気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

朝日に映える海 ウミスズメ

2021年07月31日 | ウミスズメ

五年前の盛夏の頃 地域の漁港にウミスズメがやってきました。
私の地域では珍鳥なので 連日多くのCMさんが詰めかけました。

ゆっくり落ち着いてウミスズメを見たり撮ったりしたくて
うんと早起きして 日の出前に港に向けて車を走らせました。
防波堤の上からくまなく探すと 波間に一羽のウミスズメが見つかりました。
昇る朝日が海面に溶けこんで 幻想的な光の模様を浮かび上がらせました。

ウミスズメとともに いまでも私の心に残る神秘的な海の色です。













あの夏 私が確認したウミスズメは4羽

ウミスズメ・フィーバーも冷めCMさんもいなくなったころ 浜辺で一羽のウミスズメを見つけました。


仲間とはぐれたのか 上の写真の4羽とは別の個体なのか?
疲れているように見えたウミスズメ 



波打ち際は歩く人が多いので 踏まれないよう波止近くに誘導することに
追い立てるような形になり少々気の毒でしたが 
人目につきにくい所で羽をパタパタさせた後 砂にお腹をつけて体を温めているように見えました。

それ以来 ウミスズメを見ることはありませんでした。

ウミスズメ(海雀)Ancient Murrelet 全長約25㎝
チドリ目ウミスズメ科ウミスズメ属 


今年の6月始め 地域の別の港にウミスズメが一羽入り話題となりました。
知人からありがたい情報を頂いたのですが 私は見ることが叶わず。
代わりに思い出のウミスズメと朝日を映した海の写真を探して見返しています。
最後の二枚は当時は未掲載の写真です。
(2016年夏撮影)

◆ウミスズメ~鳴き声 youtubeより
https://www.youtube.com/watch?v=yCTubtnd5F4


最後まで見ていただきありがとうございました。


コメント (10)
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早朝のウミスズメ

2016年08月09日 | ウミスズメ
早朝、誰もいない波止に座って撮影しました。
朝陽が順光になってウミスズメの目が写せました。


海水は澄んでいて、手指くらいの小魚がたくさん泳ぐのが見えました。


朝陽が差しこむ海面は、なんとも不思議な色彩でした


波が揺れるたびに海に映る光の模様が変わります。


なんだかもう「朝陽に光る海」+ウミスズメおまけ、という雰囲気・・・。


このウミスズメたちを捕獲?保護?という話も出ているそうですが、
こんな光景を観ると、大自然の一部である野鳥に人間が安易に介入していいのだろうか…と思います。。


主役復活。


朝陽を浴びて薄赤く見えます。









人が少ないと、ウミスズメも人間を見ているように感じます。

ウミスズメ(海雀)







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真夏の珍客ウミスズメ~2

2016年08月04日 | ウミスズメ
ウミスズメの目がなかなか写しだせません。


薄いピンク色に見えるのはアイリング?


時々、水に顔の先を入れて海中を覗きこんでいますが、潜りません。


よく見ると足ヒレをゆっくり動かしているのが見えます。


白くて丸いお尻も可愛いですね。


ゆったり羽の手入れをして、くつろぐウミスズメたち。


小さな薄いピンク色のクチバシを開いています。


ヒレを閉じた足を持ち上げています。小さな足ですね。


この角度から見ると翼もそれなりに大きいですね。
潜水して泳ぐときは、主にこの翼を使うようです。海の中を飛ぶように泳ぐのでしょうか?


お腹を大きく膨らませてパタパタ羽ばたき。


ウミスズメはあまり飛ぶのは得意でないらしく、海面近くを低く飛ぶことが多いそうです。


羽の状態を見ると、やはり換羽期なのかもしれませんね?


