ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

不幸な家族・幸福な家族・幸と不幸のモザイク

2019-01-13 12:22:32 | 家族

 

たまたま点いていたテレビ

「シルクロード 謎の民大峡谷に生きる」

何気なく見ていたら、

つい見入ってしまいました。


 

番組の趣旨は、貨幣も使わず、

当然ガス、電気もない険しい

峡谷で生きている「謎の民族」ヤグノブ人、

彼らはなぜ、そんな(不便な?)場所に住んでいるのか、

その謎を追う~というものですが、


私が興味を抱いたのは、

8人家族(あとでもう一人誕生)のうちの

男の子二人が街の進学校に。

優秀な成績、将来は検事に、

天文学者になりたいと言っていたこと。

この二人が夏休みに実家に帰ってくるんだけど、


夏中、家族の手伝いをして、

夜は家族に文字を教えて~~。

 

街に出た二人の子がまた賢くて、

この民族は父親絶対、意見など言うのは

とんでもないという伝統のなかで、

下の弟が一人動物の世話をするのを見て、

「お父さん、彼一人では大変だから、

動物の数を減らして」

と(恐る恐る)お願いする。

すると父親、

「息子が弟のことを思ってくれて嬉しい」

と改善策を講じる~~。

「(下の弟)も学校に通わせたいけど、

それだけの余裕がなくて~」と父。

 

街に出て文明の洗礼を受けた二人の息子と

峡谷で働く弟~~。

「なんで兄さんたちだけ街で行くんだ!」

とそのうち言い出さないかな。

言い出さないだろうな。

少なくとも、この世代は~~。


というのは、同じころ読んだのが

西川美和さんの

「永い言い訳」(文春文庫)。


この方が監督した映画、

「ゆれる」は都会に出たかっこいい弟と

地方に残って親の面倒を看る

兄弟の確執を描いた傑作。

「~都会に出てモテる弟への

嫉妬、復讐」といった映画ですね。

西川さんは是枝裕和監督の

スタッフとして働いていたそう。


「永い言い訳」も

「崩壊家族」が再生するような、しないような。

彼女の師匠の是枝監督ももっぱら

ニッポンの不幸な家族を描いてるね。


まあ、「幸福な家族」を描いても

まったく絵(作品)にならないわけで。

一方マスコミなどでは

「幸福な家族像」「理想の家族像」

というものが嫌になるほど描き出される。

芸能人とかね。


わが家も、

 

こんな写真アップしたりして、

いかにも幸福そうではありませんか。

あっ、これは我が家ではなかった。

娘の家族だった。


まあ、それでも我が家は一般的には

「ホウカイ家族」なわけで、

あっ、ほうかい、そうかい。

思春期の息子なんか、

マンションの壁、ぶっ壊していたからね。

でもね、

エネルギー溢れる男の子、家の一軒や二軒、

壊さないで育ってどうする??


思うに、よほどの事情でもない限り、

「幸福な家族」と「不幸な家族」が

あるわけではなく、

幸と不幸はモザイクだよね。


オセロの白と黒のように入り混じっていて、

遠くからみると、白が強かったり、

黒が強かったり、グレーに見えたりする。

幸福と不幸は刻々と変わっていく。


いいね、いいね、家族に勉強を教える息子たち。


大峡谷に住んでいる父親は

「家族の幸せが私の幸せです。

私は、ここで伝統を守って生きていきます」

と言っていた。

いまどき、こんな言葉を口に出せる親って

なかなかいない。

皆そう思ってはいるんだろうけど。

そのために家族を犠牲に~~?


ホウカイ家族ではありますが、

紫苑も

「家族の幸せが私の幸せです。

私はここで、着物を着て生きていけばいい」

あれっ、ちょっと違うね~~。

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というわけで、

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