には、東洋医学の本旨にのっとって症状即療法である“冷えには冷えを”という荒療治をせねばなりません。その方法は別記事2014.1.13「生菜食の是非について考える。完全生菜食で信じられない健康体に!」で解説しましたのでご覧ください。(以上追記:2014.4.19)

  つらーい冷え症、その対策(食事編)[対症療法的通則]

 冷え症は、癌(がん、ガン)、腎臓病の元、そして、お肌の大敵です。
 健康体の体温は36.5℃とされていますが、今日では、これだけ“高温”な方は少なくなっています。ちなみに、20年前には、人の体温は36.6~36.7℃と言われていましたから、そのうち健康体の体温は36.4℃と言われるようになることでしょうね。

 体温が恒常的に低くなる、つまり冷え症だと、様々な疾病に悩まされることになります。
 まず、癌細胞は35度を好み、低体温な方ほど癌にかかりやすくなります。
 そして、腎臓病にもご注意。
 体のなかで最も酸素を必要とする脳に、血液が最優先で流れます。二番目に血液を多く必要とするのが腎臓です。
でも、冷え症の場合、腎臓に血液を十分に送る余力がありません。よって、腎臓がアップアップの状態になってしまいます。
 アレルギーも起きやすいです。多くは、免疫反応の異常が原因していますが、体温が高まれば、免疫機構が正常化し、症状が和らぎます。
    
 
冷え症の方は、新陳代謝がガクンと落ちます。
 体温が1℃下がると、新陳代謝の速度は半分近くまで落ちます。つまり、細胞の生まれ変わりに2倍近い日数を必要とする勘定になります。
 これでは、体中の細胞が老化し、実年齢以上に老けた体になってしまいます。

 冷え症は、苦痛であると同時に、こうして、万病の元になります。
 西洋医学では、冷え症という病名はありません。「自律神経失調症」の一症状として診断され、有効な治療法はないです。
 それに対し、東洋医学では、冷え症とは「血が滞った状態」と考えます。そこで、血の流れを良くする様々な方法を取り、効果的に治療を行なうことができます。

 今日の冷え症の根本的な原因は、「栄養が燃えにくくなった」ことです。
 飽食時代です。消化吸収された栄養が体内にポンポンに詰まり、不完全燃焼しているのです。ストーブに石炭を詰め込み過ぎて、ちっとも燃えないのと同じです。
 過栄養な状態にありながらも、酸素の運搬や代謝に不可欠のミネラル(鉄、マグネシウム、亜鉛など)が、今日の食品に不足し、より体熱生産を落としています。

 さらに、重労働をしなくなって、末端まで血液を十分に送る必要がなくなり、多くの毛細血管に休眠状態が続き、錆び付いてしまっていることでしょう。
 加えてストレス社会。大量に発生した活性酸素が毛細血管を傷つけ、赤血球の流れを極端に悪くしてしまいます。

 こうして、体が冷えて当たり前の生活になってしまっています。
 さて、冷え症の方の食事はどうしたらよいか、本題に入りましょう。
 食養生の基本は次のとおりです。
 ミネラルの多い食品とし、腹八分に止め、体を温める食品を中心にする。

 先ずは、様々な野菜やキノコ、海藻類をパクパク食べることです。
 ここで、注意すべきは、冬場にあっては、体を冷やすものは極力避けたいです。
 果物、夏野菜がそうですし、芋類ではダイエット食品のコンニャクです。
 なお、果物、夏野菜でも、火を通せば、それが和らげられます。
 冬場は冬野菜に限ります。つまり、旬の食材を使うことです。

 芋類にあっては体を温める山芋がお勧めですし、穀類では大麦にその力がありますから、麦飯としたいです。なお、米や芋類一般は中間の食品です。
 麦飯にとろろをかけた「麦トロご飯」がお勧めです。ただし、流し込むのではなく…こうしても消化不良にはなりませんが…良く噛んで食べてください。これは、なかなか難しいですが、時間を掛けてゆっくり食べる習慣が身に付きます。
 そうすれば、腹八分に止めることもできましょう。

 体を温める王様は、肉や魚ですが、消化しやすい魚を適量に止めたいです。
 肉を多食すると、一時的に体が温まりますが、未消化のタンパク質によって腸内環境が悪化し、かえって体を冷やしかねません。
 と言いますのは、野菜などをたくさん食べて腸内環境が良くなれば、腸内善玉菌が活発に活動するようになり、食物繊維を発酵させて発酵熱を作り出し、体の芯から全身を温めてくれるようになるからです。腸内環境が悪いと、この発酵熱が生み出されないです。

 最後に、参考までに「温冷食品表」を掲げておきましょう。

 温める食品     中間の食品      冷やす食品
  大麦            米              …
  山芋         芋類一般       
こんにゃく*
  大豆         黒豆、小豆     コーヒー*
根菜類、冬野菜       …          夏野菜
   …             梅         果物一般
  魚一般      イカ、タコ、エビ     カニ
   肉         鶏卵          牛乳*
  黒砂糖        酒粕          白砂糖*

(注) 冷やす食品は、火を通せば和らぎますが、印のものは効果が出ません。
  表以外の主な食品の分類は次のとおりです。
  ・貝、海藻類は、「温」「冷」逆になっているものがあり、定かでありません。
  ・香辛料は、基本的に「温」ですが、発汗により「冷」の作用もあります。
  ・酒類は、基本的に「冷」ですが、少量なら「温」となります。

  ・リンゴは、「温」に分類されることがありますが、基本的に「冷」です。
 (様々な温冷食品表が出回っていますが、その注釈などから総合すると以上のようになります。)

  (この記事は、当店「長寿美肌新聞」2003年10月号を一部改変したものです。) 

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つらーい冷え症、その対策(生活編)

2012年01月11日 | 冷え・アレルギー

つらーい冷え症、その対策(生活編)

 “子供は風の子”小生、高校時代の晩秋に、クラスの仲間と最後まで上着を着てこない猛者争いをし、何と一番に。この話を当時中学生の息子にしたら、真似してこれまた一番に。親子2代、変人ぶりを発揮。奥方、こぼすことしきり。「バカなことやってないで、少しは勉強しなさい!」

 健康な子供は、新陳代謝が激しく、体熱生産も順調になされ、また、全身に血液を十分に送り出し、かつ、押し戻す筋力が、大人に比べて相対的に大きいです。
 よって、じっとしていることなく、体を動かし続ければ、代謝も盛んになり、子供は真冬でも薄着、素足で過ごせます。
 でも、高度文明社会では、あまりにも便利になりすぎて、こうは行きません。
 子供も大人も運動しないものですから、血液循環が悪くなっている上に、筋肉が衰えていますから、運動しても、筋肉中の血液を心臓に戻したり、筋肉へ吸引したりする力が不足します。
 やはり、ここは運動を癖付けするしかないです。特に、冷え症の人は必須です。
 一番簡単な運動は、立ったままで“かかとの上げ下げ”です。
 これで、全身の血液循環がよくなりますし、毎日何度もやり続けていれば、ふくらはぎの筋肉が付いてきます。
 それ以外には、「膝屈伸」など、このブログのカテゴリー「健康体操」で、どこでもできる体操を紹介していますので、ご覧になってください。
 なお、暇な方はウオーキングがお勧めですが、タラタラ歩いていては十分な効果が出ません。ふくらはぎの筋肉増強を意識し、歩幅を少し広くしてください。そして、しっかりマスクをし、呼吸が多少苦しいくらいに心臓に負荷を掛けてやると効果的です。
 ここで注意すべきは、口呼吸は絶対しないで、鼻呼吸にすることです。
 なぜならば、口呼吸すると、喉がやられて風邪ウイルスが増殖してしまいます。

