薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

今月の笑い話ベスト5<チャイナ版>(5月)

2013年05月31日 | 笑い話&回文物語

<笑話:21>指導者の四知四不知

なんの会議か知らなくても、すわる席は知っている。

誰が贈り物をしたか知らなくても、寄こさなかった奴は知っている。

誰が仕事ができるか知らなくても、誰を抜擢すべきかは知っている。

誰と寝るかは知らなくても、寝てなにをするかは知っている。

 

<笑話:26>男子収蔵品
(大変細かく目録表記されていますので、飛ばし飛ばし紹介します。)

[品名] 妻
[通称] 嫁さん
[化学名] 既婚女性
[成分] 水、蛋白質、脂肪…炭水化物…
[物性] …甘い言葉に可溶性、…豪邸に対して融点降下、貧乏人に難溶性
[性状] コーラ瓶状の凸凹異性片、…プラチナに対して強力な親和性を有し、…経年変化により表面に黄斑が現れ…あるが継続使用に影響なし
[効能] 男性の独身恐怖症…に顕著な効果、…交配生殖
[副作用] …監視に耐えて精神疲労…。重篤な拒絶症、皮肉による損傷の恐れ
[用法用量] 一生一片
[禁止事項] 二片あるいは二片以上の公開服用
 …
[規格] 数十kg~百kg。ただしこれを超えても使用可能。
[貯蔵] 常温保存。…終夜外部放置厳禁。
[包装] 各種ファッション…など季節にあわせて交換のこと
[有効期限] 終生有効
[有効証明] ダイヤの指輪領収証番号を参照
[製造日] 身分証明書に記載の生年月日

 

<笑話:39-1>三人の子供はどこから?

夜、愛の営みの時、妻が突然明かりをつけました。そして、夫が大きいキュウリを手に持っているのを見て驚いて言いました。

妻「あなたはこれを使って私と5年間やってきたの?」

夫「そうさ。だから聞くけど、あの三人の子供はどこから来たんだ?」

 

<笑話:50>人生

20歳以後は、故郷も他郷も同じ。

30歳以後は、昼も夜も精力は同じ。

40歳以後は、学歴が有っても無くても同じ。

50歳以後は、綺麗でも綺麗でなくても同じ。

60歳以後は、位が上でも下でも同じ。

70歳以後は、部屋が多くても少なくても同じ。

80歳以後は、金を持っていても持っていなくても同じ。

90歳以後は、男も女も同じ。

100歳以後は、起きていても寝ていても同じ。

ただし、何時にあっても体の良し悪しは同じでない。

 

<笑話:51>現代人は要求する

サウジアラビア王のような収入を得、イギリス風の家に住み、
スエーデン製の携帯電話を用い、スイス製の腕時計をはめ、
酸味のある漬物の国の女をめとり、寿司の国の愛人を囲い、
タイ式のマッサージを受け、ドイツ車を運転し、
アメリカ製の飛行機に乗り、メルボルンの海鮮料理を食し、
ハバナ製の葉巻をくゆらせ、イタリア製の革靴を履き、
スペインの若い女性と遊び、イスラエル人を用心棒にし、
中国式の幹部になることを。
もし、最後の一項目を実現できれば、それだけでそれまでの全てを実現できる。

※舜氏曰く:「朝鮮と日本の国名が隠されているのはご愛敬。舜氏もなりたや中国式幹部(笑)『中国幹部』でないところもまた皮肉」

 

(今月も、「一日一笑:おもしろ情報館」(左サイドバーのブックマークに入れてある友人のブログ)のバックナンバーから5点を選び、紹介しました。)

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足首発、全身行きのトラブル電車。足は万病の元。足首を正しく補正しましょう。

2013年05月25日 | 健康情報一般

足首発、全身行きのトラブル電車。足は万病の元。足首を正しく補正しましょう。

 首、手首、足首、この3つの首は決しておろそかにしてはなりません。
 
交通事故などでむち打ち症になられた方なら、首がどれだけ重要なものであるかを実感なさっておられることでしょう。手首の腱鞘炎、足首の捻挫も日常生活に大きな影響を与えます。
 3つの首に共通するのは、その部位の皮膚が薄く、皮膚のすぐ下を大動脈が通っていることです。冷え体質の方が増えてきている近年ですから、そうした方は3つの首の保温を心がけないと、その部位からの放熱でもって体の芯を冷やしてしまい、冷え症、低体温症を悪化させかねません。

 3つの首の中で特に留意せねばならないは、ヒトの場合は足首です。
 わざわざ“ヒトの場合”としたのは、哺乳動物の骨格構造は基本的に共通しているのですが、ヒトだけは直立二足歩行しますから、4本のはずが2本で重力を支えるしかなく2倍の力が掛かりますし、足首に他の哺乳動物にはない力の掛かり方がするからです。
 ですから、足首の捻挫は、他の哺乳動物にはまれにしか起きないのに対し、ヒトでは多発するのです。捻挫まで行かなくても、足首関節の軽い損傷は日常茶飯事のことと考えた方がよいようです。
 もっとも、これは文明社会での話であって、狩猟採集民ともなると、痩せ型ですから地球の重力の影響は比較的少ないですし、幼少から動き回っていますから足首関節は丈夫に育っていて、そうしたことはまれなようです。

