6月に市教育委員会から市議会厚生文教常任委員に対して、小中学校の耐震化についての説明がありました。
今年3月末までに、「耐震補強が必要と予想される」小中学校19校の耐震二次診断が完了したことによるものです。
市には小学校40校、中学校11校、幼稚園6園があり、それぞれの建物は510棟になります。
このうち、昭和56年以前の耐震基準で設計された106棟の建物が問題となります。
調査の手順は、
1)昭和56年以前に建築された学校で耐震化優先度調査を実施、1(緊急)~5(問題なし)にランクづけする。
2)優先度の高い建物について、耐震二次診断を実施し、「改築・補強・補強不要」にわける。
3)補強またが、改築する。
となりますが、国が耐震診断(二次診断)の金を出さないもんだから、「耐震化優先度調査」をおこなうことと、「優先度が高い建物」に限って二次診断をおこなうというところがミソです。
それでも鶴岡市の耐震診断実施率は、県内で9位ということでした。
また、耐震診断・耐震性について学校名を公表しましたが、これを公表している市町村も県内では11しかないようです。
市の状況は、
補強済み ー上郷小・藤島小・長沼小・朝日小
改築中 ー鼠ヶ関小・朝暘一小
補強工事中ー朝暘五小(未定棟もあり)、湯田川(未定棟もあり)、
今後改築・改修予定ー朝暘四小・大山小(未定棟もあり)、羽黒中・朝日中
その他 ー処置が未定の建物がある学校(上記校も3校含む) 18校
などとなっています。
(注:後日修正しています)
小中学校は、児童生徒の命を預かる施設であり、災害時には地域の避難所でもあります。
その建物の安全性を確保することは、国の最も基本的な仕事の一つであるにもかかわらず、このようになおざりにされてきました。