気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

スズメ 傍らでゆったり

2021年08月30日 | スズメ

8月も終盤ですが厳しい残暑が続きます。
晴れているのに室内の湿度は80%近い、蒸し暑い日本の夏です。
久々に二時間弱の探鳥。 松林の木陰のベンチで休憩していると一羽のスズメが飛んできました。

最初は食べ物が欲しくて寄ってくるのだと思っていましたが与えるものがありません。
すぐに諦めて飛び去るだろうと眺めていましたが、一向にベンチの周りから離れず。
羽や足先の手入れをしたり 気持ち良さそうに目を閉じることもしばしば。














足指は太くたくましく それなりの年を重ねたスズメのように見えました。






あまりの可愛さに「連れて帰りたくなる」「このスズメを観られただけでも来たかいがあった」と同行した主人。
ゆったりおっとりした動きに、どこか具合でも悪いのではないか?と心配になるほどでした。
15分ほど経った頃、スズメは何事もなかったようにパッと勢いよく飛び立って一直線に飛び去っていきました。

人間の近くなら天敵も襲ってこない、安心して休息できる、と知恵のある老練なスズメだったのかもしれません。


スズメ(雀)Tree Sparrow 全長約15㎝
スズメ目スズメ科スズメ属


最後まで見ていただきありがとうございました。

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いろいろなスイレン睡蓮

2021年08月29日 | 花や昆虫 2020~

神戸どうぶつ王国の「ウォーターリリーズ」には100種類ものスイレンが育成されています。

温室内の巨大なプールには冬でも色鮮やかなスイレンの花々が咲き乱れています。

花もさることながら さまざまな形や大きの葉の美しさもに目をひかれます。

















パラグアイオオオニバス





花の直径は25㎝ほど
1日目は白色ですが、2日目は薄いピンク色に変わっていくそうです。


「ウォーターリリーズ」は新エリア「ハシビロコウ生態園 Big bill(ビッグビル)」に隣接しています。
ハシビロコウに会いに行った際には ぜひスイレンの花も鑑賞したいものです。


たまたま買ったヨーグルトの内蓋に「ロータス効果」が応用されていました。

食べる前に容器を逆さまにしてから開封したのですが 
 蓋の内側にヨーグルトは着いていません。

ハスの葉の表面には数ミクロン単位の微小な凸凹があって
表面に汚れがつかないよう超撥水する自浄性があるそうです。
この「ロータス効果」はさまざまな工業技術に応用されています。

今日の主役はスイレン(睡蓮)でした。
ハス(蓮)と混同しないように違いを解説しているサイトのご紹介です。

◆「睡蓮」と「蓮」の違いを一瞬で区別  (言葉のちょっと困ったを解決する情報サイト)
https://99bako.com/706.html


最後まで見ていただきありがとうございました。
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クロエリセイタカシギ 至近距離

2021年08月28日 | 動物園や花鳥園

今回の主役は、クロエリセイタカシギ(黒襟背高鷸)です。

細長いピンク色の足 白と黒の洗練された姿から
水辺の貴婦人・貴公子とも呼ばれる人気の高い鳥です。

クロエリセイタカシギは北米や南米が原産地 日本でも見られる野生のセイタカシギの亜種。
どうぶつ王国では繁殖もしているので、日本生まれの個体が大半のようです。
セイタカシギより頭から首~背中にかけて黒い羽が多いのが特徴です。




野生のセイタカシギにとって人間は気を許せない天敵の一つですが
どうぶつ王国では「客人」「隣人」と言ったところでしょうか。
至近距離からくつろいだ姿や表情を見せてくれます。







みんな一本足 のんびり過ごす群 
野生ではめったにお目にかかれない光景です。









このエリアでは クロエリセイタカシギの飛翔姿も観ることができます。




クロエリセイタカシギ(黒襟背高鷸)Black-necked Stilt 全長約35cm
チドリ目 セイタカシギ科セイタカシギ属 


クロエリセイタカシギは、日本にいないのか…と思いきや、
2001年頃、奈良で個人が飼育していたクロエリセイタカシギが意図的に100羽近く放鳥され、
その後も近畿各地で確認されているそうです。
在来のセイタカシギとの交雑が懸念され、要注意外来生物に指定されています。


