気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

クロサギ ふたたび!

2022年09月30日 | 強く記憶に残る鳥たち

気がつけば9月も今日で終わり「光陰矢の如し」
9月に最もうれしかったのは、クロサギとの遭遇でした。
たまたま訪れた海岸で二度 姿を見ることができました。




二度目の遭遇 この日は岩礁で獲物を狙っていました。





喉から下あごにかけて白い羽毛 前回と同じクロサギと思われます。
ジョギングの人が近づいてきた足音がして 魚を獲る前に飛び去ってしまいました。






海中に積まれた消波ブロックを越えて、クロサギは見えなくなっていきました。
また会える日も巡ってくると信じて 気楽に気長に探鳥を続けていきます。


クロサギ(黒鷺) Eastern reef heron 全長約63㎝
ペリカン目サギ科コサギ属


◆e-bird クロサギ
https://ebird.org/species/pacreh1

◆クロサギ 日本野鳥の会京都支部
https://wbsj-kyoto.net/yachoulist/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%82%AE/


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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オオソリハシシギ 驚異の飛行能力

2022年09月29日 | シギの仲間 2021~

8月の末 地域に飛来したフラッグと足環のついたオオソリハシシギ
いずれ、続編を、と思いつつ、気がつけば、早や1ヶ月が過ぎていました。
K4の青いフラッグのこのオオソリハシシギ
今はもう無事に越冬地へ着いたと信じています。


このオオソリハシシギは、今年生まれの幼鳥と思われます。




採食を済ませて、浅瀬で水浴び後 ていねいに羽繕いしていました。







毎年秋に、繁殖地のアラスカを飛び立ったオオソリハシシギの群は、赤道を越え、
越冬地のニュージーランドやオーストラリアまで、時に一週間、無着陸で飛び続けます。
その飛行距離は、軽く10000kmを超えるそうです。驚異的な能力ですね。


◆1万キロをひとっ飛び!驚くべき地球の旅人オオソリハシシギ   WWF ジャパン
https://www.wwf.or.jp/staffblog/tips/1014.html







オオソリハシシギ(大反嘴鴫)Bar-tailed Godwit 全長約39㎝
チドリ目シギ科オグロシギ属



◆足環とフラッグをつけたシギ
https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/2c57467487d9b0eecbe52cec058538d5


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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赤い花 白い花

2022年09月28日 | 花や昆虫 2022~

今年の秋のお彼岸は、23日の秋分の日をはさんで9月20日から9月26日まで。
うっかりしてヒガンバナ彼岸花を載せるのを忘れるところでした。

遠目に見ると、赤い花がこんもり丸く見えるヒガンバナ彼岸花
地中から長く伸びた茎の先に、5~8輪の赤い花を放射状に咲かせています。
細長い花びらは大きく反り返り、「しべ」が花の外へ長く突き出ています。




畔に赤い花の並ぶ畑には、白いソバ(蕎麦)の花が満開でした。


あわあわと小さく目立たない花ですが
よくよく見ると輝くような純白で、ピンクのおしべが愛らしい花です。





ソバ(蕎麦)は、種をまいて三か月足らずで収穫でき、雨の少ない痩せた土地でも収穫できるそうです。
毎年 町はずれの同じ畑でソバの花を見かけます。
作付面積も少ないので、趣味と実益を兼ねて自家用に育てているのかもしれません。




畑の畔に白いニラ(韮)の花も咲き始めていました。
10月まで見られるので、まだもう少し撮影の機会もありそうです。







今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

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盗られたくない!でも、見せたい!