 衣服での保温には、次のことに注意してください。
(
1) ロングブーツは、保温効果満点で、よさそうにみえますが、ふくらはぎの筋肉を働かせなくしてしまい、全身の血流不足を生じますから、常用は避けたいです。
(2) 下半身をベルトなどで少しでも締め付けると同様に血液循環を悪くします。
(3) 寝るときは、ネグリジェかゴムの緩いパジャマにし、ノーパンで、下半身を思いっきり開放しましょう。これで、血流がグーンと良くなります。
(4) 靴下を履いて寝るのは逆効果です。寝入ってから足の裏に汗をかき、逆に冷やしてしまいますからね。
(5) ゆるゆるのレッグウォーマーは、ふくらはぎの血管を温め、血流を早く良くします。

 部屋の暖房は、コタツか床暖房を中心にし、温風暖房は極力控えましょう。エアコンは百害あって一利なしと心得てください。頭寒足熱が肝腎ですからね。

 楽々できるのが半身浴です。
 快適温度(42℃)の湯は、体表面のみ血液が循環し、内臓への血流を滞らせてしまい、逆効果です。「何時間でも入っていられるわ」というお湯が一番です。
 これが、「湯治」です。
 なかなかできないことですが、なるべく浅めの風呂に最低20分は浸かりたいです。
 最初は肩が寒いでしょうから、肩に濡れタオルを掛け、時々掛け湯をしたり、タオルを湯船で温め直します。こうしていれば、次第に血液が内臓の奥まで回り始めます。
 
湯治は、体の内側から血流を良くし、低体温から一時的に脱却してくれます。そして、その間に代謝を活発にしてくれますから、どれだけかの持続効果も期待できます。
 なお、湯上がりに冷水シャワーを浴びると効果がグーンと長引きます。皮膚が引き締まり、汗腺や毛穴からの体熱の放散を防ぐことができるからです。

(この記事は、当店「長寿美肌新聞」2003年11月号を一部改変したものです。)

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       冷え症を吹き飛ばすには体を動かし続けるに限る

(2014.4.19追記:)
 本
稿では初歩的なことを書きました。これで、どれだけかの冷え症対策になりますが、できればもう一歩進めたいです。その一つが「冷・温交替浴」でして、皮膚へ強い寒冷刺激を与えることです。これについては、2011.5.23「 今がチャンス!始めましょう、冷水シャワー 」を参照なさってください。

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真冬でも裸で暮らせた原始人、凍死する現代人。冷え症、アレルギー症の根本的原因がここに。

2012年01月10日 | 冷え・アレルギー

真冬でも裸で暮らせた原始人、凍死する現代人。冷え症、アレルギー症の根本的原因がここに。

 そもそもヒトの体はうまく出来ていまして、原始時代には、真冬でも暖房なしで素っ裸で生活できたようです。
 「猿には防寒着の毛皮があるが、ヒトは丸裸だからそんな訳ない。」と、おっしゃるかもしれませんが、ヒトには猿が持ち合わせていない皮下脂肪があって、これが防寒着の代わりをしてくれているのです。
 南米大陸の最南端のパタゴニア地方、真冬は極寒に。そのはずれにあるフェゴ島に住んでいた原住民は、新大陸発見時には、年中、素っ裸で暮らしていたと記録にありますから、やはり、ヒトは寒さにめっぽう強い動物だと言えそうです。

 原始人なり、フェゴ島の原住民は、秋に飽食して余分な栄養を皮下脂肪として溜め込み、これを使って、真冬に体内で燃やしていたことでしょう。
 じっとしていても体内で発生するエネルギーを基礎代謝と言います。彼らは、皮下脂肪を燃やし、基礎代謝が高かったと思われます。加えて、真冬でも野山を歩き回ったでしょうから、運動エネルギーで体温も高く維持できます。
 それが、高度文明社会になると、1日3度の食事で飽食してしまい、また、運動不足になり、加えて、少しでも寒くなると、いっぱい着込む上に暖房器具に頼ってしまいます。
 こうした生活で一番困るのが、基礎代謝が落ちてしまうことです。これは、冷え症や低体温症を引き起こします。冷え症や低体温症は、内臓の働きを落としますし、免疫力も低下します。そして、あらゆる病気を呼び込むことになってしまうのです。

 皮下脂肪を燃やすにはどうしたら良いでしょうか。それは、少食にして、たっぷり運動することです。ところが、皮下脂肪は、容易にはエネルギー変換しませんので、先ずは、日頃からの訓練が必要になります。
 大半の方は、ブドウ糖の血中濃度がかなり低くならないと、皮下脂肪を分解することができません。それまでの間、ひどい空腹感に悩まされます。
 あまりにも腹が空きすぎると、空腹感が弱まることがありますが、これは、やっと内臓脂肪が分解されて、血液中にブドウ糖やそれに類似したエネルギー物質が放出されたからです。皮下脂肪は、内臓脂肪が底をついてから使われる非常食みたいなものです。もっともっと空腹感に襲われて、はじめて分解されるからです。
 従って、大半の方は、皮下脂肪は溜め込みっ放しになっていて、それがエネルギー変換されるのは、病気して長期間寝込んだときぐらいのものです。その場合も、先に筋肉がやせて、タンパク質がエネルギー変換されますが。

 このように、現代人は、皮下脂肪のエネルギー変換機能が錆び付いてしまって、効果的にエネルギーを生産する能力を失っていると思われます。
 その点、彼らは、食事と食事の間隔が大きく開くと、皮下脂肪のエネルギー変換機能がスムーズに働き、食事を取らなくても、十分な熱エネルギーが生産されて、寒さをものともしなかったことでしょう。

 一昔前、「子供は風の子」どころか「大人も年寄りも風の子」だったのです。つい最近まで、幼稚園や保育所では、ショートパンツ1枚で、真冬も元気に走り回っていた所が数多くあったようですが、今は、なさそうです。皆、寒がりになってしまいましたね。
 楽して快適に過ごせる高度文明生活にドップリと浸かり込んでしまったからです。この生活は、安楽であるがゆえに、健康を害することになります。