最後まで見ていただきありがとうございました。

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世界一醜い鳥?怪鳥・ハゲコウ

2021年08月27日 | 動物園や花鳥園

今回の主役はアフリカハゲコウ (阿弗利加禿鸛)

醜怪な外見 死骸にむらがり腐肉をむさぼる姿から「世界一醜い鳥」と言われています。

しかし、その実態は、生態系のお掃除屋さん的な重要な役割をになっています。




撮影した日は小春日和 アフリカハゲコウは藁のベッドの上に丸くなって
のんびり ひなたぼっこ を楽しんでいました。

ぽかぽか お日様にあたためられて ぬくぬく



あまりの気持ち良さに うとうと まどろんでいるようでした。



第一印象では不気味さが先立ちますが
よくよく見ると なかなか愛嬌のある顔をしています。

上等な灰色のケープをすっぽりかぶったお婆ちゃんのようでした。




↓ 下の写真のアフリカハゲコウ 
喉元の状態をおぼえておいてくださいね。


↓ 上の写真では白く小さかった喉元が袋状に膨らんで紅色になっています。





↓ のど袋が長く垂れ下がりさらに赤みを帯びています。繁殖期の特徴のひとつだそうです。
 恥ずかしがって前を向いてくれませんでした。



アフリカハゲコウはコウノトリの仲間。
クチバシをカタカタ鳴らしながら頭を上げ下げするクラッタリングと呼ばれるディスプレイするそうです。


アフリカハゲコウ(阿弗利加禿鸛) Marabou stork 全長約120cm
コウノトリ目 コウノトリ科


サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に分布
肉食獣が食べ残した死骸を食べるアフリカのお掃除屋の一種。
自ら魚やカエル、ヘビ、ネズミなどの小動物を獲ることもあるそうです。


アフリカハゲコウのように死肉や腐肉を主食にする動物は「スカベンジャー」と呼ばれます。
BBCアースやワイルドライフなどの番組でスカベンジャーたちの食事シーンを観ることがあります。
動物の亡骸は毛皮に覆われているので 鳥たちは裂け目に頭を突っ込むようにして腐りかけた肉を食べていました。
その際、羽毛が生えていると血や肉がこびりついたりして、不衛生になってしまいます。
そこで、羽毛なくすことによって細菌の繁殖を防ぎ、頭皮に直接日光をあてて殺菌しているそうです。
前回登場した アフリカクロトキの禿げ頭にも 同じような理由があるのでしょう。




◆参考:三重県大内山動物園
http://www.oouchiyama-zoo.com/animals/6687/

◆ハゲワシ “嫌われ者”の正体
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/magazine/16/122100004/122100003/


最後まで見ていただきありがとうございました。


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アフリカの禿げトキ? 

2021年08月26日 | 動物園や花鳥園

今回の主役はアフリカ大陸に棲むアフリカクロトキです。

頭部は羽が生えておらず黒い皮膚が裸出しています。
ハゲタカならぬハゲトキです。

アフリカクロトキはアフリカ大陸のサハラ砂漠より南に分布
さまざまな生息環境に適応できるたくましい鳥のようです。




水辺や水辺近くのサバンナ、湿原だけでなく農地や都市近郊のゴミ捨て場にまで姿を見せるそうです。
主食はバッタなどの昆虫類、ほかに甲殻類や魚類・両生類・爬虫類なども食べるとのこと。
人間の出したゴミ類や肉食動物などの食べ残しや死肉なども食べるそうです。
禿げ頭だけでなく、食性もハゲタカやハゲワシに似通っているのですね。



死肉を食べると聞くと、汚い環境でも平気なのかと思ってしまいますが
鳥はやはりきれい好き。 環境さえ整えばキレイな水を浴びて清潔を保ちます。






頭に白い部分が残る真ん中の一羽は幼鳥です。


画像検索してみたところ、ヒナの頃には頭部も羽毛におおわれているようです。
成長するにしたがって だんだんと頭部が裸出していくのでしょう。
その一方で、バンのようにヒナの頃に禿げ頭の鳥もいるのは、なんとも不思議で面白いことです。

こちらの二羽もごま塩頭。

ヒナは見たことがないのですが、どうやら神戸どうぶつ王国でも繁殖しているようですね?


