おかもとまさこのごはんBLOG

管理栄養士/国際薬膳師 岡本正子
食べものと食べ方で人生は変ります。
おいしく食べて幸せになるお手伝いをします。

海老名市学校保健研究協議会 講演会

2014年11月20日 18時34分23秒 | 食育講座
今日の仕事は海老名市学校保健研究協議会の講師でした。

テーマは。
『小・中学生が元気に育つ食生活のヒント』
パワーポイントを使ってお話しをしました。


自分が最も伝えたい内容です。



まず最初に、皆さんと確認したいこと。

「食べものが体を作り、食べ方が心を育てます」

何を食べるかが大事なことであると同じに、どのように食べるかも
大切なことです。

学齢前のお子さん、小学生の子どもさんの夜更かしの問題、肥満の
増加、朝食欠食の影響などが大変気にかかります。

生活の乱れは、日内リズムの乱れにもつながり、健やかな成長を
阻害します。
親御さんの責任は重大です。

ご馳走でなくてもいいのです。
私は、いつも、スタートは「ご飯とみそ汁」と申し上げています。
ささやかなコツをつかめば、ごはん作りはもっとラクに、楽しく
なります。
その親の作るごはんが健康な子どもを育てるのです。

 ◆スタートは「ごはんとみそ汁」
  分づき米、雑穀、炊き込みごはんや混ぜごはんで、主食をパワーアップ。
  具だくさんの汁ものがあれば、それだけで立派な一食です。

 ◆2段階 一汁三菜へ
主食のごはんと汁もの、そこにおかずが三つあればパーフェクト。
主菜は、肉魚大豆製品でたんぱく質を。副菜一つから二つは野菜が
 中心のおかずに。
 これだけ揃うと栄養バランスは満点です。

 ◆和食のススメ
ごはんをしっかり食べる。これが健康な食事の第1歩です。
  適正なエネルギー比は、おおよそ、たんぱく質15%、脂質25%、
炭水化物60%。 
  ごはん(主食)をしっかり食べると食事の半分が炭水化物からとれるのです。 
  ところが、西洋型の食事が好まれるようになり、脂肪エネルギー比30%以上の人が
  増加しています。

 ◆おやつは補食
 3回の食事で足りない分を補うつもりで。
  甘いものだけでなく、おにぎりやふかし芋もいいのです。
  必ず食間に決まった時間で。食後のデザートはエネルギー過剰となりやすいのです。

 ◆よく噛む食事
   洋風メニューより、和食のほうがよく噛む料理が多です。
  やわらかく、食べやすい料理は、脂肪も多く、エネルギー過剰になりやすいのです。
   「おかあさんはやすめ」→オムレツ、カレーライス、アイスクリーム、サンドイッチ、
               ハンバーグ、焼きそば、スパゲッティ、目玉焼き
   「まごわやさしい」→ 豆、胡麻、わかめ、野菜、さかな、椎茸、芋

 ◆食事中の水分と咀嚼
   子どものうちからよく咀嚼することで顎の骨は発達し消化を助け、不正咬合や
   顎関節症を未然に防ぐことができます。
   脳に刺激を与え丈夫な身体をつくりましょう。
   咀嚼の回数を減少させているのは食事中の飲み物です。お茶、水などは食事後に。
  
 ◆体作りも忘れずに
   規則正しい生活とたっぷりの睡眠を。日内リズムが整い免疫力アップ。
   早寝、早起き、朝ご飯。

 ◆心を育てるごはん
 ごはんはみんなで食べるとおいしくて、食がすすみます。食事場面で、子どもは
   自然に食べ方を学びます。親の食べる姿をみせてあげることで、 子どもは噛んだり、
   飲み込んだりという基本動作や味わうこと、食べることの楽しさを知ります。
 そして、あいさつなどのマナーも身につくのです。
 食べることは単に栄養をとるだけでなく、とても社会的な行為なのです。

   孤食・個食・粉食がすすむ現代、家族みんなが一緒に同じものをいただく意味を
   考えましょう。


コメント (2)
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