 風の子と寒がりでは、血液の循環も全く異なったものになっています。
 風の子の皮膚は、汗腺や毛穴がしっかり閉じて、熱を逃がしません。そして、皮膚への血液循環を少なくします。よって、皮膚は冷たいです。一時的な冬眠状態。
 でも、呼吸で熱は肺から逃げます。
 そこで、体内、特に内臓で熱を発生させようと、体の芯の血液循環を活発化させ、内臓脂肪を燃やすのです。よって、内臓イキイキ、血液サラサラになってしまいます。元気になるのは当たり前です。アトピーにも花粉症にもなりません。

 寒がりは、逆の現象が起きます。
 皮膚は夏のように汗腺や毛穴がたるんだままです。厚着したり、暖房の助けでもって、体熱が逃げるのを防ぎます。皮膚への血液循環も多く、皮膚は暖かいです。
 その分、体の芯への血流は不十分になります。
 加えて、部屋の中に閉じこもり、運動不足で脂肪が付く一方です。
 内臓脂肪が増え、内臓の働きが悪くなります。そして、血液中の栄養の引き受け先が見つからず、血液中に栄養が溜まりに溜まって、ドロドロに。血液循環はますます悪くなる一方で、皮膚への血流まで悪化して、より寒がりになります。
 アトピーの方は、これでは皮膚の炎症が治らないからと、生体反応を起こし、皮膚への血液循環を激しくします。よって、皮膚は熱くなり、逆に、体の芯の血液循環が極端に悪くなります。つまり、体が「アイスクリームのてんぷら」状態になってしまうのです。

 いまさら風の子にはなれないし、毎日たっぷり運動するのも大儀だし、どうしよう。
 打つ手はあります。腸を温めてあげればよいです。
 これについては、2011年3月2日の記事「 腸内発酵で体温アップ! 」で、猿の実態を中心にして取り上げました。それと一部重複しますが、その方法を紹介しましょう。

 まず、冷たい物は決して口にしてはいけません。
 次に、腸内環境を改善することが肝腎です。腸内細菌が活発に活動してくれると、それに伴って熱が発生し、これが体の芯を温めてくれる熱源になります。
 よって、腸内細菌が喜ぶ食生活をしましょう。
 その第1は、少食です。彼らの処理能力には、自ずと限界がありますから。
 第2に、動物性タンパク質を極力減らすことです。これが多いと、どうしても未消化なものが大腸に行き、腐敗して悪玉菌を増加させ、善玉菌の活動を妨げて、熱の発生を落としてしまいます。

 外から体の芯を温める方法もあります。
 温泉における湯治と同様に、浅め、ぬるめ、長めの風呂に浸かることです。熱い湯は、逆効果です。体表だけの血流を良くしてしまい、体の芯への血流が絞られてしまいますからね。そして、体の芯が十分に温まったら、風呂から出るときに、冷水シャワー(※)を浴びます。こうすると、皮膚の機能を高め、体表からの放熱防止効果が絶大です。
 日中は、へそ下に貼るカイロを当てておくと、湯治と同じ効果が得られます。
(2016.9.24挿入追記)お腹を温めるツボに貼るカイロのミニサイズを下着の上から貼るのもいいです。「環跳」というツボで、立ったときにお尻の両脇にできるくぼみです。お腹から離れた場所にありますが、お腹に一番効くツボで、間接的に胃にも効果的です。温まりすぎて気分が悪くなるようでしたら、取り外します。(挿入ここまで)
 これは簡単ですから、おすすめしますが、これに甘えて運動を全然行なわないようでは何にもなりません。貼るカイロで寒さが消えたら、屋外で運動すると良いです。
 寒風で皮膚も鍛えられて、一石二鳥です。

(この記事は、当店「生涯現役新聞」2010年1月号と2008年2月号を編集して1本にしたものです。)

2014.4.19追記:(※)関連
 皮膚への寒冷刺激が非常に重要なものとなります。おすすめは「冷・温交替浴」でして、そのやり方は、2011.5.23「 今がチャンス!始めましょう、冷水シャワー 」を参照なさってください。

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メタボリック・シンドローム&死の四重奏 

2012年01月09日 | メタボ・糖尿病

メタボリック・シンドローム&死の四重奏

 お正月に体重が1、2キロ増えた方が多いのではないでしょうか。早速元の体重に戻さなくてはいけませんね。体をよく動かして仕事に励み、食事は当分の間、腹八分。

 メタボリック・シンドロームという言葉が2006年の流行語大賞ベストテンに入りました。
 あれから早5年。当時は、メタボリック症候群とか内臓脂肪症候群など、様々な言い方がされていましたが、今では単に“メタボ”というのが一般化しました。
 さらに遡ること20年。「死の四重奏」という言葉がありました。
 肥満、高血糖、高血圧、高脂血症(今は脂質異常症)の4つが重なると、成人病(今は生活習慣病)の危険が高くなるというものです。メタボと全く同じものです。
 その「死の四重奏」が、名前を変えて再び2006年に脚光を浴びたのは、その年の6月に、厚生労働省が国民健康・栄養調査結果を発表し、この言葉を啓蒙したからです。

 「腹八分」健康法は、大昔から言われ続けてきました。
 毎日、満腹するほどに食べれば、体にいいわけがありません。
 これは、石炭ストーブに例えられます。石炭を少なめに入れると良く燃えますが、いっぱい詰め込むと燃えが悪いです。空気、つまり酸素が入りにくくなってしまうからです。
 ヒトの体もこれと一緒で、満腹に食べると、栄養がいっぱい入ってきて、燃やすのが大変です。当然ですよね。肺から取り入れられる酸素は、栄養摂取の多少にかかわらず、一定です。栄養を取り過ぎると、血液中に栄養がいっぱいになり、ドロドロになって血液の流れが悪くなり、全身の細胞への酸素の供給が滞りがちになります。
 すると、栄養を燃やすこと、つまり、代謝が進みにくくなり、余計に栄養がだぶつきます。ヒトの体は、余分な栄養が入ってきたら、これを飢餓に備えて、限りなく備蓄しようとします。先ずは、皮下脂肪にします。これは、たくさん付いても特に問題はありません。
 ある程度皮下脂肪が付くと、今度は内臓に脂肪を付けます。これが進むと、内臓の働きを悪くします。膵臓に付き過ぎるとインスリンの出が悪くなり、糖尿病になります。
 皮下や内臓にある程度脂肪が付くと、栄養の受け取り手がなくなり、栄養が血液中を漂うようになります。これが高脂血症(脂質異常症)です。
 すると、お勝手場の流しに油物を毎日のように流していると排水管が詰まってくるのと同様に、過剰な栄養が血管壁に張り付くようになり、血液の通りが悪くなります。
 でも、心臓は、休みなく体中に酸素を送り続けねばなりません。よって、心臓は、無理に力を入れて血液を流そうとします。これが高血圧です。

