関とおるの鶴岡・山形県政通信

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オバマ大統領の医療保険改革

2009年07月27日 | 平和と民主主義・外交

  先日の新聞報道によると、オバマ米大統領は、医療保険改革を今年中に実現させる方針を表明したということです。
 
 アメリカは医療に対する公的責任が放棄され、公的医療保険は高齢者向け医療保障(メディケア)と低所得者等の医療扶助(メディケイド)に制限され、「無保険者」が4700万人もいるといいます。
 これらはすなわち、「病気になっても金が無くて病院にかかれない」人々であり、ここに世界で最も資本の論理が貫徹された国の姿が端的に示されています。

 貧困層を含めた多数の国民に公的医療保険を導入するためには、財源が必要となりますが、オバマ政権はそれを高額所得者への増税でまかなう方針と伝えられています。

 当然、民間保険会社等が強硬に反対するものと思われ、相当の「反対世論」が醸成される可能性も感じられますが、恐らくそうした抵抗を覚悟の上で、医療保険改革に乗り出すというオバマ氏の政治姿勢には、尊敬の念を覚えます。

 7年前に、「抵抗勢力とたたかって改革を進める」などと絶叫した、当時の日本国総理大臣のマヤカシの「改革」などは、比べるべくもありません。