 文明社会人がほとんど自覚することのない足首関節の軽い損傷、つまり炎症は、思いのほか重大な影響を身体に与えるようです。すでに戦前において西勝造氏が理論化された「西式健康法」、その著「西式健康読本」の総論で次のように書かれています。
…かくして生じた足の故障は、機械学的、生化学的に影響をきたして、微熱の原因となり、寒気を多く感ずるようになった結果、衣服の必要が起こってきたのである。
…衣服を纏うとき、必然的に正常の皮膚機能が阻害せられ、皮膚の酸化作用…が障害を受け、一酸化炭素の発生を促し、…ここにもまた心身にいろいろの故障を生ずる原因がある。…

 何と、文明社会人は「足首」が元で極度な寒がりになってしまったというのです。
 実際問題、アフリカ東部高原地帯のサバンナや東南アジアの山岳地帯は朝晩の冷え込みはきついですが、そこに住む狩猟採集民は全裸に近い衣服しか纏っておらず、そして布団なしで寝ても“寒くない”と言います。また、スペイン人がアメリカ大陸に進出したとき、亜寒帯に位置する最南端のフェゴ島の原住民は氷点下の気温が続くにもかかわらず裸で暮らしていたとの記録があります。
 このように、本来ヒトは寒さに滅法強い動物なのです。

 これに止まりません。西勝造氏は昭和10年に「足は万病の基」という本を著し、足に故障を起こすと心臓、腎臓、血管に故障を生じ、それが万病に発展するということを明らかにしておられるようです。その要旨を同著第10章「足の健康と補正」に書いておられ、それを以下に抜粋します。
…足が人体の基礎である以上、この足が不健康であると、身体が正しく支持されないから、いろいろの方向に傾き、そのために種々の故障が生ずるのである。
…左足首の悪い人は必ず右膝が痛み、ガクガクする。しかして、つぎは左のS字状部に糞便を溜めており、それは肝臓の故障を起こす。これは、左の下胸部すなわち心臓に故障を生じ、右上胸部の肺が痛められる。それは左肩がはり、右の扁桃腺炎を起こし、左の偏頭痛に悩まされるという順序である。
…欧米においては、20歳以前は必ず編上げ靴をはかせ、また40歳以降はまた編上げをはくようになっているから、足の故障は割合に少ない。しかるに、わが国ではほとんどすべての人が足に故障を持っており、下駄や靴の片減りはほとんど例外がなく、これを匡正(矯正)しようとする努力は少しもなされない。…足の匡正の国民的運動を起こすことは、国民の健康増進上きわめて重要なことである。…

 あまりにオーバーな、そんなのデタラメだ、とお思いになる方も多いことでしょうが、近年において、足首を正常化することによって顎関節症を治癒させるという、正に“離れ業”を幾例も成功させた歯科医師がお見えです。その方は、堀泰典氏(医学博士・歯学博士・薬学博士)で、その著「最後は免疫力があなたを救う!」から、以下に抜粋します。
顎関節症とは、顎関節に痛みが生じ、口を開閉するときにコキンという音がしたり、口を大きく開けられなかったりする病気です。原因は歯ぎしりや片側の歯だけで噛むことによる噛みあわせの異常により、顎関節に障害が出ると考えられています。こうした原因から顎関節症になる人もいますが、足首の異常も大きな原因になっていることを理解しているドクターが果たして何人いるでしょうか。
…実は、足首の長短?骨筋(?=月へんに非)という筋肉は、途中、いくつかの筋肉を経由し、咬筋にまでつながっているのです。つまり、捻挫によって足首の長短?骨筋がずれると、咬筋にまで悪影響が及び、噛み合わせがおかしくなってしまうのです。
…足首をかばって生活しているうちに、膝や腰などにも負担がかかります。捻挫が治っても、無意識のうちに足首をかばってしまうため、歩き方のバランスが微妙に崩れ、それが思わぬ全身のトラブルにつながりかねないのです。
…私はこれまで数多くの顎関節症の患者さんを治してきました。多分、世界で一番多く完治させてきたと自負しています。…顎関節症だからといって、単純にかみ合わせが原因だと考えず、治せなかったら他に原因があるはずだともっと大きな視野で、患者さんの体を診ることが大切だと思うのです。
…特に気をつけてほしいのが、ハイヒールです。女性は男性に比べて筋肉が少ないうえ、あんなにかかとが高い靴を履いていれば、筋肉が慢性疲労を起こし、凝り固まってしまう可能性が大です。そのコリや歪みが膝や腰、ひいては偏頭痛や顎にも表れかねません。鉄道にたとえれば「足首発、全身行きのトラブル列車」ということにでもなるでしょうか。
…捻挫は、長短?骨筋→梨状筋→背筋→後頭直筋→側頭筋→咬筋と痛みを出すケースもあるようです。(足首の治療によって)坐骨神経痛、梨状筋症候群、後頭部頭痛、偏頭痛、顎関節症が一度に治るケースもあります。…

 どうでしょうか。やはり、足首は、単にその部位に止まらず、全身に大きな影響を及ぼすと考えた方がよさそうです。なお、もうお分かりでしょうが、本稿の表題「足首発、全身行きのトラブル列車」も、この著から借用したものです。