パタパタ羽ばたく姿を何度も見せてくれました。


手前の一羽、わずかに目が写っています。

ウミスズメ(海雀)

光の加減はほとんど考えずに、ウミスズメの色々な姿を夢中でカメラに収めていましたが、
揺れる波間や海面の撮影は、かなり難しいのだと画像を確認して痛感しました。






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真夏の珍客ウミスズメ~1

2016年08月03日 | ウミスズメ
真夏の関西にやってきたウミスズメ。思いがけず長逗留してくれました。


読者登録している方から6羽いるらしいと教えて頂きましたが、この日は4羽の姿を見られました。


波の穏やかな湾内をぷかぷか気ままに泳いでいました。


ウミスズメの行列。一列になって泳ぎます。


勢いよく羽をパタパタ。


体の割には小さな翼ですね。




別の一羽も羽ばたきを披露。


丸いお腹がかわいらしいです。


翼の羽がまばらなようにも見えます。換羽期のせいもあるのでしょうか?




片方の翼だけをあげて、まるで手を振っているようでした。

ウミスズメ(海雀)

波間を漂うウミスズメ
http://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/e01ab57d685d7bc45901b1125a153c42



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波間を漂うウミスズメ

2016年07月22日 | ウミスズメ
先週、冬鳥のウミスズメが真夏の神戸の港に泳いできたと話題を呼んでいました。


ふだんは洋上を泳ぐことの多いウミスズメが、こうして岸の近くまでやってくるのは珍しいようです。


大きな台風の時など、港に避難した珍鳥が観察されるケースもあるそうですが、このウミスズメはどうしたのでしょうか。


最初に見つけた時は、岸から離れた海面を漂うように泳いでいました。

ウミネコの体長は46㎝ほど。ウミスズメは25㎝ほどですが、ウミネコの半分以下の大きさに見えました。
近くの別の港にウミスズメが入っているという情報を知らなければ、存在に気づかなかったと思います。


出港していく漁船の波を上手に乗り越えて泳いでいるウミスズメ。
遠目には海の藻屑のように小さな鳥ですが、泳ぎは達者なのだと実感できました。

別の日に再び港を訪ねると、私のカメラとレンズでも写せるほど岸の近くに泳いできました。
暑さに弱いので両日とも短時間で発見&撮影できたのは幸運でした(^^)


『日本の野鳥650』(平凡社)によると…
ウミスズメ ~チドリ目 ウミスズメ科
北海道天売島、友知島、ハボマイモシリトウで少数が繁殖し、冬は全国の海上で見られる。九州以南では少ない。
雌雄同色。夏羽は頭部から喉が黒く、眼の上から後方に白い飾り羽がある。
上面は灰褐色で、上背は黒く、白色の細い班羽がある。体下面と下雨覆は白い。
嘴は太めで、淡いピンク色。足は青白色。…


いままでウミスズメと縁がなく、野鳥図鑑のウミスズメ科の項目を熱心に読んだことはありませんでしたが、
実際にこの目で近くから観察できたことで、ウミスズメに対する親しみと興味が湧いてきました。

天売島の魅力を発信するウェッブサイト=TEURI Island
では天売島に暮らすウミスズメたちの様子が紹介されています。
http://www.teuri.jp/seabird/umisuzume.html
「天売島では海岸線から数百メートルの沿岸で見られることが多い」そうです。

ウミスズメやウミガラスなど天売島で繁殖する8種類の海鳥の情報も紹介されています。
http://www.teuri.jp/seabird/index.html

さらに天売島は、日本海側の離島を結ぶ野鳥の渡りのコースにあるためこれまでに274種が観察されている野鳥の島とのこと。
渡りの季節に訪れてみたい憧れの島のひとつですね。
http://www.teuri.jp/nature.html

ざっと調べてみましたが、今の時季、神戸の海水温は26℃前後。
天売島のある北海道留萌地方の海水温は18~19℃でした。
どんな理由から冬鳥のウミスズメが夏の盛りに神戸の港に身を寄せたのか、理由は定かではありませんが、
数日間、港で羽を休めたウミスズメたちが、無事に大海原で生き抜いてくれることを願っています。

いつか海面近くを元気に飛翔するウミスズメの姿を見たいものです。


ウミスズメ(海雀)
コメント (7)
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