関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

鶴岡で史上最大の「脱原発・自然エネルギー」講演会

2011年10月01日 | 原発・自然エネルギー・環境

9月29日、「脱原発・再生可能エネルギー講演会」に参加しました。

 これは、地域の医療、介護、業者、労働組合、農民、女性、学者などなど、広範な団体が実行委員会を組んで実施したもので、会場の文化会館の前半分とちょっとの席が埋まり、600名ほどの参加と見受けられました。
鶴岡では昔、「原発誘致」のうわさが立ったと新聞に載ったことがあったそうですが、その頃のことを含めても、原発の問題でこのような規模の学習会がおこなわれたことは、鶴岡で無かったものと思われます。「市政史上最大」の集会です。
しかし、鶴岡市の「後援」は無し。

市の発想は、原発安全神話が崩壊しても中々前に進みません。

さて、講師は日本環境学会会長の和田武さん



 「日本がこれから自然エネルギー活用に進むなら、その時に発生する問題は、20年先んじているドイツに学べば全部わかる。」と考えて、ドイツを始めとするヨーロッパの自然エネルギー事情を20年余りに渡って研究してきたそうです。
 そこで得られた膨大なデータに基づく理論は、圧倒的な説得力がありました。
 お話の中で特に、「おっ」「へえ~」「はは~」と思った件(くだり)を例によって箇条書き(にもなってないか)でご紹介します。

 「原発は世界では減っている」
 「チェルノブイリ 600kmまで高濃度汚染となったが、福島では8割が海に流出した。」
 「『再生可能エネルギーは日本に無い』はまったくのウソ」
 「自然エネルギーは、地域の資源。原発・化石エネルギーから自然エネルギーへの転換は、エネルギー輸出国・エネルギー大資本から地方・住民への経済の大転換となる」
 「ドイツでは、『400人の村で太陽光発電装置の会社に70人の雇用』『バイエルン州で400万家庭に20万台のPストーブ』」
 「滋賀県いしべ市民協同発電所・てんとうむし」が17人で、『金を出せば損します』と言って20万円の出資を募って始めた。その年の内に県内に他グループ、今や全国百例以上に広がった。」「東大阪市の市民共同・ポッポおひさま発電所、掛川市、野洲市、あおもり市民風力発電所・市民風車わんず」
「日本の太陽光発電普及の8割は住宅用。これまでのところ『元が採れない』中で、『温暖化防止に貢献したい』という国民の大きな意思の現れ」。

などなど、本当はすべてのお言葉・データをご紹介したいところですが、著作権上も許されませんし、私にもそこまでのキャパはありませんのでご容赦を。
 しかし、ワンフレーズで済ませてしまっては、いつぞやの総理大臣と同じになってしまいますので、その内容に興味のある方に和田先生の著作を紹介します。これとても先生の巨大な研究のごく一部でしょうが、誰にでもよくわかるありがたい本です。
 

 自然エネルギーは、鶴岡にもまさに「宝の山」があります。
 ウソで固められた原発から撤退し、国民の安全と地方の宝に重点を移す政治を全力で追求していきます。

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