薬屋のおやじのボヤキ

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高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫。(改訂版)

2019年05月30日 | 高血圧

高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫。(改訂版)
(2015.10.24投稿)
(最新更新 2023.2.19)

 降圧剤の副作用もあってか、このブログで1、2にアクセスが多いのが本稿ですが、追記を何度も行っていますので、たいへん読みずらくなっています。そこで、最近立ち上げたホームページで、「高血圧のコーナー」として編集し直しました。それと同じものをこのブログにも掲載することとします。

高血圧のコーナー
(高血圧に関連する10本ほどのブログ記事を要約したものをここに記すこととします。その詳細についてはブログ「薬屋のおやじのボヤキ」の中のカテゴリー「 高血圧 」などに入れてありますので、お時間がありましたらお読みなさってください。なお、主だったものは各項に参考記事として掲げました。)

● はじめに
 まずは、 原点に立ち返って「血圧」(ただし、上の血圧「収縮期血圧」。以下、単に血圧と記します)というものを考えてみましょう。
 「血圧が低い」ということは、心筋の収縮力が弱くて血流を生み出す力が弱いということになりますし、逆に「血圧が高い」ということは、心筋の収縮力が強くて血流を生み出す力が強い、と言えましょう。
 どちらがいいでしょうか。「血圧が高い」ほうがいいに決まっていますよね。
 なんせ、これによって血流がスムーズになり、全身くまなく血液が巡り、体中の細胞に十分な酸素供給をすることができるからです。
 野口英世の有名な言葉に「人間の病気や体内の痛みは、細胞が酸素欠乏で死んでしまうから起こるものだ」があります。酸素は命なのです。
 (参照:ブログ記事 野口英世の言葉「酸素だ!」 )

 これは一般論ですから、補足します。
 血管に弾力があり、詰まりもないのであれば、血液はスムーズに流れますから、心筋の収縮力は小さなもので済みます。若い人や毎日スポーツを欠かさない中高年の方は、概ねこの傾向にあります。
 逆に、血管の弾力がなくなり、所々で折れ曲がっりたり、詰まりかけたり、といった状態になると、血流にブレーキがかかりますから、全身に十分な血液を流すには、心筋の収縮力を高めるしかありません。
 これは典型的な老化現象で、中高年は避けて通れないところです。
 でも、粗食で毎日運動を欠かさない方は、血管にまだまだ弾力が残っており、詰まりもなく、わりと低い血圧で推移しましょう。
 次に、体質というものがあります。血管の太さが人によって異なったり、働きうる毛細血管の本数に差があったり、その他様々な要因でもって、同じように若くて同じように運動している人でも血圧に差が出てきます。

 こうして、健康な人の血圧は、様々な数値を示すことになり、幾つなら安全とか、危険とかを決めることはできないのです。
 これは、身長が150cmだと鴨居(かもい)に頭が届かなくて安全、180cm超だとオデコをぶつけて危険、ということと同じレベルの問題なのです。 背が高ければ何かと有利な反面、ときには危ないこともあるのでして、血圧もこれと同じで、あとから述べますが、血圧が高いと有利な面がけっこう有るようです。
 従って、特別な場合、例えば超肥満で冠状動脈の血管壁がベトベトになっていて心筋梗塞の危険が高いとか、中高年になって冠状動脈が切れそうな状態にあるとか、そういった血流ストップや血管破裂の恐れが非常に高い場合に、あくまで補助的に血圧を下げる必要が出てくるだけのことでしょう。