 ところが、西勝造氏も堀泰典氏も、これで話が終わってはいません。
 足首の先、つまり足指が出発点になることも多いようです。
 まず、西勝造氏の同著より、
…鏡に向かって、鼻がいずれに曲がっているかを見よ。その曲がっているほうの足先が炎症を起こしているのである。これをモルトンが発見したから、モルトン氏病という。右足先が炎症を起こしてモルトン病にかかっていれば、左足は必ずその踝(くるぶし)のところに炎症があり、これをソーレルが発見したからソーレル病という。…
 次に、堀泰典氏の同著より、
…スポーツシューズを、とまでは言いませんが、なるべき履きやすくて、安定感のある靴にしましょう。靴下でおすすめなのが、5本指靴下です。足指がそれぞれ独立しているので、ふつうの靴下と比較して足の安定感が増します。土台である足がしっかりしてくれば、体全体も安定してくるはずです。…

 足指の故障と言えば、真っ先に上げられるのが外反母趾です。親指が他の4本の指側に曲がるというものです。逆に小指が曲がるのを内反小趾といいます。
 これも、単に足指が痛むだけでなく、体のふらつきを招き、それを首で安定を取ろうとして、頚椎と頭蓋骨の接続部を変形させ、自律神経を誤作動させて甲状腺異常(バセドウ病、ハシモト病)を引き起こすことも知られています。

 ここまで長々と、足首そして足指の障害は全身の疾病を招くことを述べてまいりましたが、足首・足指の健康を維持するにはどうしたらよいでしょうか。
 やはり、ここでも狩猟採集民(それ以外の素足で生活する民族)から学ぶことになります。彼らの足先は指がパッと開いていて踏ん張る能力が高いですし、また、足指で地面をつかむような歩き方をします。よって、足指や足の裏の筋肉が大変発達しています。
 でも、我々がその真似をしようと思っても、筋肉が痩せていますから地面がコンクリートやアスファルトでは衝撃が強すぎてしまい、とても無理です。
 となると、履物としては草履が望ましいでしょうね。これでもってウオーキングし、公園などの土の上は素足で歩くようにすれば、どれだけかは足首・足指の健康の向上に役立つのではないでしょうか。
 そして、正しいやり方での足首・足指のストレッチやマッサージ、矯正治療ということになりますが、これらについては、先に引用した本に記載されていますし、下記サイトにもありますから、それらを参照なさってください。
 参考までに「素足で歩く国の人々の足」の写真が下記サイトに載っていますので(彼らに履ける靴はあるの?って感じです。)ご覧ください。
  笠原巖先生の外反母趾専門サイト
 (下記をクリックし、頁の中段あたりまで降りると写真が見られます。)
  http://www.ashiuratengoku.co.jp/gaihan-18.html

[補記]
 本稿で引用しました堀泰典氏の著「最後は免疫力があなたを救う!」は、この3月に発売されたばかりのもので、新潟大学教授・安保徹氏との共著となっていますが、各節の本文を堀氏が執筆し、それぞれの節の終わりに安保氏が寸評を入れるという方式で、初心者に分かりやすい組み立てになっています。
 堀氏は3つの博士号(医学・歯学・薬学)をお持ちで、東洋医学にも通じ、幅広い観点からポイントを押さえて解説しておられ、本書はおすすめの1冊です。
 そして、巻末の謝辞で“教えを請うた方々”の中に小生の名前も挙げていただきました。と言いますのは、小生のブログ記事が大変分かりやすくまとめてあり、一部の記事を要約して引用したいとのお申し出があったからです。小生としては、実に光栄なことです。
 なお、堀泰典氏については、下記サイトをご覧ください。
  堀泰典オフィシャルサイト
  http://www.dr-hori.com/
  氏の著書もこのサイト経由でアマゾン、ブックサービスから購入できます。

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ボヤキ…がん患者さんへのカウンセリングの難しさ

2013年05月17日 | 癌(がん・ガン)

ボヤキ…がん患者さんへのカウンセリングの難しさ

 最近、このブログに「がん」に関することは、もう書くまい、もう書くまい、と思っていながら、今年になってから4本も書き、もう18本にもなってしまいました。
 なぜに、もう書くまい、と思うようになったかと申しますと、理由は3つあります。

 先ず第1に、小生は代替療法でもってがんを治癒させる自信をけっこう持っているのですが、そのためには薬屋稼業をしているからには、がん患者さんに最低4点セット(漢方薬と健康食品)を買ってもらわねばなりません。そして、生活指導です。この生活指導が一番威力を発揮するのですがね。
 さて、これをやったらどうなるか。
 やがて、患者さんのがんを完治させたことが、お医者さんや保健所に聞こえて行きます。すると、「がんに効くと言って健康食品を売った。これは薬事法違反である。」となって、薬屋は必ず営業停止処分を受けます。
 同業者で、こうした処分を食らった方を知っておりますから、とても恐くて、がん患者さんを相手にできないのです。

 2つ目が、病院のがん治療三大療法(摘出手術、抗がん剤投与、放射線照射)を受けつつ、代替療法も併用したいという方。
 たいていは、何かいい健康食品はないか、というご相談です。