 こうして、肥満、高血糖、高脂血症(脂質異常症)、高血圧の4つが連動して起こります。体質により発症の順序が変わったり、一部は出なかったりしますが、たとえ異常なしと診断されても、臓器や器官が無理をしていることは確かなことです。つまり、臓器や器官は疲れています。よって、決して安心はできません。
 メタボリック・シンドロームは、男性に特有で女性は大丈夫などとは安易に考えないでください。確かに、女性は余分な栄養を皮下脂肪として蓄える能力が大きいから、内臓や血管壁に比較的脂肪が回らないと、一般論としては言えるでしょう。
 でも、日本の診断基準は、世界に比べて、男性に辛く、女性に甘く設定されているだけで、性別に関係なく気をつけねばならないものです。

 メタボリック・シンドロームは、運動不足と栄養の取り過ぎが原因であることははっきりしています。運動をするということは、石炭でいっぱいのストーブの通風口をウチワで扇ぐのと一緒です。荒い呼吸をして酸素の供給を多くしてやれば、うまく燃焼してくれるのですが、毎日腹一杯食べるようであれば、息が弾むような運動を毎日2時間はしないと追いつかないでしょう。これは、とても難しいことで、あきらめざるを得ませんが、何もしないよりは何か運動をした方が良いに決まっています。
 このブログでも、どこででも簡単にできる体操を紹介していますから、おやりになってください。(左サイドバーのカテゴリー「健康体操」をクリック)

(この記事は、当店「生涯現役新聞」2006年12月号外を一部改変して掲載したものです。)

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仕事始めは“トイレの神様”から。年初から直ぐに御利益があります。

2012年01月08日 | 心に安らぎ・トイレ掃除

仕事始めは“トイレの神様”から。年初から直ぐに御利益があります。

 1年前に大ヒットした「トイレの神様」。
 小生は、それよりずっと前から、トイレ掃除を心掛けています。
 自宅や店のトイレを使った後で、トイレットペーパーで便器を拭
いたり、自宅の隣の公園のトイレを月に1回掃除するということをやってきました。
 このようなトイレ掃除をしていると、心までが洗われて気分が良くなるだけでなく、何だかワクワクしてきます。
 ワクワクするなんて、なぜ?
 それは、トイレ掃除を続けていると“御利益がある”とのことからです。
 女性なら歌のとおり“べっぴんさん”になれるでしょうし、誰もが“銭儲けできる”という話です。それを期待できそうですから、ワクワクするのです。

 さて、小生に何か御利益があったのか。
 ありました。けっこうありました。やり始めた初期には。
 でも、毎度同じ事を繰り返していては、トイレはそれ以上には綺麗にならず、気分は良いものの、それ以上の御利益はやって来ないみたいです。
 思い起こしてみても、去年も一昨年もさしたる御利益は得られませんでしたからね。

 そこで、大きな御利益を期待して、今年は、元旦と2日、連続して「便器磨き」を行いました。どれだけ時間がかかっても、便器をピカピカにしてやろうと目論んだのです。
 排水設備業者の方は、便器の汚れ落としに「濃塩酸」をお使いになるようで、当店薬屋へ買いに見えます。でも、扱いが厄介ですから、これは躊躇せざるを得ません。
 手間がかかっても確実な方法としては、「サンドペーパーで根気良く擦る」と良いとのこと。これは、小生と同じ頃にトイレ掃除にはまってしまった同業者の方…この方は“トイレ掃除し隊”まで結成し、月に何度も仲間と一緒にトイレ掃除をなさってみえます…から教えてもらった方法です。

 先ずは元旦。恒例の棚卸しと初売りの準備が終わったのが午後3時。道具箱からサンドペーパーを取り出し、雑巾も持って、店のトイレへ。
 さて、どうしたものか。和式の便器に水がどれだけか溜まっています。これを雑巾で拭き取ってから、汚れが酷くこびり付いている部分にサンドペーパーをかけ始めました。
 ゴム手袋はせず、素手でやります。こうすると、御利益が大きいようです。
 はたしてうまく行くかなと思いながらも、ゴシゴシゴシゴシ擦り続けていると、案外簡単に削り落とすことができました。
 便器が全体に黒ずんでいますから、他の部分も根気良くやり続けているうちに、サンドペーパーをときどき水で湿らせた方が効率が良いのを発見。
 これは、サンドペーパーが目詰まりしにくくなるからです。
 それでも汚れが落ちにくくなったら、サンドペーパーを更新します。
 そして、
とうとう便器の内側全体を擦り切りました。
 所要時間は1時間弱。
 便器がピカピカ!
 気持ちいい!ワクワク、ワクワク!

 終わった頃は日が落ちかけていて、20W電球ではピカピカ度が十分には分かりませんでしたが、翌朝便器を覗いてみると、新品みたいにピッカピカ!
 嬉しくて嬉しくて、何の御利益がなくったっていいわぁ!
 そんな気分にさせてくれました。
 でも、便器を良く見ると、所々に少々擦り忘れがあります。
 これは、後日の楽しみにとっておくこととしました。

 そして、2日の日には、店の2階の住居のトイレ掃除を午後1時から実行。
 まず、タイルの汚れ、次に手洗い(店の手洗いは擦るのを忘れてしまい、これも後日)の汚れをサンドペーパーで擦り落としました。
 最後に便器。店の便器と同様の要領で根気良く、ゴシゴシ、ゴシゴシ、……
 1時間で、これまたピッカピカ!
 外が明るかったですから、擦り落としは全くなし!新品のトイレに生まれ変わり!
 気持ちいい!ワクワク、ワクワク!

 作業が終わってから、店に下り、決算のため伝票整理し、夕刻2階に上がったら、その間にトイレを使った女房が、結婚して以来、最高の喜びようで、はしゃぎまくっています。
 これをどう評価するかですが、深く考えるのは止め、素直に受け止めることにしました。
 女房にこれほど喜んでもらい、小生もこんな嬉しいことはない!と。

 御利益を期待しての、新年の仕事始めでしたが、女房の喜びようを見ているだけで、もう十分に思われ、それ以外のものを期待するのは強欲すぎると感じたところです。
 でも、そう思うと、いつしかどこからか御利益が転がり込んでくるようです。

 なお、トイレ掃除は皆さんにもお勧めしたいです。
 その御利益などは過去記事で何本か紹介していますので、覗いてみてください。
 (左サイドバーのカテゴリー「心に安らぎ・トイレ掃除」をクリック)

