雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

町内バス旅行と修学旅行

2006-10-30 09:03:37 | 発想$感想
町内のバス旅行「世界文化遺産の旅」で秋の奈良を一日楽しんだ。

世界遺産に指定されている法隆寺、春日大社、東大寺、平城宮跡など、1000年以上も前に建てられた歴史的遺産を観て、あらためて昔の人たちの素晴らしさを実感した。

旧く歴史があるということは、それだけで素晴らしいことである。

沢山のアメリカからのツアー客にも出会ったが、アメリカがどうしても追いつけない歴史の重みが、日本にはあることを誇りに思いたいと、ふと思った。

昼食後、買い物の時間に、案内をして貰った人と雑談を楽しんだ。

「奈良の鹿は1500頭ぐらいいるんですよ。すべて、自然のままです。戦後は食糧難で、減ったときもありました。今は年に何十頭かは交通事故にあったりしますが、このところ1500頭で安定しています。」

修学旅行で沢山の修学旅行生が来ていた。
「最近は、修学旅行が少なくなりました。みんな、海外などに行くようになってね。」
「私は、修学旅行の経験はないんです。」「私もそうです。」「お幾つですか。」「昭和8年生まれです。」

私と一緒である。
小学校6年のときは、昭和20年戦時中で、修学旅行の発想すらなかった。
中学3年のときは、戦後の食糧難のころで、実施できる環境でなかった。
高校のときは、あったのだが、野球部の遠征で参加しなかった。

考えてみると、面白い激動の時代を生きてきたのだと思う。
有史以来、最も変った70年であったのかも知れない。
今の修学旅行に来ている子供たちは、どんな時代を生きるのだろうか。

1300年も変らぬ姿を保っている世界遺産の建物を見ながら、ふとそんなことを思った町内のバス旅行であった。
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