2022年09月27日 | アオサギ

干潮時の海岸に、渡りのシギを探しに行きました。
双眼鏡で岩場を見渡していると、何かチラチラ動くものが目に入りました。
よくよく観ると、アオサギが獲りたての魚をくわえています。
魚はまだ生きていて、ぴちぴちと身をよじってもがいています。




アオサギはボラなど大型の魚でも、捕らえると、即、丸飲みしてしまう場合が多いです。
しかし、このアオサギは、なかなか魚を食べようとしません。
まるで獲物を見せびらかすかのように、なぜか私の方に向けてきます。
帰宅後、カメラのメモリで撮影時間を確認すると5分ほども魚をくわえたままの状態が続いていました。



警戒して岩陰に身を隠しつつも、私に魚を自慢したい、そんなアオサギの心理が伝わってくるような気がしました。



魚には詳しくないのですが、この写真を見た方から「イサキに似ている」と教えて頂きました。
イサキだとしたら、お刺身や煮つけにできる美味しい魚ですよね。
ひょっとしたら、このアオサギの大好物なのかもしれません。






ついに魚を食べ終わったアオサギ、岩の影から堂々とした足取りで姿を現しました。
心なしか、口元に、満足げな笑みが浮かんでいるように見えるのは、私だけでしょうか?



アオサギ(青鷺、蒼鷺)Grey heron 全長約95㎝
ペリカン目サギ科アオサギ属

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マルバアメリカアサガオ・キョウチクトウ

2022年09月26日 | 花や昆虫 2022~

海岸に薄青い色のアサガオが咲いていました。
葉っぱの形からすると、マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)のようです。
イチモンジセセリが2~3頭 花から花へ飛び回って吸密していました。









夾竹桃(キョウチクトウ)


じょうぶで乾燥にも強く、真夏でも美しい花を咲かせて楽しませてくれます。
花期は6~9月なので、そろそろキョウチクトウの花も終盤ですね。
原爆が投下された後の広島で、初めて花を咲かせた植物がキョウチクトウであったことから、
復興のシンボルとしても大切にされ、広島市の花に指定されているそうです。






◆キョウチクトウ (夾竹桃)  広島復興・象徴の花が満開へ
https://tabetainjya.com/archives/koneta/post_2894/

◆マルバアメリカアサガオ 丸葉亜米利加朝顔
https://mikawanoyasou.org/data/marubaamerikaasagao.htm



今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

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イソヒヨドリ 何を食べるの?

2022年09月25日 | イソヒヨドリ

海岸の岩礁でイソヒヨドリに会いました。
レンガ色のお腹に青い羽のオス 成鳥です。




黒い眼がパッチリ なかなかの男前さんですね。
ピンと背中を伸ばした姿勢の良さ、私も見習いたいです。




こちらは、上の写真とは、別のイソヒヨドリと思われます。

500mほど離れた同じ海岸線の樹に止まっていました。


こちらは、先日のブログに登場したイソヒヨドリのメス



イソヒヨドリ(磯鵯) Blue Rock Thrush 全長約24㎝
スズメ目ヒタキ科イソヒヨドリ属


街中に暮らすイソヒヨドリは、ムカデやヤスデなど足がたくさんある節足動物を好んで食べます。
海岸ではフナムシの他、カニなども足をもいで食べるそうですよ。




フナムシの背に青い星のような模様が見えますね。
気味が悪いと敬遠していましたが、背中の青い模様はなかなか綺麗ですね。



◆e-bird  イソヒヨドリ
https://ebird.org/species/burthr?siteLanguage=ja

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コサメビタキもキビタキも

2022年09月24日 | ヒタキの仲間 2021~

北の地方や山地で繁殖を終えた野鳥たちが平地に移動してきています。
秋の渡りに備えて、たっぷり食べて体力をつけています。
何か所がのぞいて、コサメビタキキビタキを確認できました。

まずはクリクリした黒い大きな目がこぼれ落ちそうなコサメビタキ
幼子のような愛らしさですが、これでも立派な成鳥です。


上の写真とは別のコサメビタキ

街中の小さな公園を囲む木々の間を飛び回って虫を捕食していました。


コサメビタキ(小鮫鶲)Brown flycatcher 全長約13cm
スズメ目ヒタキ科サメビタキ属



続いてキビタキ 
黄色の鮮やかなオスの成鳥です。
薄暗い林にいて警戒心の強い個体でした。


上のオスの近くにいたキビタキ 幼鳥でしょうか?