気になるのはこの一羽
アフリカクロトキは足も黒い、とあちこちに記載されていますが
この写真の個体の足は ピンク色を帯びています。

腰や尾からのびる飾り羽も豊かになって、光の加減で青みを帯びて見えました。
ひょっとして、これが繁殖羽なのでしょうか??

アフリカクロトキは、繁殖のため季節的な渡りを行うそうです。
雨季には北方地方に移動し、乾季になると赤道に近くに戻ってくるとのこと。
アフリカ大陸の雨季と乾季、日本ではいつ頃にあたるのでしょうか??


アフリカクロトキ(阿弗利加黒鴇 )Sacred ibis 全長約80㎝
ペリカン目トキ科クロトキ属

Sacredは神聖な、神の使いという意味。
古代はエジプトにも生息していて神聖な鳥としてあがめられていたことが出土品からわかっているそうです。


厳しい暑さがぶり返してまたまた熱中症警戒アラートが発令されました。
デルタ株の新規感染者数も増加の一途。 
緊急事態宣言に慣れてしまった人も多いそうですが、
我が家は、これまでで一番不安と脅威を感じて気を引き締めています。
もうしばらく どうぶつ王国の鳥たちが続きます。


最後まで見ていただきありがとうございました。

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朱いトキ 白いトキ

2021年08月25日 | 動物園や花鳥園

今回登場するのは ショウジョウトキ(猩々朱鷺) 名前のとおり鮮やかな朱赤色!

前回紹介した「鳥の箱舟」にも写真が載っています。
英名はScarlet lbis Scarlet は「深紅」という意味があります。

その美しさからショウジョウトキはトリニダード・トバゴの国鳥・国章にもなっています。
(記事の最後に国章を貼りました。)









ヒナは褐色の羽毛におおわれています。約2年で成鳥となるそうです。


どうぶつ王国でも樹上に営巣しているのを見たことがあります。
幼鳥がいるところを見ると、繁殖しているようですね。


羽毛が薄紅色 大人になる前のショウジョウトキでしょうか?
でも、目が青く見えますね? シロトキとの交雑個体の可能性もありそうです。

ショウジョウトキ(猩々朱鷺) Scarlet lbis 全長約60cm
ペリカン目トキ科シロトキ属


続いてシロトキ(白朱鷺)の登場です。
ショウジョウトキと同じエリアに暮らしています。


大きさもシルエットもショウジョウトキにそっくり。
とても近い種類と言われ一部には同種とする考えもあるそうです。





シロトキもショウジョウトキも北アメリカ南部から南アメリカ北部にかけて分布。
海岸や川岸のマングローブ林に生息し、共にコロニー(集団繁殖地)を形成して繁殖し、雄雌が協力して抱卵、育雛します。


シロトキ(白朱鷺) American White Ibis 全長約60cm
ペリカン目トキ科シロトキ属


ショウジョウトキはトリニダード・トバゴの国章にもなっています。

二羽の大きな鳥はスカーレット・アイビス(左)とコクリコ(右) 
中央には二羽のハチドリがあしらわれたデザインです。


最後まで見ていただきありがとうございました。


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『鳥の箱舟』絶滅から鳥を守るプロジェクト

2021年08月24日 | 鳥の本など紹介

「この本に登場する鳥たちが生き残れるかどうかは、私たちしだいだ。
それにはフォトアークのような単純明快な形で、貴重な生き物を紹介することが大切だ。
彼らを救うにはまず存在を知ってもらわなくてはならない。」 ジョエル・サートレイ


写真家のジョエル・サートレイ さんは、生物と生息環境を救うために、
フォト・アーク(写真版ノアの箱舟)プロジェクトを開設。
動物園にいる希少種や普通種、野生動物の保護センターにいる動物、
民間コレクターのおかげで絶滅を免れた動物など 人間に保護されている動物の姿を
世界各地を訪ねて「動物の箱舟」として撮影しているそうです。