● 血圧の基準値の捉え方 
 私が若い頃は、血圧の基準値は「年齢+90」と言われていました。
 これが本来の基準値というものです。
 (参考資料:本来の基準値というものはどうやって定められ、それが年齢階層別にどういう数値になっているのか、それを「 健康診断 本来の基準値 」として表示しましたのでご覧ください。)
 その後1970年代に一律に「160」と定められ、一時(1987年から)高齢者は「180」とされました。ところが、1990年代に入ると、「140から160」がグレーゾーンとされ、2000年代にはグレーゾーンが消えて「140」と改訂されたのです。さらに2014年には、基準値「140」は変わりませんが、「正常高値血圧140未満、適正血圧130未満、至適血圧120未満」とされ、“もっと下げろ”と言わんばかりです。もっとも、後期高齢者は「150」が基準となりましたが、糖尿・尿タンパク陽性の方にあっては「130」と厳しいものです。(この段落:2016.2.18改訂)
 2017年に米国では高血圧の基準値を従来の140から130へ変更しましたが、日本高血圧学会は2019年4月に高血圧治療ガイドライン2019(5年振りに改定)を発表し、基準値そのものは据え置いたものの、一部の数値が変更されました。
 そして、旧ガイドラインで「治療による目標血圧値」と表記されていたものを「降圧目標」に微妙に変えました。“ちゃんと血圧を下げなきゃいかん”というニュアンスが強まったと言えましょう。その数値はというと、成人は旧ガイドラインでは140となっていたものを130に、後期高齢者は旧ガイドラインでは「150(様子を見ながら下げられれば140)」となっていたものを一律140と厳しくしました。(注:糖尿病などの患者は130で変更なし)
 また、旧ガイドラインでは、「家庭血圧」は数値が低めに出るからとして一律「マイナス5」した数値を基準値などの物差しにしていましたが、新ガイドラインでは高い血圧ゾーンについては、「診療室血圧」から「マイナス15~20」というべらぼうに値を変えた「家庭血圧」基準にしました。例えば、「診療室血圧140~159=家庭135~144」、「診療室血圧160~179=家庭145~159」といったぐあです。家庭血圧が150あったら、すぐに医者に飛んで来い、ということになてしまいます。これには恐れ入ります。(この段落:2019.5.30挿入、5.31訂正)
 もっとも、基準値をだんだん厳しくしていくのは国際的なもののようで、先進諸国の生活習慣として過食・運動不足が進み、血管の詰まりによる死亡、後遺症が漸増してきましたから、ある一定の血圧以上の人を「要指導対象」とする必要性がでてきたからです。
 よって、欧米では初診料の保険点数が非常に高いですから、基準値をオーバーした人には医師が懇切丁寧に生活習慣指導を行うだけで、降圧剤を即投薬し、これをずっと飲み続けさせるなどということは決して有り得ません。
 ところが、日本の医療制度は欧米とまるっきり違い、初診料は雀の涙ほどしかありませんから、検査や投薬の保険点数でちまちま稼ぐしかなく、基準値が下がったのはもっけの幸いとばかり、“やれ脳溢血だ、冠状動脈破裂だ、血圧を下げないと死んでしまう!”と患者を脅しまくり、薬を飲ませ続けるのです。
 正確性を欠きますが、世界の降圧剤生産量の5割以上を日本人だけで消費しているとのことですから、クスリ漬けもいいとこです。
 “日本人は他の人種と違って、皆、特異体質であり、降圧剤を飲まなければ生きていけない”とでもいうのでしょうか。
(参考記事) お医者さんにおいしい高血圧患者(その1)<基準値オーバーで即投薬できる日本>

● 血圧の値は往々にして高めを示す 
 健康診断のみならず、ちょっとしたことで医者にかかったときにも医者は保険点数を稼ぐため、必ずといっていいほど血圧測定は付き物になっています。
 血圧が高いと昇進にも悪影響するからと、測定時に緊張して平時よりも20、30高くなったり、どこかが調子悪くて血圧がピーンと上がったりもします。
 そうしたとき、”血圧が高いねえ”と必ず言われることでしょう。
 実は、私は「白衣性高血圧」でして、看護婦さんに測ってもらうときは何てことないのですが、お医者様が直々にお測りくださるときは、緊張してしまって、30アップし、150超になってしまいます。(その対処法は10行ほど下の※)
 このように、往々にして血圧は平時より高めの数値が“公表”されてしまいます。弱ったものですね。
 そして、大きなストレスが掛かると、血圧は100アップが珍しくないものとなります。半世紀以上前の吉田茂首相は、外交交渉で血圧が300になることが度々だったといいます。大病院の真面目な院長も200超はざらだそうです。
 これらは極端な例ですが、どなたでも血圧というものは、ストレスはじめ心が臨戦態勢になれば必ず上がるものなのです。
 加えて、血圧をあまりにも気にしすぎると、家庭で自分で測定するときであっても、ドキドキして20、30高くなってしまいます。
 このように、血圧の値は乱高下しやすいですから、健康診断の時には、最初と、中程と、最後の3回くらい測っていただいて、最低の数値を“公表”値としてほしいものですね。 
 (参考記事)  健康診断の“検査”は“病人”を作り出すだけのもの。特に「血圧」と「コレステロール」が悪質
※(2016.2.25追記)
 ベテランの医師、松本光正氏は次のようにおっしゃっています。
 「血圧計で測る前に、にっこり笑ってみましょう。それだけで心が穏やかになります。高血圧に最も必要なのは、降圧剤ではなく、“くすり”
と笑うことだと、私は長年の経験で感じています。」 (追記ここまで)