(2012.8.15追記)
 当初の記事では書きませんでしたが、便器をサンドペーパーで擦ると陶器の表面に傷が付き、早々に汚れが付着するのではないかと心配していました。
 でも、ほとんど問題なかったです。しかし、数ヶ月すると、利用頻度の高い店の便器は、水が溜まった部分の淵が黒ずんできました。
 そこで、再度サンドペーパーの出番。10分も擦ると綺麗になりました。ついでに、前回に十分には綺麗になっていなかった部分もサンドペーパーでしっかり削り落とし。
 さて、懸案だった自宅の隣の公園にある公衆便所の「便器磨き」。
 店の盆休みを利用して、本日実行。
 購入したサンドペーパーは前回と違っていて、削り落とす能力が低いうえに、直ぐに駄目になります。厚手の紙でないと効率が悪いです。新たな発見。
 苦労しながら、何とか大便器を磨き上げました。
 次に、小便器もどれだけか汚れていますから、これも磨くことにしました。こちらは案外と簡単に擦り落とせましたが、パイプへの落ち口はなかなか捗らず、部分的に綺麗にしただけで投了。なんせ、親指の爪が痛くなってきましたから、作業続行は無理というもの。
 それにしても、綺麗になったものです。つい、笑みがこぼれます。とっても嬉しい気分にさせてくれます。“便器さん、ありがとう”と心の中でお礼を言いました。
 ここで気が付いたのですが、これは逆で、便器が小生にお礼を言うべきものでしょうが、なぜかトイレ掃除というものは、それを行う人が便器にお礼を言いたくさせてしまうから、また不思議です。
 何だかはまりそうなトイレ掃除・便器磨きです。次なるターゲットは隣のお寺の境内にある共用便所。いつか機会を捉えてピカピカにしたいです。
 ところでトイレ掃除のご利益は?
 この不景気の中、当店の粗利益がガクンと落ちて当然でしょうが、推奨品は対前年比1割アップで堅調です。トータルでは前年に続いてプラマイゼロとなることでしょう。格別にこれといった施策を打っているわけでもないのに、営業成績は落ちない。
 なぜだか分からないが、そうなってしまいそうなのです。これは、以前に記事にしましたビートたけし(北野武)さんと同じ心境です。不思議なことです、トイレ掃除とは。
 やっぱりトイレには神様が住んでいらっしゃると思えてしまいます。  

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目標を捨てると、どうなる? 知らぬ間に目標を超えてしまうのです!

2012年01月05日 | ストレス解消法・笑い学実践講座

目標を捨てると、どうなる? 知らぬ間に目標を超えてしまうのです!

 誰とも競わない、比べない、すべての人に対して優しい、そして周りの人を明るく楽しくしてしまう、そういう人がいらっしゃいます。それは小林正観さんです。氏の著書「ただし人からたのしい人へ」(弘園社)からの抜粋を要約して紹介しましょう。

 私たちは、幼少から「競うこと、抜きん出ること」が正しい生き方であるとして教え込まれ、目標を設定し、それに向かって脇目もふらず努力することが求められました。
 そうした目標にたどり着けた人は、はたして何人いるでしょうか。
 成功した人も大変な苦労をしています。「こうしよう、こうしたい」との思いが強かったから、ストレスが溜まり、疲れ、病み、きっと死の恐怖も味わったことでしょう。
 一方、誰しも毎日思い悩むことが多いですね。「私はこうであらねばならない。社会もこうであらねばならない。使命感を持たねばならぬ。正しくあらねばならぬ。」というように、「ねばねば」をたくさん抱えて、そのストレスで血液まで「ネバネバ」しては、病気になりやすいですよね。
 長い人生を振り返ってみますと、目標を設定したり、「正しく」生きようというのは、どうも人生の本質的な意義ではないように思えてきます。

 では、成功した数少ない人たちの中から、お一人登場していただきましょう。
 ノルマを設定して社員に檄を飛ばし、自分も猛烈に働いて大きな会社にされた「ねばねば」人間の社長さんは、次なる目標の売上にちっとも到達せず、悩んでいたのですが、私(小林正観)の話を聞いて心を変え、「ノルマは無し。失敗しても怒らない。皆に、ご苦労さんと声を掛けて笑顔を絶やさない。」と、社員に接しだしたところ、知らぬ間に目標の売上を超えてしまったというのです。
 目の前に乗り越えるべき問題があるときには、相手を説得し、自分も我慢するという「問題を問題として認識」して対処するのが一般的です。心変わりした社長さんは、先ずは、こうした問題を「一切気にしない」という解決策を取られたのかもしれません。
 「問題を問題として認識しない」、「気にならない」という解決方法です。
 例えば、「何てお前はバカなんだ。」と言われたときに、「そうなんです。私は本当にバカなんです。長いこと隠していましたが、ついに分かってしまいましたか。」と、にっこり笑って答えるという対応法です。
 実は、これは解決方法ではなくて、「解決すべき問題がはなからない」という心の持ち方であり、生き方そのものです。
 関連記事:2013.12.31「 ドンマイ、ドンマイ&ノープロブレム
 そういう方の口から出る言葉は、いつも「嬉しい、楽しい、幸せ、大好き、ありがとう」であって、笑顔と優しさにあふれているのです。そういう方に限って、人に頼まれたら、自分でできることは何でも引き受ける。だから、望まなくても全てがうまくいってしまうようです。

<ここで店主登場>
 なるほど「
ただしい人からたのしい人へ」か。目標も使命感も捨て去り、何事も競わない、楽しい人生。そのためには、頼まれたことは何でも喜んで引き受けねばならないのか…。ん?ネバはダメだ。肩の力を抜いて、自分でできる範囲内で、あの社長さんの真似をすることだな。そうすりゃ、きっと楽しい人生が送れるってもんだ。
 今年は、当店の売り上げ目標の設定廃止!
 思わずほほが緩み、ニッコリ!今年は、明るいいい年になりそうだ!

(この記事は、当店「生涯現役新聞」2009年1月号を再掲したものです。)
 

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不幸と幸福はゼロの現象。例えば、誰もが不幸を幸福と捉える現象に空腹があります。 

2012年01月04日 | 心に安らぎを

不幸と幸福はゼロの現象。例えば、誰もが不幸を幸福と捉える現象に空腹があります。 

 この記事は、3年も前の当店「生涯現役新聞」165号のもので恐縮ですが、2011年の現象と通ずるところが多いですから、それを頭において、お読みいただければ幸いです。
 なお、この記事の冒頭は小生が書き足したましたが、それ以外は、小林正観著「こころの遊歩道」(弘園社)、「究極の損得勘定」(宝来社)からの抜粋です。

 春にトウモロコシ価格の急上昇に端を発した様々な食糧の高騰、夏に投機による原油価格の急騰、そして秋にはサブプライムローンの崩壊による金融危機と、2008年は最悪の1年でした。
 でも、別の評価も可能です。
 まず、輸入食糧の高騰は、農産物の国内生産を後押しして農家が喜び、食の安全が確保されて消費者も安心。加えて、皆が食べ物を節約して腹八分で済ませば、メタボが解消して国民全員が健康に。
 次に、石油が高くなれば、ソーラー発電などの設備投資が景気を浮揚させ、これはクリーンエネルギーですから、空気が綺麗になり、人は健康に。
 3つ目の金融危機は、高配当には必ず裏があり、手を出してはダメという良い教訓になり、地道に体を動かして働くしかないことを教えてくれました。
 このように、2008年は素晴らしい1年であったと、総括することもできます。

 でも、実は、この1年は、最悪でもない、最良でもない、何事もない1年であったのです。
 悲しくもなく、嬉しくもない、“ゼロ”の現象があっただけです。
 と言いますのは、幸も不幸も、人のこころが勝手に作り出しているだけだからです。
 不幸というものは、目の前の“ゼロ”の現象を自分勝手に批評して、これを変えようと思う人のこころから生じます。たいていの場合、自分の思い通りにはならず、悲しみ、悩み、怒り、ストレスを溜め込むのです。