今回紹介する『鳥の箱舟』は、サートレイさん自身も強い思い入れがある鳥たちが主役です。
姿かたちも色も多種多様な鳥たちの写真約350枚、280種以上を収録。
世界各地の珍しい鳥、美しい鳥、変わった鳥、日本でも見られる鳥など、
おなじみの鳥からまだ知られていない鳥たちまで数多く紹介されています。



鳥たちの正面顔やクチバシ 足などのパーツが黒と白の背景に鮮やかに写し出されています。




神戸どうぶつ王国に飼育されているクビワコガモやハシビロコウも掲載されています。




『鳥の箱舟』で文章を担当したノア・ストリッカー さんの「はじめに」に記された内容は
野鳥撮影や動物園の鳥たちの観察、小鳥の飼育を通して私が感じた思いと重なる言葉が多く
読み返すたびに共感が深まります。


「鳥をクローズアップで見ると、人間にしかないと思っていた特徴
   ~表情、気分、個性~がちゃんとあることに気付く。
そんな解釈はただの擬人化で…(中略)…動物たちに勝手な考えを投影しているだけかもしれない。
けれども鳥は明らかに、人間に近い感情を出している。
それを否定するのは、人間にはできても動物には無理という先入観だ。
どうかこの本に出てくる鳥たちの感情を、思う存分読みとってほしい。」ノア・ストリッカー







※本書の売り上げの一部(1冊あたり30円)が PHOTO ARKプロジェクトに寄付されています。


PHOTO ARK 鳥の箱舟  絶滅から動物を守る撮影プロジェクト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/18/041900007/

最後まで見ていただきありがとうございました。



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ハシビロコウ 百面相 続

2021年08月23日 | 動物園や花鳥園

神戸のハシビロコウ 百面相の続きです

今回もいろんな表情やポーズを楽しんでいただければ幸いです。

まるでご機嫌で手を振ってくれたような気がした瞬間でした。


カイカイ~大きな顔をカキカキ



クチバシの裏もカキカキ


間違えて目を突かないよう瞬膜を閉じています。


三本指で ピースサイン? 決まった!




チャームポイントの冠羽  クローズアップ!



右見て 左見て
横顔も決まってる!







しばし目を閉じて ウトウト


多くの野生動物にとって睡眠中は捕食者(天敵)に狙われやすい危険な時間帯。
生き残るため 左右の大脳半球が片方ずつ交代で眠る「半球睡眠」という機能を身に着けています。
人間のように周囲の状況が全く認識できなくなる「全球睡眠」とは違って、
大脳皮質の半分は起きている状態なので周囲に注意を払いながら眠ることができるそうです。
飼育されている動物は半球睡眠が減ると言われていますが、時々、その片鱗を見ることができます。


スサーー 眠気覚ましに翼のストレッチ


藁のベッドの上で日光浴


気持ちよさそう どことなく微笑んでいるように見えますね。





お気に入りのポイントから池を眺めます。


対岸の左手奥に水道が。手洗い用の薬液が常備されています。
コロナ禍まえですが、鳥と人間 双方を感染から守るため入室退室の際、手洗いが推奨されていました。


ハシビロコウ  Shoebill  体長110cm~140cm  体重4~7kg
ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属


◆神戸どうぶつ王国 ハシビロコウ
https://www.kobe-oukoku.com/friend/detail/301/

◆日本初、ハシビロコウの繁殖めざす「神戸どうぶつ王国」
https://www.youtube.com/watch?v=cF7bD2Jvmwo


2021年、ハシビロコウの国内飼育施設としては最大級の広さを誇る新エリア、ハシビロコウ生態園「Big bill」が完成しました。
今回の写真は、「Big bill」オープン以前の数年間に渡って撮りためたものです。

最後まで見ていただきありがとうございました。

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ハシビロコウ 百面相

2021年08月22日 | 動物園や花鳥園

ハシビロコウは、アフリカ中央部 南スーダンからザンビアにかけての湿地に分布しています。
開発や環境悪化により生息地では数も減り 生息数は5000~8000羽といわれ絶滅危惧種に指定されています。

2021年6月時点で、世界の動物園などでの飼育数は40~50羽、そのうち13羽・約3割が日本の動物園で飼育されています。
「動かない鳥」「表情のない鳥」と言われるハシビロコウですが、飼育下ではいろいろな表情を見せてくれます。


大きなくちばし、寝ぐせのような冠羽がチャームポイント!
ハシビロガモの後頭部 じっくりご覧ください。

羽毛というより毛並みのような質感です。




ご機嫌で ホテイアオイをくわえていると思ったら・・・
おお!! 突然!勢いよく顔を洗い始めました!