同じ樹に二つ三つ鳥影が見えました。
ひょっとしたら、巣立った子供たちを連れた親子群かもしれません。


キビタキ(黄鶲) Narcissus Flycatcher 全長約14cm
スズメ目ヒタキ科キビタキ属


🌸🌸~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~🌸~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~🌸🌸

いつも見ていただきありがとうございます。

奮発して最新の大きな冷蔵庫を買いました。
13年以上使った冷蔵庫は、コロナ禍のまとめ買いには小さすぎて、ぎゅうぎゅう詰めの状態でした。
新しい冷蔵庫は、野菜室が真ん中で、冷凍庫が一番下になっています。
野菜はもちろん、2リットルのペットボトルや大容器の調味料を楽々取り出せます。

病気の影響で、冷蔵庫の下段にある食品を取り出すのに苦労していたので大助かり。
「使いやすい!」「楽に出せていいね」「買い出しに行く回数を減らせるね」
家族みんなが快適で幸せになれる良い買い物ができました。
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クロサギ 初見!

2022年09月23日 | 強く記憶に残る鳥たち

秋の渡りのシギやチドリを探していて、思いがけずクロサギを見つけました。
ずっと見たい見たいと思い続けた憧れのサギの仲間です。

クロサギと言う名前ですが、黒色型だけでなく白色型もいます。
黒色型 は写真の通り黒に近い青灰色
白色型はコサギのように白い羽です。




岩の黒々した影の中から飛び立ったクロサギ
ふいに視界の中に黒い影が飛び込んできた感じでした。
まるで影の一部が鳥の形になって抜け出したかのようでした。



脚~足の指は、前回登場したコサギと似た黄色です。
飛んでいる時の足の色は黒っぽく見えますね。





クロサギは雌雄同色。コロニーは形成せず、単独もしくはペアで生活する。昼行性。
海上を低空飛行して獲物を探し、岩礁海岸や干潟、河口などで魚や甲殻類、貝類等を食べるそうです。

消波ブロックに降り立ったクロサギ
足はくすんだ黄緑色にも見えます。


「黒色型の中には喉が白いものがいる、九州以北で多い」
  ~『決定版 日本の野鳥590』に載っている「喉の白い黒色型」でした。




クロサギ(黒鷺) Eastern reef heron 全長約63㎝
ペリカン目サギ科コサギ属




この日は、まず消波ブロックの間にいるササゴイを見つけました。

姿を隠したので、そろそろと抜き足で忍び寄っている時、
思いがけず、クロサギが飛び立ち、念願の初見が叶いました。
私を誘うように姿を隠してくれたこのササゴイに感謝感謝!です。


ササゴイ(笹五位)Striated Heron 全長約52cm
ペリカン目サギ科ササゴイ属



◆e-bird クロサギ
https://ebird.org/species/pacreh1

◆クロサギ 日本野鳥の会京都支部
https://wbsj-kyoto.net/yachoulist/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%82%AE/


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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コガモの群 飛来!

2022年09月22日 | カモ 2022年秋~

台風一過で秋の気配深まるフィールドに コガモが飛来しました。
20羽ほどの群が田畑やため池の上を何度も繰り返し旋回
周囲の状況をさぐっているかのようでした。

いまの時期はオスもエクリプス状態で 雌雄の見分けはつきません。
緑色の翼鏡が美しく輝いて見えました。




コガモたちは、あちこちの葦原や水面に降りては飛び立つを繰り返していました。
安心して過ごせるところを探していたのでしょう。





岸辺近くに生えた若草の中で 緑のじゅうたんは気持ち良さそうですね。






ぐんぐんと雲が流れる青空を自由自在に飛び回るカモの群
地上から見上げていると私の心まで澄んでいくような感じがしました。




コガモ(小鴨)Common Teal 全長約38cm
カモ目カモ科マガモ属



今日も「気楽に鳥&撮り歩き」を見てくださってありがとうございます。
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どうぞよろしくお願いします。
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嵐の後に 野原の昆虫や花

