クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

大切な命

2009-12-25 06:08:19 | ネコ
御子の御降誕を心よりお祝い申し上げます。
今日はクリスマス。我々キリスト教徒にとっては、元旦よりも大きな祝日。昨晩は全世界のキリスト教会でお祝いの礼拝が行われたであろう。家内も勤め先の修道院で午後11時半から催された、ミッドナイトマス=降誕日第1聖餐式に列席したようである。クリスマスは、命の誕生を祝う祭りである。神様から命を授かった事を感謝し祝おう。主はどんなに貧しく、住む家のない幼子をも見捨てず大切に育まれた。その象徴が、馬小屋で生まれたイエス・キリストのお姿である。
以前にも書いたが、僕は幼いクーを最初に抱き上げた瞬間、心底可愛いと思った。その瞬間の心変わりを、「キリスト教では聖霊の働き」と呼ぶ。しかし、直ぐに我に返った僕は大切な事に気付いた。仔猫の面倒を主に見るのは家内であり、家内が喜びを持って引受けてくれなければ、たとえ家に入れても仔猫は不幸になる。クーを一旦車の下に戻し、家に入って家内に仔猫を家に入れたいと家内に相談した。と言うよりも宣言した。家に入れると言う事は、終生このネコの命を守り抜くとの、重大な決意が必要であった。祈りをし、僕は決意したのである。目の前の幼い命を見捨てる訳には行かなかった。シブシブであったであろうが、家内は僕が出勤した後でクーを抱いて家に入れ、写真のソファーの座布団に置いたと言う。一晩中「お家に入れてよ」「お腹が空いたよ、ご飯頂戴」と泣き続けたクーは、体力の限界を過ぎており、直ぐに深い眠りについたと言う。その安らかな寝顔を見た家内も、神の御力で心を変えられ、家族として育てる決心をしたと言い、元気なネコに育つようにと、ジュースのキャラクターネコと同じ、クーと名付けた。
あれから6年。昨夜もクーはココと元気にバトルをし、追い付かれるとココに先制パンチを出して怯ませていたのである。