● 降圧剤を飲み続けることによる弊害:副作用 
 血圧が150だ、180だ、といって、降圧剤をずっと飲み続ければ、その種類により異なってきますが、必ずや何らかの副作用が現れることでしょう。
 全身くまなく血液を循環させるのに必要となる、その人にとっての適正血圧を降圧剤で無理やり下げるのですから、いいわけがないです。
 直接的に血管や心臓に弊害を及ぼすでしょうし、肝臓や腎臓など他の臓器への影響も懸念されます。何よりも、血流不足が心配され、全身くまなく十分な酸素供給ができなくなる恐れが大きいです。
 ところで、厚生労働省や医師会の見解では「血圧が高いと動脈硬化が進む」と言われていますが、研究者の中には「降圧剤で血圧を下げると、血流が澱んでかえって動脈硬化が進む」とおっしゃる方もみえます。
 真逆の2論があるわけでして、どちらが正しいのか、私も判断しかねるのですが、加齢に伴い動脈硬化が進むのは必然ですし、それが直ちに生命の危険になるものでもないですから、枝葉末節な議論とも言えます。
(参考記事) お医者さんにおいしい高血圧患者(その2)<メタボ検診を導入し、降圧剤投与の悪乗り>

降圧剤弊害に関する2つのコホート研究(2016.3.15追記)
高血圧治療のガイドラインのデータに基づく検証[医療情報学 28(3)125-137]
 この中で、「降圧治療の住民対照研究」(東海大学大櫛陽一ほか)の郡山市におけるコホート研究の調査結果として次のように出ています。
 降圧剤治療を受けた人は受けなかった人に比べ、どの血圧レベルも総死亡率が高くなりますが、収縮期血圧180以上の方は総死亡率の危険度が約5倍(データ使用標本数からして統計的に有意<95%信頼区間の下限は危険度約1.8倍>)と出ています。


②最大血圧値と自立者の割合
 (1980年国民栄養調査対象者の14年間追跡コホート研究データからの解析)
 高齢者の最大血圧値を20mmHgごとにグループ分けし、降圧剤を服用しているか否かで自立者の割合に差があるかどうかを解析したもの。

 
この図から降圧剤でもって自立度が落ちることは明白ですし、最大血圧を120未満に下げると自立度が極端に落ち、これは大きな問題でしょう。
 ところで、降圧剤の有無に関わらず血圧が高いほど自立度が落ちていますが、これは高齢になればなるほど血圧が高くなりますから、年齢と自立度との因果関係が、血圧と自立度との相関関係として現れたにすぎないと考えるべきものです。(追記ここまで)

降圧剤の使用群と非使用群について脳卒中死と心血管死の比較研究(2020.1.16追記)
(2014年EPOCH-JAPAN研究、2013年JPHC研究)
 これについては それでもまだ降圧剤を飲みますか
 を参照ください。(追記ここまで)

 健康で暮らすには血圧はどの程度がいいか
 血圧の大小によって健康状態の善し悪しがどうなるのか、その大規模な疫学調査はいまだ行われていませんが、これは、どうやらその答えが分かっているようでして、厚生労働省はそうした調査には補助金を付けないようです。
 なお、信頼が置ける疫学調査がひとつあります。それは、ヨーロッパ高齢者高血圧研究会によるもので、詳細情報は入手していませんが、「血圧が高いほど死亡率が低い。血圧が180程度までは脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠はない。」という報告があるとのことです。
 ところが、日本においては、脳卒中の発生頻度に限って血圧の大小との関係を中規模的に調査したものがあります。それによると、血圧130台の人に対して、140~150台の人は12%アップ、160台以上の人は43%アップと出ています。信頼度にかなり幅がありますから、多少正確性に欠きますが、血圧が高くなると、どれだけかは脳卒中の発生が増えるのは確かなことでしょう。
 だからといって、血圧を下げて長寿が得られるかとなると、他の臓器(肝臓、腎臓、肺などなど)が弱り、それらでもって短命となることをヨーロッパの報告が示しています。