 しかし、三大療法で疲弊している体を改善させようとするのは至難の技ですし、もし改善させたとすると、更に強い抗がん剤を投与されたり、放射線照射の回数が増えてしまい、元の木阿弥になってしまいます。
 こうした患者さんは、先ず、がん治療三大療法を止めることが最高の療法であり、代替療法を併用したって勝ち目は全くないのです。
 こうした方は、ご来店になったときに“〇〇が良いと聞いたがどうか。”とお尋ねになりますので、“保証はできませんが物は試しと言いますからお飲みになったら。”とお買い上げいただくのですが、それが功を奏したことはほとんどなく、また、そうした方も近年めっきり減りました。

 3つ目が、病院の治療を受けようか、受けまいか、迷っておられる方。
 こうした方に代替療法を選択すようアドバイスすると、当人は、医者と薬屋とどちらを信用したらよいか、ますます悩むようになられ、よりストレスが高まり、がんを更に悪化させることになってしまいます。

 “よし、ここは薬屋を信用しよう。”となった場合には、1つ目の問題が生じてきてしまい、親身にアドバイスすることができなくなってしまいますしね。
 これは、このブログで過去に相談を受けたこととも関連します。“友人ががんと診断され、病院の三大療法でなく、代替療法を勧めたいがどう説明したらよいか。”というものです。この場合も、がん患者さんの心を八つ裂きにしてしまうことになり、ストレスを高めるだけになりましょう。
 また、最近、こんな方がありました。
 “病院の三大療法はダメだ、何かいい代替療法を見つけ、それをしなきゃいかん。”と言っておらてた方が、いざ自分ががんと診断されると、お医者さんがおっしゃるとおりの療法を受けられ、副作用で苦しんでおられる、という状態になってしまっています。
 “病院へ行くのを止めなよ。”と軽くアドバイスしたのですが、“いざ自分ががんになると、そういうわけには参らんわ。”とおっしゃる。
 かなり精神力の強い方とお見受けしていた方がそうおっしゃるのです。
 これは、きっと日本人に特有の「優柔不断さ」「頼りっきりになる」「空気を読み、それに従う」といったことからくる「決断力のなさ」によるものでしょう。

 こうしたことから、店頭でのがん患者さんへのカウンセリングは、しっかりやれば“お縄頂戴”となるし、下手にやれば患者さんの心をより苦しめることになり、いずれにしても商売にはならないことがはっきりしています。
 よって、がんに関する記事は、ブログ読者のがん予防やご自身ががんに罹患された場合の取るべく療法の参考にしていただく程度のものに過ぎなくなってしまい、他に手を打たねばならない疾病対策が幾つもありますから、今後はそちらの記事を優先し、がんに関する記事は何か特別重要なものがない限り、書くことを控えることにした次第です。

 なお、がん患者さんから相談があった場合には、先に記事にしました「いずみの会」などの自助団体を紹介することでもって対応することにしたいと思っています。

 以上、薬屋のおやじの敗北宣言に関するボヤキ。 

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がん患者の相互扶助でがんを自然治癒させてしまうNPO法人「いずみの会」「いのちの田圃の会」に驚愕!

2013年05月12日 | 癌(がん・ガン)

がん患者の相互扶助でがんを自然治癒させてしまうNPO法人「いずみの会」「いのちの田圃の会」に驚愕!
(最新更新 2018.7.7)

 このブログの読者から、がんを自然治癒させる「いずみの会」というNPO法人が名古屋にあることを教えていただきました。そして、その概要は、船瀬俊介氏ら共著「新がん革命」に書いてあるとのことでした。
 その本なら小生も持っており、このブログでもそれを元にして3本記事にしていますから、少なくとも1回は全体を読んでいます。でも、すっかり忘れしまっていて、今一度目を通してみたら、“あった、あった”となった次第です。お恥ずかしいかぎりです。

 「現在の病院のがん治療は地獄行き新幹線。一度乗ったら降りられない。」と明快な警告を発するのは「いずみの会」の中山武会長。
 「新がん革命」P.242に、こう書き出しが始っています。以下、同書の引用をします。
 なお、著者船瀬俊介氏から“私の著書の引用はご自由にどうぞ”というお手紙もいただいていますので、本稿はその大半を同著からの引用とさせていただきます。

 シンプルな代替療法で生存率95%の奇跡を見よ!
 「いずみの会」生存率95%の脅威
 同会はがん患者さんたちの自助会。中山氏は、50代半ばでスキルス性胃がんに侵され、医師は「助かる確率は3万人に1人」「余命6ヶ月」と告げた。しかし、彼は「死んでたまるか!」と玄米1口100回以上、噛んで噛んで噛みまくった。社長業も、タバコも、甘いものも、肉もスッパリやめた。すると半年で死ぬどころか5年たって検診を受けたところがんは完全に消え失せていた。
 彼はがん患者の集まりで患者たちがあまりに暗いのに呆れて、がん患者たちの自助会「いずみの会」を立ち上げた。会員数、約800名。驚嘆するのは、その生存率だ。会員の4分の1は初期がん。残りは中期、末期がん。なのに年間生存率は95%……! それも10年以上の平均というから驚嘆する。(名大医学部調査)
 「同年輩の人たちより長生きしている」と中山会長(本文の別の箇所で注記:2011年4月急性肺炎により永眠)は笑う。同会会員たちは、特殊な治療法を施されているわけではない。①がんは治ると気付く。②食事を玄米菜食に。③運動でからだを動かす。たった3点である。それだけで95%という健康人を凌ぐ生存率を達成している。…引用終わり…