バシャバシャバシャバシャ 大迫力の洗顔?です





ペリカンたちの近くの岸辺で翼をひろげて
ぶるん!ぐるん!と大きな頭部を振って水切りです。


クチバシの裏側、太くて立派な首元が見えました。



もう一度 ユニークな頭部を後ろからじっくり拝見



さらにクローズアップ
寝ぐせみたいでユニークは冠羽ですね。


最後はド迫力の正面顔で決めてくれました。

カフェでは小さなハシビロコウに会えました。

記念に家に連れて帰りました。今でも時々、取り出して眺めています。

2018年6月撮影 神戸どうぶつ王国

ハシビロコウ  Shoebill  体長110cm~140cm  体重4~7kg
ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属

ハシビロコウの寿命は30~40年ほどと考えられています。
2020年8月6日、世界でも最長寿といわれていた「伊豆シャボテン動物公園」の「ビル」が永眠しました。
1981年、日本で初めてハシビロコウを展示したのが「伊豆シャボテン動物公園」でした。
そのときの1羽が「ビル」だったそうです。(来日したのは1973年で、進化生物学研究所で飼育されていた)
「ビル」は「伊豆シャボテン動物公園」へ来て40年近く、長寿記録を更新し続けていました。
2020年8月6日、「虹の橋」を渡って旅立ちました。 推定年齢50歳以上の大往生でした。


◆ハシビロコウに会える動物園は6つ!全国13羽の名前や性格は?  るるぶ kids
https://kids.rurubu.jp/article/16877/


8月21日夜の時点で 全国の新規感染3日連続で2万5000人超、重症者1888人
兵庫県でも新たに1025人が新型コロナウイルスに感染したと発表されました。

一日も早く平和な日常が戻って 笑顔で動物園を訪ね歩けますように!


みなさまもどうぞお体にお気をつけてお過ごしください。
最後まで見ていただきありがとうございました。


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熱帯の鴨!クビワコガモ

2021年08月21日 | 動物園や花鳥園

「カモ」は 冬鳥で寒い地域を好むようなイメージですが、
今回登場するクビワコガモ(首輪小鴨)は 熱帯に暮らすカモです。

ボリビア南部、パラグアイ、南西ブラジルなど南米の熱帯雨林に生息。
日本に渡ってくることはないので、日本の野鳥図鑑には載っていません。
オスは他のカモ類と違って一年を通して同じ羽色だそうです。
ひょっとして 繁殖も一年中可能なのでしょうか?気になるところです?




↑↓ メスのクビワコガモ




↓ オスのクビワコガモ






頭頂から後頚部、さらに首元まで続く黒い帯状の模様はオスの特徴



黒く鋭い爪、後趾(後ろの指)が見えるでしょうか。

発達した後趾と先の尖った爪 じょうずに木の枝に止まることができるそうです。
熱帯雨林での暮らしに適応しているのですね。



メスのクビワコガモ 後にアカツクシガモ 右手にツクシガモが写っています。
全体を入れれば、もっと大きさの違いが分かったのですが、次回の課題です(^^♪



クビワコガモ(首輪小鴨) Ringed Teal 体長約30cm  体重約200g
カモ目カモ科クビワコガモ属

体長約30cm  体重約200g 世界の鴨の仲間でも最小クラス。
日本で越冬するおなじみのコガモの体長は約38cm
クビワコガモはさらに小型で大人の手のひらに乗るほどだそうです。


▼那須どうぶつ王国 では、クビワコガモの雛も誕生しているそうです。2018年7月21日撮影
https://www.youtube.com/watch?v=NcE2GjaPmIo
灰色の羽毛でふわふわのヒナたち!いつか神戸でも見られる日が来るでしょうか。