 決して変えられない現象にも、不幸を感ずる場合もあります。それは天気です。
 雨が降ったときには、洗濯物が乾かなくて困る。晴れたら、お肌の紫外線対策をしなくちゃいけないから困る。このように考える方がみえますね。
 でも、雨の日は紫外線対策が簡単に済むし、晴れの日は洗濯物がよく乾いて助かる。このように考える方もみえますね。
 天気の場合は、素直に従う気持ちがありますので、後者のように不幸を幸福と捉える、前向き評価も取りやすいです。

 そして、誰もが不幸を幸福と捉えることができる現象があります。
 それは“空腹”です。“おいしい”という幸福を味わうためには、“腹が減った”という不幸を味わうことが、必ずセットになってやってきます。“空腹”という不幸が長く続くほどに、“おいしい”という幸福が増すのは、誰しもが認めるところでしょう。
 この“空腹”と“おいしい”を足すと“ゼロ”。この二つは、それぞれが独立して存在するのではなくて、共存する現象に過ぎないのです。
 つまり、“幸福”と“不幸”を足すと“ゼロ”。
 そして、たいていは、“不幸”が“幸福”に先行します。
 “空腹”と“おいしい”との関係のように。

 これが理解できれば、不幸の前後には、必ず幸福があることが分かり、その幸福に対しての感謝の気持ちが生まれ出てきます。
 今まで毎日おまんまを食べさせていただけたことに対する感謝です。
 すると、“空腹”という不幸、それ自体にも感謝できるよになるのです。
 これは、身の回りの全てに当てはまり、冒頭で述べたような最悪の不景気であっても、喜ばしいと感ずることが可能になります。
 このように、「幸福と不幸の構造」を正しく理解できるようになると、世の中が楽しいことだらけになります。
 去年も良い年であったし、今年も必ず楽しい良い年となることは間違いありません。

 いかがでしょうか。小生は、このような気の持ちよう、つまり前向き思考が取れるようになり、随分と気が楽になり、楽しくもなってきました。

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“脱ダム宣言”で健康!人体にも川が流れています。血流が澱んだら… 

2012年01月03日 | 脂質異常症

“脱ダム宣言”で健康!人体にも川が流れています。血流が澱んだら… 

 田中康夫・元長野県知事が“脱ダム宣言”をなさったのは随分前のことですが、先の総選挙で民主党がマニフェストに掲げた目玉商品の一つが、八ッ場ダムなどの建設を中止する“脱ダム宣言”でした。二番煎じながら、全国展開かと、期待させられました。
 その民主党は、政権を取った初期には、黄門様が携える印籠のごとく、これを振りかざし、「このマニフェストが目に入らぬかぁ!」と、皆をひれ伏させていたのですが、懐から出すたびにメッキが剥がれ、とうとう“葵の御紋”が跡形もなく消えてしまいました。
 いったい、あのマニフェストは何だったのか。憤懣やるかたないところですが、さもありなん。選挙に勝つためだけに作ったマニフェスト=“公約”=“膏薬”ですからね。
 さしずめ、“間に合わせ(マニ)で作った選挙祭(フェスト)”のための小道具と言ったところでしょう。
 “膏薬”は貼りっ放しなら効果があるのですが、一度剥がせば効果は消えます。でも、貼り続けていると、皮膚にカブレが出るのと同様に、“公約”も内部矛盾を起こし、いずれ剥がさざるを得ない性質のものです。
 こうして、化けの皮が剥がれたマニフェストですから、彼の党は、次の選挙では名称を“シップ薬”ならぬ“国民とのスキンシップ”とでも変えるなどして、巧妙に祭の小道具を再度準備することでしょう。
 彼の党に“スキンシップ”されようものなら、国民の“スキン(肌)”は、カブレどころかただれてしまい、とんでもないことになるのは必至。二度と騙されてはあかんです。

 ところで、“脱ダム”に関してですが、天然鮎は実に美味いです。でも、食通に言わせると、ダムが幾つもある木曽川の鮎は食えたものではないとのこと。
 長良川の石ゴケをはんだ鮎とダム湖の澱んだ水で育った鮎とは大違い。河川の上流にはダムがある上、下流域では川底にヘドロが堆積しています。ダムを壊すことはできないし、ヘドロの除去もままなりません。清流の環境を取り戻そうと思っても手遅れ状態。

 さて、人体にも川が流れています。総延長9万キロメートルの血管です。
 日本の河川と同様に、血流は澱み、コレステロールがべっとり沈着しています。
 日本が豊かになり、河川の汚れと並行して、血液・血管も悪化しました。
 そもそも、人間は飢餓に近い状態で肉体労働して、はじめて健康であるように作られています。と、言うよりは、そうした生活に適した体を持ち合わせている者だけが生き長らえてこられたのです。
 現代は困った時代です。「腹一杯美味い物を食いたいし、肉体労働はキツイ。車や電化製品が簡単に手に入る。らくちんらくちん、力仕事やーめた。」と、なってしまいます。
 こうして、栄養を付け、体力を温存し、一見、健康この上なしですが、どっこい、血流は澱みっ放し。栄養が多過ぎて魚が棲めない、河川の“富栄養化”と同じです。血液は、コレステロールや中性脂肪でドロドロになり、かつ、糖が余ってベトベト状態なのです。

 これらは細胞の栄養になりますが、多過ぎては引き取り手がない上、大変困ったことが起きます。細胞への酸素供給は、力仕事をしなくても欠かすことができません。
 ところが、血液が澱んでいると、酸素の供給がスムーズにいかなくなるのです。
 酸欠です。じっとしていても、疲れた疲れた、となってしまいますし、生命活動を司る臓器も窒息寸前で、機能を発揮できません。
 あらゆる成人病は、こうして発生すると言っても過言ではありません。成人病は、生活習慣病と改名されていますが、“高度文明病”と呼んだ方が良いです。
 高度文明がもたらした環境破壊とあいまって、これで人類も滅亡必至。

 しかし、そこは人類の最大の武器「知恵」で乗り切ることでしょう。
 「食べて動かなくても生活習慣病から逃れられる」、そんな食養生法をトコトン追及して、皆様のお役に立てるよう、小生も精一杯がんばろうと思っています。
 でも、皆さんは「飢餓からたくましく生き残った人類」の子孫です。多少はひもじさに耐え、やりたくない運動もどれだけかはなさってくださいね。

