関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

守ろう、活かそう、日本国憲法~憲法記念日街頭宣伝~

2013年05月03日 | 平和と民主主義・外交

5月3日の憲法記念日、毎年恒例の街頭宣伝をおこないました。

今年は、安倍首相が「7月の参院選で憲法96条改正を争点にする」と宣言、維新の会がみんなの党などとともに「改憲勢力で3分の2をめざす」とぶち上げる、重大な情勢の中での記念日となりました。

 安倍首相は、第一次安倍内閣で九条を始めとした改悪を狙いましたが、国民世論の反発の前に挫折した経験を経て、今回はまず改正手続きを変えることに焦点を絞ってきています。
 しかしその本当の狙いは、昨年自民党が発表した憲法改正草案に示されています。
 天皇の元首化、自衛隊の国防軍への昇格、基本的人権の制限、戦争体制を構築する非常事態宣言などなど、国家権力を規制し、国民の権利を守るための憲法を、国が国民に守らせるものに180度転換させるものです。
 
 こうした中で大手マスコミが、「改正の内容はともかく、手続きは見直して当然」といった報道で、改憲の後押しをしていることは大問題です。
 国民に真実を報せ、権力を規制するというジャーナリズムの役割を全く投げ捨てるおこないと言わなければなりません。
 ジャーナリストの江川紹子さんが、「バスに乗る前に、バスの行き先を確認しなければならない」と警鐘を鳴らしていましたが全くその通りです。

 憲法は、第二次大戦の悲惨な体験、忘れることのできない日本の過ちを教訓にして制定されました。
 彼の戦争は、2千万人と言われる罪もないアジアの人々の命を奪い、3百万人を超える国民に死をもたらしました。
 山形県でも20万人が徴兵され、3千人を超える県民が再び県土を踏むことができませんでした。
 多くが南方のジャングルで、それも餓死、病死という無惨な死を迎えたのです。

 終戦時18才、命からがら復員することができた人たちが今年86才です。
 罪もないアジアの人々を虫けらのように殺戮した、侵略した日本人も「命は鳥の羽より軽い」などと使い捨てられた悲惨な戦争体験を、私たちは直接聞くことができました。
 そのことを次の世代に、しっかりと伝えていく責任が私たちにはあります。

 憲法は、平和主義だけではもちろん無く、国民主権と国家主権、基本的人権、議会制民主主義、地方自治など、世界の拳法の中でも先進的な優れた内容を持つものだとされています。
 戦後国民は、憲法に掲げられたこうした理想を現実のものとする努力を営々と積み重ねて、今日の社会を築いてきました。
 
 2004年には、大江健三郎さんら9人の著名な知識人によって「憲法九条の会」の結成が呼びかけられ、今日まで7千を超える会が日本の隅々に結成され、文字通り草の根の活動を進めるに至っています。
 その運動を通して、一時「九条を変えることに賛成」が多数になった世論も再び逆転、九条を守ることは国民多数の声となっています。

 憲法は、「国民の不断の努力でこれを守らなければならない」と明記しています。
 国民の現在から未来に渡る幸せのために、日本国憲法を守り抜き、大いに活かしていく努力が今強く求められています。
 
 私も微力ながらそのために力を尽くしていくことを改めて決意する、そういう訴えをおこないました。




午前中は、太田俊男参院山形選挙区候補と一緒。午後は一人で演説をおこないました。

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