 という、まさに驚愕させられる実績を上げておられる「いずみの会」です。
 なお、「いずみの会」は1990年に発足し、1999年にNPO法人化、中山武会長がお亡くなりになった後は、夫人の志づゑさんが理事長を務められています。
 本部は名古屋市。HPは次のとおりです。
   http://www.izuminokai.or.jp/
 また、中山武会長の著書は幾冊かありますが、2つ紹介しておきましょう。
   論より証拠 ガンをなおす いずみの会式 玄米菜食  (花伝社)
   論より証拠のがん克服術  (草思社)

…再び引用…同様の成果を上げているのが「ガンの患者学研究所」である。代表の川竹文夫氏による「がんが治る法則」は、完璧ながん治療プランである。その内容は、ほとんど「いずみの会」と共通する。かくして、同会でもすでに700人を超える完治者、自然退縮者が確認されている。これらの成果はまさに現代医学に患者の側から叩き付けた挑戦状でもある。…引用終わり…

 ここで、「ガンの患者学研究所」について紹介しておきましょう。
 本部は横浜市。会の名称は「いのちの田圃の会」で、HPは次のとおりです。
   http://www.naotta.net/

…再び引用…病院に行かずに「治す」がん療法
 はやくいえば、全国の医師たちは、がん治療を「いずみの会」「ガンの患者学研究所」に謙虚に学ぶべきだ。かれらが実施している療法こそ、がん治療の王道なのだ。この2団体とも、がん治療の第1ステップとして「病院に行くことをやめる」ことを説いている。“殺人”三大療法(小生の注:がん摘出手術・抗がん剤投与・放射線照射の3療法)が行われているのだから当然だ。
 私は、これら自助グループが指導、実施している療法を1冊の本にまとまた。
 それが『病院に行かずに「治す」ガン療法』(花伝社)だ。
 そこで解説したのはーー1「ガンの患者学研究所(小生の注:先に紹介した「ガンの患者学研究所・いのちの田圃の会」の概要)」、2「ガン・完全治癒の法則」、3「笑いの療法」、4「温熱療法」、5「自然療法」、6「菜食療法」…(以下略、全部で14療法の項目を列記)…ーー。
 以上、すべてがん患者の自然治癒力を驚異的に高める。はやくいえばNK細胞を急増させる。だから、がん細胞は消滅していく。あまりに単純な理論である。…(中略※)…
 「笑いの免疫力」自然の力に学べ!
 私は『笑いの免疫学』(花伝社)で、笑いががんを治す特効薬であることを証明した。…(中略)…このような効果をもたらす“医療”も”クスリ”もこの地上にはに存在しない。安保教授(前出=小生の注:新潟大学教授を2013年3月退官、著書「免疫革命」で有名)は、がんは「笑うこと」「食事を改める」「からだを温める」の三大療法で治ってしまうーーという。なんと簡単な!それを実施しているのが「いずみの会」などの患者さんたちの自助会だ。もはや病院は頼むに足らず。かれらは“地獄行き新幹線”への乗車を拒否して助かったのだ。…引用終わり…

 さて、これほどまでに明らかになってきた「自然治癒力でがんを治す」という素晴らしい療法がどうして日本では普及されないのでしょうか。

…再び引用(中略※の続きの文)…しかし、これらの治療法を、現代医学はまったく黙殺し、排除している。なぜか?
 かれらは、このような簡単な“治療法”で、がんが治ってもらっては困るのだ。それでは注射器1本700万円ナリの“悪魔の商法”が成り立たなくなる。
 米国では代替療法シフトでがん死減少