 最後までお読みくださった方に、“高度文明病”に対応した、耳寄りな食養生情報を提供しましょう。
 それは、アンデス原産の「ヤーコン」です。
 全国的に少しずつ栽培が広がってきている、健康野菜の王様です。
 ヤーコンの葉や茎をお茶にすれば、食後過血糖を防いでくれます。つまり、血液がベトベトになるのを防ぎ、糖尿病も改善してくれる、すぐれものです。
 また、ヤーコン芋は、オリゴ糖の塊と言ってよく、低カロリー食品ですし、何よりも腸内環境を大改善してくれますから、これを常食すれば、過栄養を防いで血液ドロドロを解消してくれる上に、生活習慣病も逃げていきます。(オリゴ糖とは、腸内善玉菌が大喜びして食べる、ヒトの消化酵素では消化できない多糖類の一種です。詳細は、左サイドバーのカテゴリー「オリゴ糖」をクリックしてご覧ください。)
 ヤーコン栽培は進んでいるものの、残念ながら、まだ市場には出回っておらず、道の駅あたりでしか売られていませんから、主に通販で入手するしかありません。
 近い将来に於いて、全国的に市場に出回ることを願って止みません。
 参考までに、ヤーコンの特性などヤーコンの全てを紹介している、小生の別立てブログ

を下記に示しましたから、覗いて見てください。
 「ヤーコンおやじのブログ」 クリック↓(ヤーコンの特性)
 https://yahkon-oyaji.blog.so-net.ne.jp/archive/c2306185569-1

(この記事は、当店「生涯現役新聞」2002年11月号に一部書き足したものです。)

(2015.2.7追記)
 「生活習慣病」という呼び名は1996年に厚生省が決めたもので、それまで「成人病」と言っていた、がん・糖尿病・脳血管疾患などの病気は、「年齢」ではなく「生活習慣」に由来するものであることが明らかになったからというのが、改称の理由になっています。
 でも、この呼び方には問題があるとする医師もいらっしゃいます。「大往生したけりゃ医療とかかわるな」(2012年)を著された中村仁一氏です。氏は『よく、糖尿病になったのは甘い物を食べすぎたせいなどといわれるように、悪い生活習慣が原因のすべてであるかのような錯覚を与えます。しかし、いくら食べても素質のない人間は、糖尿病にはなりません。このように、病気の原因が個人の責任に転嫁されやすい側面を考えると、以前の「成人病」(老人病)という呼称の方が、年寄りへの圧力のかかり方は、少なくすんでいたのではないかという気がします。』とおっしゃっています。
 小生も同意見で、個人に責任を取らせるのではなく、現代社会が責任を負うべきものとして“高度文明病”と呼びたいと思っているところです。
 しかし、世の中には恐~いお医者さんもいらっしゃいます。言っておられることは素晴らしいものが多々あって、ご尊敬申し上げているのですが、その方は「病気にならない生き方」(2005年)を著された新谷弘実氏でして、その著のなかで、「生活習慣病」では生ぬるい、“自己管理欠陥病”と呼ぶべきで、これは非常に厳しい言葉ではあるが、自分できちんと管理すれば未然に防ぐことができる、とまでおっしゃておられます。
 いずれにしましても、今後ますます増加していくことは間違いない「生活習慣病」です。それにいかに対処していったらよいか、これについて出来る限りブログ発進してまいりたいと考えていますので、叱咤激励のほどよろしくお願いします。
 
 

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スローフード(伝統的食文化)と身土不二(地産地消)・一物全体(丸ごと食べる)、これが食の原点

2012年01月02日 | 食養

スローフード(伝統的食文化)と身土不二(地産地消)・一物全体(丸ごと食べる)、これが食の原点

 世界で一番の強国は米国で、2番がフランス。
 強国とは、先進国の中で、多量の農産物輸出ができる国です。
 フランスの国際的な発言力が異常に高いのは、これが最大の背景となっています。
 日本は形式上独立国となっていますが、食糧・飼料、外食産業は、米国の支配が着々と進み、日本国は米国の51番目の州に限りなく近づいています。
 欧州各国は、米国をことのほか警戒し、自国の農産物自給に必死です。

 ノホホーンとしていると言われるイタリアですが、1986年、ローマに米国のファーストフード店・マクドナルドが進出して以来、イタリア国内で「スローフード運動」が起きました。
 イタリアの伝統的食文化を守ろう、という運動です。そのために、伝統的な食材を生産する農業者の保護や子供の食育までも取り組んでいます。
 フランスも負けていません。マクドナルドの進出は裁判沙汰に発展。
 日本も遅ればせながら1999年にNPO日本スローフード協会が設立されましたが、米国国内同様に、ますますファストフードが幅を利かせています。
 これに危機感を持ちたいです。日本人の健康を支える「おふくろの味」文化を伝授するに残された時間は、あとわずかです。老人パワー、頑張れ!

 お隣の韓国で盛んな「地産地消」運動。地域で生産した食材をその地域で消費すべし、というもので、これは日本でも古来から各地で同様なことが言われてきました。
 瀬戸内海では「島で採れた物だけ食べていれば病気しない」、京都では「三里四方の野菜を食べていれば長寿延命疑いなし」などなど。
 これを東洋医学では「身土不二」と言います。
 人の身体と住む土地とは切っても切れない関係にある、という意味です。
 自然を敬い、全ての生き物と共生していくことにより、人も生きていける、という宗教観にもとづくものです。人が自然を支配する以外に生きていけない、寒くて厳しい劣悪環境にあるような地域では、こうした考えは生じないでしょうが、豊かな自然に囲まれた環境の良さから生まれた思想です。
 人の手が加わっていない生態系に暮らす野生動物は病気しないと言います。そうした所は「身土不二」の法則が成り立っているからではないでしょうか。

 今日の日本では「身土不二」は不可能ですが、もうひとつの「一物全体」の法則は守りたいものです。
 人が生き物を口にするときは、その全てを頂戴しなくてはいかん、という考えです。
 これは洋の東西を問わず実行されてきたことです。
 栄養バランスの観点からも是非とも実行したいことです。
 例えば、米を食べるのであれば玄米食とすべきです。どうしても白米食にしたかったら、糠漬けの漬物を必ず添えることです。これで、多少とも玄米食に近づけましょう。
(注:玄米の早炊きは厳禁。このブログの「玄米VS白米論争」をご覧ください。)

(この記事は当店「生涯現役新聞」2004年2月号を再掲したものです。)

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抵抗勢力で生涯現役の危機 “インスリン抵抗性”の解説です

2012年01月01日 | メタボ・糖尿病

抵抗勢力で生涯現役の危機 “インスリン抵抗性”の解説です

 おいっ、“インスリン抵抗性”って何だ?
 少々難しい説明になりますが、我慢して読んでください。
 インスリンは膵臓で作られるホルモンですよね。血液中の糖を細胞の中に取り込ませる働きがあります。この働きが悪くなることを“インスリン抵抗性”と言います。細胞が糖を受け入れるのに抵抗するから、“抵抗性”と言うと思っていただいてよいです。
 そうなる最大の原因は、細胞の肥満です。“細胞は糖が満タン。もうこれ以上入らん。”という状態になっているからです。
 太った体の人ばかりでなく、痩せていても細胞肥満の方は多いです。
 細胞肥満は高度文明社会が引き起こします。食べ過ぎと運動不足。これでは、エネルギーの出納バランスが整わず、“入り”過剰になってしまい、つじつまを合わせるために、毎日、膵臓がフルパワーでインスリンをたくさん分泌させられる羽目になります。そうなればどうなるか、決まりきったことです。