● 高血圧を喜びましょう 
 ここまで述べてきましたように、平常時の血圧が150とか180とかであれば、何も悲観することはなく、喜ばしいこととして捉えたいものです。
 ある老人ホームでは、入居者に降圧剤を飲むのを止めさせたら、自立度が高まり、総じて健康になり、また、血圧が高い人ほど元気だ、とのことです。
 たしかに前項で述べましたように、血圧が高いと脳卒中になる確率は若干上がるようですが、それ以外の疾患が減れば健康で元気にすごせることになり、生涯現役で長寿を全うできようというものです。そして、後期高齢者ともなると、ボケないようにするためには、何よりも脳血流を十分な状態に保つ必要があり、血圧を上げねばならないのです。
 ちなみに、ピンピンコロリ運動を進めている長野県では、「いつまでもピンピン。95歳で脳血管系障害でコロリと死のう!」が合言葉となっています。
 お医者さんに「あなたは高血圧だ」と指摘されても、「だから健康で元気でいられます。ボケも逃げて行きます!」と言い返す勇気を持ちたいですね。
 生活習慣病改善に関しては、世界最悪の医療制度の日本ですから、「高血圧、即、降圧剤」という詐欺師もどきの話に決して引っかかってはなりません。 

※ 親御さんが医者を信じて降圧剤を飲み続ける
 若い方には「降圧剤はよほどのことがない限り飲んではダメだ」ということがかなり浸透してきているようなのですが、そうした方の親御さんの中には、医者を信じて降圧剤を飲み続けておられ、親を心配して何とか薬を止めさせようと話しかけても、“聞く耳持たん”状態にあり、困っておられるケースがけっこうありそうです。
 そうした相談を複数受けましたので、どれだけお役に立てるか分かりませんが、私からそうした親御さんにお手紙を差し上げるという形式でブログ記事を作りました。次のものです。参考になれば幸いです。
 (参考記事) お母さん、高血圧の薬、お願いだから飲まないで 

● それでも血圧を低くしたい方に 
 高度文明社会においては、絶対的に「飽食と運動不足」に陥ります。その結果が高血圧として現れます。文明度と血圧は比例関係にあると言えましょう。
 ちなみに狩猟採集民の血圧は110です。老いも若きも110です。文明人も粗食して毎日体を動かし続ければ、こうなります。
 少しでもそれに近づけたいと考えるなら、日本人であるなら肉食をうんと減らして野菜中心で腹八分にし、毎日、2、30分の軽いジョギングを日課にすれば血圧が20や30は直ぐに下がることでしょう。ただし、ジョギングを食後直ちに行うと、胃がんの発生頻度が大きく高まりますからご注意を。体に大きな負荷がかかる運動や労働は胃が空っぽのときに限ります。
(参考記事)  ゆっくり走って治す高血圧…

 しかし、ジョギングはとても無理、毎日の散歩もなかなか、という方が多いでしょう。高齢者となった小生とてジョギングは100mが限度です。
 現代人は体をあまり動かしませんから、どうしても末梢血流が悪くなり、つまり毛細血管の血流が不十分になり、毛細血管の弾力が落ちているのです。
 これが血圧を上げる一因となっています。
 毛細血管に働き、毛細血管に弾力をつけ血流を改善してくれるのが銀杏葉エキスです。これは、すぐれものです。特に脳の血流を良くしてくれます。
 当店では、抹消血流障害による頭痛、肩こり、高血圧ほか様々な症状のお客様におすすめし、皆さんに喜ばれています。
(参考記事) こんな方に銀杏葉:高血圧
 (2015.11.10 この段落:挿入、次行:一部修正)