 しかし、アメリカでは年々、数千人もがん死亡者が減り続けている。1990年のOTAリポート以来、政府が代替療法の優位を認めたからだ。皮肉なことに、「がん戦争敗北宣言」以来、米医学界はがんを克服しつつある。…(中略)…
 2008年、米がん学会の調査によれば、アメリカのがん患者の4~6割が、祈りやサプリメントなどの代替療法を試している。…(中略)…“がん死”の原因である抗がん剤・放射線・手術などが減れば、がんの死者が減り続けるのも理の当然だ。医療現場で“がん死”として処理されている死者の8割は、これらがん治療による医療過誤死だからだ。…(中略)…(小生の補記:アメリカがこう変わってきたのに、日本が変わらないのはなぜか。それを船瀬氏が次のように解説しておられます。)
 「自然治癒力」を教えない!
(日本の)現代医学の最大欠陥は「自然治癒力を教えない」ということにつきる。…(中略)…現代医学教育の現場では、この医学の真髄を教えない。というより理解していない。日本の医者必携の『医学大辞典』(南山堂)にも「自然治癒力」の項目すらない。現代医学が自然治癒力を黙殺していることの証拠である。
 現代医学と対峙する高名な反骨医に、なぜ自然治癒力を現代医学は教えないのか、と尋ねると「患者がほうっておいても治る、なんてことを教えたら医者も薬屋もオマンマの食い上げ」と呵呵大笑された。
 これは、まさに事の本質をうがった台詞である。…(中略)…
 (薬物療法を行うと)すぐに治る病気が、治らずに慢性化してしまう。これは、患者にとっては困る。しかし、病院経営や製薬メーカーにとっては好都合である。「1日で治る患者を1日で治す医者は病院を首になる」という笑い話がある。また、「1日で治る患者を1年引き伸ばせば院長になれる」ともいう。…(中略)…
 安保徹教授(新潟大学大学院)の証言。「大学の医学教育は『治療法』も教えない。昔からドイツ医学の流れでやってきたため、基礎の3年間は『病名』『症状』『診断』を学ぶが『治療』のことは1つもわからない。臨床の3年間は、クスリの名前を覚えるのに必死。試験があまりに多いからだ。『治療』はまったく学ばないまま医師国家試験を受け、医者になる。」…(中略)…
 では、かれらは肝腎の治療法は、なにから学ぶのだろう?
「『治療ガイドライン(指針)』で学ぶ。それは、製薬メーカーの覚えのいい教授クラスの医者がつくる」(安保教授)
 つまり、現代医学の「治療法」を決定づけているのは「治療ガイドライン(指針)」なのだ。それは、約600種類も存在する。この「指針」作成にあたって、医師と製薬メーカーとの驚くべき癒着が明らかになった。なんと、「指針」を作成した医師の9割に製薬企業から多額の寄付金が贈られていたのだ。(『読売新聞』2008/3/30)…(中略)…
 ここで、はっきり現代医学の“黒い病巣”が見えてきた。…(中略)…
 その惨状が、もっとも露となっている医療現場、それががん病棟での“大量虐殺”である。むろん、…(中略)…「治療ガイドライン(指針)」に従って①抗がん剤投与、②放射線照射、③手術……という三大療法が、今日も全国の病院で粛々と執り行われている。
 これらは医療過誤などといった生易しいものではなく、完全な構造的医療犯罪である。がん治療を例にとれば、その利権は年間15兆円とみられる。その巨大利権を狙ってがん産業という巨大利権が存在する。

 米「がん戦争」敗北宣言も極秘扱い
 すでに、1985年、アメリカ国立がん研究所(NCI)のデヴュタ所長が「抗がん剤による化学療法は無力」と議会証言を行っている。…(中略)…そして、1990年、アメリカ政府はOTAリポートで、がん三大療法は無力であり、代替療法にはるかに劣る、と公式に認めた。…(中略)…その大きな根拠となったのが東部約20大学が参加した大規模研究。それは「抗がん剤多投与グループほど短命」「抗がん剤で腫瘍縮小がみられても5~8ヶ月で再増殖」と、抗がん剤に無効を決定付けた。
 とりわけ日本社会にとって尋常でないのは、これら医学界ビッグ・ニュースが、完全に封殺され、一般国民だけでなく、医学関係者にすらいっさい知らされなかったことだ。これは、製薬メジャーなど巨大医療資本が、マスメディアまでコントロール下に置いていることの証左である。
 免疫細胞を殺す、がんの応援剤だ
 しかし、もはや抗がん剤の有害無効は、医学関係者の間では周知の事実である。医師271人へのアンケート調査で270人が「自らへの抗がん剤投与は断固拒否」と回答している。…(中略)…
 “がん死者”の8割は副作用死……
 このような狂った凶行が白昼堂々とがん患者に対して白い巨塔で日常的に行われている。その実態が明らかになった。岡山大学医学部付属病院で、あるインターンの医師が、1年間に死亡したがん患者の死亡原因を精査したところ、8割ががん治療の重大副作用で死亡していた。この事実を博士論文にまとめ学部長に提出したところ、目の前で破り捨てたという前述の例は、かれらが、がんマフィア化している証拠である。

 ここまで紹介しましたことは、“あまりに過激で挑戦的なことばかりだ。オーバーに表現しすぎで本当は違うのでは?”と受け止められるかもしれませんが、ネット社会が進んで自由に情報発信できるようになったことに後押しされ、こうした医学界の裏事情も含めて、何が本当なのかを、先鋭的なルポラーターや医師が一部の出版社から書物にして発刊できるようになりました。そうした方々が年々増えてきています。
 医学に止まらず、原発安全神話のウソが明白になり、地球温暖化説もボロが幾つも出てきてもはや否定されるべきものとなったように、正しいとされる自然科学全般の学問には疑わしいものがいっぱい存在するのが現実社会なのです。
 「市場経済は学問をねじ曲げる」のです。
 こうした観点に立って、正しいがん治療法は何か、ということを考えれば、何も医学界の専門家でなくても、誰もが自ずと「いずみの会」や「いのちの田圃の会」の治療法が、理にかなった最善の方策であることを知ることができましょう。
 本稿で引用した「新がん革命」(安保徹、船瀬俊介、奇舜ジュンソン)(ヒカルランド)は生活習慣病にも触れられておリ、必読の1冊です。

(2014.11.4追記)
 別立てでホームページを開設しました。がん対策についてまとめたページは次のとおりです。併せてご覧になってください。
  生涯現役をサポート:三宅薬品のHP 健康情報 がんのコーナー