 いったん“インスリン抵抗性”が起きると、膵臓の機能までが落ち、インスリンの分泌が大きく低下します。悪循環の始まりです。
 そして、糖による”血液ベトベト”の
状態が長期間続けば、糖尿病になります。
 最近の研究では、脂質異常症、高血圧も“インスリン抵抗性”が起因していることが多いとのことです。糖が血管を変質させ、傷つけ、血管壁にコレステロールを沈着しやすくし、また、血液の流れを悪くするからです。
 糖尿病、脂質異常症、高血圧と肥満、この4つが重なることを“死の四重奏”と言います。動脈硬化をドンドン加速し、心筋梗塞、脳梗塞の危険性を格段に高めます。
(最近、これをメタボリック・シンドローム、略して“メタボ”と呼ぶようになりました。)  
 ところで、コレステロールや中性脂肪で“血液ドロドロ”、これが近年注目されていますが、これよりも、糖による“血液ベトベト”がより大問題です。なぜならば、過剰な糖がコレステロールや中性脂肪に変換されるからです。

 日本人は、哀れな存在です。西欧人に比べて炭水化物の消化能力が優れている反面、体内合成した脂肪の燃焼能力が弱いからです。
 “溜め込むばかりで使わない”日本人の経済活動とあまりにも似ています。儲けを貯蓄し過ぎて銭がだぶついてしまい、経済活動がスムーズに進みません。
 何とかしてエネルギーの出納バランスを整えねばなりません。そのために、日本人が西欧風の食生活にすることが考えられますが、油脂や動物性タンパク質の消化能力が弱い日本人ですから、未消化物で腸内環境を悪くし、別の大きな問題を抱え込むことになります。
 日本人も西欧人も祖先は同じですが、何万年か前からの食環境の違いにより、体質を変えてしまっていますから、日本人が西欧風の食生活でも健康を保てるようになるには、この先何万年かかかることでしょう。
 とても、それを待ってはいられません。となると、和食にして腹八分、適度な運動、この2つを基本にした生活習慣に戻すしかありません。
 元旦は、菜っ葉たっぷり、餅少しの雑煮で食養生し、初詣でたっぷり歩く。
 1年の計は元旦にありと申しますから、ぜひ実行したいものですね。

 とは言うものの、腹八分ほどキツイものはありません。
 
どうしても、満腹になるまで食べてしまいがちです。炭水化物の消化能力に長けた日本人ですから、“食後過血糖”の状態に陥りがちになります。
 この“食後過血糖”は直ちに糖尿病を招くものではないですが、過血糖状態の間は、膵臓がフルパワーでインスリンを生産していると考えてよく、これが毎日続くと、膵臓がやがて疲れてしまうことでしょう。
 極力“食後過血糖”を避けねばなりません。そのためには、炭水化物の消化をゆっくりゆっくり進めてもらうしかありません。
 つまり、消化の邪魔をする物を食事のときに一緒に摂りたいです。
 そのための健康食品が数多く出回っていますが、安全かつ効果的なものは、昔から食されているものです。その中で特にお勧めなのが、アンデス原産のヤーコンの葉と東洋原産の桑の葉です。両方一緒にすると、より効果が高まります。これは、お茶として市場に出回っていますので、おおいに活用していただきたいものです。
 そして、ヤーコンの芋もすぐれもの。ヒトが消化できない「オリゴ糖」の塊のような芋ですから、血糖値を上げませんし、腸内環境を大改善し、糖尿病も改善します。
 なお、「オリゴ糖」の詳細については、左サイドバーのカテゴリー「オリゴ糖」をクリックして、ご覧ください。
 また、ヤーコンの葉ヤーコン芋の効用は、当店のホームページで詳細に書いておりますので、ご覧になってください。

(この記事は、当店「生涯現役新聞」2003年1月号を一部改変したものです。)

(関連記事)2014.11.14 糖尿病の発症は数値が上がり始めたときと心得るべし

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初春“ことば遊び”で、笑う門に福来る!

2012年01月01日 | ストレス解消法・笑い学実践講座

初春“ことば遊び”で、笑う門に福来る!

 いやーなことをスッパリ忘れるには、笑うに限ります。
 笑い転げるほどの傑作でなくて申し訳ありませんが、ご一読ください。
 少なくとも微笑み程度は保証します。

日本笑い学会「笑い学研究No.9」“ことば遊びにおける笑いー言語学的観点からー米田恵子”よりの抜粋
子供のことば遊び(朝日新聞「あのねー子どものつぶやき」より)
<大阪府堺市 朴暁香 4歳>
 踏み切りで電車の通過を待っていた。
 アカン、アカン、アカン…。
 通ったらあかんって言ってるよ。

<山形県東置賜郡 上村太一 4歳>
雪の日、車で病院へ。
 おばあちゃん、ブレーキは危ないんだよ。
 ブレーキとかブレーキとか、かけてネ。
(パパが出勤するとき、“ブレーキに気をつけてね”と、いつも言うのを聞いて、
数だと思っていたのね。)

思い違い・聞き違い(朝日新聞「いわせてもらお」より)
<新潟市 うちの父は肉にうるさい 19歳>
念押し
 休みの日、ビデオを借りに行こうと思い、
 「じゃ、みんな『タイタニック』でいいんだね」
と言うと、
 母と妹はうなずいた。
 父は、はっとして、「何?」と聞いてきた。

日本笑い学会「笑い学研究No.8」“投稿広場 私とダジャレ 葛西文夫”よりの抜粋
 私は…仕事が忙しいので…アルバイトに来てもらうのだが、給料が安いせいか、仕事をよくしてくれる人がなかなか見付からなくて困っていた。そんなときに、まだ若い新婚の奥さんがきてくれることになり、とてもよくやってくれたので助かっていた。ところが、その奥さんは子どもが生まれることになり、間もなく辞めることになった。
 そこで、私が一緒に働いていた若い男に、
 「ままにならないものだね」と言うと、
 彼は、
 「いや、ママになるんじゃないですか」

…私が…知人から聞いた話を、ある飲み会の席上で、このように話した。
 「老人ボケの初期には固有名詞を忘れるが、それが進むと、普通名詞を忘れるようになり、もっと進むと、動詞を忘れるようになるそうですよ」
 と言うと、隣にいた中年の男が、
 「どうしようもねえな」

 “ことば遊び”とは高尚なもののように感じますが、ようするに“ダジャレ”です。
 こうした“ダジャレ”を飛ばしまくれば、自ずと“笑い”でいっぱいになり、“笑う門に福来る!”こと間違いないでしょう。
 ダジャレは面白くないという方は、このブログの中で“笑い話”をたくさん紹介していますので、そちらをご覧になってください。
 左サイドバーの「笑い学実践講座」と「今月の笑い話ベスト5」をクリック!

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