豪雨の直ぐ後にガラス拭き、とっても楽しくなります。気が滅入っているときの最高の薬です。
ガラス拭きは雨の日に限る、といいます。湿り気を帯び、汚れが取れやすいからです。
昨日の午後、台風崩れの雨雲により久し振りに猛烈な雨が降り、店のガラスにうっすらと水滴が着きました。
ここしばらくガラス拭きをしたことがありません。昨年の12月大掃除以来でしょう。
グッドタイミング!
小止みになったところで、雑巾を持ってきてガラスを拭きます。下の方はたっぷり濡れていますから、雑巾がグッショリとなり、絞っては拭き、絞っては拭きの繰り返し。雑巾を洗う手間が省けます。
こうして、外回りを拭き上げ、内側も拭きます。こちらは時々雑巾を洗わねばなりません。
30分もすれば終了。
ことはついで。自動販売機やゴミ箱も濡れていますから、これも掃除。
何もかもきれいになりました。思わずニッコリ!気分はさわやか、楽しくなります。
心が癒される気がします。
今日のような豪雨のときは、たいていガラス拭きをするのですが、いつも爽快な気分が味わえます。
けっこう掃除が好きな小生ですが、年々手を抜くようになってきました。
20年前に店頭に立つようになったのですが、薬屋の仕事は全くの素人で、当初は薬については何が何だか訳が分かりませんでした。薬のことを覚えようにも、何時間も続けてずっと勉強しようとしても、当時45歳の小生の頭にはとても入りきりません。
そこで、30分勉強して1時間掃除する。そんな繰り返しを毎日していました。
そのとき開業21年で、これまで、店の内外ともに、らしい掃除をしていなかったようなので、小生には、いたるところが汚く感じられたからです。
来る日も来る日も掃除が主たる仕事という繰り返し。しかし、少しずつしかきれいになっていきませんから、ガラス拭きのような爽快感を味わうことはできません。
でも、1か月、2か月、3か月経つと、掃除の前と後では随分と違いが出るのでしょう。
ご来店いただいたお客様が、「きれいなお店になったわねえ。」と褒めてくださいます。
それだけではありませんでした。見知らぬお客様がちょくちょくご来店になったようです。
小生が気が付くはずはありませんが、ベテランのバイトさんが「店長さんが毎日掃除されてお店がきれいになったから、最近新規のお客様が目に付くようになりました。」と言ってくれたのです。
この言葉は、ほんとうれしかったです。薬のことはまだ勉強中で、ほとんど能無しの状態でありながらも、新規のお客様を獲得できたからです。
たかが掃除、されど掃除。ずぶの素人で薬のことが何も分からなくても、ちゃんとお客様を獲得できる。こういうこともあるのだなあ、と新発見、そして、毎日の仕事に充実感を味わうことができるようになったのです。
このことは、先日(8月15日)に投稿した「掃除は人の心を動かす」と同様なことなのですが、駆け出しの新人であっても、『自分にさせてもらえることが何かあるはず。自分にできることを精一杯やらせていただこう。』と、素直な気持ちになって取り組めば、それが大きく評価されるというものです。
そして、新人にとって、ただそれだけのことで評価されたことに大きな喜びを感じ、充実感を味わい、よりいっそうやる気が出てくる、というふうに、いい方にいい方に事が回っていくことになります。
これは、勤務上での掃除にかぎりません。家事やその手伝い、奉仕活動についても言えます。この場合、誰かが自分に対して評価してくれることはまれですが、知らず知らず自分で自分を評価してしまうことになり、心がウキウキしてきます。そして、自分に自信がもてるようになります。
その典型的な例が、トイレ掃除でして、これには小生もはまってしまいました。
(左サイドバーのカテゴリー「心に安らぎ・トイレ掃除」に何本か記事があります。)
何かで気がめいっているとき、何ともならない状態に身を置かされたとき、無心になって掃除をなさってみてください。
豪雨で窓ガラスがしっとり濡れたらガラス拭きが面白いです。
トイレに入ったら、汚れをきれいに取ってやろう。(サンドペーパーが一番)
そうすれば、心のモヤモヤが消え、楽しい気分となり、前向きな考え方ができるようになることでしょう。
皆さんにもおすすめします。騙されたと思ってやってみてください。損はしませんよ。