2022年09月21日 | 花や昆虫 2022~

大型の台風14号が過ぎ去った日 近くの野原を歩いてみました。
強い風がびゅうびゅうと吹き、すっかり秋の空気に変わっています。
いつもなら人の気配でさっと隠れてしまうイナゴですが
この日は、強風に飛ばされないよう必死に草にしがみついていました。





ツバメシジミでしょうか。


勢いをなくしたツタに咲く貧弱な花で蜜を吸っていました。

こちらのツバメシジミは翅が傷んでいました。

台風の暴風雨の中、ぼろぼろになりながらも生きながらえたのですね。


見覚えのない白い小さな花がぽつぽつ咲いていました。


よく見ようと近寄ると 丸い実がなって色づき始めています。
なんという名前の植物でしょうか?
オオニシキソウ

※イケリンさんよりコメント欄にて「コニシキソウ」では?と教えていたたいて辿り着くことができました。
イケリンさん、いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

四季の山野草 
https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1732.htm


ナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)

台風に壊されてしまったクモも巣を張りなおしていました。


ヒガンバナ(彼岸花)


咲き始めたばかりの赤い花、風雨にあおられて傾いていました。
お天気が落ち着いたら、元気の良い彼岸花を探してみたいです。





今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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ボクたちは捨てられた コールダック

2022年09月20日 | 強く記憶に残る鳥たち

二羽のコールダックもシナガチョウと一緒に捨てられた池で暮らしています。

コールダックは野生のマガモからつくられたアヒルを さらに品種改良して小型にした家禽です。

世界最小のアヒルと呼ばれ、両の手のひらに乗るほど小さく もっちりして愛らしい姿、
かわいい!飼いやすい!と、ペットとして人気が高まっているとか。
しかし、Call duck の名の通り、鳴き声はかなりの大きさです。
予想外に鳴き声がうるさいと、遺棄されてしまう事例もあるそうです。




二羽はとても仲良し。微笑ましい姿を見ているとアレアレ?
交尾をはじめました。とってもお熱い雰囲気で見ている私が恥ずかしい気持ちに…(;^_^A
白い方がオスで、黒い方がメス 二羽はつがいになっているようです。







交尾が終わるとメスが水浴びと羽ばたきをするのは野生のカモと同じです。
翼はかなり大きいですが、コールダックも飛ぶのは苦手だそうです。



当初は、野生のカモをつかまえるために生きたデコイとして使われていたコールダック
羽色がマガモにそっくりな個体もいます。鳴き声もよく響くので、
空を飛んでいるカモの群を猟師の待つ池や湖におびき寄せるのに役立っていたのでしょう。
 ※ デコイ=狩猟でおとりに囮に使う鳥の模型



実際、この池でも野生のカルガモが、コールダックにさかんに近づいてきました。
小柄なカルガモはメスなのでしょうか? 純白のハンサムなオスが気になる様子。
コールダックのオスも、まんざらではない雰囲気で並んで泳ぎ始めましたが、
黒いメスのコールダックが「グアアアア ガァアア!」と怒鳴るような声を上げました。
カルガモは逃げるように遠くへ泳ぎ去っていきました。
捨てられた場所でも、鳥たちはひたすらに前向きに生きています。



小さな体のコールダックだけでは、猛禽類に狙われたらひとたまりもありませんが
体の大きなシナガチョウといっしょならいくぶん安心できるかもしれません。
シナガチョウは、視力や聴力が優れていて警戒心も強いので、番犬代わりにも役立つそうです。





飼育されていたコブハクチョウなどが池に放たれて繁殖し、外来種として問題視されている地域もあるそうです。
家禽のアイガモが水辺に捨てられる事例も各地で相次ぎ、野生のカモとの交雑も懸念されています。

シナガチョウは20~30年、コールダックでも10年以上、飼育下での寿命はけして短くありません。
一日でも長く快適に生きてほしいと願う気持ちの一方で、
冬に渡ってくるカモとの間に何か問題が起きるのではないか、と気がかりです。




