雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

船場吉兆を読み解く

2007-12-10 05:13:39 | 発想$感想
「老舗の信用と茶の心」と題して朝日の編集委員の多賀谷克彦さんが書かれている文章に出てくる言葉を並べてみる。

このほかにいろいろ書かれているのだが、共感した言葉ばかり。

「料理屋とできものは大きいなったらつぶれる」
「料理屋と屏風は広げすぎたら倒れる」

吉兆の創業者故舟木貞一氏の言葉だそうである。
子供たちに語ったそんな言葉とは、反対の状況になってしまったのだろうか。


「バブル後の本業不振から、惣菜の販売を始めた料理店は多い。特に料亭のおせちを百貨店で揃える需要が高まった」
「だが、その場で料理を出す商売と持ち帰り惣菜ビジネスモデルは大きく異なる。そこに先代がこだわった、茶の心はあったか。」

確かに、基本的に全く違う業態の事業であり、異なる事業展開なのである。
新事業を始めるにあたっての、基本コンセプトがないままに、拡大路線に走ってしまった結果が、今回の事件に繋がっている。

「ベールに包まれ、何となく金持ちが行く料理屋では生き残れない」と貞一さんの孫は語っている。
「老舗の信用は、歴史とのれんだけでなく、透明さが必要な時代になっている」

と結んでいる。
流石、確りと纏められている。
分析も文章も非常に参考になった。
コメント
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