関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

鶴岡市の小中学校耐震化状況

2008年07月22日 | 子育て・教育

 6月に市教育委員会から市議会厚生文教常任委員に対して、小中学校の耐震化についての説明がありました。
 今年3月末までに、「耐震補強が必要と予想される」小中学校19校の耐震二次診断が完了したことによるものです。
 
 市には小学校40校、中学校11校、幼稚園6園があり、それぞれの建物は510棟になります。
 このうち、昭和56年以前の耐震基準で設計された106棟の建物が問題となります。

 調査の手順は、
 1)昭和56年以前に建築された学校で耐震化優先度調査を実施、1(緊急)~5(問題なし)にランクづけする。
 2)優先度の高い建物について、耐震二次診断を実施し、「改築・補強・補強不要」にわける。
 3)補強またが、改築する。

 となりますが、国が耐震診断(二次診断)の金を出さないもんだから、「耐震化優先度調査」をおこなうことと、「優先度が高い建物」に限って二次診断をおこなうというところがミソです。

 それでも鶴岡市の耐震診断実施率は、県内で9位ということでした。
 また、耐震診断・耐震性について学校名を公表しましたが、これを公表している市町村も県内では11しかないようです。


 市の状況は、
  補強済み ー上郷小・藤島小・長沼小・朝日小
  改築中  ー鼠ヶ関小・朝暘一小
  補強工事中ー朝暘五小(未定棟もあり)、湯田川(未定棟もあり)、
  今後改築・改修予定ー朝暘四小・大山小(未定棟もあり)、羽黒中・朝日中
  その他  ー処置が未定の建物がある学校(上記校も3校含む) 18校 
 などとなっています。
   (注:後日修正しています)

 小中学校は、児童生徒の命を預かる施設であり、災害時には地域の避難所でもあります。
 その建物の安全性を確保することは、国の最も基本的な仕事の一つであるにもかかわらず、このようになおざりにされてきました。