◆いきもの図鑑 コールダック
http://www.zoocan.jp/zukan/index.cgi?182



今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

台風14号は20日午前9時に日本の東で温帯低気圧に変わったと発表されました。
おかげさまで、私の地域では、大きな被害もなく台風は通過していきました。
風雨が最も強かったのは昨日の昼から夕方にかけて。夜間は安眠できる程におさまっていました。
刈り入れ前の稲や麦が倒れるのを心配していましたが、田んぼの一部のみで大きな農業被害もなさそうです。
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ボクたちは捨てられた シナガチョウ

2022年09月19日 | 強く記憶に残る鳥たち

シナガチョウは、サカツラガンという野生の雁の一種をもとに中国でつくられた家禽(かきん)です。
 
羽色はサカツラガンによく似ていますが、ふくよかな体形のシナガチョウは胴が短く見えます。
特に下半身が大きく、泳いでいる時は大きなお尻が水面にせりあがっています。
シナガチョウ(志那鵞鳥)は雌雄同色で、全身が白い個体もいるそうです。




黒い大きなクチバシのつけ根~額のあたりにコブがあるのもシナガチョウの特徴ですが、
コブの大きさには個体差があり、ほとんど目立たないものもいる、と以前に本で読んだ記憶があります。
顔だけで判断すると、サカツラガンと間違えてしまいそうですね。




参考:サカツラガン
数年前、野生のサカツラガンが一羽 地域のため池に飛来した際の写真です。

  上の写真のサカツラガンは翼や尾羽に隠れてお尻はほとんど見えません。
  オムツをつけたようにお尻の大きなシナガチョウとはこの点で見分けられます。

西日本に渡来するサカツラガンは数少なく、私の地域では稀な冬鳥、いわゆる珍鳥です。

参考:サカツラガン
 


一羽のシナガチョウ が羽ばたきを見せてくれました。
それなりに大きな翼ですが、体が重いので短い距離しか飛べないようです。
「飛ぶ」というより「長めのジャンプ」といった感じでしょうか?


当初は私と夫を警戒していたのか、岸でじっとして様子をうかがっていましたが、
時間が経つにつれ、だんだんと表情がやわらぎ、私たちを気にすることなく自然な動きになってきました。



仮にこのシナガチョウコールダックを保護、飼育してくれる先が見つかったとしても、再捕獲は難しそうです。
鳥たちは必死に抵抗や逃走するだろうと容易に想像できます。
水を張ったため池は人が立ち入るようには造られていないので、とても危険です。



二羽のシナガチョウ 仲良く顔をつき合わせて護岸壁の草を食べ始めました。




シナガチョウは本来、野生にはいない家禽です。
鳥たちが捨てられた池には張り紙がされていました。
 
鳥たちを捨てた犯人が、この張り紙を目にすることはあるのでしょうか。



シナガチョウの飼育下での寿命は、20~30年とのこと。(大内山動物園のHP参考)
雨風にさらされて野外で生きる家禽たちの前途は多難です。
今日は、大型台風の影響で断続的に激しい風雨となっています。
シナガチョウコールダックは必死に耐え忍んでいることでしょう。

◆大内山動物園 シナガチョウ
http://www.oouchiyama-zoo.com/animals/6616/


次回は、逆境でもたくましく生きている家禽たちの姿を掲載する予定です。
今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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ボクたちは捨てられた

2022年09月18日 | 強く記憶に残る鳥たち

「ある池にアヒルやガチョウが捨てられている」と伝え聞いたのは8月の上旬でした。

シナガチョウ三羽 コールダック三羽 バリケン一羽

当初は野鳥と勘違いする人もいて撮影に行く方も多く、ネット上に多くの写真が載せられました。

猛暑のさなか炎天下のため池に捨てられた鳥たちが哀れで、私は現地に行く気になれずにいました。
連日の最高気温が33℃、34℃ 今年の夏は過去に例がないほど厳しく暑い夏でした。
猛暑の中捨てられた鳥たちはどうしているだろうか、と折に触れ思い出されました。
朝晩はいくぶん暑さがやわらいだ9月上旬、思い切って、鳥たちの安否を確認しに行ってきました。






