雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

札幌でのゴルフ、自分史

2011-12-12 05:23:03 | 自分史

★札幌の2年間、結構ちゃんと仕事もしたと思うが、人生で一番頻繁にゴルフもした期間でもある。

年間ゴルフの回数が50回を超えたのはこの2年間だけなのである。

 

40年間勤めた二輪業界は、日本の企業の中での交際費の比率が極端に少ない業界ではなかろうか?

川崎重工業の他の事業部の交際費の使い方を見てビックリすることも多かった。

私が現役のころは、一般に今よりは交際費については、緩かったし、確かに社内での飲み食いも交際費で落とすことも多かったが、その頻度も行き先も大したことはなかったのである。

ただ、交際費の費目で処理されるデ―ラ―ミーテングなどは何百人もをホテルに集めて行うので一晩で国内でも何千万円、アメリカなどでは億の単位で掛ったりするのだが、所謂日本的な交際費の額はしれていたのである。

 

札幌の新しい会社に行ってビックリした。

まず、タクシーのチケットを1冊渡されたのである。タクシーのチケットなど使ったことはあるが、多くても月に1、2度ぐらいのことであった。

クルマはトヨタ2800ccの4輪駆動の新車を準備してくれていて、自分の足は基本的に大丈夫なのに、タクシーのチケットが1冊も要るのかと思ったが、私だけでなく役員さん達はみんな1冊単位で持っていたようである。

会社で殆どの人が社用車をあてがわれているのだが、それでもタクシーのチケットが要るということは、それだけ夜飲む回数、機会が多いということなのである。それが普通の業界であった。

札幌には有名な歓楽街、『すすきの』があって、いつも賑やかだったが、そこへ通う頻度も毎晩と言うのもそんなに珍しいことでもないようなのである。

更に、ビックリしたのは、定時まで会社にいたら『3時ゴロでどうぞお帰り下さい』と言われたりしたのである。

これにはビックリしたが、このあたりが幾つもの会社の社長をしているオーナー社長は、朝から晩まで同じ会社にずっと居たりはしなかったのかも知れない。

以前の社長さんもそうされていたようである。

会社の社長室も誠に立派であった。

そんなに事務所自体は大きくないのに、社長室の広さは事務所の半分ほども締めていて、役員会など社長室の中で十分できるのである。

 

 

★業界が変われば、或いは自前の会社のトップとは、こんなものかと驚いたものである。

2年間、飲み歩いたりはしなかったが、ゴルフだけは週に3日の割でやっていた。

初めて出た会社の役員会が、朝からのゴルフでスタートしたのである。役員さんとの初顔合わせはゴルフ場だったのである。ゴルフがそこそこ出来たから、役員さんがたも一目置いて頂いたそんな感すらあったのである。

 

ただ、札幌のゴルフのシステムは、非常に上手く出来ていて、毎日ゴルフをしていても大丈夫のようなシステムなのである。

札幌は支店長文化が発達した町である。国の出先の開発局などもあって、まだ当時はそのあたりとのゴルフも、すすきの接待も大ぴらな時代であった。

北海道のゴルフは、本土と違って朝スタートすると18ホール回ってしまうアメリカスタイルである。従って12時ごろまで上がると風呂など入らずに直ぐパ―ティー、まちに近いゴルフ場が多いから2時ごろには出社できるのである。

だから、毎日ゴルフをしていても支店に戻って決裁印などは大丈夫なのである。

企業や団体がメンバーのゴルフ会が幾つも形成されていて、その会には年会費の名目で会費が、例えば3万から5万円が納入されている。

そして会員企業主催のゴルフコンペが次々に開催されるのだが、主催者はゴルフ場のセットとと案内だけで、参加者はプレーフィーは全て自己、自社負担、ただ商品代はゴルフ会に支払われた年会費でそこそこ賄われるようである。だから参加しないと年会費を払う意味がないのである。

そんなゴルフコンペが週に何度もあるので、それに出席していたら年間50回を超えてしまうのである。そして賞品は商品券の場合も多いので、ゴルフで遊ばせて貰って小遣いを貰っているようなものである。

11月から3月まで冬の間は、そのゴルフも出来ないので、4月から10月のシーズン中のゴルフに懸ける意気込みはとても本土とは比べ物にならない熱っぽさなのである。

★この写真は、樽前カントリー、背景の山が樽前山である。

川崎重工業系列のゴルフ場で、当然メンバーになっていたし、よくプレーをさせて頂いた。

OBをするのが難しいほど広い、且つ長い。

 

北海道の芝は独特で柔らかいから、ボールが沈んでしまう。リプレースしてもボールが浮いた形には決してならない。

アイアンはきっちり打ち込む本来のスイングでないとボールは上がらない。だからかも知れぬが北海道の方は総じてゴルフは上手い。

コンペの成績表もグロスが3ケタが殆ど居なくて、2桁ばかりが殆どなのである。

当時はまだ、80台が普通で、たまには70台も出るゴルフだったから、結構賞品も頂いて、いい思いをさせて頂いたものである。

 

冬は、コースには出られないので、みんな練習場に通う。練習場はどこも満員だった。

練習ばかりではオモシロくないと、遠征ゴルフの計画が組まれる。本土に行くよりはグワム辺りの方が安上りとの理由で、グワムへのゴルフ旅行にも連れて行って貰った。

そんな計画は、社長決裁ではなくて、当然のように計画され、当然のように行われるのである。

そんな協働関係が、上手く業界の間で出来あがっている北海道であった。

 

★国の管轄でも、北海道と沖縄だけが特別である。

北海道の開発局とは建機業界は密接に関係がある。

各社当然のように、開発局からの『天下りの方』が来ておられる。

今は、どうなっているのか知らないが、

二輪業界でも自動車学校の中枢には警察から必ず人が入っている。

仕事をせずにタダ大金を貰っている高級官僚の天下りはともかく、私が知っているレベルの方たちは、やはりそこに居て頂くと、日常の仕事がスムースなのは間違いない。

 

北海道川重建機にも、そんな方が一人おられた。その辺の話は次回に。

 

 

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