 でも、粗食や運動、銀杏葉エキスの飲用で、短期間に血圧を下げることはできません。
 不条理のこの世の中ですから、メタボ健診で引っかかると何かと不利になり、早急に現行の基準値以下に抑え込まねはならない事情を抱えた方も多いかと存じます。当店では、そうした方も含めて高血圧のお客様におすすめし、皆さんに喜ばれているのが漢方新薬の丹参(たんじん)製剤です。
 これは、即効性があるようですし、毎日1か月飲むと数値が20前後低下することが臨床実験で明らかになっています。
 現在6メーカーほどから発売され、品名は皆違いますが、配合成分・処方量とも全く同じです。(当店の取り扱いはJPS製薬のものです。)
 イスクラ産業 冠元顆粒
 小太郎漢方 環元清血飲
 クラシエ薬品 冠心逐瘀丹
 八ッ目製薬  冠源活血丸
 JPS製薬  冠源活血丸(製造元は八ッ目製薬)
  救心製薬  冠心調血飲 

 ところで、減塩すれば血圧が下げられる(これは真っ赤なウソ)と思って、薄味で我慢なさっておられる方が多いようですが、これはバカげています。
 自分で美味しいと思う程度の塩加減で料理をお楽しみください。無理な減塩は、胃酸の出を悪くしますし、冷え症になるなど健康を害します。
(参考記事) 塩を摂りすぎると高血圧になる?…  
(2016.10.01追記)
 食塩に関連し、血圧を上げる要因として体内のミネラルイオンバランスの崩れがあります。細胞内と細胞外で濃度差を変えて絶妙にバランスを取っているのがナトリウムイオン&カリウムイオン、カルシウムイオン&マグネシウムイオンの組み合わせです。
 一般にカリウムとマグネシウムが不足がちで、それでもって高血圧を呈することがあります。カリウムは野菜、果物、芋に多く含まれていますから毎日欠かさないように食べることです。マグネシウム不足は胚芽米や玄米で概ね解消されますが、サプリメント(カルシウム&マグネシウム、または総合ミネラル剤)で補給されるとよいでしょう。
 肉が好きで野菜を食べない白米食の方は、カリウム、マグネシウム不足となり、血圧が高くなる傾向がありますから、この際食生活を改められることを、生活習慣病全般の観点からもおすすめします。(追記ここまで) 

☆ 注意が必要、急な血圧上昇 
 ほぼ一定の値を示していた血圧が、過剰なストレス負荷などの原因が思い当たらないにもかかわらず、あるときから急に上がり始め、恒常的に3、40なり、それ以上にも上がってしまった、というような事態が発生したときには、何らかの血流阻害が体の中で起きていると考えるべきでしょう。
 こうした場合には、早速に生活習慣を改めるとともに、精密検査を受けられたほうがいいでしょうね。
(2016.12.2追記)
  以上のとおり念のため注意を喚起しましたが、ここ1、2年の間に、小生、女房ともに相次いで血圧が「あるときから急に上がり始め、恒常的に3、40なり、それ以上にも上がってしまった」状態となりました。
 原因を自分なりに探ってみますと、どうやら小生は前立腺肥大、女房は体のむくみ、これが原因して血流阻害が生じ、生体反応として血圧が急激に上がってしまったようです。
 そこで、本元の原因を解消すべく対処しているのですが、これはなかなか難しく、高血圧は放置したままでいます。
 なんせ、正直言って“高血圧は恐れるに足らず”と思っていますから。
 それを念頭に置き、高血圧について別の角度から捉えた記事をこのブログで最近アップしましたので、ご覧になってください。
 高血圧の話はもう終わりにしませんか、そして高血圧の薬を飲むのは止め!