最後まで見ていただきありがとうございました。
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アカツクシガモ・ツクシガモ

2021年08月20日 | 動物園や花鳥園

今回もどうぶつ王国に暮らすカモの仲間の登場です。
アカツクシガモ(赤筑紫鴨) 名前のとおり美しい赤茶色の羽が目立ちます。

雌雄ほぼ同色ですが、メスの方が頭部が白っぽく、繁殖期のオスは頸部に黒い首輪状の模様が入ります。
↑↓ 上下のカモには首にぐるっと黒い輪が見えますね。
繁殖期の1月に撮影しました。







頭部が鮮やかに白いメス。ちょうどいい写真が撮れました。









この写真のアカツクシガモは頭部も茶色っぽいですね。
7月の非繁殖期に撮ったので、黒い首輪模様はありませんが、オスと思われます。



他のカモに比べ水域への依存度が低く、草原や高原、山岳地帯にもみられるとのこと。
またカモの仲間には珍しく、オスとメスは生涯ペアになると考えられているそうです。
繁殖の場所や夫婦形態など ガンやハクチョウ類に近いようですね?

ユーラシア大陸中部で繁殖し、冬季は北アフリカや中国、朝鮮半島南部へ渡ります。
稀な冬鳥として日本に渡来し越冬記録もあるそうですが、国内でもなかなか遠征できない私には、
どうぶつ王国で一年を通してアカツクシガモを観られるのはとてもありがたいです。

アカツクシガモ(赤筑紫鴨) Ruddy Shelduck 全長約60cm 体重 約1kg
カモ目カモ科ツクシガモ属



続いて近縁の仲間 ツクシガモ(筑紫鴨)の登場です。
冬季に有明海などの九州北部の干潟に定期的に飛来、和名の由来にもなっています。
他の地域では稀な 冬鳥とのことですが、私の地域では数年ごとに数羽が飛来します。








ツクシガモ(筑紫鴨) Common Shelduck 全長約60cm 体重 約1kg
カモ目カモ科ツクシガモ属


雌雄ほぼ同色ですが、オスは繁殖期になると嘴の上の付け根にコブが現れるそうです。
これまで私が見た野生のツクシガモの中には確認できていません
どうぶつ王国にいるツクシガモはメスのみだそうです。

◆新春初撮り・ツクシガモ
https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/1c66496b4253ffc0f3760c6f26f78a92

◆参考;熊本市動植物園データベース
http://www.ezooko.jp/rel_dgram/pub/detail.aspx?c_id=30&id=108&pg=1&bk=1

▼アカツクシガモ 水面舞う【静岡新聞】 アカツクシガモが掛川市南部に飛来し話題に。
https://www.youtube.com/watch?v=JazwKvSGMbw


最後まで見ていただきありがとうございました。

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オシドリ 冬から夏へ 衣替え

2021年08月19日 | 動物園や花鳥園

美しい繁殖羽にかわりつつあるオシドリ
↑上の写真は1月に撮影したので幼鳥から成鳥への換羽と思われます。

私の地域ではカルガモ以外のカモたちは冬鳥なので通常は野生では夏の姿を見ることはできません。
雄のオシドリの衣替えの様子がうかがえる写真をどうぶつ王国で撮影した中から探してみました。


一見 メスのような姿ですが クチバシがピンク色 イチョウ羽も伸びはじめています。


メスのオシドリのクチバシは褐色です。


鴛鴦の漢字表記は、鴛がオス、鴦がメスを表しているそうです。

仲良さそうなカップル 何をおしゃべりしているのでしょう?


美しい繁殖羽のオスたち 
 







オシドリ(鴛鴦)Mandarin duck 全長約45cm
カモ目カモ科オシドリ属


オシドリ、世界一美しいカモ
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/17/121500314/
写真家・福田俊司氏が撮影した四季折々のオシドリたちの素晴らしい写真と、
ナショナル ジオグラフィック日本版に掲載された記事、必見の内容です。
「オシドリは、つがいの相手を毎年変える浮気者」という通説は本当なのでしょうか?