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「免疫力ではがんを防げない」とおっしゃる近藤医師、でも「笑いは良薬である」と。

2013年05月06日 | 癌(がん・ガン)

「免疫力ではがんを防げない」とおっしゃる近藤医師、でも「笑いは良薬である」と。

 「医学界の絶滅危惧種」と自称されておられる近藤誠医師。今年65歳になられる。慶応大学医学部を卒業後、同大学に長く勤務されるも、いまだ講師の肩書きしかない。
 「病院によく行く人ほど薬や治療で命を縮めやすい」「抗がん剤は効かない」など医学界、特に病院内ではタブーとされる言動を平気で取っておられる方である。
 
よく名前を聞く方だから一度著書を買ってみようと思い、先日ついでのときにネット注文した。発売されて間もない「医者に殺されない47の心得」という本である。
 そしたら、帯に「菊池寛賞受賞」とあり、その理由として「抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を一般の人にもわかりやすく発表し、啓蒙を続けてきた功績をたたえ」とあるではないか。世の中もようやく「医学界の絶滅危惧種」を絶やしてはならぬという動きが出てきたのだな、という感じを受けたところである。
 また、近藤医師も巻頭で「今回、まともな賞をいただいて、とてもうれしく思っています。」と、素直に喜んでおられる。また、「はじめに」の中で、「がん放置療法」を長く取ってきたことに対して、次のように言っておられる。

 …「大学病院の外来なのに、がんの治療をしない」という、ある意味、奇跡的なことをここまで続けてこられたのは、慶応義塾の「自由」「独立自尊」の精神のおかげと、感謝しています。…

 そうは言っておられるものの、近藤医師、こう呼ばざるを得ないのが悲しいのだが、師は数少ない本当の医学者であり、本来ならば、講師ではなくて教授の肩書きが与えられて良かろうというものであり、ずっと干されていたに違いないであろう。
 世の中には、こうした方がまれにあり、東大医学部講師で退官された西原克成医師もそうであるが、こうした方々が医学の誤りを正し、良い方向に導いてくださるのである。近藤医師は歳からしてまもなく退官かもしれないし、これから先も苦労されるではあろうが、引き続き頑張っていただきたいものだ。

 さて、近藤医師の著「医者に殺されない47の心得」を読んで、がんに関すること以外で、食に関する2、3の項目、これは小生が自信を持って言っていることとは大きく違うなという点があったのだが、それはそれで置いといて、ビックリしたのが、表題にした項<心得25 「免疫力」ではがんを防げない>である。
 その書き出しは次のようになっている。

 免疫の話を続けましょう。「いつも笑っていると免疫力が上がって、がんにならない」「この食品で免疫力を高めてがんを防ごう」「人間の体には1日5千個のがん細胞が生まれるが、免疫細胞のNK(ナチュラルキラー)細胞が殺してくれている」…。まるで、免疫力さえ強化すればがんを防げるような言説が広まっています。すべて何の実証もない、「見てきたようなウソ」です。大学病院でも行なわれている、「免疫細胞療法」も同じです。

 確かに「免疫力を高めるという謳い文句の健康補助食品」は当てにはならないのは、飲用された当店お客様の効果の有無から小生も承知していたのだが、「笑いでNK細胞が活性化」され、「がん細胞はNK細胞が殺してくれる」ことは確かなこととして、何ら疑いはしなかった。
 これが全否定されたのだから、ビックリ仰天!
 また、病院の「免疫細胞療法」の実態は知らなかったものの、その療法があることは聞いたことがあり、これは効果がありそうだなと何となく思っていて、10日ほど前に問い合わせがあった方に対して「免疫細胞療法」をやっているクリニックをネットで調べて紹介しておいた。
 そこで、大慌てで汗をかきかき、問い合わせがあった方に「免疫細胞療法は詐欺まがいのものである」旨、メールで訂正し、お詫びを入れておいたところである。

 さてさて、今まで小生が書いてきた何本もの「がんに関するブログ記事」はどうしたものか。それなりの根拠をもって記事にしてきたつもりであり、「笑いでNK細胞が活性化」され、「がん細胞はNK細胞が殺してくれる」ことを、近藤説に乗っかって否定する方向へ180度転換するとなると、これまた、それなりの十分な根拠が必要となる。

 近藤医師がおっしゃるには、「笑い」に関しては「何の実証もない」の一言しかなく、それ以上の言及はないから、「これは実証されている」との反論でもって、小生のブログ記事は当面そのままにしておいて良かろう。
 なお、「笑い」に関しては、同著「心得38 しゃべって、笑って、食べて。口を動かすほど元気になる」の中で、「笑いは副作用のない良薬です。」と言っておられるから、がん治療効果の定量的実証はないとしても、定性的には効果ありと言って良かろう。

 次に、「がん細胞はNK細胞が殺してくれるというのはウソである」ということに関しては、近藤医師は同著で次のように解説しておられる。

 なぜならば免疫細胞は、外から入ってきた異物を敵として認識してたたくのですが、がんは自己細胞が変異したものです。人間の免疫システムが、がん細胞を敵とみなさないからこそ、がんは発生したのです。…
…免疫細胞は、「非自己」と認識した異物をつぶす細胞です。がんが直径1センチという大きさになって発見されるのは、NK細胞が、がん細胞を「非自己」として見分けられなかったということです。これが「免疫系ではがんを排除できない」ことの、動かしがたい証拠です。