私が現地を訪れた時には、シナガチョウ二羽、コールダック二羽の無事を確認できました。
残りの三羽の鳥~シナガチョウ、コールダック、バリケン 各一羽~はどうしたのでしょう。
猛暑の中、池の環境に適応できず落鳥してしまったのか
人間不信に陥って、人目につかない場所に身を隠しているのか
敢えて探し回ることはしませんでした。









池のある自治体へは近隣住民から連絡済。野鳥ではないので拾得物扱いになり保護対応できないとの事。
生き物を愛する優しい方が、毎日、農家から譲渡された規格外のお米を与えているとも聞いています。
私が池を訪ねた日にも、カットした野菜等を持参して鳥たちに与えている方がいらっしゃいました。

動物は飼い主を選べません。買う前にしっかりと考えて。その命、本当に最後まで責任を持って世話できますか。




人間の食べるお菓子やパンを鳥に与えると、炭水化物や塩分、油分、糖分などを摂り過ぎて健康を害する恐れがあります。
これから冬になり、野生のカモ類も池に渡ってくると予想されます。
野鳥への餌付けは鳥インフルエンザの蔓延などにもつながります。
善意が鳥を苦しめる結果になってしまいます。人間の食べ物を鳥に与えないようにしましょう。


◆水鳥にパンを上げないで
https://news.ntv.co.jp/category/society/416395


捨てられた鳥たちの様子、次回以降に続きます。
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イソヒヨドリ 海岸沿いで

2022年09月17日 | イソヒヨドリ

九州の方が、先日、瀬戸内を旅してイソヒヨドリの多さに驚いたそうです。

そんな話を伺ったので、海岸沿いでイソヒヨドリを探してみました。
岩礁や消波ブロックの上に、海岸近くの工場の屋根に、堤防沿いの遊歩道に
何羽ものイソヒヨドリを見つけることができました。


写真はその中の一羽、メスのように思われます。

顔をカキカキ 背中の羽は青みを帯びていますね。成鳥でしょうか?





今年生まれの幼鳥たちが独立していく時期です。
育った場所の近くを飛び回って食べ物を探し、
やがてだんだんと行動範囲を広げていくのでしょう。




イソヒヨドリ(磯鵯) Blue Rock Thrush 全長約24㎝
スズメ目ヒタキ科イソヒヨドリ属


◆e-bird イソヒヨドリ 
https://ebird.org/species/burthr?siteLanguage=ja


大型の台風の影響で、昨夜から強い湿った風が吹いています。
時間を追うごとに、風の勢いが増していくのを感じます。
予報では、日本列島縦断のコースを進むそうですが、被害が出ないことを祈っています。

今日も最後まで見ていただきありがとうございます。

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コサギ幼鳥 足の色に注目

2022年09月16日 | 白い鷺たち

コサギが一羽 ため池で採食していました。

長い足が水に浸かる深さで、じっと獲物の気配を探っているようでした。

岸辺では黄色い花が風に揺れていました。


別の水辺で見かけたコサギ


足の色に目をひかれました。
黒でなくところどころ黄色。幼鳥のようです。




参考:コサギ 成鳥

足指は鮮やかな黄色、まるで黄色い靴下を履いているかのようです。
しかし、足は真っ黒。

参考:コサギ 雛

樹上の巣の中に入るコサギのヒナ
足はくすんだ黄色です。
成長するにつれて、足はだんだんと黒くなり、足の指は鮮やかな黄色になるのですね。


ふたたびコサギ幼鳥





別個体のコサギ
左右の足ともに一番外側の指(第四趾)が黒く見えます。


トリミングして拡大してみると、先の方は黒と黄色が入り混じったような色です。
指の色には個体差があるのか? このコサギに限っての特徴なのか?



コサギ(小鷺) Little egret 全長約60cm
ペリカン目サギ科コサギ属



身近にいる見慣れた存在の野鳥でも、何かしら発見や驚きがあるものですね。

今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

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