兵庫県の天気予報はこの先、一週間雨マークが続いています。
甲子園球場も記録的な順延回数、雨に打たれた選手たちが雨天コールドを告げられている悲しい姿、本日もそんな場面になりそうです。
これほど雨が続くと、お天道様も厚い雲に隠れて雷雨や竜巻を使って忠告しているような気さえしてきます。
兵庫県のコロナ新規感染者数、昨日は1088人。初の1000人越え。
一昨日が853人から一日で200人以上増えました。デルタ株の猛威を痛感する数字です。
甲子園球場は兵庫県西宮市にあります。
大阪にあると思っている方も少なくないのは目と鼻の先の近さゆえ。その大阪の昨日の新規感染者数は2292人でした。
選手の感染で出場辞退する高校も出ているし、夏の大会を続けるのは無理があるのではないでしょうか。
地元に帰った選手や応援団が 隔離や差別を受ける姿など想像したくありません。


みなさまもどうぞご自愛くださいませ。
最後まで見ていただきありがとうございました。

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動物たちにズームアップ!

2021年08月18日 | 動物園や花鳥園

生き物たちを近距離から観たり撮ったりできるのも動物園ならでは。
さらに魅力的な特徴的なパーツをズームアップ撮影してみました。

まずは◆アメリカアカリス ◆ American Red Sqirrel
齧歯目 リス科 (ネズミの仲間です)

北米大陸の針葉樹林を中心に生息する栗色の毛皮が美しいリスです。
くるりと大きな尾は、樹上を移動する際などバランスをとるのに役立ちます。
北海道のエゾリスと同じく 郊外の公園や住宅地に姿を現すこともあるそうです。

主食は木の実やキノコ、果物など。冬眠しないので秋にはせっせと貯食に励むのでしょう。

今回の写真は2018年6月に撮影しました。
※現在、アメリカアカリスは神戸どうぶつ王国に展示されていないようです。






あれ?毛皮の中に乳首? お母さんリスでしょうか?
巣穴の中に赤ちゃんリスが隠れていたのかも??



◆アメリカビーバー◆  American Beaver
齧歯目 ビーバー科


丈夫な歯で木を切り倒しダムを築いて内部に枯れ木を集めて巣をつくるビーバー。
ダムは壊れると補修されだんだんと規模が大きくなり、何世代にも受け継がれていくそうです。
主食は 木や木の皮・水性植物の葉など



ビーバーの歯は、日本で外来種扱いになっているヌートリアと同じくオレンジ色でした。
歯に劣らず爪も固くて丈夫そう。目が釘付けになりました。
↓↓ つやつやと分厚い毛皮は水を弾き、平たく大きな尾は舵のような役割をするそうです。



その昔、ビーバーの毛皮が大流行し乱獲が進み、一時は絶滅寸前に追い込まれましたが、アメリカやカナダなどで保護法が成立しました。
また、ビーバーダムから水があふれて畑や道路を水没させてしまうとして、ビーバーは長らくやっかい者扱いされていました。
しかし、近年の調査で、ビーバーのすむ池は干ばつ時でも水量が保たれていることが判明。
ビーバーの能力を川辺の環境再生に生かそうという取り組みが始まったそうです。



◆アルパカ◆ Alpaca
偶蹄目 ラクダ科


↑ 上の写真、下の歯が出っ歯になっていますね~
丈の短い草や岩に生えている苔をむしって食べやすいようになっているのかも?
ペルー・ボリビアなど南米の高原にアルパカの群れが一年中放牧されていて草や苔を食べるそうです。



毛色は多彩なバリエーションがあり、どうぶつ王国にはこげ茶とアイボリー色のアルパカが見られました。
アルパカの毛はカシミアやウールなど他の獣毛に比べて保温性や耐久性、手入れのしやすさなどが優れているとのこと。
特に、生まれて初めて刈り取ったアルパカの毛は「ベビー・アルパカ」と呼ばれ、その毛を用いて作ったものは最も高級品だそうです。


2017年1月撮影 二枚上の写真のアルパカと同じかもしれませんね。


2017年7月に撮った写真を追加しました。
毛を刈られた直後だったのでさっぱり!