 ここで問題にしたいのは、「自己・非自己」で免疫を語ることがはたして正しいかどうか、ということである。これに関しては、先に紹介した西原克成医師は、これは一面的であって、これにこだわりすぎた現在の免疫学は間違っていると言っておられる。
 その詳細は、氏の著「究極の免疫力」に論理的に述べられており、その内容を紹介するには文字数があまりに多くなり過ぎるので割愛するが、十分に納得のいくものであるからして、ここは西原医師の立場に立ち、近藤医師の論を否定させていただくことにする。
 なお、NK細胞にしろ他の免疫細胞にしろ、単に免疫系のみの強化に頼るだけでは、がんを根本的に治癒させるのは難しいようであり、これを踏まえれば、近藤医師のおっしゃることは正しいと言えよう。

 さて、近藤医師は、「がん放置療法」が最も正しい治療法(放置が“治療法”って言うのは変だが)であることを長年の臨床経験から確信しておられる。複数のデータで“胃がんを手術せず抗がん剤を使った5年生存率は20%以下、何も治療しなかった5年生存率は50%”という数字が出ていることから、これは裏付けられる。
 そして、こうも言っておられる。

・がんと診断されたとき
 がんの9割は治療するほど命を縮める。放置がいちばん。がんと闘ってはいけない。
・がん放置療法を取ったとき
 がんは死の直前まで意識がはっきりしている。がんで自然に死ぬのはすごくラク。

 これには皆さん驚かれるかもしれないが、第1項の事実はこのブログでも同様なことを何度も書いてきた。そして、第2項も小生には2例しかないが当店のお客様で実感している。うち1例は、体のだるさは感じておられたものの、お亡くなりになる20日前まで、ちゃんと働いておられたから驚きである。もう1例は、余命半年と診断され、医者の治療なしでアガリクス配合の健康食品を飲んでいただいたところ1年半生きられ、苦しむことなくお亡くなりになった。ご家族はこの健康食品のお陰と喜んでおられたが、それが効いたのではなく、「がん放置療法」の効果であったに違いない。

 近藤医師は、「がん放置療法のすすめ」など、がん放置療法に関する本を幾冊か書いておられ、そのうち読まねばならないと思っているが、がんを治すには、氏が言われるように「がんと闘ってはならない」のは何よりも重要なことで、このブログでも複数の医師の臨床経験などを元に繰り返し書いてきた。
 がんは放置するべしであり、がんと仲良く付き合うしかなく、過去を振り返って生活態度を改め、過剰なストレスが掛からないようにし、気持ちを明るく楽しくし、低体温から脱却すれば、がんはおとなしくなるというものである。
 こうしたことから、理論付けは異なってはいても、行き着く先は同じようなものになり、最初“ビックリ仰天!”したものの、冷静になって考えてみると、氏の見解も小生の今までの説明も大同小異で“これで良いのだ”と相成った次第です。

(高ぶっていた精神がこれで安定しましたので、これより、挑戦的な文体の「である体」から、いつもどおりの一般的な「ます体」に戻します。)

 なお、近藤医師の著「医者に殺されない47の心得」はがんに関する項目が飛び飛びに10数項目入っていますが、残りの約30項目はがん以外の事項について書いてあり、小生も“なるほど”と感じ入った部分が多々ありました。
 「今、医者にかかっている方、健康診断で基準オーバーになった方、風邪やインフルエンザで医者に行く方」で、医学的知識に乏しい初心者の方には、絶対におすすめの書です。常識は非常識とするものがほとんどですが、これに従っても失敗することは決してありません。それは保証します。
(ただし、食に関する2、3の点については先にも言及したが、間違っていると言わざるを得ない。「牛乳が体にいい」「1日3食取ること」「ミネラルは足りている(これは条件次第だが)」、この3点についてである。)

 蛇足ながら、小生が本書で特に気に入った項目は、一番最後の「心得47 リビングウィルを書いてみよう」です。リビングウィルとは、自分の死の間際にどういう治療を受けたいかを判断能力があるうちに文書化したものをいい、近藤医師は自分の最新リビングウィルを巻末に載せておられます。
 その内容は、「救急車を呼ばない」から始まって、もし病院に担ぎ込まれても「人口呼吸器をつけない」「点滴も何もしない」など、一切の延命治療を拒否する内容になっています。ただ唯一の治療として「もし私が苦痛を感じているようなら、モルヒネなどの、痛みを和らげるケアは、ありがたくお受けします。」とありますが、これはなるほどとうなづけます。
 小生と同年の氏がリビングウィルを既に書いておられますから、小生も、老人となる65歳の誕生日にはこれを書いて自分で持ち、また、家族にも渡しておくことにしようと思っているところです。
(追記)
 リビングウィルについては、近藤医師の著の引用を含めて別途記事「延命治療を受けないためのリビングウィルを書く」を起こしましたので参考になさってください。

(2014.11.4追記)
 別立てでホームページを開設しました。がん対策についてまとめたページは次のとおりです。併せてご覧ください。
  生涯現役をサポート:三宅薬品HP 健康情報 がんのコーナー

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