参考にしていただきたサイト
 高血圧に関して、参考になるものを次に掲げましたのでご覧ください。
1931年生まれの経験豊かな方のブログ「お爺ちゃんの万華鏡」に、血圧の本質的な解説が分かりやすくなされています。
  血圧の不思議
▼厚生労働省や医師会などが言っていることは間違っていることを取り上げ、具体的に解説されたサイト。
  武田邦彦(中部大学)
 たくさんの記事があり、その中で「健康と長寿」で検索したものが上のURLです。下の方にある01~04までが「高血圧」に関するものです。他の記事も参考になります。

 「高血圧のコーナー」はここまでです。
 かなりの長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(2016.2.25追記)
 ベテラン医師が長年の経験で、高血圧治療の無意味さや薬害を語っておられます。わりと最近に刊行された本を紹介しておきます。
 松本光正著:高血圧はほっとくのが一番 (講談社+α新書) 新書 2014/4/22
 大櫛陽一著:長生きしたければ高血圧のウソに気づきなさい 単行本 2014/10/21

(2017.9.2 関連記事投稿)
 最近、高血圧の薬を飲むのを止める方が増えてきた感がします

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「六月病」が増えています(三宅薬品・生涯現役新聞N0.292)

2019年05月25日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.292:2019年5月25日発行

表題:「六月病」が増えています

副題:一か月遅れの五月病。新社会人、職場配置で自信喪失

 特効薬は幸せホルモンのセロトニン。朝日を浴びながらリズミカルな運動を。
 健康補助食品なら、高吸収率クルクミン配合の「爽心明(そうしんめい)」がおすすめ。

(表面)↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。裏面も同様です。

 

 (裏面)瓦版のボヤキ

    消費税アップ、はっきりしてちょ

 

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人生100年時代の到来って本当でしょうか

2019年05月14日 | やがて訪れる死に備えて

人生100年時代の到来って本当でしょうか

 政府は、らしい根拠もなく、人生100年時代構想会議を立ち上げ、平成29年12月に中間報告を出し、平成30年6月に「人づくり革命 基本構想」を発表したりしています。
 本当に人生100年時代が到来するのでしょうか。
 平均寿命あるいは高齢者の平均余命の伸び、それが単にこのままずっと続くと仮定すると、そういうことも起こり得ましょうが、しかし、これは机上の空論です。
 この構想が発表される少し前に小生が書いた次の記事
(2017.7.20)平均余命は伸びる?それとも縮む?
(2016.9.19)高齢者の仲間入りをしたら死に方を考えましょうよ
のなかで、そうは寿命が延びないことを書きました。
 つまるところ、高齢者(65歳)となったら、大雑把に言って、
 男であれば、余命はあと20年、85歳まで。90歳であらかた死ぬ。
 女であれば、余命はあと25年、90歳まで。95歳であらかた死ぬ。
といったところ、というものです。

 巷では、昔は早死にして年寄りはどれだけもいなかったと言われますが、案外長生きしているのが実態です。これは、平均寿命と平均余命をごっちゃにしてしまっているからです。平均寿命とは0歳児の平均余命を言い、昔は乳児死亡率が高かったですし、エキリなどの感染症で子供が死ぬことが多く、成人しても肺結核で命を落としますし、妊婦が出産後に亡くなることも多かったです。そうした危機を乗り越えて30歳を過ぎると、そうそう死ぬことはなかったようです。もっとも年寄りとなると、かなり肉体的に無理をしてきており、80歳、90歳と長生きする御仁は確かに少なかったでしょうが。

 そこで、日本人は平均して幾つまで生きられるのか、その期待値を昔から現在まで、0歳児、30歳、50歳、65歳、80歳の平均余命から算出したのが次の表です。
(厚労省:生命表、簡易生命表より、大正年間を飛ばし、概ね20年毎の比較。小数点以下四捨五入)

 日本人の平均的死亡年齢予測の推移
<男>   M24-31年 S10年 S30年 S50年  H7年  H29年
 0歳児     43   47  64   72  76   81
30歳の人  63   64  70   74  78   82
50歳の人  69   69  72   76  79   83
65歳の人  75   75  77   79  82   85
80歳の人  85   84  85   86  87   89

<女>   M24-31年 S10年 S30年 S50年  H7年  H29年
 0歳児     44   50  68   77  83    87
30歳の人  64   67  73   78  84    88
50歳の人  71   72  76   79  84    88
65歳の人  76   77  79   82  86    89
80歳の人  85   85  86   87  89    92 