アルパカも偶蹄目 ひづめが二つに分かれています。




◆フタコブラクダ◆ Bactrian Camel
偶蹄目 ラクダ科


砂漠の環境にみごとに適応しているラクダ。
まつ毛がとても長く、鼻の穴を開閉できるので目や鼻に砂が入りにくい作りになっています。



背中のこぶには脂肪が詰まっていて、長い間食べなくても脂肪からエネルギーの補給ができるそうです。




どうぶつ王国では「ラクダライド」も体験できます。
2017年1月撮影時は お仕事を終えてのんびり休憩中でした。

↓ 2017年7月に撮った写真 毛が短いですね。同じラクダなのでしょうか??




2017年と書いてある以外の写真は2018年6月に撮影したものです。
解説は、神戸どうぶつ王国のHP参照、+私が野生動物のテレビ番組を視聴した際の記憶をもとに書いています。
最後まで見ていただきありがとうございました。
コメント (8)
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神戸の猛獣たち

2021年08月17日 | 動物園や花鳥園

神戸どうぶつ王国の猛獣たちの登場です。

まずは ◆スナドリネコ◆ 風変わりな名前ですね。

「スナドリ」とは「漁(すなど)る」のこと。「漁をするネコ」という意味の名前だそうです。
魚の他 貝やカエルなども食べるそうです。水辺に順応したネコなのですね。
ネコ科にしては珍しく、爪をひっこめることができないそうですが、黒い爪が見えるでしょうか?




◆クーガー(ピューマ)◆


北米最大のネコ科動物。 体重は60~100kgにも!
地面に伏せて獲物に忍びより、物陰や背後から飛びかかり狩りをするそうです。
アメリカでは森続きの住宅地に出没したりもするそうですよ。




2017年1月撮影 


◆シンリンオオカミ◆


「パック」と呼ばれる家族単位の群れで生活しています。
遠吠えなど コミュニケーション能力に長け家族の連携で狩りをするそうです。
持久力に優れ、長い時間、獲物を追いかけることもあるとか。
長距離移動の体力保持のため オオカミは足跡が一直線になるような足の運び方をするそうです。


Timber wolfs~「ティンバーウルブズ」というミネソタ州のNBA(プロバスケットリーグ)のチーム名にもなっています。


2017年1月撮影 


◆アメリカクロクマ◆


「くまのプーさん」や「テディベア」のモデルは、この熊さんだそうですね。
性格は比較的温和だそうです。顔立ちも優しい雰囲気でした。




2017年1月撮影と記した以外の写真は2018年6月撮影です。
解説は、神戸どうぶつ王国のHP参照、+私が野生動物のテレビ番組を視聴した際の記憶をもとに書いています。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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神戸のワオキツネザル

2021年08月16日 | 動物園や花鳥園

マダガスカル島の固有種 ワオキツネザル

またしばらく雨続きとなりそうなので夏休み特別企画(???)
神戸どうぶつ王国の仲間たち!の登場です。

ハシビロコウの繁殖に向けた特別エリアが開かれる前は
ハシビロコウもワオキツネザルといっしょに 園の中心部にある中庭と池に放し飼いにされていました。
上空に天蓋状にネットを張り巡らせて 鳥や動物が外部に逃げるのを防いでいます。


もりもりむしゃむしゃ食べているのは、ザクロの花と蕾でしょうか。




植栽も飼育されている動物たちにとっては 食べ物の一つなのですね。



長~い輪っか模様の尻尾が特徴ですが、

長すぎて、望遠レンズでは全体が入りませんでした(;^_^A







シタツンガ Sitatunga

シカのように見えますが、実はウシの仲間だそうです。
偶蹄目 ひづめが二つに分かれています。


生息地はアフリカ中部の沼地や湿地。
メスは写真のように明るい栗毛色
大きな角が生えるオスは褐色で立派な体格。
立派な角のあるオスは気が荒いのか、メスだけが飼育されていました。



シタツンガは現在、神戸どうぶつ王国では飼育されていないようですが
神戸市立王子動物園では雄雌揃っていて 子ども誕生しているそうです。
写真を見ると耳が大きくてかなりのかわいらしさ!
コロナ禍がおさまったらぜひ観に行きたいです。



今回の写真は2018年6月撮影です。
最後まで見ていただきありがとうございました。

コメント (4)
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