 この表をよーくご覧になってください。
 最も驚かされるのは、時代が新しくなるにしたがって、どの年代の人であっても死ぬ年齢にほとんど差がなくなることです。おぎゃあと生まれた赤ちゃんと50歳の人を比べると、死ぬ年齢は1、2歳の違いしかないというのが今の日本人の姿なのです。いかに若死にしなくなったかを物語っていますし、これが平均寿命を押し上げている最大の要因です。
 そして、65歳まで生き延びた人は、戦前なら70歳台後半で死に、今は80歳台後半で死ぬ。つまり10年長生きするようになりました。さらに80歳まで生き延びた人は、戦前なら85歳ほどで死に、今は90歳前後で死ぬ。つまり数年(男4年、女7年)だけ長生きするようになりました。
 このように、今と昔を比べると、年齢が高くなるほど、死ぬ年齢の開きが縮まります。これは、人の寿命というものは、どんなに元気な、どんなに質実剛健な人であっても自ずと限界があることを物語っていましょう。
 ところで、問題は、この表では出てきませんが健康寿命がどの程度か、です。
 想像するに、今と昔の差はグーンと縮まりましょう。上表の80歳の人の平均余命を見たとき、明治時代と昭和50年に大差ありません。それが平成時代になってから伸びだしてきています。これは、“生かされている”人が増えてきたことを物語っていましょう。
 今のご時世、いかに寝たきりが多いか。100歳超が7万人になりましたが、そのうち自立生活できている方ははたしてどの程度か。寝たきりなんて欧米には基本的にないですし、昔の日本だってそうでした。残念なことに、今日の日本の医療産業が、そしてその家族が、動けなくなった年寄りを“生かさず殺さず”の状態にして、単に長生きさせているだけのように思われてしかたありません。

 さて、今の日本人は後期高齢者(75歳)前後の年齢になるとバタバタと死んでいきます。間もなく団塊世代人がそうなります。小生はまさに団塊世代ですが、我々は幼少期から青年期までとても健康的な生活をしてきていますから、前の世代そして後の世代に比べてかなり丈夫に育っています。よって、その分平均余命が伸びるかもしれませんが、しかし戦中派よりも生活習慣病を患う期間が長くなってきていますから、余命にブレーキが掛かるかもしれません。加えて、血管系疾患(昔は粗食で血管が破れ、今は飽食で血管が詰まる)が多発し、ピンピンコロリとは逝かず、寝たきりの恐れが高まりましょうから、少なくとも健康寿命は延びないと考えたほうがいいでしょうね。
 冒頭の余命を、団塊世代人が間もなく迎える後期高齢者に置き直して下に記します。
 後期高齢者(75歳)となったら、大雑把に言って、
 男であれば、余命はあと10年、85歳まで。90歳であらかた死ぬ。
 女であれば、余命はあと15年、90歳まで。95歳であらかた死ぬ。

  高齢者諸君、100歳時代なんて来やしない。通常、男なら85歳で死ぬ、女なら90歳で死ぬと心せよ。それまでボケることなく、介護不要の自立生活を全うされたし。
 そのためには、ピンピンコロリと逝く方法を自分なりに編み出すことじゃ。
 下記の関連記事をご覧あれ。

(関連記事)
(2015.6.12)高齢者は死を恐れるなかれ。死はこの世の卒業式みたいなもの
(2014.12.29)「自然死」のすすめ(中村仁一著)読後感想
(2013.9.10)延命治療を受けないためのリビングウィル(死の間際にどんな治療を望むかをあらかじめ示した書)を書く
(2011.12.28)“老いは病”か”病は老い”か? 癌は老化現象であり、“真っ当な死生観”を持ちたいものです 

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近代医学は野戦病院の医学(三宅薬品・生涯現役新聞バックナンバーN0.207)

2019年05月10日 | 当店発刊の生涯現役新聞バックナンバー

 毎月25日に発刊しています当店の「生涯現役新聞」ですが、これをブログアップしたのは2014年陽春号からです。それ以前の新聞についても、このブログ読者の方々に少しでも参考になればと、バックナンバーを基本的に毎月10日頃に投稿することにした次第です。ご愛読いただければ幸いです。

当店(三宅薬品)生涯現役新聞バックナンバーN0.207:2013年4月25日発行
表題:近代医学は野戦病院の医学
副題:外科手術や痛みを止める緊急救命医療に役立つだけです

この新聞は、2012年4月11日に投稿した「近代医学は野戦病院の医学、生活習慣病には無力で害になるだけ」を要約したものです。

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